ブラジルの治安は最悪?なぜ悪い?治安のいい都市はあるの?

ブラジルの治安は、W杯などの経済効果でよくなるどころか、どんどん悪くなっている一方です。しかしながら、観光地も多く、日本の反対側のこの国に訪れたいと思っている人も多いと思います。今回の記事ではブラジルの治安の悪い地域と、なぜ悪いのかを徹底検証します?!

ブラジルの治安はなぜ悪いのか?

ブラジルはサンバを踊る明るいイメージが強い国ですが、事件のニュースを目にすることもあり、治安が心配ですよね。


そうは言っても、観光名所の多いブラジルは本当に治安が悪いのでしょうか?


本場のサンバや自然豊かなアマゾン川などを見に、ぜひブラジルへ観光に行ってみたいけれど、治安がどれだけ悪いのか知りたいという方も多いことでしょう。


そこで、この記事では『ブラジルの治安は悪いのか?』について、

  • ブラジルの治安の悪さは世界有数
  • ブラジルのスラム街で起こりやすい事件とは
  • サンパウロなどブラジルの主要都市で起こりやすい事件とは
  • ブラジル観光で気をつけることとは
  • ブラジルの数少ない治安のいい都市とは
以上を中心に解説していきます。

この記事を読んでいただいたら、ブラジルに旅行へ行ってみたいけれど治安が不安で行くことをためらっているという方のお役に立てるかと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

ブラジルの治安の悪さは世界有数

ブラジルの治安は、残念ながら世界の中でも悪いとされています。


毎年イギリスのエコノミストが発表している『世界平和ランキング』において、163ヵ国中日本は9位のところ、ブラジルは106位となっています。


また世界で最も治安の悪いとされている街ランキング50位のうち、17ヵ所の街がブラジルと言う結果です。


それでは、治安の悪い街ランキング50位に入っているブラジルの街をご紹介します。

  • ヴィトーリア(49位)・・・ブラジル南東部、エスピリトサント州の州都
  • テレジーナ(48位)・・・ブラジル北東部、ピアウイ州の州都
  • カンピナグランデ(47位)・・・ブラジル北東部、パライバ州の都市
  • カンポス・ドス・ゴイタカゼス(45位)・・・リオデジャネイロの北部の都市
  • マカパ(40位)・・・ブラジル北部、アマパー州の州都
  • ポルト・アレグレ(39位)・・・ブラジル南部、リオグランデ・ド・スル州の州都 
  • マナウス(34位)・・・ブラジル北部、アマゾナス州の州都 
  • ジョアンペソア(30位)・・・ブラジル北東部、パライバ州の都市 
  • サルヴァドール(25位)・・・ブラジル北東部、バイーア州の州都 
  • レシフェ(22位)・・・ブラジル北東部、港湾都市 
  • フェイラ・デ・サンタナ(19位)・・・ブラジル北東部、バイーア州の都市 
  • アラカジュ(18位)・・・ブラジル北東部、セルジベ州の州都 
  • マセイオ(14位)・・・ブラジル北東部、アラゴアス州の州都 
  • ヴィトリア・ダ・コンキスタ(11位)・・・ブラジル北東部、バイーア州の都市 
  • ベレン(10位)・・・ブラジル北部、パラー州の州都 
  • フォルタレザ(7位)・・・ブラジル北東部、セアラ州の州都 
  • ナタール(4位)・・・ブラジル北東部、リオグランデ・ド・ノルテ州の州都
上記からも、ブラジルは世界有数治安の悪い国言えるでしょう。

スラム街の治安は最悪なのはなぜ?スラムで起こる事件とは

ブラジルには、貧民街であるスラム街が多数あります。


また、そのスラム街の治安は最悪であり、毎日のように事件が起きています。


スラム街で起こる事件とは、

  • 殺人
  • 薬物
  • 観光客を狙った誘拐
などの凶悪犯罪も多いです。

どうしてスラム街ではこのように犯罪が多く発生するのでしょうか?

