ペット保険でパテラ(膝蓋骨脱臼)は補償される?治療法・予防法とは

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ペット保険でパテラが補償対象かご存知ですか?チワワやトイプードル等小型犬がなりやすいパテラですが、手術費用が高額で補償されると安心ですよね。また症状のグレード・歩き方別の見分け方や予防法も気になることでしょう。今回はペット保険でパテラが適用されるか解説します。

ペット保険でパテラ(膝蓋骨脱臼)は補償される?

犬や猫のかかりやすい病気の1つにパテラ(膝蓋骨脱臼)があります。

場合によっては高額な治療費が必要になる病気です。

今回ほけんROOMでは、このパテラ(膝蓋骨脱臼)について解説します!

  • ペット保険によって、パテラの補償対象かは違う!
  • 補足:パテラ発症後だと補償対象外になる
  • パテラはどんな病気?原因や症状、治療方法や治療費を詳しく解説!
  • パテラとはどんな病気?特徴や発症原因について解説!
  • パテラの症状は?1~4のグレード別に症状を紹介!
  • パテラは放置しても治る?治療方法・治療相場はどれくらい?
  • パテラになりやすい種類は?予防方法も詳しく解説!
  • パテラになりやすい犬種や猫種、年齢は?
  • パテラは防げる?効果的な予防方法とは?
  • まとめ:一部のペット保険ではパテラは補償対象!
病気の症状や治療費など参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

ペット保険によってパテラが補償対象かは異なる!

パテラ(膝蓋骨脱臼)補償対象になっているかは保険会社によって異なります。


保険会社によっては補償の対象外に、パテラ(膝蓋骨脱臼)と記載されているところもあります。


保険選びの際、補償対象になっているかの確認はしっかりおこなってください。


また、パテラには先天性が原因のものと後天性が原因のものがあります。


保険会社によっては先天性疾患の場合補償内容が異なる場合があるので、保険加入前に各保険会社の補償内容もしっかり確認しましょう。

  1. 補足:パテラ発症後だと補償対象外になる

他の病気やケガの場合も同じですが、補償される保険対象は保険加入後に発症した病気やケガに対してになります。


保険加入を検討中の方は、対象外になってしまう前に早めに加入するようにしましょう。


特に保険加入年齢に対して、ギリギリの場合は、どんどん選べる保険が少なくなってしまいます。


補償対象と補償内容、月額料金も考慮して最適な保険を選びましょう。


ペット保険で先天性疾患が補償されるかについては以下の記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

補足:パテラになった後にペット保険に加入することは難しい

パテラ以外の病気やケガでもそうですが、基本的に保険の補償対象になるのは、保険に加入した後に発症した病気やケガが対象です。

そのため、保険に加入するならパテラ発症前に加入するようにしましょう。

パテラを発症していても保険に加入することはできます。

しかし、特定の傷病に対する補償をしないという条件の「特定傷病除外特約」を付けたうえでの契約になってしまいます。

このようにパテラを発症した後では、保険に加入できても補償の対象外になってしまいます。

せっかく保険に加入しても、補償対象外になってしまっては保険に入っている意味がなくなってしまいます。

現在、保険加入を検討中の方は、補償対象を確認したうえで、早めに加入することをお勧めします。

ペット保険はすでに病気でも加入できるのかについて詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

そもそもパテラはどんな病気?原因や症状、治療法・治療費を解説

ここではパテラの特徴や原因、症状や治療方法などを解説します。

  1. パテラとはどんな病気?特徴や発症原因について解説!
  2. パテラの症状は?1~4のグレード別に症状を解説!
  3. パテラは放置しても治る?治療方法・治療相場はどれくらい?

パテラに限らず病気は早期発見、早期治療が重要です。


解説する症状を参考に、疑わしい症状がみられたら早めに動物病院に相談するようにしてください。


また、実際にかかる治療費など参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

パテラはどんな病気?特徴や原因について解説!

パテラは動物の後ろ足の膝にある膝蓋骨(しつがいこつ)という骨が正常な位置から外れてしまう病気です。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)という病気で別名「パテラ」とも呼ばれています。


パテラ発症の原因は先天性と後天性の原因があります。


先天性の場合は、生まれつき膝蓋骨周辺に異常がみられ、それが原因で脱臼を発症してしまいます。


後天性の場合は、物理的なケガや生活環境によって発症します。


事故やケガなどで足に衝撃を受けるとパテラを発症するリスクが高まります。


膝の内側に外れた状態を「内方脱臼」、外側に外れた状態を「外方脱臼」といいます。


また、両方向に外れる状態もあり、その状態は「両方向性脱臼」といいます。


場合によっては片足だけでなく両足に発症することもあります。


発症初期の場合は膝蓋骨が外れてしまっても、自然に元の位置に戻って、普段の生活に不便を感じることは少ないです。


ですが、パテラをほおっておくと、手術もできないほど悪化してしまうことがあります。


パテラを疑う症状が出たら、早めに病院に連れて行くようにしましょう。

パテラはどんな症状が出る?グレード別に症状を紹介!

