掛け捨て型生命保険で知っておくべきデメリットや貯蓄型との比較!

掛け捨て型生命保険で知っておくべきデメリットや貯蓄型との比較!


生命保険には「掛け捨て型」と「貯蓄型」があるため、どちらにすれば良いのか悩む方は多いと思います。言葉の響きとしては「貯蓄型」の方がお得な感じがしますが、「掛け捨て型」も気になりますよね。


特徴やメリットも気になりますが、デメリットや注意しておきたいポイントなどが分かれば、安心して選ぶことができます。


また、FP実際の意見が分かれば選ぶ際の参考になりますよね。どちらのタイプをすすめているのかが分かれば、選ぶときの悩みが減るかもしれません。


ここでは、

  • 掛け捨て型はどんな保険?
  • 主な種類4つのご紹介
  • メリットとデメリット
  • 貯蓄型との比較、FPによる口コミ
  • 選ぶ際のポイント

についてご紹介します。


この記事をお読みいただければ、掛け捨ての生命保険のついて、選ぶ際のポイントなども詳しくお分かりになると思います。また、FPの実際の意見もご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも掛け捨て型生命保険とはどのような保険?

「掛け捨て」という響きから、保険料を捨ててしまっている、というイメージを持つ方も多いかもしれません。実際にはどのような特徴があるのでしょうか?


掛け捨て型というのは、満期時や解約時に返戻金がないタイプの保険です。


保険の満期時に満期保険金が受け取れる生命保険や、解約時には解約返戻金が受け取ることのできる商品もあります。このようなタイプは「貯蓄型」と呼ばれます。


一方、掛け捨て型の生命保険は、これらの返戻金が無い、あっても極少額なのが特徴です。


お金を捨ててしまうのはちょっと、と思う方も少なくないと思います。しかし、お金が返ってこないからと言って、無駄にしているわけではありません。


契約期間中に万一の事があれば、しっかりと保障を受けることができます。保障期間中は保険料を支払わないと保障は受けられませんよね?万一に備えるためにお金を払っているため、捨てているわけではないのです。


貯蓄型だけお金が貰えてずるい、と感じる方もいらっしゃいますよね。貯蓄型の保険は、貯蓄する分のお金を余分に保険料として支払っているのです。そのため、特定の時期にお金を受け取ることができます。


「掛け捨て」という響きがあまり良い印象ではないかもしれませんが、返戻金がないだけで保障はしっかりと受けられるため、敬遠せずに検討することをおすすめします。

掛け捨て型生命保険の主な種類

種類にはどのようなものがあるのでしょうか?


以下の表をご覧ください。

種類保障のタイプ特徴
定期保険死亡保障一定期間の保障
収入保障保険死亡保障万一の際に給料のように毎月保険金支払いがある
医療保険医療保障
病気やケガを保障
がん保険医療保障がんでの入院・手術を保障

掛け捨てと聞いてまず思い浮かぶのは定期保険だと思います。それ以外にもいくつか種類があります。


死亡保障では死亡・高度障害時に保障されます。これ以外では保険金支払われないため、損をしていると感じてしまう方は多いかもしれません。


入院や手術の保障が医療保障です。病院と無縁な方は利用することがなく、保険料を無駄にしたと感じるかもしれません。


死亡保障には貯蓄型の商品も多くありますが、医療保障では貯蓄型の商品はほとんどなく、大多数が掛け捨てと言えます。


どっちの場合も利用しない=お金を捨てたと感じてしまいがちですが、保険は万一の際に備えるものです。保障を得ることを第一の目的としている場合は、検討する価値のある保険と言えます。

