個人年金保険に入らない方がいい・おすすめしない理由は?入るなって本当?

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・貯金が少なくて年金だけで老後の生活をしていけるか不安


・個人年金保険は入らないほうがいいって聞いたけど本当?


当記事でこのような方に向けて個人年金保険に入らないほうが良い・おすすめしないと言われる理由を解説します。

個人年金に入らない方がいい・おすすめしないと言われる5つの理由をすぐに見る

内容をまとめると

  • 個人年金保険に入るなと言われる理由は早期に解約すると元本割れする可能性がある
  • 個人年金保険のメリットは保険料控除による節税効果
  • 個人年金保険以外の老後資金の準備方法としてつみたてNISAやiDeCoがある
  • マネーキャリアは相談申込40,000件以上、相談満足度93%、在籍FP3,000人以上という国内最大級の保険相談サービス!


個人年金保険とは一定の年齢まで保険料を積み立てて、積立金を元に年金をもらう公的年金の上乗せ補完として利用する保険です。


後半では個人年金保険のメリットやおすすめの資産形成方法について解説しているので、最後までご覧下さい。



▼この記事を読んで欲しい人

  • 個人年金保険に入らないほうが良いと言われる理由を知りたい人
  • 子供の進学費用や生活費の出費が多く、老後資金が準備できていない人
  • 貯金が少なく年金で老後生活を送れるか不安な人



監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

目次を使って気になるところから読みましょう!

個人年金に入らない方がいい・おすすめしないと言われる5つの理由


個人年金保険に入るなと言われる3つのリスク

  • 外貨建て保険の為替リスク
  • 変額個人年金の運用リスク
  • インフレしたら実質的に損をする
  • お金が必要になって個人年金保険を解約すると元本割れする
  • 亡くなる年齢が若いと元本割れする可能性がある
について解説します。

リスクについて知らなければ、加入後に「こんなはずじゃなかったのに」が生じる可能性があります。

為替や運用、インフレなど少し分かりにくいように思うかもしれませんが保険会社の人に説明を求めるなどしてしっかり理解しておきましょう。

①外貨建て保険の為替リスク

外貨建て保険の為替リスクは必ず押さえておきたい点です。


簡単な例を挙げてみましょう。ここでは分かりやすく外貨建ての一時払い保険を契約したとします。


ドルのレートが110円のときに10,000ドルを入れた場合日本円で110万円です。そして10年後の満期時には運用によって11,000ドルになるとします。


もし10年後の為替レートが90円になった場合と130円になった場合をみてみると

  • 90円×11,000=99万円
  • 130円×11,000=143万円
と円高になれば元本を下回り、円安になれば元本を上回ることになります。

このように為替のレートによって得をする可能性があれば損をする可能性もあることを為替リスクと呼びます。

実際にどのぐらいの変動域があるかというと過去10年間の間に

最高値最安値
125.89円
(2015年6月)
75.54円
(2011年10月)

とかなり大きく動いていることが分かります。

個人年金保険は10年以上の運用が基本なので為替の変動はあるものと考えておいた方が良いでしょう。

円高に振れている場合満期時に外貨のまま受取り良い時に円転ということもできますが、その方法を使うにしても為替の知識が必要です。

②変額個人年金の運用リスク

変額個人年金は払い込んだ保険料で運用を行い、その運用実績が年金額に直接影響します。


そのため運用実績によっては年金総受取額が払込保険料を下回る可能性があるということが特筆すべきリスクと言えます。


投資先は国内外の株式や債券が主です。そのため投資先で紛争が起きたり災害が起きた場合には運用率が下がります。


最近ではコロナの発症やワクチンの完成などで株式が大きく上下することがありました。


このように投資先の環境によっては利益はでますが、元本割れの可能性があることも知っておかなければいけません。


また保険と運用を同時に行っているため手数料が高めです。


手数料分が引かれるためそもそも元本の復活に時間がかかります。その間に解約してしまうと解約返礼率がぐっと低くなってしまいますので注意しましょう。

③インフレしたら実質的に損をする

インフレによってお金の価値が目減りする可能性があります。 

個人年金保険は契約時に利率が決まり、円建ての商品については受取額が確定します。将来の見通しがつきやすく、利益も確定しているのでメリットともとれます。 

しかし物価上昇によって資産価値が下がっていくというデメリットにもなるのです。 

例えば3000円で100円のバナナを買うとしましょう。この場合はバナナを30個買うことができます。しかし物価があがりバナナが200円になると15個分しか購入できません。

