個人年金保険は何歳から加入して何歳から受け取るのが一番お得なの?

個人年金保険って何歳から加入がベストなの?と加入年齢を気にしている方や、そもそも何歳から加入できるの?と若いうちから考える方も多いと思います。今回、個人年金保険をいつから始めるかについての加入タイミングと受け取りの年齢について一番お得になるポイントを探ります。

個人年金保険は何歳から加入、受け取りがベストタイミング?

老後の個人年金の積立に個人年金保険を検討している人で、何歳から加入するのがベストな加入タイミングなのかと悩んでいる、という相談をよく耳にします。

今回の記事では、こんな上記のお悩みに対応していけるような記事にします。


まず、年齢別の個人年金保険の加入率を見てみましょう。

年齢加入率
20歳~29歳15.3%
30歳~39歳19.3%
40歳~49歳25.5%
50歳~59歳30.2%

生命保険文化センター)


これを見ればわかる通り、20歳から加入している人の割合は低いものの、20代から加入している方もいますし、40代で加入率がグンと伸びているのがわかります。


では、個人年金保険は何歳から加入すると一番お得なのでしょうか?何歳から受け取るのがベストなのかと合わせて解説していきます。

個人年金保険は何歳から加入することができる?

個人年金保険は何歳から加入できるかと言われれば、20歳から加入することが可能な商品が多いです。


今後は18歳で成人になるような場合もありますので、加入年齢が18歳になることもあるかもしれませんが、現状は20歳です。


個人年金の積立なので、貯蓄から支払うのではなく、自分で収入から支払いしないと加入の意味が薄くなってしまうので、20歳というのも合理的ですよね。


もちろん、若ければ若いほど毎月の保険料は少なくなるので、負担は小さくなります。詳しくはまた後述します。

個人年金保険は何歳から加入すればどんなメリットがある?

個人年金保険の加入年齢については、「思い立った時」「不安になった時」に始めるのがベストタイミングだと思います。


というのも、そもそも個人年金保険をいつから始めるかよりも、保険商品の利率や保険料の払込方法の方がどれだけお得になるか、の大きな変数を握っています。また、加入タイミングのベストは、その人の性格や家庭状況にも左右されるため、一概に全員に最適なタイミングが同じではないからです。


例えば、浪費がちで貯金ができない人なら、強制的にでも老後の個人年金をロックするために若いうちから少額の積立をおすすめしますし、50代60代で稼ぎも貯蓄も十分なら一払いの外貨建て個人年金保険をおすすめします。


なので、何歳から、何歳までといった加入年齢の枠組みはあまり重要視していません。


しかし、いつ頃加入して何歳から受け取るとベストなのかを知っていれば上手に資産運用ができて、将来のための貯蓄や低金利対策インフレ対策節税などにも役立つこともあります。


そこで、

  • 何歳から加入したらどんなメリットがあるのか
  • 何歳から加入したらどんなデメリットがあるのか
  • 何歳から受け取りをするのがベストか
この辺りを解説していきたいと思います。

若いうちから加入すれば毎月の保険料の負担が安く済む

若いうちから加入すれば、払込の期間が長くなるために、月々の保険料の負担は小さくなります。


保険料払込期間を60歳まで、65歳を年金開始年齢として年金総額約900万円を受け取るには、25歳男性では月払約21,000円の保険料が必要で、一方で、50歳男性では月払約75,000円が必要です。


このように同じ年金を受け取るためには、月の保険料が約3倍以上の負担増となります。


また単純な保険料の負担だけでなく、25歳で加入する場合と比較して50歳で加入する場合では、払込・積立期間が短くなるために返戻率も低くなる点、個人年金保険料控除の上限も超えてしまう点の2点から、何歳から加入するかの加入タイミングは若い方が有利です。

20代から50代の働き盛りなら保険料控除の恩恵がある

個人年金保険は条件を満たせば、所得の控除を受けることができます。(何歳からでも対象です。)


新契約(平成24年1月1日以後に締結した保険契約等に係る保険料)では、最大4万円の控除が旧契約(平成23年12月31日以前に締結した保険契約等に係る保険料)では、最大5万円の控除が受けれます。


個人年金保険料控除税制適格特約に該当する必要があり、年金受取人が被保険者と同一で、かつ契約者または配偶者のいずれかであること、保険料払込期間が10年以上であること、年金支払期間が60歳以上かつ10年以上あることが条件です。


