ペット保険の補償内容は?通院・入院・手術等の補償内容、注意点とは

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ペット保険の補償内容をご存知ですか?犬猫が加入できるペット保険の補償内容には通院・入院・手術がありますが、去勢・避妊手術は補償対象外等の注意点もあります。またペット保険のメリット・デメリットは何でしょうか。今回はペット保険の補償内容を解説します。

ペット保険の補償内容は?補償の種類も徹底解説!

ペット保険には3つの補償内容があります。

それは「通院・入院・手術」の3種類です。

今回ほけんROOMでは、ペット保険の補償内容や注意点を解説します。

解説する内容は以下の通りです。

  • ペット保険の補償内容は「通院・入院・手術」の3種類
  • ペット保険の補償内容の3つのタイプ
  • ペット保険のメリット・デメリット
  • ペット保険加入前の5つの注意点
ペット保険の加入を検討している方は、今回解説する補償内容や注意点を参考にご検討ください。

今回の記事が、自分のペットに合った保険選びの参考になれば幸いです。

ペット保険の補償内容は?通院・入院・手術の3種類がある!


ペット保険の補償内容は大きく分けると「通院・入院・手術」の3種類があります。


ここでは「通院・入院・手術」の3つの補償内容について詳しく解説します。

  1. ①:通院補償とは
  2. ②:入院補償とは
  3. ③:手術補償とは

ペット保険を選ぶ際に、飼っているペットにはどの補償内容があった方がいいのか判断する参考にしていただけたらと思います。


また、注意点としてそれぞれの補償には、補償の対象外になる症例や上限回数・上限金額が設定されています。


それらを考慮したうえで、どの補償が必要か判断してください。

①:通院補償

通院補償とは、ペットがケガや病気にかかった際に、入院・手術をしない通院での診療費(ケガや病気への処置、薬の処方)などに対して支払われる補償内容です。

通院補償があることで、ちょっとしたケガや体調不良でも、気軽に病院で診療を受けることができます。

そのため、病気の早期発見にも繋がります。

ペット保険には「通院補償・入院補償・手術補償」の3種類の補償がありますが、特に使う機会の多いのが通院補償になります。

ペットは体調が悪くても人間のように言葉で伝えることができません。

そのため、ペットの体調不良には、飼い主が気づいてあげる必要があります。

通院補償があれば、ペットの具合が悪そうなときに、動物病院に連れて行きやすくなります。

金銭面の心配も少なく済むので、動物病院に連れて行く心理的ハードルが下がる意味でも、通院補償がある保険プランはおすすめです。

免責金額(自己負担する金額)の設定など、注意する点はありますが、ペットのケガや病気に対して幅広く補償を受けたい人は、通院補償のあるプランを選びましょう。

②:入院補償

入院補償とは、入院費用と入院中の診療費用が補償内容になっています。

入院補償があれば、ペットがケガや病気にかかって入院する際に、入院費を抑えることができます。

高額になりがちな入院費用を抑えられるので、入院して治療を受ける選択肢が選びやすくなります。

特に、ケガや病気で長期入院になってしまった場合には、入院費用の自己負担額を減らすことができる入院補償があると安心です。

入院費用を抑えるために、自宅療養という方法もありますが、容体の急変した場合にすぐ適切な治療を受けられる入院の方がペットにとっても安心です。

入院補償には、補償を受けられる年間入院日数や上限金額が決められています。

補償される入院日数や上限金額が多い保険を選べば、ペットの入院に対する不安がかなり軽減されると思います。

その分保険料は高くなってしまいますが、補償内容と保険料のバランスをみて、自分とペットに合った入院補償のある保険を選びましょう。

③:手術補償

手術補償とは、ペットに手術が必要になった際に、手術費用を補償してくれる補償内容です。

ペットの手術は、手術内容によって、かなり高額になってしまうこともあります。

基本的には手術そのものにかかる費用(麻酔費用も含む)が補償対象になります。

手術前後の入院費や術後・退院後の費用は補償対象には含まれません。

手術前後の通院費用は、手術費ではなく通院費になります。

そのため手術補償では、手術後の通院費用は補償の対象外になってしまうことは覚えておきましょう。

特に、手術後に通院治療が長期にわたる場合には、手術費用より通院費用の方が高くなってしまう場合もあるので注意が必要です。

また手術補償には、回数制限や1回の手術に対する上限金額が設定されています。


さらに、手術の補償対象にならない症例もあります。


飼っているペットがかかりやすいケガや病気が手術補償の対象になっているかどうか、保険加入前にしっかり確認するようにしましょう。

ペット保険の補償のタイプとは?フルカバー型・特化型を解説!