このように同じ3000円でも物価が高くなると資産としての価値が下がってしまうのです。 

現在の金融政策では「物価上昇2%」を目指しており、ニッセイ基礎研究所の見解によると過去10年の上昇率は0.2%なのに対し、今後10年間の平均は1.3%程度になるとしています。 

 2%には届かないもののインフレ率の上昇は今後とも続いていくと考えられるため、インフレによる資産価値の目減りリスクには注視しなければなりません。

④お金が必要になって個人年金保険を解約すると元本割れする

お金が必要になったり、他の商品に切り替えたりするために個人年金保険を保険料払込期間中に途中で解約すると、元本割れするリスクがあります。

元本割れとは、支払った保険料よりも受け取れる保険料が少ないことです。

個人年金保険を保険料払込期間の途中で解約した場合でも、解約返戻金が戻ってきます。
しかし、元本割れをしてしまう場合がほとんどです。
 
特に、契約してからの年数が短い場合には、解約返戻金がほとんど出ない場合もあります。

また、契約内容によっては途中解約すると必ず元本割れするものも存在するのです。

元本割れを避けるためには、「休止」という選択肢も用意されていますが急な出費が必要になり貯金だけでは足りないという場合は必然的に解約することになり元本割れする可能性が高いので注意しましょう。

⑤亡くなる年齢が若いと元本割れする可能性がある

個人年金保険は亡くなる年齢が若いと元本割れする可能性があります。

個人年金保険は、基本的には受け取る年金の総額が、支払った保険料の総額より多くなることを目的とした保険です。

しかし、有期年金や終身年金を選んだ場合、年金が支払われるのは、被保険者が生きている間です。

そのため、長生きをした方がお得な保険とも言えるでしょう。

一方、受け取りが始まってすぐ亡くなった場合、年齢にもよりますが、受け取れる年金の総額が支払った保険料を大幅に下回る可能性があります。

なお、年金を受け取る前に被保険者が亡くなった場合は、死亡給付金として、払込保険料相当分の金額が相続人に支払われます。

亡くなる年齢は誰にも分りませんので、個人年金保険に入るときは慎重に検討することをおすすめします。

個人年金保険に入らない方がいい・おすすめしない人は?


個人年金保険に入らない方がいい・おすすめしない人は以下の通りです。

  • 長期間の積立を好まない人
  • 資産形成やお金全般の知識に詳しくより得するお金の活用ができる人
  • 貯蓄が少ない人
  • 資産を増やしながら老後資金を用意したい人
  • インフレリスクが怖い人

上記の5点について説明します。


この5点に当てはまる人は、個人年金保険に入らない方がいいかもしれません。

自分に当てはまるかどうか考えながら読んでくださいね。

①長期間の積立を好まない人

長期間の積立を好まない人にはおすすめできません


契約時に定めた期間積み立てを行い、その資金を保険会社が運用することで満期時100%以上の年金受取ができるようになっているのが個人年金保険です。 


このような商品の性質上短くても5年、基本的には10年以上の長期間契約となります。


そのため流動性が低く、使いたいときにすぐ引き出せるような商品ではありませんので注意が必要です。


コツコツ積み立てていくのが基本的な運用方法のため短期間で利益を追求したい人には向いていないでしょう。長期的な目線で資産運用を考える人にはおすすめです。

②資産形成やお金全般の知識に詳しくより得するお金の活用ができる人

資産形成やお金全般の知識に詳しくより得するお金の活用ができる人は加入しない方が良いでしょう。


そもそも知識があるため個人年金保険という選択肢はあまりないかもしれませんが、今の時代に合った資産形成方法は他にもたくさんあります。


例えば下記で詳しく説明しますが、節税効果の高いiDeCoや非課税枠があり流動性が高いNISAなどですね。


個人年金保険は返礼率が期待できなくても、リスクが少なく比較的安定した運用ができるため(特に円建て)金融知識があまりない人やリスクについての許容が難しい人には良いでしょう。


しかし資産形成についての知識がある方にとっては返礼率の低さの方が目立ってしまいます

③貯蓄が少ない人

貯蓄が少ない人は個人年金保険に入らない方がいい・おすすめしない人です。

貯蓄が少ない人はまず、貯金を増やすことをおすすめします。

貯金額の目安は1ヶ月に必要な生活費の半年分です。
例えば、1ヶ月に生活費が20万円かかる場合、20万円✖︎6ヶ月=120万円が貯金の目標になります。

半年分の生活費があれば、もし仕事を辞めたときでも、次の仕事が見つかるまで、お金に困ることなく生活できるでしょう。
また、不測の事態が起こったときや、急な病気や怪我のときにも、まとまったお金があれば安心です。

