【2024年最新】トルコの治安は良い?悪い?注意すべきエリアは?

トルコは世界遺産が多く、毎年人気な観光地ですが、イスラム国によるテロ事件などもあり、旅行するときはトルコの治安が気になりますよね。そこで日本旅行業業界の調査をもとに、トルコの犯罪率や日本人被害、気をつけるべきエリアなどトルコの治安について説明していきます。

トルコの治安は悪いの?2024年最新の治安について解説

アジアとヨーロッパの文化が交差したくさんの世界遺産を見ることができるトルコは、観光地としての魅力が満載です。


旅行先として昔から大変人気のあるトルコですが、ISILによるイスタンブールのテロ事件も記憶に新しく、トルコ旅行を考える際にまず気になるのが治安ではないでしょうか。


そこで、この記事では旅行に行く前に知っておきたい「トルコの治安」について

  • トルコの現在の治安状況
  • トルコの犯罪率と日本人の被害
  • トルコで気をつけたいエリア

を中心に解説していきたいと思います。


是非最後までご覧ください。


トルコの治安は悪くはない

トルコといえばシリアの隣に位置する国です。

  

シリア紛争の影響を受けて、トルコでは絶対に行ってはいけないエリアも存在します。 


南東のシリア国境付近のまちを訪れるのはやめておきましょう。


では、観光地として有名なイスタンブールやカッパドキアなどの治安は一体どうなのでしょうか?


2018年に日本旅行業協会が実際に現地で視察を行っていますので、そこでの調査結果を中心に現在のトルコの治安について解説していきたいと思います。

2018年1月に日本旅行業協会は旅行者数の回復のため、トルコへ視察ツアーへ

2018年1月、日本旅行業協会(JATA)はトルコへの渡航者数拡大に向けた一環として、トルコ側の要望により、イスタンブール視察に参加協力しました。


日本旅行業協会は日本の旅行業界を取り仕切る、安心安全に旅行できるための情報提供やトラブルの相談などをしている団体です。


トルコ政府観光省の要請により在⽇トルコ⼤使館の協⼒を得てJATA海外旅⾏推進委員会メンバーがトルコのイスタンブール、カッパドキア、イズミールを視察しました。


視察の結果、視察団からは「驚くほど普通で、昔となんら変わらない、むしろセキュリティーのレベルが向上した分、安心して旅行者がトルコ国内での旅行を楽しめる土壌が整っている」と発表されました。

トルコが治安の安全性のためにセキュリティを強化

トルコは2012年には20万人を超える日本人旅行客が訪れる人気観光地でしたが、シリア問題などにより旅行者数が落ち込んでおり、国を挙げて治安回復への努力、安全性へのアピールを行ってきました。


治安維持やテロ対策として

  • 「見える警備」と私服警官などの「見えない警備」の設置
  • 観光ポリスの日本人専用セクションの設置

などのセキュリティの強化が実施され、安心して観光を楽しめるよう万全の警備態勢が取られています。(参考:日本旅行業協会

トルコは世界各国のなかでも親日国である

トルコは世界各国の中でも有数の親日国だといわれています。


トルコが親日国なのには歴史的にもいろいろと理由があるようで、

  • トルコがオスマン帝国だった時代、日本に滞在したエルトゥールル号が難破し、日本に助けられたから
  • トルコがロシア帝国に驚異を受け続けていた中、日本が日露戦争でロシアに勝利したから

