更新日:2024/01/07
【2024年最新】現在のタイの治安は良い?悪い?女性にとっても安全?
タイへの旅行を計画中のことかと思いますが、海外旅行時に気になるのが、現地の治安状況ですよね。日本と比較してタイの治安は良いのか、悪いのか、女性グループでの旅行でも危険じゃないかと不安になることでしょう。今回は現在のタイの治安について注意点なども含め解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
タイの治安は良いの?悪いの?
さまざまな表情がわたしたちの心をつかんで離さない、東南アジアのタイ王国。
ここに来たあなたは、きっとタイへの旅行を計画しているのではないかと思います。
タイへの期待と希望に胸を膨らませていることでしょう。
でも同時に、タイで危ない目に遭わないかどうかも心配しているのでは。
犯罪に巻き込まれたらどうしよう。
テロが起こる可能性はあるんだろうか。
そんな不安をお持ちの方に向けて、この記事では「タイ旅行での治安対策」について
- タイ全体の治安状況
- タイで起こりがちな犯罪
- 主要観光地における注意点
以上のことを中心にお伝えしていきます。
この記事を読んでいただければ、現在のタイ国内の治安や気をつけるべきことについてお分かりいただけるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
現在のタイの治安は悪くはない
東南アジアだから、貧しくて治安が悪い?
世界治安ランキングでも100位圏外だし
しかしご安心ください。
実際のところ、タイの治安はそれほど悪くありません。
日中なら女性一人でも問題なく街を歩くことができるレベルです。
それではタイ旅行では、一体どんなことに気をつければよいのでしょうか。
まずは、タイ全体の治安の大まかな傾向についてお伝えしていきます。
ただし、日本より軽犯罪の発生率が高い
特に市街地でのスリなど、金品を狙った軽犯罪が多発しています。
ところがタイ警察の公式発表によれば、2017年のタイ国内での窃盗事件はたった28,270件。
人口比を考えても、日本の655,498件に比べてはるかに少ない数字です。
この数字だけ見ればさも日本より治安が良さそうに見えますが、そういうではありません。
これはあくまで警察が把握しているだけの件数。
タイでは日本よりも警察の機能が弱い、ということを意味するに過ぎないのです。
日本と同じように気を抜いていれば、あっという間に被害に遭ってしまうでしょう。
2015年には首都バンコクで爆発テロ事件が起こっている
2015年8月、首都バンコクでは2回に渡って爆発テロ事件が発生しました。
最初の爆発は17日、ヒンズー教寺院であるエラワン廟で発生。
エラワン廟はタイ随一のパワースポットで、特に中国人観光客からの人気が高いことで有名な場所です。
死者20人・負傷者125人(うち11名はアジアからの外国人で邦人男性も1名含む)という、タイ史上最悪のテロとなりました。
そして翌日18日、サパーンタクシン駅前にある船着き場にて二度目の爆発が起きました。
この爆発では幸い負傷者はありませんでした。
実は同年7月に、タイ軍事政権が中国のウイグル自治区から逃れてきたトルコ系イスラム教徒ウイグル族およそ100人を中国に強制送還するという出来事が起こっています。
テロ犯人の目的は「ウイグル族による中国人とタイへの復讐」ではないかと噂されていますが、結局のところ真相は分からないままです。
ちなみに現在、タイにおけるテロの情報は入っていません。
しかし今後、バンコクでは反政府組織によるデモ活動が活発化することが予測されています。
不測の事態に巻き込まれることのないよう最新情報の入手に努め、できるだけ集会には近づかないようにしてください。
日本人も被害を受けたタイ観光客が遭いやすい犯罪とは
とはいえ、タイで死者が出るようなテロが発生することは稀です。
またデモ活動も、事前に察知して近づかなければ被害をこうむることはないかと思います。
やはりもっとも日本人観光客が警戒すべきは、市街地での軽犯罪でしょう。
タイにはもはや「名物」と言っていいような、独特の軽犯罪が存在します。
現地で見かけたときに「あっ、これだな!」とピンと来るように、ぜひ事前にその概要を知っておいてください。