いざというときは、何にでも対応できる現金が役に立ちます。

個人年金保険の場合、途中解約すると損をしてしまうため、大きなお金が必要になったときに備えて、まずは貯金を増やしましょう。

④資産を増やしながら老後資金を用意したい人

資産を増やしながら老後資金を用意したい人も、個人年金保険に入らない方がいい・おすすめしない人です。

結論から言うと、今から個人年金保険に入る場合は、ほとんど増えない可能性が高いと言えます。

ここで、個人年金保険の例を見ていきましょう。

  • 払い込み:25年間(35歳から)毎月2万円
  • 受け取り:毎年62.9万円(65歳から10年間)
  • 支払った保険料の総額:600万円
  • 受け取る年金額:629万円
  • 返礼率:104.8%

支払った保険料の総額が600万円に対して、受け取る年金額は629万円、返礼率は約105%です。

貯金しても低金利でほとんど増えないから、返礼率約105%でも個人年金保険の方がいいと思うかもしれません。
しかし、ここで注意してほしい点があります。35歳から25年間かけて5%ということは、年利にして計算すると年利0.21%です。

このように個人年金保険は利回りが低いので、資産の増加があまり期待できず、老後資金を準備する方法としてはおすすめできない人も多いかもしれません。

⑤インフレリスクが怖い人

インフレリスクが怖い人も、個人年金保険に入らない方がいい・おすすめしない人です。

インフレとはモノの値段が上がり、お金の価値が下がることです。

確定型の個人年金保険の場合、年金の保険料は契約するときに決まります。

もし年金を受け取るときにインフレになっていたら、お金の価値は下がっていますので、受け取る年金の額は実質、目減りしていると言えるでしょう。

一方、もしデフレになっていたら、インフレとは反対にお金の価値は上がりますので、受け取る年金の額の価値も上がると言えます。

参考までに、総務省統計局によると、1970年から2000年までの30年間で、日本の物価は平均で約3倍になっています。これはインフレ率にすると約300%です。

年金を受け取るときに、インフレになるかデフレになるかは正確に予想することは難しいので、インフレリスクが怖い人は個人年金保険に入らない方がいいかもしれません。

ただ、インフレリスクは日本株や貯金でも付きまとう問題ですので、インフレリスクが怖い人は海外の資産で運用している投資信託や米国株で老後資金を準備するのも良いかもしれません。

個人年金保険を入るな・おすすめしない人は何で資産運用すべき?


個人年金保険をおすすめしない・入らないほうがいい人は何で資産運用すべきでしょうか。


この項ではおすすめの資産運用を

  • 銀行預金
  • iDeCo
  • つみたてNISA

上記の3点について説明します。


それぞれ詳しく見ていきましょう。

銀行預金

銀行預金には普通預金と定期預金があり、それぞれメリットがあります。

普通預金は、ほぼ審査なしで口座を開設できます。
低金利とはいえ利息がつき、ATMなどでお金の出し入れがしやすい預金です。
このように必要に応じて窓口以外でもお金の出し入れが簡単にできることは、大きなメリットといえるでしょう。

定期預金は、1週間~10年程度の期間をあらかじめ指定したうえで、銀行などの金融機関にお金を預ける預金です。
普通預金と比べるとやや金利が高く、定期預金は預金保険制度の対象となりますので、銀行が破綻した場合でも、1000万円まで元本が保証されるのがメリットです。

銀行預金は基本的にすぐに引き出せますので、急にお金が必要になっても対応できます。
保険の有無にかかわらず、ある程度は銀行預金として現金を持っておくべきでしょう。

iDeCo

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の略称で、老後資金を作るための個人年金制度のひとつです。
自分で設定した掛金額を積み立て、自分で選んだ運用商品で掛金を運用し、60歳以降に受け取ることができます。

iDeCoの特徴は節税効果が高い点です。
iDeCoの節税優遇について、下記にまとめました。
 
  • iDeCoで掛けたお金は全額が所得控除の対象となり、住民税と所得税が軽減されます。積立した金額によって毎月節税できます。
  • iDeCoは運用収益が非課税です。通常、株や投資信託など金融商品を運用した際に出る利益には20.315%の税金がかかりますが、iDeCoの場合はすべて非課税です。
  • iDeCoは退職金や年金として控除が適用されます。60歳以降に受給する確定拠出年金を「老齢給付金」といいます。年金の場合は「公的年金等控除」、一時金の場合は「退職所得控除」となり、受け取るときもメリットがあります。
iDeCoは、基本的に20歳以上65歳未満の公的年金の被保険者の方が加入できます。