簡易な計算にはなりますが、効果は所得税、住民税の税率が10%として1年に4000円の還付、4000円の減額の効果があります。このように個人年金に若いうちから加入することで、保険料控除の恩恵を最大限に受けることができます。 


詳しくは国税庁の個人年金保険の欄をみてください。

一時払い外貨建て個人年金保険であれば、60代からでもOK

40代〜60代の方が個人年金保険に加入するメリットとしては、まとまったお金を有効に活用し前納や一時払いの保険に加入することができることが挙げられます。外貨建ての保険であれば日本円よりも高い利率で運用することが可能です。


さらに、こういった商品では健康状態の告知が不要な商品もあります。年を重ねると持病で保険に入ることが難しい方も多いですが、職業告知のみで加入することができますので、そういった方にも安心です。自分自身の年金として、相続税対策として備えることは40〜60代の方でも、何歳からでも遅くはありません。


しかし、途中解約、為替リスクなどの、元本割れの可能性は自己責任となることをしっかりと理解する必要があります。資産の分散、バランスまでをしっかりと検討しましょう。

何歳から個人年金保険に加入すればどんなデメリットがある?

次はデメリットです。


個人年金保険は遅くなれば遅くなるほど、保険料の月負担が大きくなるため(その分収入も増えてい流場合が多いですが)、遅く加入するデメリットと言えます。


ただ、今回は若いうちから個人年金保険に加入しておくことのデメリットを列挙します。長期で積立する方にとっては、投資と同様に、資金の流動性のリスクがあります。


資金の流動性とは、今すぐに自由にそのお金を使えるかどうか、という観点になります。当然ですが、預金のように、すぐに下ろせば使える金融資産の方が一般的には優れているとされています。

デメリット1:若いうちから加入するとインフレリスクの可能性が高い

個人年金保険の場合は長期で積立をするため、特にインフレリスクについて考えないといけません。

インフレリスクとは、インフレーションのリスクのことで、物価が上がり、相対的に貨幣の価値が下がるということです。例えば、今100円で買えてたコンビニのパンが40年後には200円担ってた場合、お金の価値は40年後で半分になったと言えます。

現状はマイナス金利下でデフレの傾向にありますが、基本的には、世の中の物価は長期で上がっていく、すなわちインフレの傾向になることが予想されています。

たとえ保険料の総支払額よりも多く年金として受け取れても、貨幣の価値を考えると、結果的に損をしているという可能性もあります。個人年金保険は長期固定金利のため、このインフレリスクが高いと言えます。

なので、何歳から加入すれば良いか考える時に、●年積み立ててもインフレ予想は大丈夫かどうかを考慮した上で判断しましょう。

デメリット2:景気がよくなってから加入したほうがリターンが大きい

いまは特にマイナス金利なので予定利率が低く、いまの金利で個人年金保険に加入するよりも、景気がよくなって、金利があがってから加入したほうが、年金受け取り額が大きくなります。

そうとはいっても、いつから金利が上がるかはわからないので、その見極めは重要です。

現在の日本の景気は、決して好景気とは言えず、マイナス金利政策により予定利率も低いため各保険会社は運用が難しくなっています。

景気が良くなり保険商品の利率がよくなった時点の加入タイミングがベストです。何歳からというのは一概には言えません。

金利で運用し資産を増やすという考えよりも、先ほど述べたように税制での有利を受けるために加入することをおすすめします。
今から運用により、年金の準備がしたいという方には、変額保険や外貨建ての保険を検討するのがいいでしょう。そのためには、日本の将来の金利の見極めだけでなく、運用会社やどの外貨を選ぶかの判断も求められることになり、より一層の知識が必要となります。

デメリット3:若いうちから加入すると中途解約する可能性

個人年金保険は中途解約をすると元本割れをして損をしてしまう可能性が高いです。

そして個人年金保険は受け取りが60歳以降であるので、若いうちから加入すると、自分の生活環境の変化などにより、保険料の支払いが厳しくなったり、急にまとまったお金が必要となったりと、中途解約に迫られる可能性があります。