それではタイで近ごろ流行している、詐欺・スリ・強盗の手口についてお伝えします。
タイで流行っている”見せ金詐欺”
まずはアラブ・中東系またはインド系の男女2〜3人組が日本人観光客に近寄ってきます。
「君は日本人かい?俺たちは日本が大好きなんだ」
と、さも親日家のように話しかけてきます。
そして屈託のない笑顔で、
「今度日本に行くんだよ。日本円を見たことがないので、手にとって見てみたいんだ」
とお願いしてきます。
お金を出して渡すと、もうおしまいです。
マジックか何かのように、巧妙に何枚か抜かれてしまいます。
対策しては、とにかく誰かに何を話しかけられても無視をすること。
そして、絶対に財布を出さないことです。
親日家と聞くとつい嬉しくなりますが、ここで仏心を出してはいけません。
窃盗団は「日本人=お金持ち」と考えて、カモを探しているのですから。
”抱きつきスリ”
バンコクの街中では、夜の世界で身を売るレディボーイがあちこちに立っています。
ちなみにレディボーイとは、日本でいうところのニューハーフさんです。
あなたが男性なら特にご注意ください。
集団のレディボーイに取り囲まれ、誘うようなそぶりで抱きつかれます。
面食らって(鼻の下を伸ばして?)いるスキに、他の仲間が財布をさっと抜き取ります。
有効な対策は、衣服に固定できるチェーンのついた財布を使用すること。
そしてクレジットカードに、あらかじめ漢字でサインをしておくことです。
犯人としても「明らかにタイ人」が漢字の書かれたカードを店頭で使うのは、リスクが高すぎて諦めるでしょう。
たとえ盗まれても、カード濫用という最悪の事態は避けることができるのです。
バイクを利用した強盗
バイクに乗った二人組が、追い越しざまに歩行者のバッグを引ったくるのが定番の手口。
下手したら大ケガさせられかねない、危険な犯罪です。
バッグは道側ではなく建物側で持つようにしましょう。
狙われるのは自分が歩いているときだけとは限らず、タイ名物トゥクトゥク(三輪タクシー)に乗るときもご注意ください。
トゥクトゥクは窓もドアもない、解放感あふれる乗り物です。
爽快感と景色に夢中になっているうちに、隣のバイクから荷物を引ったくられます。
対策としては、乗車中は足の間に荷物を置くこと。
そしてトゥクトゥクを楽しみながらも、荷物から意識をそらさないことです。
タイで主な地域別の治安について
近年のタイは急速に経済が発展していますが、まだまだ深刻な貧困は存在します。
貧富の差も激しいため、どうしても金品を狙った犯罪は発生してしまうのでしょう。
しかし、注意したいのはこれら定番の窃盗だけではありません。
ここでは、タイ旅行には必須の観光地である、
- バンコク
- プーケット
この二つの都市の治安について、お伝えしていきたいと思います。
タイの首都であるバンコクの治安
高層ビル群の規模は東京をしのぐほど。
バンコクは東南アジアの中では治安が良い方ではありますが、華やかな見た目に都市機能や治安がついていけてないことは否定できません。
まずは、バンコクで特筆すべき犯罪についてお伝えします。
タクシーでのトラブル
バンコクで 一番遭いやすいのが、タクシー絡みのトラブルです。
遠回りはもちろん、強引な白タクの勧誘も後を絶ちません。
そして稀ながら、運転手による強盗も発生しています。
特に夜は、女性が一人でタクシーに乗るのはやめた方がいいでしょう。
交通事故
運転免許のハードルの低さやマナーの悪さから、バンコクでは交通事故が絶えません。
また道路の陥没や割れ目が多く、普通に歩いてても転倒の恐れもあります。
またバンコクでは交通渋滞のため救急車の到着に時間がかかり、搬送前に死亡することもよくあるようです。
車優先社会であることを理解し、細心の注意を払いましょう。
薬物のトラブル
バンコクの夜は、さまざまな薬物が取引されています。
タイで薬物犯罪は厳罰となり、刑務所に服役中の日本人もいるのです。
自分は関係ない、と思わないでください。
ゲストハウスなどで他の宿泊者から預かった荷物に薬物が入っていた、という恐ろしい事例も発生しているのです。
「薬物とは知らなかった」という主張は通用しません。
安易に他人の荷物を預かることは絶対にやめましょう。
性感染症
タイではHIVをはじめとした性感染症が蔓延している国の一つです。