節税ができ、資産運用しながら老後資金を準備できますので、検討してみましょう。

つみたてNISA

つみたてNISAは、2018年より開始された「少額投資非課税制度」です。
例えば、毎月1万円などからコツコツ積み立て、長期的な資産形成を目指すことができます。

通常、株や投資信託など金融商品を運用した際に出る利益には20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAは運用した際に出る利益が最長で20年間非課税です。

また、つみたてNISAは金融庁が「長期」「積立」「分散」の投資に適していると判断した投資信託・ETFのみ購入できますので、投資初心者の人もリスクが少ないでしょう。

もちろん、解約すればお金を引き出せるので、必要なときにお金がすぐに使えます。

お金の流動性を確保しつつ、資産運用もしたいという人はつみたてNISAがおすすめです。 

個人年金保険に入る2つのメリット


個人年金保険に入る2つのメリットについて紹介します。


主な利点は

  • 保険料控除による節税効果
  • 貯金が苦手な人は貯金の代わりにできる
の2つです。

運用率を重視する人が入るなら別の商品をおすすめしますが、安定性を求める方にとっては控除があり、預金に比べると利率が良いため悪くない選択肢です。

①保険料控除による節税効果

個人年金保険は個人年金保険料税制適格特約をつけることで税金の控除対象となります。 

控除額の上限は平成23年以前は5万円でしたが平成24年から変更になりました。 

国税庁から引用したものが以下の通りです。 
年間の支払保険料等控除額
20,000円以下支払保険料等の全額
20,000円超40,000円以下支払保険料等×1/2+10,000円
40,000円超80,000円以下 支払保険料等×1/4+20,000円
80,000円超 一律40,000円
上限が4万円となり節税効果はやや薄れていますが、控除があるとないのでは違いが出てきます。 

特に個人年金保険は長期で運用することを目的にしているため長い目でみるとメリットがあると言えるでしょう。

仮に30歳から60歳まで年8万円以上の保険料を支払うと合計で120万円の控除になるためお得です。 

②貯金が苦手な人は貯金の代わりにできる

貯蓄が苦手な人はサブ的な貯蓄代わりとして利用すると良いでしょう。 


現金を持っていたり、口座にお金があるとついつい使ってしまってなかなか貯蓄ができないという方もいるでしょう。 


個人年金保険は 

  • 中途解約をすると支払保険料を下回る額しか返ってこない 
  • 保険会社を通しての手続きが必要 

という理由から解約に至る可能性が少なくなっています。 


個人年金保険という自分の手が届かないところに積み立てをしていくことで貯蓄ができるでしょう。

個人年金保険に入った人の口コミ・評判を紹介

40代男性

日々の節約と将来の楽しみのため

30代半ばでローンを組みマンションを購入したものの、ゆとりを持った支払額に設定したことから、ある程度のペースで貯金ができる状態となりました。

しかし、気持ちに余裕が出てしまうと浪費してしまう自分の性格上、簡単にはおろせない状況をつくり、かつ有効に活用したかったことから、個人年金に加入するという選択をしました。

加入する保険会社はクチコミで良さそうなところということで決めましたが、保険料控除の金額を見るたびに喜びがあり、受取率を考えると日々の節約も今までより苦にならず、将来の楽しみが増えたので本当に良かったと思っています。

不明な点が生じても担当者やその上司の方が大変丁寧に対応してくださるのでとても安心できます。

引用:みん評

30代女性

外貨建個人年金保険は手数料が高い

よくあるスーパーの一括保険査定の紹介から外貨建個人年金保険に加入しました。
保険外交員はこちらが指摘するまで肝心なことはいいませんでした。

もしかしたら知らなかったのかもしれません。 

利回りがいいことを強調しますが、その利回りは 保険の掛け金=引き落とし金額-手数料(この手数料がいくらかは保険会社が自由に決めれる) に対しての利回りであり、契約初期は手数料がかなり高額です。

私の場合は初期は引き落とし金額の35%程度取られました。
1万円引き落としでも実際の積み立てられる保険金は6500円程度。
よって多少見かけの利率が良くても、10年程度の保険期間では100%元本割れします。(大きく円安になれば別ですが。)