ここでは、その原因について解説していきます。

ギャングの存在

スラム街の多くには、スラム街を統括するギャンググループがいくつかあり、それぞれの縄張りというものがあります。


この縄張り争いやギャング同士の喧嘩など、スラム街ではギャングによる事件が多発しています。


このように、ギャンググループが多く存在するスラム街では治安が悪くなり、事件に巻き込まれる危険性も高いです。

貧富の差

ブラジルの貧富の差は大きく、ブラジルに住む人の半分以上が、ブラジルの平均所得の半分しか収入がないと言われています。


富裕層はプール付きの豪邸に住み優雅な生活を送っていますが、収入が少ない貧困層は住処を求めて一箇所に集まり、そこがスラム街と化すのです。


このように、貧富の差が大きければ大きいほどスラム街ができやすく、また治安も悪くなるのです。

麻薬・銃の取引

先ほどお伝えしたように、スラム街に多く存在するギャングは銃を所持していたり、麻薬の売買などを行っていることもあるため、スラム街は常に治安が悪い状態となります。


麻薬や銃の取引となると、犯罪組織と繋がりも深くなるため、スラム街は常に事件に巻き込まれる危険と隣合わせとなります。

サンパウロやリオディジャネイロで発生する事件

ブラジルの中でも大都市であるサンパウロやリオデジャネイロは、海外からの観光客にも人気が高い都市です。


そこで、サンパウロやリオデジャネイロではどのような事件が発生しているのかについて、

  • スリやひったくりなどの軽犯罪
  • 強盗
以上2つについて解説していきます。

スリやひったくりなどの軽犯罪

ブラジルの中でも観光客の多い「サンパウロ」や「リオデジャネイロ」では、観光客を狙ったスリやひったくりなどの軽犯罪が多発しています。


人が多い有名な観光地では、どうしても手荷物から意識が離れてしまいがちになります。


そのような隙を狙われてしまいますので、観光中は貴重品や手荷物を肌身離さず持ち、貴重品の管理をしっかりと行いましょう。

拳銃を使用して金品を強盗する犯罪も特に多い

ブラジルでは、拳銃を使用した犯罪も多く発生しています。


特に、金品を奪う強盗の際に拳銃を使用することが多く、路上だけでなく、ホテル内でも拳銃を突きつけられ金品が奪われるという事件が起きています。


また、車に乗っている時も安心することはできず、渋滞している道路上で身動きが取れない車中の人に拳銃を突きつけ強盗するという事件まであります。


強盗被害に遭わないためには、人通りの少ない場所には行かないようにし、多額の現金は持ち歩かないようにしましょう。

ブラジルで気をつけること

ブラジルは治安が悪いですが、それでも魅力溢れる観光地であることも事実です。


そこで、ブラジルへ旅行に行く際に気をつけておくべきことについて、

  • スラム街には絶対に行かない
  • 貴重品は隠して持ち歩く
  • 夜間の外出は避ける
  • 観光客であることをできるだけ隠す
  • 露出の高い服装は避ける
  • ATMなどでお金を下ろす際には注意する
以上について詳しく解説していきます。