などと言われています。


実際に日本人がトルコへ旅行へ行くと、親切にもてなしてくれることが多く、中には日本語で

話しかけてくる現地の人もいるそうです。


現地の人が受け入れてくれるということは、旅行者にとってはたいへん過ごしやすいでしょう。

しかし、日本と比較するとトルコでは犯罪率も高め

トルコの治安は悪くなく、また親日家なので事件に遭う可能性が比較的低いことが分かりました。


しかし、治安の良い日本と比較すると、トルコの犯罪率は高めになっているので予想外のトラブルには注意してください。


ここではトルコの犯罪について、

  • 殺人や強盗の発生件数
  • 日本人が被害にあった犯罪例

を解説していきたいと思います。


実際のトルコの犯罪状況を確認して、旅行に行く際にどのようなことに気をつけた方がいいか考えましょう。

殺人や強盗の発生件数は日本の約3倍以上

外務省の海外安全ホームページによると、2007年以降トルコ警察は犯罪統計を公表しておらず、直近の統計データは2006年のものとなるようです。


2016年に発生した一般犯罪は約78万5000件で、その中でも窃盗事件が約35万1000件と最も多く全体の44.8%を占めています。


また凶悪犯罪では、殺人が約2600件、強盗が約8900件発生しています。


凶悪犯罪の発生率は日本の人口10万人当たりの発生件数と比較して3倍以上となっており、十分注意する必要があるとのことです。


また、トルコ南東部を中心にクルド労働者党によるテロ活動が活発化している他、イスタンブールやアンカラにおいてもイラク・レバントのイスラム国などによるテロが発生しており、トルコの一般市民や外国人が多数死傷しています。


日本人が被害に遭う可能性もあるので、巻き込まれることがないように、最新の治安・テロ情勢等の情報をチェックし、危機管理意識を持って旅行にでかけてください。

実際に日本人が被害にあった犯罪例

ぼったくりバー

夜間1人で歩いているときに外国人旅行者と名乗る若者から親しげに声を掛けられて一緒に飲みに行こうと誘われたのでついていったところ、支払いで多額の請求をされたという事案があったそうです。


知らない人からの誘いには乗らないように気をつけましょう。


置き引き・スリ

レストランで座席に置いていた荷物や、長距離バスの休憩で車内に残していた荷物が置き引きにあう被害がありました。


他にも人混みでポケットやカバンから財布をとられたり、物品を売りつけられている隙に抜き取られるなどのスリも多発しています。


貴重品は肌身離さず持ち歩き、カバンなどのチャックはしっかりとしめ、周りに注意を払ってください。


タクシー料金詐欺

タクシーに乗って目的地を伝えたが、必要のない遠回りをされて高額の料金を請求されたという人もいます。


ホテル前などにいるタクシーを利用し、タクシーの車両番号などを控えるようにしましょう。

トルコで特に注意したい主なエリア

トルコは治安がそう悪くなく親日国なので日本人にとって快適な旅行先ですが、日本に比べると犯罪律が高く、実際にトルコを訪れた日本の旅行者が犯罪に巻き込まれることもあるということが分かりましたね。


どの国でも地域によって危ないところや治安の良いところがあるものですが、トルコの中でも特に注意していただきたいエリアというのが存在します。


ここでは日本人がよく訪れているイスタンブールについて、

  • イスタンブール全域
  • ドラップデレ

の気をつけたいことについて解説していきたいと思います。

トルコ最大の都市イスタンブール全域ではスリや置き引きに注意

イスタンブールは多くの外国人観光客が訪れるトルコ最大の都市です。

そのため、旅行者を狙った犯罪が多いのも事実です。


主な観光地域には多くの警察官が配備されるようになったとはいえ、犯罪が完全になくなったわけではありません。


観光客が特に被害に遭いやすいのは、スリや置き引きです。


人の多い場所で話しかけられている隙や、わざと喧嘩を起こして注目を集めておいてその隙に金品を抜き取られてしまうことがあるようです。


また、イスタンブールの観光スポットには美しいドーム天井やモザイク画などの見所がたくさんあります。


そういったものに見とれていると、その隙を突かれることもあるので要注意です。


何かに目を向けるときは必ずカバンやポケットに注意を払うようにしてください。


また、日本のように飲食店でトイレに行ってる間に荷物を席に置きっぱなしにするようなことは置き引きに遭う可能性がありますので、必ず荷物は肌身離さず持ち歩くようにしましょう。