私の場合、為替レートが同じ場合、満期でトントンでしたので、今後もし大幅な円安になった場合の保険として、損する可能性の高いことを覚悟の上契約を継続しています。

引用:みん評

40代女性

多様な選択肢があります。

外貨建てならではの高金利での運用が可能な点で円建てとはかなりの差があります

また保険料払い込み期間、満了年齢とも選択肢が多いのが助かります。
実際支払いが厳しくなってきた事から、満了年齢を60歳から55歳に変更できました。 

更に担当者が適切な助言をしてくれるのもうれしいです。年金受給時に円高になりそうな場合は、外貨のままで受け取り、円安になるまで待つ選択もあると教えられました。
このようにリスク回避方法を教えてくれるのもありがたいです。

引用:みん評

個人年金保険の利率を種類ごとに詳しく解説!

個人年金保険の返礼率を種類ごとにみていきます。


今回はそれぞれ1商品を例にシミュレーションを行いますので参考までにご覧ください。
保険会社によって返礼率や契約条件が異なります。

もし内容を比較したいのであれば、プロに相談することをおすすめします。

保険代理店であれば複数の保険会社を一度に比較できますので自分で各保険会社に問い合わせるよりも効率的に情報収集ができますよ。

①円建て個人年金保険

円建て個人年金「年金かけはし」契約例

  • 35歳男性
  • 月額保険料20,000円
  • 据置期間なし
  • 10年確定年金

年金開始年齢65歳
振込期間30年
払込総保険料額720万円
年受取総額約749万円
返礼率104%

ちなみに据置期間を5年で設定した場合は年金開始年齢を65歳にした場合
振込期間25年
払込総保険料額 600万円
年受取総額約628万円
返礼率104.8%
となります。

据置期間を置くことで満期金を保険会社が運用してくれるので返礼率は上昇します。必要分を積立したら利用するまでの間は据置きにしておくと良いでしょう。

シミュレーション結果で分かるように円建てのものは25年~30年の積立を行っても返礼率は104%程度にしかなりません。やはり低金利の影響が大きいようです。

しかし普通預金に置いたままだと現在の金利は0.001%なので30年700万円を入金していたとしても2,100円程度にしかなりません。

個人年金保険は約30万円の利益がでるため普通預金の142倍と大きな差が出ることが分かります。

リスクが心配で資産運用に踏み出せないという方にとっては円建て個人年金保険は安定性があるためはじめやすい商品です。

返礼率は低く、おすすめできるとは言えませんが普通預金に置いたままになっているのであれば検討しても良いと言えます。

②外貨建て個人年金保険

外貨建て個人年金保険のシミュレーションがネット上でできるものはありませんでした。実際の契約例をみるには保険会社に請求が必要です。


住友生命「たのしみグローバル指数連動型」は積立率が1年間の指数上昇率×連動率(契約時に決定)によって決定される少し特殊な例です。


SGI FIAマルチアセット指数の上昇率に応じて上昇します。商品内容や詳しい説明が気になる方は公式ホームページをチェックしてみてくださいね。


年齢や詳しい受取額等の記載はありませんでしたので過去の返礼率の紹介をします。

米ドル米国債金利0.5%
米国債金利1.4%
据置期間(保険期間)5年106.2%116.4%
据置期間(保険期間)10年115.1%144.7%

豪ドル豪国債金利0.8%豪国債金利0.9%
据置期間(保険期間)5年103.5%103.6%
据置期間(保険期間)10年 113.2%114.6%

返礼率はついては豪ドルよりも米ドルの方が高めになっています


米国債券10年ものの利回りは1年で1%近く変動することもあるため、為替のリスクと合わせると振れ幅は大きいと言えるでしょう。


円建ての個人年金保険に比べれば高い返礼率ですが、豪ドルの103%や米ドルの116%をみると入るなとは言いませんがリスクの大きさに比例していないように感じます。

個人年金保険に入るならiDeCoの方がおすすめ!

