更新日:2022/11/02
ペット保険はいらない?入るべき4つの理由、必要・不要な人を徹底解説
ペット保険はいらないでしょうか?必要ないと言う声もありますが、医療の発展による犬猫の高齢化・治療費の高額化を踏まえると入るべきでしょう。また加入するメリット・デメリットや審査等の注意点も気になりますよね。今回はペット保険は本当にいらないか、必要性を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- ペット保険はいらない・もったいない?どうするべきか徹底解説
- ペット保険とはそもそもどんな保険?補償内容や加入率を解説!
- ペット保険はどんな保険?通院・入院・手術等の補償内容を解説!
- ペット保険はいつからある?世界・日本での歴史を簡単にご紹介!
- ペット保険の加入率はどれくらい?世界・日本の最新の加入率とは
- ペット保険は損・必要ない?いらないと言われる5つの理由とは
- ①:保険料が掛け捨てである上、高齢になると値上がりするから
- ②:ほとんどの保険では全額補償されないから
- ③:補償対象外になる病気・治療も多いから
- ④:病気になってから・高齢ペットだと加入できないから
- ⑤:貯金で治療費を賄えるから
- ペット保険は必要!加入をおすすめする3つの理由を徹底解説!
- ①:犬猫の年間平均治療費が増加しているから
- ②:病気・ケガによっては数十万円以上の治療費が必要になるから
- ③:特約で葬儀費用や損害賠償責任等にも備えられるから
- ペット保険に加入した方が良い人・いらない人とは?
- ペット保険に加入するのがおすすめな人とは?
- ペット保険がいらない人とは?
- ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ
- まとめ:ペット保険はいる・いらない?加入しておくと安心!
目次
ペット保険はいらない・もったいない?どうするべきか徹底解説
- ペット保険とはそもそもどんな保険か
- ペット保険の補償内容や加入率
- ペット保険がいらないと言われる5つの理由
- ペット保険への加入をおすすめする3つの理由
- ペット保険に加入した方が良い人・いらない人
ペット保険とはそもそもどんな保険?補償内容や加入率を解説!
ペット保険が自分とご自身のペットにとって必要なのかいらないのかを考えるために、まずどのような保険なのかを理解しておく必要があります。
- ペット保険はどんな保険?通院・入院・手術等の補償内容を解説!
- ペット保険はいつからある?世界・日本での歴史を簡単にご紹介!
- ペット保険の加入率はどれくらい?世界・日本の最新の加入率とは
ペット保険はどんな保険?通院・入院・手術等の補償内容を解説!
ペット保険とはそもそもどんな保険かというと、ペットの怪我や病気などでかかった通院や入院、手術などの医療費を補償してくれる保険です。
もし私たち人間が怪我や病気にかかってしまい、病院にお世話になったとしたら、健康保険制度があるので、医療費は窓口で全額支払う必要がありません。
年齢で差はあれど、6〜70歳までは3割の負担だけで済むようになっています。
ところが、犬や猫をはじめとしたペットにはこのような公的な保険制度はありません。
そのため、基本的に医療費は全額飼い主の自己負担になります。
ところが近年、ペットへの医療も飛躍的に進化し、治すことのできる病も増え平均寿命も伸び飼い主は嬉しい反面、ペットにかかる医療費の負担もその分増えるようになりました。
ペット保険はそのような医療費を負担してくれる、ペット専門の保険です。
ペットの通院・入院・手術等の補償はもちろん、特約をつければ亡くなってしまったときの葬儀費用や、ペットが器物を破壊してしまったときや他人を傷つけてしまったときの補償もしてくれます。
犬や猫はもちろん、フェレットやウサギ、チンチラなどの小動物や、実は寿命が20年以上と長いインコなどの鳥類も対象のペット保険もあります。
ペット保険の補償内容は以下の記事でも解説しておりますので、参考にしてみてください。
ペット保険はいつからある?世界・日本での歴史を簡単にご紹介!
