40代におすすめの個人年金保険ランキング! 40歳から老後に備えよう

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40代からの個人年金保険は遅いと思っていませんか?実は住宅費、教育費といった費用が計算ができ「あとは老後費用」と貯蓄目的がはっきりする時期で、年金検討にはベストなタイミングとも言えます。個人年金保険のメリットデメリット、選び方やおすすめランキングを解説します。

・個人年金保険で老後資金を準備できる?


・40代におすすめの個人年金保険は何?

このような方向けに40代の方におすすめの個人年金保険や選び方を詳しく解説していきます。

内容をまとめると

  • 40代におすすめな個人年金保険は「こだわり個人年金」「年金かけはし」「たのしみ未来」
  • 選び方のポイント①安定志向なら円建て、もっと増やすならドル建てや変額タイプ 
  • 選び方のポイント②長生きするなら終身タイプ、確実に元を取るなら有期タイプ
  • 選び方のポイント③個人年金保険の保険料支払い期間・受給開始年齢を確認
  • 40代に個人年金保険に加入をおすすめする理由は個人年金保険料控除の恩恵が大きいことや収入も安定しており月払いで支払えるチャンスがあるため
  • インフレリスクと中途解約すると損をすることが注意点としてあげられる
  • その他の積立方法としてiDeCoや積立NISAもおすすめ
  • 個人年金保険の加入に迷ったらプロに相談を!おすすめは「マネーキャリア」
▼この記事を読んでほしい人

  • 老後の資産形成について考えている人
  • 40代におすすめの個人年金を知りたい人
  • 個人年金の特徴を知りたい人


40代におすすめの個人年金保険人気ランキング

老後資産の形成について考えていますか?「老後2000万円問題」という話題もあったように公的年金だけではカバーできない部分を自分で補うべき時代になってきました。


この項目では40代におすすめの個人年金保険保険市場のランキングを基に

  1. 明治安田生命「年金かけはし」

  2. マニュライフ生命「こだわり個人年金」
  3. 住友生命「たのしみ未来」
の概要を紹介します。特徴を一緒にみていきましょう。

尚、個人年金のおすすめランキングはこちらでも紹介しています!ぜひ自分に合った資産形成方法を見つけてみてください!

1位:マニュライフ生命の「こだわり個人年金」

マニュライフ生命の「こだわり個人年金」外貨での運用にフォーカスしていることが特徴です。受け取るときの為替が円高だと損失がでるリスクがある反面、積立利率が円建商品に比べると高く、為替の状況によっては大きな利益を得ることが可能です。


基本情報

加入年齢確定年金・保証期間付終身年金ともに20歳~65歳※年金開始年齢等によって制限あり
運用通貨米ドル・豪ドル
支払方法月払・半年払・年払・前納払
保険料10,000円~400,000円の間で選択 ※1000円単位で設定
年金受取期間確定年金(5年・10年)・保障期間付終身年金
米ドル、豪ドルともに人気の通貨ですが、流通量などの視点からより安定しているのは米ドルと言えるでしょう。一方、豪ドルは現段階では米ドルよりも積立利率が高いです。

尚、払込金額は円で固定。保険料がぶれる心配がありません。

契約例

シミュレーションをしたい場合は資料請求が必要です。

返戻率は、1993年〜2018年の25年シミュレーションでは183.97%という数字がHPに掲載されています。

ただしあくまで過去の話。為替と積立利率は変動があります。為替については米ドルは今のレートは133円(2023年2月)となっていますが、10年前は約93円、20年前は119円でした。

このように短期間で為替は大きく変動することはリスクとしてしっかり理解しておきたいですね。

2位:明治安田生命の「年金かけはし」

明治安田生命の「年金かけはし」は振込期間中の死亡保障を抑えることで受取金額が多くなるように設計されています。


また円建てで受取金額が確定しており、医師の診査や告知が不要です。


受取金額が確定しているため外貨と違い変動への不安がありません。そのため将来のライフプランの見通しがつきやすくなります。


基本情報

加入年齢20歳~55歳
運用通貨日本円
支払方法月払・年払
保険料契約年齢によって異なる
年金受取期間確定年金(5年・10年)・一括受取

年金受取は確定年金と一括受取のどちらかを選択できます。将来一括で受け取りたい方はこちらの商品をおすすめします。


契約例

  • 40歳男性
  • 据置き期間無し
  • 月額保険料20,000円

年金開始年齢65歳
払込期間25年
保険料払込総額600万円
年金受取総額約618万円
一括受取約609万円
返礼率103%
日本の金利自体が低いため返礼率は103%と控えめです。