掛け捨て型生命保険①定期保険

「定期保険」は掛け捨て型の一種です。


保障に期間が決まっている保険です。


期間は契約ごとにいろいろなケースがあります。

  • 10年
  • 20年

などの年満了や、

  • 60歳まで
  • 65歳まで

などの歳満了から選ぶことができます。


年満了は一度の契約が終わった後に継続することも可能ですが、歳満了は継続することができません。


どちらの場合も契約終了時に満期保険金は無く、解約返戻金も0またはごくわずかです。


年満了は継続可能なことから、「更新型」とも呼ばれる保険です。ある程度の年齢まで保障が続くのですが、継続可能年齢には上限があるため注意しましょう。


また、保険料は年齢に比例して上がっていくため、以前の契約時よりもかなり保険料が高くなってしまう事がデメリットとなります。


ただし、保険料自体は貯蓄型や終身型と比較すると安くなっており、メリットとしてあげられます。

掛け捨て型生命保険②収入保障保険

収入保障保険も掛け捨て型が主流です。


一般的な死亡保障の保険と同様に死亡時などに保険金が支給されますが、給料のような形で毎月支給される特徴があります。支給されるのは保険期間終了までです。


65歳満了で契約し、50歳で死亡した場合、支払い期間は15年です。契約期間が長くなるほど、支払い期間は減っていきます。


保障が減っていくのは損をしている気持ちになってしまうかもしれません。


しかし、若いうちはローンの支払いや子供の学費などで多くの資金が必要になりますが、ローンの支払いが終わったり、子どもが大学を卒業するなどで必要な資金が減っていきます。


このような特徴をいかした保険で、支払う金額が年々減っていくという特徴から、保険料は安く抑えられているのです。


必要なときは多く、時期が過ぎたら減っていく、合理的な保険と言えるのです。

掛け捨て型生命保険③医療保険

医療保険も掛け捨ての1種です。


定期保険のタイプと、終身保険のタイプ両方がありますが、どちらのタイプでも掛け捨てです。


医療保険の主な保障内容としては、

  • 入院保障
  • 手術保障
  • 通院保障

です。


さらに、商品によって

  • 女性特有疾病
  • がん
  • 三大疾病
  • 先進医療

などが保障される商品もあります。


選ぶ際には自分が何に対して不安を持っているのか、必要な保障の種類をしっかりと考えてから加入しましょう。


大部分の商品が掛け捨て型のため、契約時にそれほど気にする方はいないかもしれません。


しかし、商品によっては一定期間利用しなかった際には「お祝い金」などが支給されるタイプもあります。


お祝い金などがあると得した気分になるかもしれませんが、まずは保障内容が自分の希望に合っているのかをしっかりと検討してから加入しましょう。

掛け捨て型生命保険④がん保険

がん保険も掛け捨て型が大半を占める保険です。


がんに特化したタイプの保険で、

  • 診断された時に一時金が支給される
  • 治療や入院が保障される
  • がんの先進医療が保障される

など、商品によって様々な保障内容があります。


最近ではがんの罹患率も増えてきているため、加入している方も多いかもしれません。


定期タイプと終身タイプがありますが、どちらであっても大部分の商品が掛け捨てとなります。


しかし、商品によっては一定の年齢まで利用がなかった場合、保険料が戻ってくるなどのシステムがある商品もあります。


保険料が戻ってくるタイプは、他の商品と比較すると保険料が高い場合もあるため、保険料が戻ってくるかどうかよりも保障内容と保険料がつり合っているいるのかを重点に選ぶことをおすすめします。

掛け捨て型生命保険のメリット

「掛け捨て」という響きから、保険料が無駄になるという印象を持つ方も多いと思いますが、掛け捨て型の生命保険には意外とメリットが多くあります。



メリットを見ることで、自分に向いているかどうかも判断がしやすくなるのではないでしょうか。


メリットとしては、

  • 保険料が安い
  • シンプルな商品が多い

などが挙げられます。


貯蓄性の高い保険もいいですが、人によっては掛け捨ての方が多くの魅力がある場合もあるのです。メリットを上手く利用することで、自分が欲しい保障を手ごろな料金で得ることができます。


以下ではそれぞれのメリットを解説していきます。

同じ保障内容でも貯蓄型より保険料が安くなる

保険料が安いことが大きな魅力の一つです。


子どもが小さい間は万一のことにしっかりと備えておきたいと考えますよね。特に若いうちに死亡してしまう事を考えると、残された家族がとても心配になってしまいます。


これからの家族の生活資金はもちろん、子どもの教育資金のことを考えると、保険金額は3,000万円から5,000万円は欲しいと思います。


保険金額が3,000万円では保険料はどのくらいなのでしょうか?30歳男性の場合を比較してみましょう。ある保険を例にしています。貯蓄型は終身保障・60歳払込済みです。

