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生命保険の貯蓄型は老後に有利?貯蓄型生命保険で賢く資産形成しよう

貯蓄型の生命保険は難しく考えがちですが、単純に保障と貯蓄を同時に行えるという点で面倒なく資産形成ができるという利点があります。しかし貯蓄型生命保険にはデメリットもありますから、それらをよく踏まえたうえで加入を検討するようにしましょう。

貯蓄型の生命保険の仕組み

ただお金を捨てるような掛け捨ての保険ではもったいない、どうせならお金がたまる生命保険がいい、そのように考えている方は貯蓄型の生命保険に大きな魅力を感じていることでしょう。

しかし、貯蓄型の生命保険と一口に言っても様々な種類があり、生命保険に熟知していないと選び方が難しいと感じる方も多いようです。

まずは貯蓄型の生命保険にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。





  • 養老生命

最も一般的な貯蓄型の生命保険は養老生命保険です。保険期間を10年、20年…50年と自由に設定、さらに保険期間が終了後の満期金を決めておき、満期時には「満期金+利回り分」を受け取れるという生命保険です。この際、入院や手術で保険金を受け取っていたとしても、満期金は満額受け取ることができます。

養老生命の特長は、生命保険における保障内容、保険期間、満期金この3つを自分好みに設計できることにあります。入院日額、死亡時の生命保険金額、様々な特約まで「保険料に糸目をつけなければ」保障をいくらでも厚くすることができます。


しかし養老生命保険の保険料は割高感が強く、現在では利回りもよくないことから、貯蓄性は高くとも選びにくいと感じる人が多いようです。



  • 解約返戻金のある終身保険

掛け捨ての終身保険ではなく、解約返戻金のあるタイプの終身保険も貯蓄型生命保険の一種と言えます。

解約返戻金のある終身保険は、養老生命よりも掛け金が低く加入しやすいというメリットがあります。ただし、加入してから60~70歳ごろまでは払込保険料よりも解約返戻金のほうが少なくなるというデメリットや、貯蓄性は低いということは覚えておきましょう。

また、終身保険は高齢になっても保障があるという部分が強みですから、高齢になってから解約するのはあまりお勧めできません。



  • 学資保険

子供の学費を貯蓄するための保険である学資保険は、貯蓄型の生命保険の中で最も選ばれやすい商品です。子供の生命保険として入院や手術に備えることもできますし、契約者(両親のどちらか)が死亡したときには育英年金として保険金を受け取れるもの、以降の保険料の払い込みが免除されるものもあります。

つまり、契約者の死亡時にも子供の万が一にも備えられる、優秀な貯蓄型生命保険なのです。貯蓄型保険としての利回りも良く、満期時には払込保険料の110%ほどが受け取れる商品が多くなっています(契約者の年齢等により利回りは異なる)。


また、満期金の受け取り方法として、18歳・20歳に一括で受け取るもの、高校卒業から大学卒業まで、毎年一定額受け取れるもの、入学祝い金として幼稚園、小学校、中学校入学時に祝い金が受け取れるものなど自由度が高いのが特長です。



  • 外貨建て生命保険

日本の生命保険の利回りの低さから、近年外貨建て生命保険への注目が集まっているようです。外貨建て生命保険は、保険にまつわるすべてのお金が「円」ではなく「ドル」や「ユーロ」といった外貨となっている保険になります。

外貨となることでどんな利点があるのか?という部分において理解が難しいため選びにくい、という方が多いようです。


外貨建て生命保険のメリットは、円建てよりも高い利回りにあります。外貨で運用しているため、円建ての生命保険よりも保険料が安く貯蓄性も高いのが特長です。

しかし当然ながらリスクも高く、満期時に外貨が安く円のほうが高くなっているとその差分は損となります。逆に満期時に外貨のほうが高ければ、その分差益を受け取れるというメリットもあるため、一概に外貨建て生命保険がおすすめである・おすすめではないと言える状況ではありません。