しかし通常の普通預金に置いていた場合同じ条件でも600円程度にしかならないのでそちらと比較すると個人年金保険にする意義はあると言えるでしょう。

3位:住友生命の「たのしみ未来」

住友生命の「たのしみ未来」0~75歳まで幅広い年齢の方が契約できるのが特徴です。


0歳からなので、自分の個人年金としてはもちろんのこと子供の学資保険としても利用できます。


こちらも「年金かけはし」同様、受取金額が確定しており告知等は必要ありません。


基本情報

加入年齢0~75歳
運用通貨日本円
支払方法月払・年2回払・年1回払・前納
保険料5000円以上(5年確定年金の場合は8000円以上)
年金受取期間 確定年金(5年・10年・15年)・保障期間付終身年金(特約)

前納を選択することで割引が適応されます。お金に余裕がある方は前納も検討すると良いでしょう。


保障期間付き終身年金でも受け取ることができますが、特約として付加しなければなりません。ただし年齢によっては付加できないことがあるので注意が必要です。


契約例

  • 40代男性
  • 据置き期間なし
  • 月額保険料20,000円

年金開始時期60歳
払込期間20年
保険料払込総額 480万円
年金受取総額494万円 
返礼率102.9%
返礼率は102.9%です。

こちらもそこまで高い水準とは言えません。しかし据置きを15年間設定し受け取り年齢を75歳にすると返礼率は109%以上になります。

振込期間と据え置き期間をうまく設定することが大切です。1人で最適を求めるのは難しいため保険相談窓口のプロに相談してみると良いでしょう。

40代におすすめの個人年金保険の選び方ポイント

個人年期保険の選び方で最も大切なことは個人年金保険料控除を受けるために、税制適格特約をつけることです。


こちらをつけないとせっかくの控除枠が使えず、個人年金のメリットを最大限に生かしきれません。


ただし特約をつけるには条件がありますので個人年金保険料控除の計算方法とは?実際の控除額計算例も紹介!の記事をご覧ください。


このポイントを踏まえたうえで他に重要な点は

  • 安定志向なら円建て、もっと増やすならドル建てや変額タイプ
  • 長生きするなら終身タイプ、確実に元を取るなら有期タイプ
  • 個人年金保険の保険料支払い期間・受給開始年齢を確認
の3つです。

40代におすすめの個人年金保険を選ぶにはどの項目にも注目していただきたいところです。

個人年金保険の選び方については以下の記事も併せて読むことでさらに理解が深まります!

ポイント①:安定志向なら円建て、もっと増やすならドル建てや変額タイプ

個人年金保険には、積立方法にいくつか種類があります。


安定志向なら円建て

円建ての個人年金保険は、保険料の支払い・年金の受け取りを全て円で行う商品で、契約したタイミングで利率が確定しているものになります。


この商品はドル建てや変額年金に比べて利率は低くなるため、貯蓄性は低くなりますが、元本保証がつくものも多く、リスクが低く安定して老後資金を準備することができます。


無理にお金を増やさなくて良いから、安定して老後資金を確実に準備したい、という方におすすめです。


もっと増やすならドル建てや変額タイプ

ドル建ての個人年金保険は、保険料の支払いは円で行いますが、ドルに両替して運用をドルで行い、年金として受け取る際にまた円に両替して受け取る商品になります。

利率は円建てに比べて高くなっていますが、ドルで運用して円で受け取るため、為替リスクを背負わなければいけません。

円高が進んだ場合、受取額が少なくなり元本割れをする可能性もあるので注意です。

さらに利率の高い商品に変額年金がありますが、これは保険会社が運用している国内や海外の株式・債権などの運用成績によって、受け取れる年金額が変動するタイプの個人年金です。