タイプ保険料(月額)
掛け捨て型3,050円
貯蓄型64,920円
貯蓄型の場合はかなり保険料が高額になっていることがおわかりいただけると思います。

確かに大きな保障があると安心ですが、これでは日々の生活費が心配になってしまうレベルです。生活に困るようでは意味がありません。

掛け捨て型で準備することで保険料の負担を抑え、大きな保障を得ることができるのです。

これほどまでに保険料に差がある原因は、貯蓄用の資金が必要かどうかです。掛け捨てでは純粋に保障だけにお金を払っているため、保険料は安いのです。

保障のみを考えれば良いのでシンプルな商品と言える

掛け捨ての場合、保険金額がいくら必要なのかを考えればいいだけなので、シンプルに判断できるのもメリットの一つです。


貯蓄型の場合、保険料が増えて戻ってくるのか、減ってしまうのか、増える場合はどれくらいの割合が増えるのかなど、気になってしまう事が沢山あると思います。


高い保険料を払っているのだから、少しでもお得に加入しておきたい、と考える方は多いと思います。


様々な事を検討し、納得した上で加入をしなくては後悔に繋がってしまうため、保険選びがとても難しいと感じてしまいますよね。難しいと感じてしまうと、適当に保険に加入してしまったり、悩むのが嫌になってしまい結局加入しない、となってしまう事も考えられます。


しかし、掛け捨て型ならば、自分たちがいくら必要なのか、保険金額だけを考えればいいだけです。貯蓄型と違って保険金額以外で悩む必要はありません。


そのため、自分でも加入の判断がしやすく、加入しやすい保険です。

掛け捨て型生命保険のデメリット


メリットを確認していただき、これなら自分に向いているな、と感じた方は多いと思います。小さな子どもがいる方は特に向いていると感じるのではないでしょうか。


しかし、確認しておきたいのはメリットだけではありません。


掛け捨て型にはデメリットもあります。

  • 解約返戻金・満期保険金がない
  • 一生涯の保障を得るのに向いていない

などです。


保険料が安いことが最大のメリットですが、これらのデメリットを知っておかないと満期時や更新時に後悔する可能性が高くなってしまいます。


以下でそれぞれのデメリットを解説します。

解約返戻金・満期保険金がないことが多く、あっても少額

掛け捨て型の特徴として解約返戻金などがないことをすでにご紹介しましたが、このことがデメリットに挙げられます。


メリットとして挙げた保険料の安さですが、これはシンプルな保障内容となっており、保障以外にお金を使っていないことが理由です。


保険料を抑えているためその他のことに割くお金がないのです。満期保険金などはありません。


保険は保障適用となることがなければ利用できません。使わなかった方は「保険料を捨てた」という印象になってしまうと思います。


確かにお金を払っているのに何も得るのもがなかったら損をしていますよね。しかし保険では保障を買っています。使うことがなくても保障をすでに買っていることになるため、損をしているわけではありません。


また、解約返戻金がある商品は保険料が高額です。貯蓄型の場合は解約返戻金・満期返戻金があるのが普通ですが、保険料が高いのはご紹介した通りです。


保険料の安さが解約返戻金などがないことと繋がっているため、一概にデメリットとも言えませんが、いざ解約や満期のときにガッカリしないよう、しっかりと覚えておきたいポイントです。

一生涯の保障をする商品は少ない

保障が一生涯続くわけではないこともデメリットとなります。


掛け捨て型の多くは定期タイプです。保障される期間が決まっているのです。


継続し続ければ一生涯になるのでは?と考える方もいらっしゃるかと思いますが、継続可能年齢に上限があるため一生続けるのは難しいと言えます。


上限として

  • 75歳まで
  • 80歳まで
  • 90歳まで

と商品ごとに設定されており、仮に75歳までの保険で10年契約を行うと、85歳までしか保証は受けられなくなってしまいます。


一生涯保障を受けるのは少し難しい感じがしますよね。


さらに問題なのは保険料です。


歳満了ではなく年満了で契約をしていた場合、10年などの一定期間ごとに更新する必要が出てきますが、このときの保険料はその時の年齢の保険料が設定されます。どんどん高くなってしまうのです。


ある保険の保険料をご紹介します。男性、保険金額1,000万円、保険期間10年の場合のそれぞれの年齢の保険料を見てみましょう。

年齢保険料
20歳1,720円
30歳1,880円
40歳2,860円
50歳5,210円
60歳10,610円
70歳26,180円
このように、保険料は年齢とともに高額になっていきます。更新ごとに保険料が高額になっていくことも、一生涯保障を続けられない理由のひとつと言えます。

