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海外旅行保険に複数加入した場合の保険金の支払いはどうなるの?

海外旅行保険の補償を厚くするために複数の海外旅行保険に加入する方法があります。しかし、複数の保険の組み合わせ方によって保険金の支払い額が異なりますので注意が必要です。海外でのトラブルに対応するため、大切な保険金の支払われ方について理解しておきましょう。

複数の海外旅行保険に加入していた場合の保険金の支払いってどうなるの?

複数の海外旅行保険への加入や検討をされている方は「保険金を上乗せして補償を手厚くしたい」と考えているかと思います。


プランの組み合わせ方でできるだけ保険料を抑えていると思いますが、では、海外旅行保険へ複数加入していた場合、万が一に支払われる保険金の扱いについてはご存知でしょうか?


実は、複数の海外旅行保険は組み合わせによって保険金の取り扱いが異なってしまうのです。


今回ここでは、複数の海外旅行保険を検討している方にむけて

  • 複数の海外旅行保険の加入形態
  • 複数の海外旅行保険から支払われる保険金額
  • 複数の海外旅行保険が補償する対象事例
  • 複数の海外旅行保険へ請求する方法
上記について詳しく解説をしていきます。

この記事を読んでいただければ、複数の海外旅行保険を検討する際に役立つかと思います。


それでは、ぜひ最後までご覧ください。

死亡・後遺障害保険金の場合、どのような形で複数加入しているかで異なる

海外旅行で万が一の場合に支払われる「死亡保険金」は、どの保険を組み合わせて加入しているかによって保険金額が変わってきます。 


組み合わせとしては主に次のものがあります。 


  • クレジットカード付帯の海外旅行保険を複数枚利用 
  • クレジットカード付帯の海外旅行保険+通常の海外旅行保険 
  • 海外旅行保険の複数利用 


では、それぞれの組み合わせでの死亡保険金の支払われ方について確認していきましょう。 

クレジットカード付帯の海外旅行保険を複数加入して重複している場合、死亡保険金は一番高いカードの金額が補償金額になる

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、単体では補償が薄いものが多いため、複数枚利用することで補償に厚みを持たせることができます。  


しかし、その場合の死亡保険金はクレジットカードごとの補償額の合計金額になるわけではなく、その中で一番高い補償額のものが適用されることになりますので注意が必要です。 


具体的にどういうことなのか、分かりやすく例を用いて見ていきましょう。 


  • クレジットカードX:死亡保険金1,000万円 
  • クレジットカードY:死亡保険金2,000万円 


クレジットカードX・Yの2枚を利用する場合で事故などで亡くなった場合、2枚のうちより補償額の高い2,000万円が死亡保険金として支払われることになります(支払いはX・Yで按分)。 


このように、クレジットカードの複数枚利用では、死亡保険金は合算されず補償額の高い金額が支払われます。  

クレジットカード付帯の海外旅行保険と通常の海外旅行保険を複数加入している場合、最も高い金額を限度としてそれぞれの保険会社から按分され、保険金が支払われる

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険だけでは補償額に不安がある場合などでは、プラスして通常の海外旅行保険にも加入するケースがあります。  


クレジットカードと通常の海外旅行保険の重複加入の場合は、死亡保険金は合算されて両方から支払われます。 


具体的な例で確認してみましょう。 


  • クレジットカード付帯の海外旅行保険:2,000万円 
  • 通常の海外旅行保険        :2,000万円 


このような複数加入では、両方から死亡保険金が支払われるので、合計で4,000万円が支払われることになります。 


クレジットカード付帯の海外旅行保険の死亡保険金では物足りなさを感じる方は、通常の海外旅行保険で補償の上乗せをすることができます。 

通常の海外旅行保険に複数加入している場合も同様に最も高い金額を限度としてそれぞれの保険会社から按分され、保険金が支払われる

通常の海外旅行保険に複数加入している場合の死亡保険金は、クレジットカードの複数枚利用の場合と同様に、一番高い金額の保険金が各保険会社で按分して支払われることになります。  


ここでも具体的な例を用いて確認していきましょう。 


  • 海外旅行保険A:死亡保険金3,000万円 
  • 海外旅行保険B:死亡保険金1,000万円  


上記のように海外旅行保険A・Bを複数利用した場合は、より保険金額の高い3,000万円が支払われることになります。 


保険金はA・Bで按分されるため、Aから2,250万円、Bから750万円という内訳になります。 


通常の海外旅行保険を複数利用しても、死亡保険金の補償は上乗せされませんので、充分な補償を付けたい場合は1つの保険で高額な死亡保険金のあるものに加入する必要があります。  

死亡・後遺障害保険金以外の支払いはどのようになるか




海外旅行保険の補償項目は死亡・後遺障害だけではなく、他にも治療・救援費用、損害賠償、携行品損害などの大切な補償があります。 


複数の海外旅行保険を利用した場合の死亡保険金以外の支払いはどのように取り扱われるのでしょうか? 