ペット保険の起源となるのは、今から100年以上も前の北欧、スウェーデンです。
1890年に、作られた動物保険がペット保険の始まりと言われています。
しかし、スウェーデンで始まったこの動物保険の対象は家畜や馬を対象としたもので、犬や猫のような愛玩動物を対象としたものではなかったとされています。
そこから30年ほど経ち、スウェーデンの企業から”犬”を対象としたペット保険が世界ではじめて誕生しました。
そこから犬が生活に深く関わっている国、イギリスでもペット保険がスタート。
徐々に世界にペット保険が浸透していきます。
日本では「ペット共済制度」として1995年にペット保険がスタートしました。
しかし、給付金の未払いなどの様々な問題が多く、日本のペット保険は一時衰退していきました。
その後、2005年に過去の問題点やトラブルを受けての保険業法改正、ペット保険を取り扱うための免許や規制制度が整えられ、現在のペット保険の形となっています。
ペット保険の歴史については以下の記事で解説しておりますので、参考にしてみてください。
ペット保険の加入率はどれくらい?世界・日本の最新の加入率とは
そんな歴史を辿ってきたペット保険。
では、世界や日本のペット保険の加入率はどれぐらいなのでしょうか。
ペット保険の起源と言われている北欧のスウェーデンをはじめとしたペット先進国のヨーロッパはとても加入率が高く、故エリザベス女王がコーギーを愛していたことでも知られるイギリスでは平均で30%程度の加入率。
さらにスウェーデンにおいては70%以上の加入率となっています。
また、同じくペット先進国のドイツでは犬猫医療保険加入率は14%(2017年時点)ですが、もペットが原因で起こるトラブルを解決するための賠償責任保険があり、その加入率は70%を超えると言われています。
一方、日本はといいますとMOFFMEが2022年に独自におこなったペット保険の意識調査によると、犬のペット保険加入率は52.4%で、猫は28.0%という結果になりました。
ペットを飼う人の割合は年々増え続け、一般社団法人ペットフード協会が昨年12月に発表した2020年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査によると、現在飼育されている犬は848万9千頭、猫は964万3千頭、合計1813万3千頭とされています。
これは2020年時点での15歳未満の子どもの数1493万人より多い数字です。
また、ペットの長寿化も進み、このような背景から、日本でも今後ペット保険の加入率はさらに増えてくると予想されています。
ペット保険の加入率については以下の記事でも解説しておりますので、参考にしてみてください。
ペット保険は損・必要ない?いらないと言われる5つの理由とは
先ほどのデータでもわかるように、犬を飼っている人でも半数近くの人が、猫を飼っている人に至っては7割以上の人がペット保険に加入していません。
- 保険料が掛け捨てである上、高齢になると値上がりするから
- ほとんどの保険では全額補償されないから
- 補償対象外になる病気・治療も多いから
- 病気になってから・高齢ペットだと加入できないから
- 貯金で治療費を賄えるから
①:保険料が掛け捨てである上、高齢になると値上がりするから
ペット保険がいらないと言われている理由の1つめは、保険料が掛け捨てである上、高齢になると値上がりするからです。
人間の医療保険は貯蓄型を選択することが可能です。
貯蓄型は一定の期間が経過するごとにお祝い金をもらえたり、一定の年齢になると保険料が戻ってきたり、解約払戻金があるものがあります。
ですが、基本的にペット保険は1年ごとの更新の掛け捨て型。
仮に保険金の支払いが一切なかったとしても、支払った保険料は返ってきません。
また、人間の医療保険の場合、保険料は加入時のまま値上がりしないものがほとんでですが、ペット保険の場合は毎年の更新・審査のタイミングでペットが高齢になるにつれて保険料が値上がりしていくものが普通です。
このような理由から、ペット保険はいらないという意見があるのも事実です。
②:ほとんどの保険では全額補償されないから
ペット保険がいらないと言われている理由の2つめは、ほとんどの保険では全額補償されないからです。
ペット保険はさまざまなプランがありますが、オーソドックスなプランが70%補償や50%補償のプランです。