【FP回答】貯蓄型と掛け捨て型の生命保険の比較

貯蓄型と比較すると、どのような点が違ってくるのでしょうか?ポイントをまとめてみました。

掛け捨て型貯蓄型
種類定期保険
収入保障保険
医療保険
がん保険など
終身保険
学資保険
養老保険
個人年金保険など
解約返戻金なしあり
満期保険金なしあり(商品による)
メリット保険料が安い解約・満期時などにお金が戻ってくる
デメリット解約・満期じにお金は戻って来ない
保険料が高い
どちらがいいのか判断できない、迷ってしまうという方もいらっしゃいますよね。そんなときはプロの意見を見てみましょう。以下でFPの意見をご紹介しています。

また、それぞれメリット・デメリットが違うため、この記事をお読みの方のなかにも掛け捨て型より貯蓄型の方が私に向いているかも、と感じる方もいらっしゃるかと思います。

もし貯蓄型の生命保険について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。メリット・デメリットについてやどのような方に向いているのかなどもご紹介しています。

掛け捨て型の生命保険が良いというFPの意見

40代女性

保障と貯蓄は分けて考えるべき

保障は「万が一」のため、貯蓄とは分けて考えた方が無難と思います。
終身保険は一生保障がある分、保険料が高いのが特徴。終身保険で充分な保障を用意するには、定期保険の10倍以上の保険料を払わなければなりません。
現在、運用利率が非常に低いことも終身保険をお勧めしない理由です。貯蓄をしたいなら、財形、積み立て定期、老後を考えるなら確定拠出年金、学資を貯めたいなら学資保険の方がおすすめです。

財形は定期預金は、必要なときおろしても元本割れしませんし、確定拠出年金は掛け金を全額控除でき節税できます。 
学資保険は、運用利率が低いのですが、子どもの学資が必要な時期に一時金がでます。終身保険では、子どもの学費が必要な時期にタイミングよく、解約返戻金の額が払込保険料より多くなるとは限らないのです。

(拝野 洋子) 

30代女性

必要な保障は年齢やタイミングで変わってくる

保険の良さは、契約したらすぐに必要な保障が得られることです。年齢や家族構成の変化などに応じて、その時期に応じた必要な保障を保険で備えれば、家計の負担も大きくないはず。 
貯蓄も保険で行うと、途中で解約すると損をすることもあります。

そのため、様々な環境変化に対応できないので、保険は保障の準備に徹した方がよいと思います。

(正田 きよ子)

掛け捨て型は保険料が安く見直しもしやすいという意見が多く見られました。


万一の保障は年齢や子供の人数、状況などによって変わってきます。掛け捨て型を選択することで、臨機応変に対応することも可能で、さらに保険料は安くなります。


また、運用利率が低いため、終身保険の使用をすすめない、という意見もあります。保障と資産運用は別で考えた方が、効率的に運用でき、さらに万一にも備えることが可能です。

貯蓄型の生命保険が良いというFPの意見

40代女性

貯蓄型を利用することで、貯蓄と保障を得ることができる

定期保険は少ない掛金で大きな保障を得ることができるので、家計に大きな負担を掛けずに済みます。
しかし、注意したいのは、更新時に保険料が高くなる点です。たとえば、子どもの教育費がかさむ時期や住宅ローンなど大きな出費がある時期に更新がやってくると、保険料を負担するのが苦しくなります。
また、いざというときには公的保障がある点も留意しておきたいところです。
その点、貯蓄型の終身保険の場合は、貯蓄と合わせて保障が得られるので、通常の貯蓄とあわせて利用するとよいでしょう。
ただし、十分な保障を得るためには保険料が高くなることと、途中で解約する場合、解約返戻金がおさめた保険料を下回ることがあるかもしれない点は、注意する必要があります。

(前佛 朋子)

30代女性

元本割れのリスクが少ないので資産形成としても

資産形成という点で考えると、終身保険の利回りは有価証券より劣りますが、元本が割れるリスクが低いため、貯蓄の一部として考えておくと良いでしょう。
万が一、資金が必要になった場合には、減額や契約者貸付を利用して現金化することもできるのがメリットです。その際も、保障はある程度確保できます。 
保険は「支払い」として考えることが多いため、「気付いたらお金が貯まっていた!」ということもあり、家計の中で自然と貯蓄ができる仕組みづくりの一つとして取り入れると良いと思います。