ここではペット保険の補償内容のタイプ「フルカバー型」「入院・手術特化型」「通院特化型」の3つの保険プランを解説します。

  1. ①:フルカバー型
  2. ②:入院・手術特化型
  3. ③:通院特化型
それぞれの保険プランに特徴があり、メリットやデメリットもあります。

3種類の保険プランの特徴を理解すれば、自分やペットに合った保険プランを選びやすくなると思います。

どの保険プランにするか迷っている方は、ここで解説する内容が参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

①:フルカバー型

ペット保険のフルカバー型タイプは「通院・入院・手術」の3つすべてを補償してくれるプランになります。

ペットの医療保険として標準的な補償プランがフルカバー型です。

高額になりがちな、入院や手術に加えて、通院も補償範囲になっていることで、突然のちょっとしたケガや病気に対しても、診療費を補償してくれるので、より安心感があります。

多くのペット保険会社では、フルカバー型の補償割合を、50%と70%の補償プランを採用。

50%プランは自己負担が多い分、保険料を抑えられて、年齢が上がっても続けやすいです。

70%プランは保険料は高くなってしまいますが、補償が手厚く高額な治療費に対しても安心です。

ペットのケガや病気を幅広く補償対象にしたい人には、フルカバー型の保険プランがおすすめです。

②:入院・手術特化型

入院・手術特化型の補償プランとは「入院・手術」に対してのみ、補償金を受け取ることができます。

通院補償がない分、保険料はフルカバー型と比べて各保険会社ともに安い傾向にあります。

ただし、各保険会社によって、補償範囲に違いがあるので注意が必要です。

入院も補償してくれる保険会社もあれば、手術を伴う場合の入院にのみに限定して、補償している保険会社もあります。

保険加入の際には、補償範囲の違いをしっかり調べたうえで加入しましょう。

フルカバー型と比べると「入院・手術特化型」の保険は、手術の補償額が多い傾向にあります。

通院補償はないですが、高額になりがちな「入院・手術」をしっかり補償したい人には、おすすめの保険プランです。

入院・手術特化型のペット保険については以下の記事で詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

③:通院特化型

通院特化型の補償プランは、入院と手術の補償がない分、保険料は安く設定されています。

「通院・入院・手術」のすべてが補償対象になっているフルカバー型は、補償範囲が広く、万が一のケガや病気に対して安心感があります。

ですが、補償範囲が広い分、どうしても保険料は高くなってしまいます。

ペット保険は年齢が上がると保険料も上がっていきます。

さらに長期の保険料の支払いを考慮すると、通院特化型はフルカバー型と比べて保険料が安く、高齢になってからも続けやすい保険プランです。

ペット保険の「通院・入院・手術」の3つの中で、請求件数が多いのが通院補償です。

使う機会の多い通院補償を手厚くしたい方には、通院特化型のペット保険がおすすめです。

通院特化型のペット保険については以下の記事で詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

ペット保険のメリット・デメリットは?


ペット保険の加入には、メリットもあればデメリットもあります。


ここではペット保険のメリットとデメリットを解説していきます。

  1. ペット保険のメリット、自己負担が少なくなる
  2. ペット保険のデメリット、保険料は基本掛け捨て
保険に加入するかどうかの判断材料として、ここでの記事内容を参考にメリット・デメリットを理解したうえで判断しましょう。

デメリットもしっかり理解したうえで判断するのが、保険選びに失敗しないポイントです。

ペット保険のメリットは?治療費用の負担が減って安心!

ペットには健康保険のような制度がないため、動物病院での診療費は全額自己負担となっています。

主なペット保険のメリット
  1. 診療費の自己負担が減る
  2. 高い費用の高度医療も受けやすくなる
  3. 通院補償があれば病気の早期発見に繋がる
  4. 賠償責任特約が付けられる
ペット保険に加入することで、高くなりがちなペットの診療費負担が少なくすることができます。

自分で支払う金額が少なくなることで、ペットがケガや病気にかかったしまった際に、費用が高い高度医療も受けやすいのがメリットです。

また、通院補償があれば、かるい症状でも病院に行きやすくなり、病気の早期発見に繋がります。

さらにペット保険に加入すると、ペットが原因で他の人にケガをさせてしまったり、物を壊してしまう場合に備えて賠償責任特約を付けることもできます。

特に室内飼いの多い猫と比べて、犬は散歩などで外出する機会が多く、思わぬ事故を起こしてしまう可能性があります。

そんな時に備えて、賠償責任特約を付けられるのは、ペットと暮らすうえで安心感があります。

ペット保険のデメリットは?保険料は掛け捨て!

