美大の学費をランキング形式で紹介!学費を免除する方法も解説します

美大の学費は高い印象がありますよね。美術大学の高い学費を払うのにも一苦労という方には奨学金や特待生制度といった学費を免除してくれる制度もあります。この記事では、美大の学費を安い順にランキング形式で紹介し、奨学金で美大へ通った方の体験談をお伝えします。

美大の学費は高い?免除できる方法はある?

「美大に入りたいんだけど学費が高くて・・・」と金銭面で美大への入学を諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。


学費が高いイメージを持たれている美大ですが、奨学金や特待生制度を活用すれば学費免除にすることができる可能性もあることはご存知でしたか?


しかしながら、各美大の学費がいくらかかるのか知らない方も多いと思います。


この記事では、

  • 美大の学費ランキング(安い美大・高い美大)
  • 学費以外にも掛かる美大生の費用
  • 奨学金を使い無償で美大に通う方法
について解説していきます。

多くの美大志望者が狙う「東京五美大(多摩美術大学・武蔵野美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学藝術学部)」や東京藝術大学、関西4美大(京都精華大学・京都造形芸術大学・大阪芸術大学・成安造形大学)」はもちろんですが、地方の美大の学費についても見ていきます。

その他、奨学金や特待生制度についても簡単に解説していきます。

下部に、実際無償で美大に通った方の体験談を記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。

美大の学費をランキング形式で紹介!

美大の学費ですが、一般の大学と同様に「国公立」と「私立」では大きく異なります。


国公立に比べて私立の方が運営母体が私人であるため学費は高くなります。しかし、ここまで学費に差が出てしまうのは理由があります。それは「人気」があるか否かです。


学費が高い美大は、学費が高くても受験生が集まるだけの「実力」と「ブランド」があるということです。有名な卒業生がいたり、デザイン関連の就職に強みがあるなど、受験生からの評価が各美大の学費設定の目線になっています。


ここでは、学費が「安い美大」と「高い美大」をランキング形式で見ていきます。

学費が安い美大ランキング

まずは、学費が安い美大ランキングを見ていきます。尚、初年度学費納入額を参考にランキングを作っています。それではトップ3をどうぞ。

順位美大名学費
1位
愛知県立芸術大学・札幌市立大学デザイン学部817,800円
2位長岡造形大学867,800円
3位情報科学芸術大学院大学 873,800円


学費の安い美大は国公立の美大が占めます。上記は「県外者」の学費となります。地方の県内者の場合、入学金を安くしているところもあり、1位の札幌市立大学では、道内の受験生であれば入学金を半額にしているため、一番安い美大であると言えます。


基本的に、国公立の美大は授業料を「535,800円」としているところが多いため、入学金で金額の上下があるようです。


尚、超難関の国立大「東京藝術大学」ですが、入学金の338,400円とその他積立金等で計603,060円。プラス授業料が2019年より引き上げられ、年間642,960円となっています。従って、初年度学費納入額は1,246,020円でした。


その他、私立美大で学費が一番安い大学は、東北芸術工科大学で、年間1,495,660円でした。入学金は275,000円ですが、授業料が1,200,000円と国公立美大と比較してもの2倍以上の授業料となっています。

学費が高い美大ランキング

次に、学費が高い美大ランキングを見てきます。それではトップ3をどうぞ。

順位美大名費用
1位多摩美術大学1,972,786円(平均)
2位東京造形大学1,915,000円
3位武蔵野美術大学1,906,900円


学費トップは東京五美大の面々でした。武蔵野美術大学は学費の高い美大と言われていましたが、2019年度入学者より入学金を引き下げるなど費用が減少し順位を落としています。


一方多摩美術大学は専攻によって異なるものの、200万円に迫る学費となっています。アートディレクターの佐藤可士和や写真家の蜷川実花、ミュージシャンの松任谷由実といった華々しいOBOGを有しており、高い学費でも受験生が集まっている状況です。


尚、関西四美大では、京都造形芸術大学が182万円でトップで、次に京都精華大学で175万円でした。


やはり人気の高い東京五美大が学費が高い結果となっています。その代わりに、学ぶ技術やその後のキャリア形成に繋げやすいともいえる環境を提供し、見合を付けていると言えます。

学費以外もこんなに高いの?4年間の美大生のかかる費用

学費が高いと言われる美大ですが、決して学費だけ掛かる訳ではありません。簡単にまとめると、

  • 大学生として生活するための生活費
  • 授業等で使うための教材費

上記がかかることを事前に考えておく必要があるでしょう。


大学生として生活するため、その分の生活費はかかります。仮に地元を離れて進学するのであれば住居代も考える必要があります。


その他絵の具や印刷代、画材など美大特有の教材費もかかります。


次項からは学費以外でかかる費用を見ていきます。

教材費(絵の具代・印刷代・画材代等)