若いうちから加入する際には、長期間のライフプランについてしっかりと考える必要があります。

個人年金保険は中途解約をすると元本割れをする可能性が高いです。

若いうちから加入すると、ライフスタイルの変化や急な資金が必要になったりすることで、保険料の支払いが厳しくなり中途解約することも多いです。

特に独身時代に加入した個人年金保険について、結婚後に見直ししたいという方がほとんどです。結婚・育児という大きなイベントにより考え方が変化し、自分自身の年金よりも子供の教育費を準備したいとなる場合、保険期間の関係上、解約や払済になり損をする可能性は高いです。

また、近年では低解約返戻金型といった中途解約の不利が大きくなる商品もあります(もちろんメリットもあります)。いま払えるから加入するのではなく、長期間のライフプランについてしっかりと考え、必要であれば信頼できる専門家に相談することをおすすめします。 

デメリット4:数十年後保険会社が破綻するリスク

保険会社が破綻するリスクは低いですが、過去の歴史上にもないわけではありません。

若いうちから加入するとなると、今後数十年以上しっかりと破綻することのない保険会社を選ばなくてはなりません。

生命保険契約者保護機構という仕組みがあるので、仮に保険会社が破綻しても、全額損するということはありませんが、このリスクについても考えておく必要があります。

個人年金保険の受け取り年齢は何歳からにするのがベストか

個人年金保険は、保険会社が指定している期間(一般的に60歳~75歳)であれば、自分で受け取り開始年齢を設定できるので、何歳から受給したいのかあらかじめ決めておくことができます。


受け取る年齢が決められている公的年金と違って自由度が高いので、将来の家計のやり繰りを考えたり家や車のローンなども含めた金融プラン、将来の孫とのプランが立てられるのがメリットです。


ほとんどの人は、個人年金保険を何歳から受け取るか決めるとき、公的年金と同じ60歳又は65歳に設定しています。何歳から始めなければいけないというルールはないので、公的年金を補う感じで個人年金保険を使うのが一般的です。専門家も何歳からがベストかという質問には60代と回答する人がほとんどです。

個人年金の積立年金は何歳からもらえる?

個人年金保険は加入するときに何歳から受け取りたいのか開始年齢を設定しておく必要があります。給付期間も5年、10年、15年、終身と4つのタイプがあるので、給付期間と合わせて何歳からにするのかを選ぶのが一般的です。ほとんどの人は公的年金や企業年金と同じ60歳又は65歳に設定しています。

55歳支給や70歳まで据え置きを選ぶことも可能

個人年金保険は自由度の高い保険なので、50代のうちから受給を開始したり70歳を過ぎてから受け取るように設定することも可能です。


特に給付期間を10年間にしている人は70歳から受け取るケースが多く、退職金を使い切ってしまった後も個人年金保険で快適な生活を続ける人生プランになります。


何歳から受け取るか迷ったときには受給期間と照らし合わせてみるのがおすすめです。


終身コースなら50代から始めてもかなりの期間受け取ることができ、5年や10年タイプなら70代を過ぎてからでもよいので、個人年金保険を何歳からにするのか決めるなら給付期間と一緒に考えましょう。

60歳、65歳、70歳から受け取り始めた人の主な理由

  • 受け取り開始年齢が60歳、またはそれより早い人

公的年金までのつなぎとして年金を受け取りたい人


  • 受け取り開始年齢が65歳の人

公的年金だけでは不安で、一緒に個人年金を受け取って、生活費に回したい人。


  • 受け取り開始年齢が70歳の人

孫との遊びを充実させたい人。長生きする自信のある人。



まとめ:個人年金保険をいつから始める?何歳から始める?

個人年金保険について、「何歳から始めるのがおすすめなのか」というテーマのもと、加入タイミングやメリットデメリット、リスクについて解説してきました。


今回の記事では以下のポイントについて説明してきました。

  • 個人年金保険は、若いうちから加入するのがおすすめ
  • 個人年金保険は、保険料控除の恩恵、一時払い・前納を有効活用する
  • 個人年金保険は、様々なリスクを理解し判断・選択する
  • 個人年金保険は、受取時期や金額について長期的に設計する必要がある 

個人年金保険について、ライフプランをしっかりと考え、自分自身にあった商品に加入することがベストです。


保険商品、加入期間、加入・受取のタイミング、利率、通貨、リスクなど様々なことを検討し選択しなければなりません。

個人年金保険のメリット・デメリットを理解し必要であれば、信頼できる専門家に相談することをおすすめいたします。 

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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