個人年金保険に入るならiDeCoの方がおすすめです


iDeCoとは自分で決めた額を積立し、運用方法を定め60歳以降に年金を受け取れるよう準備する制度です。 


加入条件は20~60歳で 

  • 国民年金の第1号被保険者(自営業者、フリーランス、学生など) 
  • 国民年金の第2号被保険者(会社員、公務員など) 
  • 国民年金の第3号被保険者(専業主婦など) 

となっています。  


iDeCoの特徴は税制優遇が大きなところです。 


個人年金の控除上限は年間で4万円でしたが、iDeCoの場合は第何号の被保険者かによって変わりますが自営業であれば年間で最大81.6万円の控除が可能です。 


また利益が非課税で受取にも「退職所得控除」「公的年金等控除」のどちらかが適用されるため大幅な節税が可能です。 


運用についてはリスクがあり、60歳まで引き出せないなどの注意点はありますが検討すべき方法の1つです。


個人年金との比較を表にまとめます。


iDeCo
個人年金保険
加入年齢20~60歳保険会社によって異なる
積み立ての上限月1.2万円~6.8万円(職業による)保険会社によって異なるが基本は制限なし
中途解約不可
税制優遇小規模企業共済等掛金控除
運用益非課税
退職所得控除or公的年金等控除
個人年金保険料控除
受給開始年齢60歳契約時に設定
長期運用を考えている方でより多くの税制優遇を受けたい人はiDeCoがおすすめです。

iDeCoについては厚生労働省のホームページに基礎知識が、当サイトの個人型確定拠出年金(iDeCo)の10のメリットを詳しく紹介しますの記事をご一読していただけるとより詳しく知ることができますよ。

資産形成をするうえで目的別に投資先や積立をすることが大切です。

どの運用方法もいろんなメリットとデメリットを持っています。そのため一つに運用方法を固めてしまうとリスク分散ができず万が一の時に備えることが難しくなってしまいます。

自分に合った最適な資産形成方法を知りたいならまずはお金のプロに無料相談!

自分に合った最適な資産形成方法を知りたいならまずはお金のプロに相談することをおすすめします


主観的な視点からは見えなかった提案を客観的に行ってくれます。リスク分散も踏まえたうえで具体案をだしてくれますので一度は利用してみると良いでしょう。


相談箇所がたくさんあって選べないという方は「マネーキャリア」での相談をおすすめします。


全国対応で何度でも相談は無料です。契約件数は12,000件以上にのぼり、顧客満足度は驚きの93%を誇っている信頼できる保険サービスです。


現在コロナの影響もありなかなか外出できないという方もオンライン対応のため自宅から安心して相談できますよ。


「保険の知識がないから不安」「ライフプランもしっかり決まってないけど」という方でも大丈夫。


経験豊富なFPがしっかりサポートしてくれますので、まずは気軽に相談してみましょう。

参考:個人年金保険の加入率|実際にどれくらいの人が加入してる?

個人年金保険の加入率は実際にどのぐらいなのでしょうか。


公益財団法人生命保険文化センターの「2021年度生命保険に関する全国実態調査」によると全体の加入率は21.4%と5人に1人は加入しているようです。


年齢別にみてみましょう。

加入割合(%)
29歳以下14.4
30~34歳22.4
35~39歳16.7
40~44歳17.0
45~49歳25.1
50~54歳28.7
55~59歳29.3
60~64歳28.1
65~69歳23.0
70~74歳16.7
75~79歳15.6
80~84歳11.6
85~89歳12.0
90歳以上13.0
個人年金保険は老後の年金を補うため、定年退職後から年金をもらえるまでのつなぎとするための活用法が多いため定年前10年に加入して準備をする人が多いのです。

30~60代は収入が安定しやすいため活用する人が全体的に高くなっています。

今は入るなと言われることもある個人年金保険ですが、この数字をみるとまだまだ利用する人が多いことが分かります。

「個人年金に入るな」という意見に対するまとめ

個人年金保険に入るなという意見に対して

  • シミュレーション
  • リスク
  • 口コミ・評判
等を参考に検証してきました。

結果としては「個人年金保険は今の時代おすすめできないが、メリットに対して魅力を感じる人は検討する意義がある」です。

低金利の中返礼率はあまり期待できず、デメリットやリスクが利点を上回っているのは事実なので他の運用方法を選択した方が良いかもしれません。

しかし安定性とともに保険の控除を求める人にとってはまだまだ検討すべき商品の1つです。

小耳にはさんだから個人年金保険検討しないのではなく、きちんと吟味しましょう。

その際には保険のプロに相談することをおすすめします。

マネーキャリアをはじめとする保険代理店にて相談することで、どのような運用商品があなたに適しているのかしっかりと見極めてくれるでしょう。

ほけんROOMでは、保険に関する記事が数多くありますので興味のある方は合わせてご覧ください。 

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