グレード1

日常生活の中で脱臼することはほとんどありません。


膝を伸ばした状態で膝蓋骨を指で押すと脱臼しますが、すぐに元に戻ります。


たまにスキップをするように歩くなど、奇妙な歩き方が見られることがあります。


グレード2

膝を曲げると脱臼することがあります。


指で押すと膝蓋骨は元の位置に戻りますが、グレード1より正常な位置に戻すのが難しくなります。


脱臼中は足を引きずるなど、歩き方に異常が見られます。


グレード3

指で押すと膝蓋骨の位置を戻すことができますが、普段から脱臼している状態です。


骨の変形が認められ、腰をかがめて歩いたり、足を引きずって歩くようになります。


グレード4

常に脱臼している状態です。


グレード4では、指で押しても膝蓋骨の位置がもとに戻りません。


骨の変形も重症化し、ひざの関節がうまく動かなくなります。


足を曲げた状態でしか歩けなくなるなど、歩き方に明らかな異常が見られます。


この1~4の症状によって、治療方法が変わってきます。

パテラは放置しても治る?治療方法・治療費用の相場を徹底解説

パテラの症状が軽症だからといってそのままの状態にしておくと、重症化してしまうことも考えられます。


また、脱臼した足をかばって逆側の足に負担がかかり、逆側の足も痛めてしまうこともあります。


症状が軽度でも、重症化する前に早めに動物病院で診てもらいましょう。


パテラの治療方法は症状のグレードによって異なります。


グレード1~2までは生活環境を整えることと、適正体重への減量やサプリメントで対応できるといわれています。


ただし、症状が進行すると手術をしても完治が難しい場合もあるため、進行する前に手術を勧められる場合もあります。


パテラの治療費用は治療内容によって異なりますが、16万~40万円程度の費用がかかります。


手術には、滑車溝を深くすることで外れないようにする「滑車造溝術」。


ずれた脛骨粗面を正しい位置に移動させる「脛骨粗面転位術」など、さまざまな術式があります。


また、パテラは脱臼の状態によって、複数の手術を組み合わせる場合もあります。


そのような場合には手術費用も比較的高くなります。

パテラになりやすいペットの種類とは?予防方法も解説!

ここではパテラになりやすい種類、予防方法について解説します。

  1. パテラになりやすい犬種や猫種、年齢は?
  2. パテラは防げる?効果的な予防方法とは?
パテラは発症しやすい犬種、猫種がいます。

ここで解説した予防方法を参考に、実践すればパテラの発症を防ぐことができます。

もちろん100%防げるわけではありませんが、意識して対策することで、発症確率を下げることに繋がります。

ペットの健康のためにも、ぜひ参考にして実践してみてください。

パテラになりやすい犬種・猫種、年齢はある?

パテラには発症しやすい犬種や猫種がいます。

小型犬は、さまざまな犬種と交配を繰り返してきた結果、先天的に膝やその周辺に異常がみられる場合が多いです。

トイ種の犬種が発症しやすく、「トイプードル」「ポメラニアン」「チワワ」「パピヨン」などの犬種は他の犬種に比べてパテラの発症率が高いと言われています。

また猫でも、「メインクーン」「ペルシャ」「スコティッシュフォールド」は先天的な要因でパテラになりやすい猫種です。

パテラになる原因は先天性と後天性の2つの原因があります。

先天性の場合は、生まれつき膝蓋骨周辺に異常があり、それが原因で脱臼を発症してしまいます。

後天性の原因は、物理的なケガや生活環境によって発症します。

生活環境は、室内で滑って転倒したり、高い所から飛び降りた際の膝への負担により発症します。

先天性の場合は、成長期(生後3~12ヵ月)に急に悪化することがあります。

そのため、定期的に健康診断を受けることが早期発見に繋がります。

後天性の場合は年齢が高くなると、発症のリスクが高くなっていきますので注意してください。

パテラになるのを防ぐには?予防方法について徹底解説!

室内飼いでは、床の滑り対策が必要

室内では、フローリングの床は滑りやすく、脱臼してしまう危険が高いです。

滑りやすい床には、じゅうたんやマットを敷くと滑り防止になります。

また、ペットの足裏の毛をカットする事でも滑り対策になります。

定期的に足裏の毛が伸びていないか確認して、必要に応じてカットするようにしましょう。

適切な体重管理をする

体重が増えると、当然膝にかかる負担も大きくなっていきます。


肥満にならないよう、食事の量を調節したり、定期的な運動をすることで肥満を防ぐことができます。


また、高い所からの飛び降りなどでも膝への負担は大きいです。


ソファーやイスなど高い所に上ってしまうようなら、低いものに変える、ステップ(階段)を設置するなどの対策も必要です。

ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ

近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。


ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!

まとめ:一部のペット保険でパテラは補償対象!

今回の記事ではペットが発症するパテラ(膝蓋骨脱臼)について解説しました。

解説した内容は以下の通りです。

  • ペット保険によって、パテラの補償対象かは違う!
  • 補足:パテラ発症後だと補償対象外になる
  • パテラはどんな病気?原因や症状、治療方法や治療費を詳しく解説!
  • パテラとはどんな病気?特徴や発症原因について解説!
  • パテラの症状は?1~4のグレード別に症状を紹介!
  • パテラは放置しても治る?治療方法・治療相場はどれくらい?
  • パテラになりやすい種類は?予防方法も詳しく解説!
  • パテラになりやすい犬種や猫種、年齢は?
  • パテラは防げる?効果的な予防方法とは?
今回解説したパテラは種類や年齢によって発症率は異なります。

しかし、物理的なケガや高齢になった時のことを考えると、種類に関係なく発症する可能性があります。

治療は場合によって高額になることもあるため、しっかり補償対象になっている保険を選んで加入しましょう。

またほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

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