つまり、医療費が10万円かかったとしたら、70%補償の場合もらえる保険金は7万円、50%補償の場合は5万円ということになります。
つまり、全額の補償をされることはありません。
また、免責金額や保険金の上限や支払い回数の上限があるのも全額補償されない要因のひとつで、ペット保険はいらないと言われている理由でもあります。
しかし、100%補償のペット保険も増えつつあり、それを選択する飼い主さんも近年は増えてきています。
③:補償対象外になる病気・治療も多いから
ペット保険がいらないと言われている理由の3つめは、補償対象外になる病気・治療も多いからです。
ペット保険は、保険会社や商品ごとに補償対象の病気やケガ、その反対に補償対象外の病気やケガが指定されています。
予防のためのワクチン接種や避妊去勢手術などが補償されないのはかなり知られてきてはいますが、ペット保険の中には
④:病気になってから・高齢ペットだと加入できないから
ペット保険がいらないと言われている理由の4つめは、病気になってから・高齢ペットだと加入できないからです。
人間同様、犬や猫、その他さ、まざまなペットも高齢になるにつれて病気のリスクがあがってきます。
ですが、ペット保険には新規加入の上限の年齢が決まっているものもあり、上限が早いものでは犬や猫が8歳になってしまうと新規加入ができないペット保険があります。
また、既往歴や持病があると加入や更新時の審査に通らないことも。
そのため、本当にペット保険が必要になってくる、ペットのシニア期に加入できないこともあり、ペット保険はいらないという意見もあります。
しかし近年は、シニア専用のプランや、終身で更新可能なペット保険もあるので、検討してみるのもおすすめします。
⑤:貯金で治療費を賄えるから
ペット保険がいらないと言われている理由の5つめは、貯金で治療費を賄えるからという飼い主さんもいます。
ペット保険は基本的に「病気になってから」ではなく「健康なうちにいざというときの病気や怪我に備えて」加入するものです。
そのため、ペットが健康で元気なときも一定の保険料を支払っていく必要があります。
一方、これまでの貯金や毎月のペットのための貯金を十分にしていて、貯金で賄える人は、ペットが本当に病気にかかってしまったり怪我を負ったときにのみだけ治療費の出費が出ていきます。
ペット保険に加入していなければ全額自己負担になってしまいますが、ペットが必ずしも病気にかかってしまったり、怪我を負ってしまうかはわかりません。
幸運にも一生動物病院にお世話になることがない場合は、保険料分貯金に回すこともできますので、ペット保険はいらないと選択している飼い主さんもいます。
ペット保険は必要!加入をおすすめする3つの理由を徹底解説!
これまで、ペット保険は不要・いらないという意見をご紹介してきました。
- 犬猫の年間平均治療費が増加しているから
- 病気・ケガによっては数十万円以上の治療費が必要になるから
- 特約で葬儀費用や損害賠償責任等にも備えられるから
①:犬猫の年間平均治療費が増加しているから
ペット保険が必要だと言われている理由の1つが、犬猫の年間平均治療費が増加しているからです。
公益社団法人日本獣医師会によると、1980年代から現在まで、犬猫の寿命が10歳ほど伸びていることがわかります。
これはひとえに、飼い主のペットに対する意識や知識の向上、フードの質の向上、また、医療の進歩によるものでしょう。
また「治療をすれば治る」病気が増えたため、以前よりもペットの年間治療費が増えていることも事実です。
そのような背景から、ペット保険に加入していることで、年間にかかる治療費の負担を減らすことができ、ペット保険が必要と思う飼い主さんは多くいます。
②:病気・ケガによっては数十万円以上の治療費が必要になるから
ペット保険が必要だと言われている理由の2つめが、病気・ケガによっては数十万円以上の治療費が必要になるからです。
犬や猫などのペットは、人間の健康保険のような制度がないため、治療費が全額自己負担になります。
その治療費がときには数十万円と高額になってしまうことも。
例えば、コーギーやダックスフントのような胴長の犬種がかかりやすい椎間板ヘルニアですが
内容 | 料金 |
---|---|
診察 | 1,500円 |
入院(6日) | 20,400円 |
検査 | 39,700円 |
MRI | 89,000円 |
麻酔 | 15,000円 |
手術 | 127,300円 |
点滴 | 12,200円 |
処置 | 7,100円 |