スラム街には絶対行かない

先ほどお伝えしたように、治安がかなり悪いスラム街には絶対に近付かないようにしてください。


最近では、ブラジルでも有名なスラム街「ファベーラ」が観光地として人気が高まり、スラム街ツアーというものもあります。


しかし、ツアーでスラム街に行くことも自己責任となりますし、行くとしても現地のひとと行くようにするなど、事件に巻き込まれないよう細心の注意を払う必要があります。

電子機器や財布は隠して入れておく

ブラジルでの旅行中、携帯電話やカメラ、そしてお財布などの貴重品は強盗に遭う可能性があるので手に持たず、カバンの中に入れておきましょう。


また、貴重品をポケットに入れておくとスリに遭う危険もありますのでやめましょう。


そして手荷物のバッグも、しっかりとチャックで口が閉められるものを選び、人が多い場所ではリュックも後ろに背負うのではなく、前に抱えるようにしておくと安心です。


スリや強盗に遭わないよう、自分の身は自分で守るようにしましょう。

夜間の外出は避ける

夜間の外出は、女性だけでなく男性も避けておきましょう。


夜間のブラジルの街はさらに治安が悪くなり、事件も起きやすくなります。


女性は性犯罪に巻き込まれる可能性もあります。


そして、男性でも治安の悪いエリアでは襲われる可能性もありますので、夜間はホテルなどの宿泊先で過ごすようにしましょう。

観光客であることをなるべく隠す

観光客であることが分かると、お金を持っている、また襲いやすいと思われかねません。


道端で大きく地図を広げたり、いいカメラを首から下げて街中を歩くなど、観光客であることが見て分かるような行動はできるだけ避けましょう。


また高級なアクセサリーなども身につけていると危険なので、ブラジル観光中は派手な服装は避けましょう。

露出の多い服はさける

ブラジルでの旅行中、特に女性は露出の多い服は避けるようにしましょう。


ブラジルでは性差別がいまだ根強く、女性の性被害が後を絶ちません。


刺激を与えるような服装は避け、身を守るようにしましょう。

両替所や銀行のATMをはじめ、あらゆる場所で最善の注意を払う

ブラジル旅行の際、現金が足りなくなったからとATMでお金を下ろすこともあると思います。

しかし、銀行でも外に設置されているようなATMでお金を下ろす際には、周囲に怪しい人がいないか確認し、注意をしながら操作しましょう。


強盗犯は、現金を持っているであろう両替所や銀行から出てきた人をターゲットにします。


また、両替所や銀行から出る際も、細心の注意を払ってください。


塀に囲まれたブラジルで数少ない治安の良い都市

これまでブラジルは治安が悪い国であるとお伝えしてきましたが、そんなブラジルの中でも、治安の良い都市がいくつかあります。


ブラジルの中でも比較的治安が良い都市とは、サンパウロから西に20キロ離れた塀に囲まれた街「アルファビリ」です。


アルファビリは高級住宅地で、官僚やタレントなどの富裕層が安全を守るために住んでいます。


このアルファビリの街は入口が一箇所しかなく、中に入るためには許可証が必要なので、犯罪者が入って来ることがなく、安全な街とされています。


ほかにもアルファビリのように塀で囲まれた都市が建設されており、ブラジルの治安の悪さから身を守りたいという富裕層の人たちが移り住んでいます。


また、ブラジル南部のサンフランシスコ周辺の都市も犯罪率が低く治安が良い地域と言われています。 


さらに、以前はサンパウロの中でも治安の悪い地域であったアルファビレは、今では高級住宅街となり、駐在員が滞在する安全な都市へと変わりました。


このように、ブラジルの中でも都市化が進み、安全な地域が増えつつあります。

海外保険に入っておこう

ブラジルへ旅行に行く際には、渡航前に海外旅行保険に加入しておきましょう。


海外旅行保険は、渡航先にて万が一ケガや病気で医療機関にかかっても医療費を保障してくれます。


また海外旅行保険は海外での医療費の保障だけでなく、飛行機の遅延や携行品の故障による損失も補償してくれるので、安心して旅行を楽しむことができます。


ほけんROOMではおすすめの海外旅行保険についての記事を書いています。

お得に海外旅行保険に入りたい方はぜひ読んでみてください!

まとめ: ブラジルは治安が悪いので気をつけよう

この記事では、ブラジルの治安はどのくらい悪いのかについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • ブラジルは世界の中でも治安が悪い国である
  • スラム街はギャングの抗争や麻薬・拳銃の取引が行われていて危険
  • 観光客の多いサンパウロやリオデジャネイロは観光客を狙った軽犯罪が多発
  • ブラジルを旅行する際には危険な場所へは行かず自分の身は自分で守るようにする
  • アルファビリという都市は塀に囲まれた街でブラジルの中でも治安が良い
です。

ブラジルは日本とは比べられないほど治安が悪い国です。

しかし、夜間に出歩かない、危険な場所に出歩かないなど、きちんと注意事項を守っておけば、犯罪の被害に遭う可能性はグッと下がります。

ブラジルに旅行に行く際は、犯罪に巻き込まれないように細心の注意を払っておきましょう。

ほけんROOMでは、ほかにも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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