(冨士野 喜子)

先ほどとは逆に、貯蓄型をおすすめする意見もありました。


貯蓄と保障両方を得ることができる、他の資産運営方法と違い元本割れのリスクが少ない、といった意見がありました。


確かに満期保険金を利用することで、保険を利用しなかった際には老後資金などへの利用が可能になります。ただし、保険料は割高になるので注意が必要です。

ケースバイケースで考えるべきというFPの意見

40代女性

家族構成などその人の状況によって選ぶべき

その人の現在における状況により、終身保険なのか、定期保険なのか、二つを合わせたものなのか変わってきます。
一件、解約返戻金のことを考えると貯蓄型の終身保険の方が良さそうにも見えます。
しかし、お子さんのいらっしゃる家庭の場合、お父さんに万一のことがあれば、それからの生活は一転してしまいます。お子さんが社会人になるまでの期間の残された家族の生活費は残しておくべきでしょう。この場合、お子さんが小さいほど必要保障額は大きくなります。
また、賃貸にお住まいでお父さんに万一のことがあった場合、ご実家に帰れる状況でない場合は、残された家族の生活費の中に家賃分も必要になります。
持ち家で、住宅ローンが団体信用生命によりなくなる人より、賃貸分月に10万円前後は多くなることを考慮する必要があります。
お子さんのいらっしゃる家庭では、高いお金で少ない保障を得る終身保険よりも、安いお金でたくさんの保障を得ることのできる定期保険の方が優先順位が高いのです。
終身保険で得る将来的な貯蓄よりも、今の保障の方が大事であるとも言えます。

(下澤 純子)

30代男性

ライフプランなどで必要なタイプが違う

人によってお勧めする商品は終身の場合もあれば定期の場合もあります。
貯蓄型の終身保険も掛け捨て型の定期保険も個人的にお気に入りの商品はあり、自分で加入している保険もいろいろあります。
ただ、生命保険は相談者の事情に合わせて商品を勧めるのであり、FPがお気に入りと言うだけの理由で商品を勧めることはありません。
何を勧めるかは相談者の個人情報やライフプラン、必要保障等から考えています。
昨今は低金利の影響で保険商品に限ったことではないですが貯蓄型商品の魅力は薄れ、商品数も減っている現実はあります。

(松浦 建二)

どちらを選ぶかはケースバイケースだとする意見もありました。


確かに保険商品それぞれに保障内容や特徴に大きな違いがあり、向いている人とそうでない人に分かれます。


一概にどちらが良い、という訳ではなく、どちらのタイプにもメリット・デメリットがあるため、それぞれの状況に合わせて必要なタイプを選ぶのがいいのかもしれまませんね。

生命保険は保険相談で専門家に相談しましょう!

専門家の意見も様々な事が分かりました。


掛け捨て型を選ぶか貯蓄型を選ぶかはその人の状況ライフプランによって変わってきます。


まだ子どもが小さくお金に余裕のない期間は掛け捨ての保険を利用して大きな保障を受ける、貯蓄が苦手だから貯蓄型の保険を利用する、など、その人ごとに向いている保険は違います。


自分にどのような保険が向いているのか、必要なのかをしっかりと見極める必要があるのです。


しかし、保険を選ぶのが難しく、どちらのタイプがいいのか悩んでしまうという方もいらっしゃると思います。


長く付き合うことになる保険を適当に選びたくはありませんよね。


そんなときは保険相談を利用しましょう。マネーキャリアでは無料でFPによる保険相談を行っています。生命保険だけでなく様々な種類の保険について相談を行うことができるので、ぜひ利用してみてください。

知っておきたい掛け捨て型を選ぶときのポイント

掛け捨て型の特徴やメリットなどはおわかりいただけたかと思います。選ぶ際にはどのような事に注意すればいいのでしょうか?