イスタンブールの”ドラップデレ”は犯罪の温床となっている地域

イスタンブールのイスティクラル通りから金角湾の方向に降りていく途中にある地区ドラップデレはイスタンブールで最もダークなダウンタウンエリアです。


殺人事件や麻薬の密売、悪質な強盗事件も多数発生して、トルコ人も警戒している地域です。

観光地ではないので行く機会は少ないと思いますが、犯罪の温床となっている地域ですので昼夜問わず足を踏み入れないのが賢明です。

外務省の公式ホームページでは最新の海外の危険情報がわかる

トルコの治安について分かっていただけましたでしょうか?


トルコは世界有数の危険地帯シリアに接している国で、たびたび軍事衝突が起こっている上、観光地でのテロも発生している国です。


世界中を巻き込んでいるシリア情勢は、いつどんな展開をするか分かりません。


2018年1月の視察ではトルコ中心部の治安回復や安全対策が認められましたが、トルコ中心部もいつどんな状態になるか分かりませんので、旅行をする前には必ず危険情報を確認しておきましょう。


外務省の海外安全ホームページでは、国・地域別の海外安全情報を見ることができます。

スリや置き引きが多い地域に行くには”海外旅行保険”で対応しよう

トルコではスリや置き引きが多いので気をつけなければいけないことは先ほど確認しました。

しかし気をつけていても、慣れない海外では思わぬところで事件に巻き込まれてしまうことがあるものです。


「海外旅行保険」には盗難や偶然の事故によって携行品が損害を受けたときの補償を受けることができるものがありますので、是非加入しておきましょう。


携行品損害以外でも、現地での病気やケガの治療費や、他人のものを壊したときの賠償金などを補償してくれます。




コラム:海外旅行保険にお得に入る方法

先ほど述べた通り、トルコには魅力がたくさんある一方で、強盗などの犯罪に巻き込まれるリスクも高いです。


そんな時に役に立つ海外旅行保険ですが、海外旅行保険の加入方法には4つあることをご存知ですか?


大きく分けて次の4つの方法があります。

  1. 旅行代理店での加入
  2.  <オススメ>インターネットでの加入
  3. 空港の自動販売機での加入
  4. クレジットカード付帯のもの 
このうち、旅行代理店で加入するという方が多いのではないでしょうか。

ほけんROOMでは、インターネットでの加入をオススメしています。 
この2つの入り方を 比較してみました。以下の表をご覧ください。 

旅行代理店での加入インターネットでの加入
保険料高い安い
保険の種類少なめ多い
加入できるタイミング旅行代理店で旅行を申し込む時いつでも
検討時間少なめじっくり好きなだけ

ご覧になればわかるように、海外旅行保険はインターネットでの加入の方が圧倒的お得なのです。

さらに、インターネットでの加入であれば、保険料が安い上に、海外に行くまでならいつでも加入することができるのです。(現地についてからだと加入できないので注意) 

 ただ自分で保険会社を選ぶのは意外と大変だと思います。

ほけんROOMでは、おすすめの海外旅行保険について記事を書いています。総合ランキングだけでなく、人によって違うオススメについても書いてあるので、参考になると思います。

ぜひ読んでみてください!

まとめ

「トルコの治安」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • トルコのセキュリティは強化されており、一部地域を除けば治安は悪くない
  • 旅行者を狙ったスリや置き引きなどには注意
  • 最新のテロ・治安情報をチェックしてトルコ旅行に行きましょう

です。


一部地域では危険な状況が続いているトルコですが、政府の努力もあって、基本的には旅行できる治安を維持しているようです。


しかし、海外旅行ではいつ何が起きるか分からないものです。


トルコ旅行をすばらしいものにするためにも、最新情報を入手して十分に注意することと海外旅行保険への加入は忘れないようにしましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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