バンコクには7万人以上のAIDS患者と、その数十倍のHIV感染者がいると言われています。
タイには多くの風俗店があるため、それ目当て渡航する日本人男性もいるようです。
その是非はともかくとして、風俗店の利用には常にそういった危険がともなうことを自覚しておいてください。
人気観光地で有名なプーケットの治安
プーケットの治安と気をつけるべきことについてお伝えします。
交通事故
プーケットを観光するにあたり、特に気をつけたいのは交通事故です。
同じ交通事故でも、バンコクとは少々注意点が異なります。
プーケットには電車やバスなどの公共交通機関が少ないため、観光客はレンタルバイクやレンタカーを利用する機会が多くなります。
プーケットもバンコクと同様に運転マナーが悪い人が多く、運転に慣れない外国人観光客の死亡事故が多発しています。
スマートフォンで道を調べながら運転する人もいるようですが、絶対にやめましょう。
ジェットスキー詐欺
プーケット観光のメインといえば、やはりビーチでのマリンアクティビティでしょう。
ジェットスキーをレンタルする予定の方もいるかもしれませんね。
しかし、ジェットスキーの返却時に「壊した、傷つけた」などと言いがかりをつけられる事例が多発しています。
特に外国人観光客をターゲットにして、高額な修理代を要求することが多いようです。
対策としては、レンタル前にスタッフとともに船体の傷を確認すること。
そしてできれば、船体の傷はすべてカメラで撮影しておくことです。
ビーチやホテルでの窃盗
ちょっと目を離したすきに、 ビーチに置いておいた荷物を盗まれてしまうという被害が後を絶ちません。
それどころかホテルの部屋にあった貴重品が盗まれという話も多くあります。
ホテルに荷物をおいて来るときには貴重品は金庫に入れ、部屋の鍵はフロントに預けず持ち歩きましょう。
残念ながらホテル従業員による盗難があるのです。
外務省が公表するホームページにて2018年の最新の治安情報が確認できる
いち早く最新の治安情報をチェックしたいですよね。
そんなときは、外務省が公表する海外安全ホームページをご覧ください。
世界中の最新治安情報がいつでも確認できます。
またこの海外安全ホームページのメールサービスに登録すれば、対象地域の最新治安情報をリアルタイムで受け取ることが可能です。
渡航の前に、ぜひ登録しておきましょう。
タイも含め、日本より治安の悪い国へ行く際は海外旅行保険の検討してみて
比較的安全な国と言われるタイですが、やはり日本に比べればかなり注意が必要です。
日本よりも治安が悪い国に行くときには、ぜひ海外旅行保険への加入をおすすめします。
海外旅行保険では盗難被害はもちろん、病気やケガを負ったときの治療費もカバーすることができます。
ちなみにタイ主要都市の大病院は医療レベルが高く、日本の病院にもひけをとりません。
日本語通訳士が勤務しているところもあります。
タイの医療費はものすごく高いわけではありませんが、日本の10割負担と同じ程度です。
もちろん入院などをすればかなり高額になります。
コラム:海外旅行保険のお得な入り方とは?
まず、海外旅行保険の加入方法には大きく4つの方法があることをご存知ですか?
- 旅行代理店での加入
- インターネットでの加入
- 空港の自動販売機での加入
- クレジットカード付帯のもの
旅行代理店での加入 | インターネットでの加入 | |
---|---|---|
保険料 | 高い | 安い |
保険の種類 | 少なめ | 多い |
加入できるタイミング | 旅行代理店で旅行を申し込む時 | いつでも |
検討時間 | 少なめ | じっくり好きなだけ |
まとめ
今回のこの記事のポイントは、
- タイの治安は、東南アジアの中では悪くはない
- ただし、金品を狙った軽犯罪や事故に注意する
- 万が一のときのために、海外旅行保険に加入する
ということでした。
「微笑みの国」と呼ばれるタイ。
その名の通りタイ人の多くは親切で、「徳を積む」ための善行に積極的です。
もちろん困っている外国人を見れば、何とか助けてあげようとします。
悪意のある人の方が少数ではありますが、自分の身を守るために最低限の警戒は怠らないようにしましょう。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されています。
ぜひご覧になってください。