選ぶときのポイントは、

  • 両方のタイプが合わさった商品がある
  • 掛け捨てか貯蓄か、損得で選ばない

です。


生命保険では掛け捨てか貯蓄型を選ばなくてはいけない、と考えていらっしゃるかもしれませんが、保険商品には様々な種類があります。この2つの選択肢以外もあるのです。


また、掛け捨ては損だからと貯蓄型を選ぶかもしれませんが、損得だけで選んではいけません。以下でそれぞれご紹介していきます。

掛け捨て型と貯蓄型が組み合わさった商品も選べる

2つのタイプをご紹介してきましたが、実は両方が組み合わさった商品もいくつかあります。そのなかでもこの記事でご紹介するのは「定期保険特約付終身保険」です。


終身保険に定期保険が特約として付帯している商品です。特約となっているのが大きなポイントです。終身保険として一定の保障を一生涯受けることに加え、定期保険として一定期間保障を足すことができるのです。


この商品ならば、子どもが小さい間だけなど、期間限定で保障を上乗せすることが可能です。


更新型定期型に分かれており、更新型は継続するかどうかを選べます。しかし、料金は年齢によって上がるため注意が必要です。


両方のいいとこどりの保険があるならばこれが一番良いのでは?と考えるかもしれません。しかし、両方の保障を得られるというメリットもある一方、

  • 解約時は特約も消滅
  • 保険料は高め

という欠点もあります。


解約するときは同時です。特約だけを残すことはできません。このような事態が心配ならば、貯蓄型とは別に定期保険に加入しておいた方が良いと言えるのです。


また、貯蓄型として契約するため保険料はそれなりに高くなります。安く抑えたいのならば掛け捨てだけ契約するのが一番です。


このようなデメリットもありますが、選択肢として「特約として定期保険を利用する方法」があることを覚えておいて損はありません。

「掛け捨て型か貯蓄型か」だけで選ぶのはNG

なかには「掛け捨ては損だから貯蓄型を選ぶ」とすぐに決めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、損得のみでタイプを選ぶのは避けましょう


保険を選ぶ際に重要なのは損得ではなく、保険加入の目的です。まずは目的を明確にしておく必要があります。


目的として挙げられるのは

  • 保障
  • 貯蓄

です。


貯蓄の場合はどれくらい増えるのかが重要になるため、貯蓄型を選びます。他にも資産運用の方法は沢山あるため、他の方法を検討する必要があるかもしれませんが、大きく間違っているわけではありません。


一方、保障が目的ならば、保障を重視して選ぶ必要があります。


同じ保険料で保険金額が高いのは掛け捨て型です。こちらの方が効率よく保障を得ることができると言えるのです。


保険を選ぶ際には掛け捨てか貯蓄かだけで選ぶのではなく、まず最初の加入目的がどちらなのかを考え、さらに保険金額がどれくらい必要なのかによって保険料の支払いが可能かどうかも考えるようにしましょう。

1番お得な保障を付けられる保険は保険のプロにご相談ください

保険は加入目的を明確にしてから選ぶことが重要です。なぜ保険が必要なのか目的をはっきりさせることで、保険選びに悩むことも少なくなると思います。


しかし、多くの商品があるため、保障内容も似通ったものがいくつか見つかることもあります。また、目的を明確にしていても、いくつか商品を比較していくと気持ちが揺らいでしまう事も考えられます。


保険のことで悩んだり迷ったりした場合、皆さんは誰に相談しますか?近くに保険に詳しい方がいれば、その方に相談するかもしれませんね。


しかし、このような環境に恵まれている方はあまりいません。誰でも気軽に相談できる場所はあるのでしょうか?


こんなときは保険相談を利用しましょう。マネーキャリアでは無料でプロに保険相談が

できるので、試しにぜひ利用してみてください。

まとめ


いかがでしたか?ここでは掛け捨て型の生命保険についてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • 「掛け捨て」はお金を捨てているわけではなく、保障のみにお金を払う保険
  • 種類は、定期保険・収入保障保険・医療保険・がん保険など
  • メリットは、保険料が安い、シンプルな商品が多い
  • デメリットは、解約返戻金・満期保険金がない、一生涯の保障を得るのに向いていない
  • FPの意見は、掛け捨てを指示するもの、貯蓄型を指示するのも、ケースバイケースというものがある
  • 選ぶときには、両方のタイプが合わさった商品がある、掛け捨てか貯蓄か損得で選ばないことがポイント

です。


掛け捨て型は大きな保障を安い保険料で受けることができます。子どもが小さいうちなどには特に向いている保険と言えますが、貯蓄型とどちらが良いのか迷ってしまう方も多いと思います。


悩んだ場合は保険加入の目的をもう一度よく考えましょう。それでも悩む場合は、保険相談などを利用して、後悔無いように保険への加入をするようにしてください。


ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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