美大生には絶対に必要な教材費。具体的には「絵の具代や印刷代、画材代」などがあります。


専攻によって必要なものが変わってきますが、絵画専攻であれば「デッサン道具一式」が必要となりますし、ノートパソコンや必要ソフトといったものも必要となります。


絵の具については、高いものでは6万円をするものもあるなど、取り組み方によっては大きなコストになります


その他デッサン用のペーパーなど、専門的な画材を用意する必要があるほか、印刷代など学費以上に出費を覚悟する必要があります。


学費以外のその他の生活費

学費以外にも「生活費」を考える必要があります。


日本学生支援機構が発表した「平成28年度学生生活調査」によると、一人暮らしの大学生の生活費平均は年間690,800円でした。月に直すと57,567円で、約6万円は毎月掛かる計算です。


これは家賃は含まれていないため、一人暮らしをする場合にはプラス家賃を考慮しなければなりません。仮に7万円の家賃であったとすると、年間84万円となるため、生活費と合わせると、年間約150万円の生活費を考えておく必要があります。


この他、大学でのサークル活動や友人との食事や旅行があったり、美大生としては美術館などを見学することもあるため、それに伴う費用も発生します。


五美大の私立に一人暮らしで入学するとすると、初年度だけで最低でも400万円以上はかかる計算となります。決して安く美大に行けるとは言えないでしょう。

学費を免除する方法!特待生制度(給付型)と奨学金を紹介

美大で学び、将来はデザインや美術関係の仕事に就きたいと思っている方は多いと思います。しかし、学費含め生活費はかかるから迂闊にはいくことはできないと思っている方も多いでしょう。


しかし、高い学費を免除する方法はあります。それは「特待生制度」です。成績が優秀な学生や、家庭の経済事情で修学が困難な学生に対して、大学や民間財団からの給付型の奨学金によって学費を補う形です。


あくまでも100%免除という訳ではありませんが、年間決まった奨学金を給付し、学費を補う役割を持っています。次項から踏み込んでみてきます。

美大から給付金を受け取れる特待生制度とは?

給付金は各大学によって基準や金額が異なります。以下で東京五美大の特待生制度を見ていきたいと思います。


多摩美術大学

奨学金名要件金額(年額)
創立80周年記念奨学金前年度学内成績最優秀者30万円
特別優秀顕彰奨学金学外活動等で顕著な実績をあげた者10万円
多摩美術大学校友会奨学金制作、研究熱心で経済的助成を望む者20万円



武蔵野美術大学

奨学金名要件金額(年額)
武蔵野美術大学奨学金人物および学力が優秀であり、かつ経済上の事情により修学が困難であると認められた者592,500円
or
300,000円
武蔵野美術大学地方出身学生支援奨学金経済的理由により修学が困難で、かつ出願時点で保証人が過去3年以上継続して、島しょ部を除く東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県以外の都道府県に在住している者(募集年限あり)300,000円 

東京造形大学

奨学金名要件金額(年額)
学業優秀奨学金学力が優秀である2年次~4年次200,000円
一般奨学生2年次以上で、経済的事情により学費を納入することが困難で、学業成績、人物共に優秀であること400,000円
学長賞制作作品が著名なコンクールにおいて受賞、学術活動が表彰されるなど社会的に高い評価を受けた者5万円~20万円(最高20万円)
東京造形大学兄弟姉妹在籍授業料減額制度正規の課程に同時に兄弟姉妹が在籍する場合300,000円分を授業料より減免


日本大学藝術大学

奨学金名要件金額(年額)
日本大学創立130周年記念奨学金(第1種・受験生)経済的理由により進学を断念せざるを得ない成績・人格ともに優良な資質を持っている受験生300,000円
一定条件クリアで4年間
日本大学創立130周年記念奨学金(第2種・在学生) 修学意志が堅固で成績及び人物が優良ながらも経済的支援を必要としている在学生300,000円
芸術学部奨学金・第1種奨学金修学の意志があり、かつ優良な資質を持ちながらも経済的事情で学業に専念できない学部生300,000円
芸術学部奨学金・第2種奨学金芸術・文化に係る創作活動において、専攻分野に関連した国際的又は全国的規模のコンクール・発表等で高い評価を受ける等、優秀な成績をあげたと認められる学部・大学院生500,000円
or
300,000円


女子美術大学

奨学金名要件金額(年額)
女子美奨学金学業成績、人物共に優秀。経済状況400,000円
を後期学費に充当
創立者横井・佐藤記念特別奨学金成績優秀研究室推薦500,000円
女子美同窓会奨学金学業成績、人物共に優秀。経済状況180,000~200,000円
女子美術大学・女子美術大学短期大学部アイシス奨学金経済状況(出席状況)100,000円

奨学金について

大学からの給付の他、「貸与型」の奨学金もあります。中でも有名なのが日本学生支援機構が運営している奨学金です。


日本学生支援機構の奨学金には「第1種」と「第2種」があり、第1種は無金利で、第2種は「年利上限3%」までの金利が付与されます


奨学金を借りれる金額ですが、第1種は月額2万円~6.4万円まで、第2種は月額2万円~12万円まで借りることができます。


在学中は返済および金利が発生することはありませんが、大学卒業後「一括」もしくは「月賦」にて返済していきます。期間は金額次第ですが、最大20年間で返済していくことになります。


審査については家計の収入を加味されますが、借りることができれば美大進学のための資金補助になるため、活用している方も多いです。


しかしながら貸与の場合は「返済」する必要があります。卒業後には債務として残っていくことになりますので、借りるに当たっては慎重に検討した方が良いでしょう。

国の政策によって美大を含む高等教育が無償化される?