資産を分散したい、なるべく安全に投資したいという方にとっては、外貨建て生命保険は魅力的な商品と言えるでしょう。



  • 個人年金保険

生命保険というよりも、貯蓄を前面にしたものが個人年金保険です。

年金を受け取る年齢を設定し、そこまで保険料を貯蓄しておき、「払込保険料+利回り分」を毎年年金として受け取る保険です。


現在、公的年金を受け取る年齢が徐々に上がっているという状態ですから、退職後から公的年金の受け取りまでの間の収入を補てんすることができる個人年金保険はとても人気があります。

利回りも良く、払込期間が長ければ長いほど年金受取金額は大きくなりますし、もし年金受け取り前に死亡してしまっても、払込保険料分が死亡保険金として支払われるので安心してください。


若い年代でも老後に備えていきたいのであれば、毎月1万円でも貯蓄できる個人年金保険はとてもおすすめの保険と言えるでしょう。

掛け捨て型の生命保険との比較

このように貯蓄型生命保険には様々な種類があり、それぞれ特長も異なりますが掛け捨て型保険と比較してどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

掛け捨て型の生命保険は、たとえ解約しても保険契約期間が終了しても一切お金を受け取ることができません。しかし、掛け捨てだからこそのメリットも勿論あります。

貯蓄型生命保険に加入する前に知っておきたい、掛け捨て型保険との比較内容を見ていきましょう。





  • 掛け捨て型と比較してのメリット

掛け捨て型と貯蓄型を比較した際の最大のメリットは、「保険料が無駄にならない」ことです。

たとえるならば掛け捨ては食費のように毎月掛かり、しかし自分の身にはなりません。万が一の時には頼りになりますが、一生涯健康であれば「加入していた意味がない」という状態になってしまいます。

しかし貯蓄型の生命保険なら、万が一の時も健康であった時も生命保険からお金を受け取ることができます。


もう一点、貯蓄型の生命保険は積み立てた保険料を担保としてお金を借りることもできます。借りた時には利子が発生しますが、一般的なローンとは異なり何もないところからお金を借りるわけではないので、満期まで借り換えをして利子分のみしか返済できなくとも満期金で一括返済することが可能です。


こうすると利回りよりも借りた分の利子のほうが大きくなってしまいますが、「急な用入り」でお金が必要な際には銀行や消費者金融などでお金を借りるよりもも「最終的にはきちんと返せる」というメリットがあります。これは掛け捨て型保険ではできないことです。



  • 掛け捨て型と比較してのデメリット

では掛け捨て型と比較した際のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

一番のデメリットはやはり「保険料が高い」ということが挙げられます。貯蓄型はあくまで貯蓄型、「貯蓄する家計のゆとり」がなければ加入できない生命保険です。

一方、掛け捨て型は安い保険料で十分な保障が得られるわけですから、「保障を買っている」と割り切れる方は掛け捨ての生命保険で十分だと言えるでしょう。


貯蓄型の生命保険のメリット

保険金が無駄にならない

ここまでも貯蓄型の生命保険についてメリットとデメリットを軽くお話ししましたが、改めてまとめてみましょう。

  • 貯蓄型の生命保険のメリット

・払い込んだ保険料が無駄にならない

・貯蓄している安心感

・老後に向けた貯蓄や投資もできる

高齢になっても保険金は一定

さらに、解約返戻金タイプの終身保険なら高齢になっても保険料が一定であるというメリットもあります。

掛け捨て型の定期保険では、更新時に保険料が上がるという懸念がありますから、一生同じ保険料で保障してほしいという方は解約返戻金タイプの終身保険がおすすめです。

貯蓄型の生命保険のデメリット

月々の保険料が高額

次に貯蓄型生命保険のデメリットについて掘り下げて考えましょう。

第一に挙げられるのは、やはり保険料が高額であるという点です。ここでは詳しく掛け捨て型保険との保険料を比較してみますので参考にしてみてください。


※それぞれ死亡時1,000万、加入年齢30歳男性の契約とする




  • A社 契約期間30年満期金200万円

・定期特約800万円

・災害給付特約500万円

・災害死亡割増特約500万円

(病気死亡時1,000万円、災害死亡時2,000万円が死亡保険金となる)