すべての形に共通して、保険金額(補償額)を合算した額を上限として実際の損害について各保険を按分して保険金が支払われる

海外旅行保険を複数利用するパターンには主に3つの組み合わせがあることはすでにご紹介しましたが、死亡保険金以外の補償項目については、海外旅行保険の組み合わせに関わらず全て同じ扱いとなります。  


クレジットカードの複数枚利用でも、通常の海外旅行保険の複数利用でも、クレジットカードと通常の海外旅行保険の重複利用でも、実際にかかった金額を最大として複数の補償額の合計金額まで支払われることになります。 


では具体的に、海外旅行中に転倒してケガをしてしまい治療費が300万円かかったケースについて見ていきましょう。 


  • クレジットカード付帯の海外旅行保険:治療費補償2,000万円 
  • 通常の海外旅行保険        :治療費補償3,000万円 


このケースでは、実際にかかった金額は300万円で、補償額は合計で最高5,000万円までということになります。 


クレジットカードと通常の海外旅行保険の比率は2:3になるため、クレジットカードからは120万円、通常の海外旅行保険からは180万円という内訳になり、合計の300万円が支払われることになります。 


ここではクレジットカードと通常の海外旅行保険の重複利用のケースでご説明しましたが、他の組み合わせでも取り扱いは同じになります。 

一方の保険会社へ事故報告することでもう一方へはその保険会社の方から連絡が行くようになっている

複数の海外旅行保険を利用する場合で保険金の請求をする際は、すべての保険会社に連絡をする必要があるのか悩むところですが、実際は1つの保険会社に連絡をすると他の保険会社にも連絡が行くようになっています。  


海外旅行保険に申し込む際、「他の海外旅行保険の契約があるかどうか」を告知する欄がありますが、その際に利用するクレジットカードや保険会社を記入しておけば、保険会社同士で負担割合などの交渉を行ってくれます。 


保険会社としても「保険金の二重取り」などで不当に利益を出す悪質な請求に対応するために、会社間で確認を行う必要があります。 


このように、保険金請求の際は1社に報告すれば良いとされていますが、例外もないとは言い切れませんので、請求の際は念のため保険会社に確認することをおすすめします。 

掛け金のことを考えなら1社で補償額を大きくした方が安く済む

海外旅行保険を複数利用すると、より手厚い補償を手に入れることができますが、掛け金の負担のことを考えると、1社で十分な補償額を付けたものに加入する方が安く抑えることができます。 


1社にした方が管理もしやすいですし、補償額も一目瞭然で分かりやすいです。 


クレジットカードの海外旅行保険を利用する場合は、一般カードよりもゴールドカードの方が手厚い補償が付帯されていますので、年会費なども考慮して一番お得な方法で十分な補償を得るよう検討することをおすすめします。 

まとめ

いかがでしたでしょうか。


今回ここでは複数の海外旅行保険への加入や検討をしている方へ向けて保険金の扱いについて解説をしました。


この記事のポイントは

  • クレジットカード付帯を複数枚での利用は補償額の大きい方が適用
  • 保険会社加入とクレジットカード付帯の組み合わせも同様
  • 死亡保険金以外の補償項目はどの組み合わせでも共通
  • 保険料を考慮するなら加入は1社のみを検討
死亡保険金では、クレジットカードの複数枚利用と通常の海外旅行保険の複数利用では、補償額は合算されずより金額の高い補償額が適用されることになります。 

 一方で、クレジットカードと通常の海外旅行保険を重複利用する場合は、補償額が合算されますので高額な保険金が支払われます。 

 また、死亡保険金以外の補償項目では、海外旅行保険の組み合わせに関係なく、実際にかかった金額を最大として複数の補償額の合計金額まで支払われることになります。 

 海外旅行保険を複数利用すると補償が手厚くなりますが、掛け金が割高になったり管理しづらいというデメリットがありますので、少しでも節約できるよう1つの保険で十分な補償を付けたほうがお得といえます。 

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