学費が嵩んでしまう美大への進学を諦めようとしている方に朗報があります。2019年5月に国会で成立された「大学等における修学の支援に関する法律」によって学費が無償化される可能性があります。


当法案は2020年4月より施行される予定ですが、「住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯の学生」を対象に、大学の入学金や授業料を無償とするものです。


大学でかかる学費等が無償となることで、経済的に進学が困難だった世帯でも大学に進学することができるようになります。


これは材料費等掛かる美大も例外ではありません。この法律によって、美大を諦めかけていた方にも希望の光が差し込んでいます。


尚、この財源は2019年10月からの消費税増税によるもので、大学で学び、社会に羽ばたいてから消費を行ってもらうことで社会貢献してほしいというメッセージが込められているようです。

学費を全額奨学金で美大に通った人の経験談

美大に通う上で、学費を全額奨学金で通ったことのある人の体験談を基に、メリットやデメリットを見てきましょう。


まずはメリットです。

  • 創作活動を行うためバイトが思うようにできなかったため、奨学金は助かった。
とのことです。美大の場合、課題の創作活動に時間を割く必要があります。ともなるとアルバイトをしている暇もなく、生活費もかつかつな状態の方も多いようです。

そのため、奨学金で大学に通うことができれば、家庭に負担を掛けずに美大の勉強に取り組むことができるという意見があり、これは奨学金を借りるメリットであると言えます。

一方のデメリットです。
  • 卒業後の返済が苦しい。
美大を卒業したからと言って、必ずいい就職ができるとは限りません。その上給与には個人差が出てきます。

奨学金は返済しなければならないものであるため、決まった金額を引き落としされます。社会人になれば所得税や住民税といった納税もあるため、奨学金の返済が生活を圧迫する可能性もあります

特に美大生は各人の能力やスキルによっては、就ける職が変わってくるため、場合よっては奨学金の返済ができない方もいるようです。

大事な大学時代のための先行投資として奨学金を借りることもメリットですが、卒業後を見据えた学生生活を送らなければ、後々自身の負担として返ってくると言えます。

安い学費を求め国立美大を目指すなら浪人は何年までが許容範囲?

武蔵野美術大学や多摩美術大学など、東京五美大を始めとする私立美大を希望する人はいる一方、私立美大に比べて学費が安い東京藝術大学などの国立美大を目指す受験生は多くいると思います。


中には、美術予備校に通ったり、浪人してまで東京藝術大学等を目指す方もいるなどを狙う人もいるなど美大人気は高いです


よくある疑問で「浪人は何年まで許容範囲か?」というお話もあります。


ここでは金銭面的な問題で考えてみましょう。


結論から言えば「浪人は3年まで」と言えましょう。


美術予備校に通う場合、昼間部であれば年間80万円から100万円かかるため、ある程度の資金的な余裕が必要です。


私立美大の場合、4年間で約600万円の授業料がかかります。一方国公立美大では半分の300万円となっており、その差は300万円です。


従って美術予備校代が1年間で100万円かかるとすると、浪人は3浪までが一つのラインでしょう。


近年は東京五美大でも定員割れが起きているなど、私立美大も入学しやすくなっています。


受験をしていくに当たっては、自分がやりたいことを明確にし、そのターゲットに向けた受験対策が必要であると言えます。

まとめ:美大の学費は高いが免除の方法はある

美大の学費を中心に見てきましたがいかがだったでしょうか。そこで今回のまとめをしましょう。

  • 私立美大の学費は高いが、国公立は私立の半分。
  • 学費が高い一方、奨学金や特待生制度で多少免除してもらえるところもある。
美大の学費は、他の学部と比較しても高い他、道具や材料の調達が必要となるため非常にお金がかかってしまします。

また、国公立の学費は私立では学費と比較して、約半分と安くなっていることが多く、国公立美大を狙う受験生が多いことが伺えます。

学費が高いのみならず、生活費も含めると年間の生活費が多大なものとなり、入学後に生活苦に陥ってしまう恐れもあります。

そんな中、成績優秀者に対して各大学が設けている奨学金や特待生制度を活用すると全額とはなりませんが、学費の一部免除が受けられる可能性もあります。

依然として、美大の学費の高いランキングは東京五美大が上位に占めており、美大を狙うう際には各大学を外しての受験は避けられない状況でしょう。

美大進学を考える際には、学費だけではなく生活費等も考慮し、奨学金を活用するか否かを冷静に判断する必要があるでしょう。

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