人間の保険には、掛け捨てに加えて、積み立てた保険料が解約時に返ってくる貯蓄型保険があります。

それに対してペット保険は、掛け捨ての保険が基本で、貯蓄型の保険はありません。

またペット保険には、デメリットと感じる部分もあります。

主なデメリットとしては
  1. 保険金の受け取りに上限が設定されている
  2. 免責金額が設定されているケースが多い
  3. 補償対象外の病気や治療がある
  4. 健康状態によって加入・継続できない場合がある
などがあります。

ペット保険には、保険金の受け取りの回数制限や1回あたりの支払限度額が設定されています。

また、免責金額設定されているケースが多く、設定された金額以下の診療費だった場合は保険金は支払われません。

さらにペット保険に加入していても、補償対象外のケガや病気があり、各保険会社によって、対象外になっているケガや病気に違いがあります。

ペットの健康状態によって、保険の加入や継続更新できない場合もあります。


ペット保険の加入を検討している方は、紹介したデメリットを理解したうえで加入するようにしましょう。


ペット保険のデメリットについては以下の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

トラブルに注意!ペット保険に加入する際の5つの注意点とは?


ペット保険の加入に関して、事前に知っておかないと後々トラブルになってしまう内容ががあります。


ここでは保険の加入前に知っておいた方がいい内容を5つ紹介します。

  1. ①:去勢・避妊手術、先天性疾患などは補償対象外
  2. ②:ペット保険加入には年齢制限がある
  3. ③:病気・既往症があると加入が難しい
  4. ④:自分のペットのかかりやすい病気が補償対象か確認
  5. ⑤:補償額や補償回数に上限がある
ペット保険の加入を検討している方は、上記の5つを把握したうえで保険選びをすると、後々のトラブルを防ぐことができます。

①:去勢・避妊手術、先天性疾患等の補償対象外の項目がある

ペット保険に入っていたとしても、補償の対象外になってしまう項目があります。

どのような項目が補償対象外になるのか、保険加入前にしっかり把握しておきましょう。

主な補償の対象外項目は
  1. 去勢・避妊手術
  2. 検査・健康診断
  3. 予防接種で予防できる病気
  4. 保険加入前のケガや病気
去勢・避妊手術は傷病にあたらないものとして、補償の対象外になっています。