総支払保険料

月払い8,911円×30年間=3,207,960円

総支払保険料-満期金200万円=およそ100万円保険料のほうが多い



  • B社 定期型10年更新30年後まで

30歳から60歳まで10年ごと更新 月払い保険料

・30歳から39歳・・・1,240円

・40歳から49歳・・・2,380円

・50歳から59歳・・・5,290円

総支払保険料148,800+285,600+634,800=1,068,400円返戻金なしのため純粋な支出となる。


  • C社 解約返戻金あり終身保険

30歳から60歳まで加入し、60歳時点で解約したとする

・総支払保険料3,931,200円

・解約返戻金3,047,800円(返戻率77,5%)

総支払保険料-解約返戻金=約88万円保険料のほうが多い。


このように3つの保険を比較してみると、貯蓄型保険の毎月の支出がとても高額になることが解ります。

早期で解約した場合返戻率が悪い

貯蓄型生命保険のもう一つのデメリットに、契約から早期に解約すると返戻率が低くなってしまうということが挙げられます。

生命保険に加入してみたものの、毎月の保険料の負担が思っていたよりも大きく家計を圧迫してしまって解約したい、そう思ってもすぐに解約すると支払った分の保険料のすべてが戻ってくるわけではありません。


貯蓄型生命保険に加入するときには、これらのデメリットをよく理解し家計に負担をかけ過ぎない保険設計を行いましょう。




貯蓄型の生命保険の選び方

保険料の金額は適切か

最後に、適切な貯蓄型生命保険の選び方についてお話します。

貯蓄型生命保険を選ぶ際に押さえておきたいポイントさえ理解しておけば、過剰な保険料により家計を圧迫する恐れもなくなります。



  • 貯蓄を重視しすぎない

折角の貯蓄型ですが、貯蓄を重視しすぎると保険料が高くなり、銀行で貯蓄したほうがお得になってしまうという現象が起こります。

貯蓄はおまけ程度で、まずは保障面を充実させましょう。



  • 家族全員バランスよく

家族一人にだけ保険が偏っていませんか?とくに共働き夫婦の場合、夫だけではなく妻も収入に見合った分の保障が必要です。働き手が夫のみの場合でも、夫にばかり保険を掛けると保険料が高くなりますので、貯蓄型に加入する場合は夫婦バランスよく加入するのが理想です。

自分のライフステージに合わせた保険を考える

そして最も大切なのが自分のライフプラン・ライフステージに見合った保険に加入するということです。

社会人1年生やまだ収入の少ない若い年代では、貯蓄型よりも掛け捨てで保険料を抑えたほうがお得感が強いでしょう。

自分の収入とライフステージ、保障と保険料が適切かどうか不安な場合にはファイナンシャルプランナーなどプロに相談するのも一つの手です。

生命保険に加入する際には受取人に注意!

生命保険に関する契約者・被保険者・受取人をきちんと理解していないと満期金や解約返戻金に所得税・贈与税が課税されることもあります。


  • 契約者・被保険者・受取人が同一→一時所得による所得税の可能性 
  • 契約者・被保険者が同一、受取人が別→贈与税の可能性 



契約者・被保険者・受取人について詳しく考えずに保険に加入しがちですが、貯蓄型で満期金がある生命保険がある場合にはこのように課税対象となる可能性があることを理解し、心配であれば加入前の保険設計時に担当者へ課税の可能性について尋ねてみましょう。

自分にあった生命保険を。

貯蓄型生命保険はこのようにメリットばかりではありませんが、「貯蓄が苦手」な方にはおすすめです。

死亡、入院手術の保障を得ながら貯蓄できる、老後に向けて計画的に貯蓄できる保険というのは、将来的に「入っていて助かった」と思える日が来るはずです。


収入と保険料のバランスに気を付け、自分に合った生命保険を探してみてください。

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