注射 | 23,000円 |
処方 | 2,450円 |
合計 | 337,650円 |
上記のように30万以上になる場合も。
上記以外にも経過観察の通院代などもかかってきます。
一度の治療費が高額になってしまう場合もあることから、自己負担を極力抑えることができるペット保険が必要だという飼い主さんは多いです。
③:特約で葬儀費用や損害賠償責任等にも備えられるから
ペット保険が必要だと言われている理由の3つめが、特約で葬儀費用や損害賠償責任等にも備えられるからです。
ペット保険にも人間の保険同様特約をつけることが可能です。
どのような特約があるかは保険会社ごとにことなりますが、代表的なものではペットが亡くなってしまったときの葬儀費用を補償してくれる特約や、損害賠償責任特約などがあります。
損害賠償責任特約とは、ペットが他人に怪我をさせてしまったときや、他人の物を壊してしまったときに補償が発生します。
「犬の散歩中に犬が他人を噛んでしまった」「来客の私物を猫が傷つけてしまった」「犬が散歩中に他の家の犬に怪我を負わせてしまった」というようなケースを補償してくれます。
また、損害賠償責任特約はどの保険会社も保険料が安いのが特徴です。
年間で1,000円〜1,500円で特約をつけることができ、最大500万ほどの補償を受けられるものもあります。
医療目的だけではなく、このような特約にメリットを感じてペット保険は必要だという飼い主さんも多くいます。
ペット保険の特約については以下の記事で解説しておりますので、参考にしてみてください。
ペット保険に加入した方が良い人・いらない人とは?
これまで、ペット保険が不要な理由、必要な理由をご紹介してきました。
- ペット保険に加入するのがおすすめな人とは?
- ペット保険がいらない人とは?
ペット保険に加入するのがおすすめな人とは?
ペット保険に加入するのがおすすめな人は、下記のような人です。
万が一の際に備えたい方
ペットの病気や怪我は突然訪れます。
そのような突然の出来事に対応するのが苦手な方や、貯蓄や支払いに不安がある方は、ペット保険に加入することをおすすめします。
さらに、窓口精算可能なペット保険の場合、窓口で支払う金額が自己負担分だけになりますので、貯蓄に不安があり、万が一に備えたい人にはさらにおすすめです。
気軽に動物病院へ通院したい方
長く一緒に暮らしていると「ちょっとペットの体調が悪いかも」と思うときはよく訪れます。
その時に、診察代が補償されるとわかっていれば、どんな些細なことでも動物病院にかかりやすくなりますよね。
一度の診察代が小学でも、積み重なれば結構な額になってきます。
また、早いうちに診察・治療することで大きな病気の早期発見につながることも。
ペット保険に加入していると、気軽に通院することができるのでおすすめです。
出来るだけ貯金額を減らしたくない方
治療の選択肢を増やしたい方
ペット保険に加入していることで、無保険の場合金額的に受けさせることができなかった治療も選択が可能になります。
治療を選べば助かる可能性の高い治療があるのに、金銭面の問題でその治療をさせてあげられなかった…
という悔しい思いをしないためにも、ペット保険をうまく利用することをおすすめします。
治療費以外にも、特約で葬儀費用等にも備えたい方
先程もご説明しましたが、ペット保険は医療費の補償だけではありません。特約をつけることにより、損害賠償や葬儀費用にも備えることができます。
医療費+αに魅力を感じている人にもおすすめです。
ペット保険がいらない人とは?
上記とは逆に、ペット保険が不要な人は
- 貯金が十分にある方
- ペットの治療費は全て自己負担で賄える方
ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:ペット保険はいる・いらない?加入しておくと安心!
今回はペット保険は不要か、必要かについてご紹介してきました。
ポイントは
- ペット保険は通院、入院、手術を補償してくれて日本では加入率50%以上とも!
- ペット保険は掛け捨てで補償外の病気もあり、高齢での新規加入ができないので不要との声もある
- 近年ペットの年間治療費が増加、一度にかかる治療費が高額な場合もあり、ペット保険は入っておくと安心
- 貯金が十分にあっても特約や特典があるので保険に加入しておくと安心
またほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!