またペットが健康な状態で実施する、検査や健康診断も傷病にあたらないので補償の対象外になります。

病気も予防接種を受けることで防げるものに関しては、補償の対象外になっています。

犬だと「狂犬病や犬パルボウイルス感染症」など。

猫は「猫ウイルス性鼻気管炎や猫白血病ウイルス感染症」などが補償対象外です。

さらに、保険加入前にすでに発症しているケガや病気、先天性疾患も補償対象外になります。

②:加入には年齢制限がある

ペット保険は、保険加入に年齢制限をしている保険会社が多くあります。

多くの保険会社では、加入できる年齢の上限を8歳~12歳で設定しています。

12歳を過ぎてしまうと、選べる保険会社がかなり少なくなってしまいます。

なるべく多くの選択肢の中から保険選びをした方が、満足度の高いペット保険に入れる可能性は高いです。

現在飼っているペットが12歳以下なら、多くの選択肢からペット保険を選ぶことができます。

年齢制限で選択肢が少なくなる前に、早めにペット保険選びを始めましょう。

注意点として、ペット保険の中には加入の年齢制限のほかに、継続更新の年齢も設定している保険もあります。


後々トラブルにならないように、継続更新の年齢制限がないかどうか、保険加入前に確認するようにしてください。


ペット保険の加入年齢については以下の記事で詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

③:すでに病気・既往症があると加入が難しいことが多い

ペット保険の加入前に、すでに発症している病気や、既往症(これまでにかかった病気で現在は治癒しているもの)があると、加入を断られる場合があります。

仮に加入できたとしても、加入前からの病気や既往症は、補償の対象外になってしまう場合がほとんどです。

そのため、ペット保険加入に補償対象外の条件が付いてしまう前に、なるべく早めにペット保険に加入するのをおすすめします。

ペットの年齢が高くなるにつれて、ケガや病気のリスクも高くなります。


ケガや病気を発症してしまってからでは、入れるペット保険が少なくなってしまいます。


選べる選択肢の多いうちに、比較検討をして、自分とペットにとって最適なペット保険に加入しましょう。


ペット保険はすでに病気でも加入できるかについては以下の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

④:自分のペットのかかりやすい病気が補償対象か確認する

それぞれの保険会社によって、補償対象になっているケガや病気が違います。

保険加入前に、自分のペットがかかりやすいケガや病気が、補償対象になっているかの確認を必ずするようにしてください。

せっかくペット保険に加入しても、飼っているペットのかかりやすいケガや病気が対象外の保険では、ペットにとって最適な保険とは言えません。

できるだけ飼っているペットが、かかりやすいケガや病気を、多くカバーできる保険が理想的です。

さらに、今後継続して加入していくうえで、続けやすい価格の保険料かも重要です。

基本的に、ペットの年齢が上がるにつれて保険料も高くなっていきます。

ケガや病気にかかりやすい高齢になってから、保険料が払えずに解約。

このようにならないように、保険選びの際には、補償対象の確認と保険料の上がり方も合わせて、確認するようにしましょう。

⑤:補償限度額や回数には限りがある

ペット保険は「通院・入院・手術」の診療区分ごとに、1年間で支払われる「補償金額・回数・日数」上限が設定されています。

補償限度額では「1日での利用限度額」や「年間での利用限度額」があり「利用回数・利用日数」などもあります。

上限の設定は各保険会社や保険プランによって違うので、保険加入前にしっかり比較検討するようにしましょう。

また、ペット保険はペットが高齢になるほど、保険料が高くなっていく傾向があります。

比較検討する際は、現在の保険料だけでなく、ペットが高齢になったときの金額も確認するようにしてください。

加入後の保険料の上がり方や補償限度額、補償回数や補償日数も含めて、自分とペットに合っている保険かどうか判断するようにしましょう。

参考:ペット保険はいらない?加入をおすすめする理由を解説!

ペットの治療費は、全額自己負担のため、発症したケガや病気によってはかなり高額な支払いが必要になることがあります。


【ケガ・病気別の医療費参考例】

ケガ・病気
概要手術費用
誤飲事故本来食べるべきではないモノを飲みこんでしまう事故。
130,000円
骨折0~1歳の犬に多く見られる、人間と同様に骨が折れるケガ。232,000円
泌尿器の病気(犬)
特に注意したいのが尿石症。
尿中のミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などで結石となり、さまざまな症状を引き起こす病気。
170,000円
泌尿器の病気(猫)猫は尿路系の病気が多いといわれており、傷病には膀胱炎、腎結石、膀胱結石、尿石症、下部尿路疾患などがあります。273,000円

(参考:アニコム家庭どうぶつ白書mini)


上記の通り、ケガや病気の種類によってはかなり高額な支払いが必要になってしまいます。


突然高額な治療費が必要になってしまった場合、頼りになるのがペット保険です。


もしペットが大きなケガや病気にかかってしまったとき、お金がなくて適切な治療を受けられない。


このような事態にならないように、事前にペット保険に加入して、万が一のケガや病気に備えておくのがおすすめです。


ペット保険の必要性については以下の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ

近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。


ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!

まとめ:ペット保険の補償内容は通院・入院・手術の3種類!

今回の記事ではペット保険の補償内容や注意点を解説しました。

解説した内容は以下の通りです。

  • ペット保険の補償内容は「通院・入院・手術」の3種類
  • ペット保険の補償内容のタイプとして「フルカバー型、入院・手術特化型、通院特化型」の3種類がある
  • ペット保険のメリットは、治療時の自己負担が少なくなること
  • ペット保険のデメリットは、保険料は基本掛け捨てであること
  • ペット保険加入前には、補償対象外の項目や加入条件、補償内容についてしっかり確認することが大切
ペット保険には「通院・入院・手術」の3種類の補償内容があります。

さらに補償プランでは「フルカバー型」「入院・手術特化型」「通院特化型」の3種類があります。

解説した補償内容や補償プランを参考に、自分とペットにとって最適な保険選びの手助けになれたら嬉しいです。

またほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

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