ポイント②:長生きするなら終身タイプ、確実に元を取るなら有期タイプ

また、個人年金保険には、年金の受け取り方法にも種類があります。


長生きするなら終身タイプ

終身タイプは、受け取りが開始してから自分が死ぬまでずっと年金を受け取ることができる種類のものになります。


終身タイプを選んだ場合、ある程度長生きすれば元本割れすることなく元が取れますし、何より自分が死ぬまで受け取り続けられるので、一生の安心が買えると言えます。


一方で、早く死んでしまった場合は元本割れするので、その可能性も考える必要があります。


確実に元を取るなら有期タイプ

有期タイプは、10年や15年など、受け取りが開始してから受け取る期間が決まっており、その間に自分が死んだとしても、年金を受け取ることができる種類になります。


終身タイプと違い、受け取れる額が確定しているので元本割れすることもありませんし、自分が死亡してしまっても、配偶者や子供にお金を残すことができます。


一方で、長生きした場合終身タイプに入っていた方がお得になるケースがあるので、その可能性には注意しましょう。

ポイント③:個人年金保険の保険料支払い期間・受給開始年齢を確認

月払いの個人年金保険の場合、保険料払込期間と月払いの保険料によって、年金受取額が変わってきます


よって、個人年金保険の保険料支払期間については、最初に老後の生活資金としていくらくらい用意しておきたいかを明確にしておき、そこから逆算する形で決めていくと良いでしょう。


また、毎月支払うことが可能な金額と期間から、年金受取額を計算していく方法もあります。


十分な老後資産を形成するためには40代からの個人年金保険は若干保険料が高くなりますので振込期間満了までしっかり払えるかどうかは重要です。


一方、個人年金保険の給付開始年齢については、60歳とする方が多くなっています。


というのも、60歳から65歳までの、定年退職を迎えてから公的年金が支給されるまでの生活費をまかなうために、個人年金をつなぎ資金として使うことを想定しているためです


また、給付開始年齢を65歳として、公的年金の受給開始や退職時期に合わせるケースも多いです。


受取期間は、最も多いのは10年です。その次に終身タイプを選択する方が多く、長生きするリスクに対応しているためと考えられます。

本当に自分に合った商品を見つけるならプロに相談がおすすめ

ここまでで、個人年金保険の選び方について見てきましたが、結局自分に合った個人年金保険を選ぶには、保険のプロに相談するのがおすすめです。


個人年金保険は、基本的に以下の3つを基準に選ぶことになります。

  • 老後に、どのくらいお金が必要になるのか
  • 老後までに、どのくらいのお金を使うのか
  • 今後どのくらい積み立てられるのか 

個人年金保険は元本割れしないためにも、途中解約を基本的には想定しません。そのため、途中で払えなくなることが無いよう、しっかりと支払いシミュレーションができた状態で加入します。 


その上で、そもそも老後にお金で困らないようにいくら必要なのか、老後までにどのくらいお金を使うのか(生活費・養育費・医療費など)を計算した上で、今後も支払い続けられる積立額を計算することになります。


ここまでで分かる通り、自分の将来のリスクやライフプランが把握できていない状態で、個人年金保険を決めることはできません。しかも、自分の将来のリスクやライフプランを正確に設計するのは、一般的には非常に難しいことです。


そのため、自分に合った個人年金保険を選ぶための1番の方法は、保険のプロに自分のライフプランと一緒に相談することです。 


「自分に本当に最適な個人年金ほけんはどれなのか」または「個人年金保険ではなく別の保険のほうが適切なのか」などライフプランに最適な提案を個人年金のみに限定せず、幅広い範囲で一緒に考えてくれます。


40代は自分のライフプランを再設計するのに最適なタイミングです。これを機に、保険のプロに相談してみてはいかがでしょうか?

40代に個人年金保険加入がおすすめな3つの理由

以上で見てきたように、40代で個人年金保険に加入する人が非常に多いことが分かりました。


個人年金保険は早く加入すれば利率が上がり、もらえる年金が増えます。


ですが、途中解約すれば損をすることになるので、収入が安定した40代で加入するのがおすすめです。


では、40代から加入するとどんなメリットがあるのでしょうか?40代からの個人年金保険の加入がおすすめな3つ理由をご紹介します。


理由1:保険料控除の恩恵が大きい

個人年金保険には、税制適格特約というものがあり、この特約を付加した場合、個人年金保険料控除を受けることができます。


これは一般生命保険料控除とは別枠の所得控除になり、所得税・住民税の節税になるため、個人年金保険料控除の最大枠で加入している人も多いです。


所得控除とは

所得税と住民税は、課税所得に対して税率をかけて計算しますが、所得控除はその課税所得を減らすことができるという制度です。


つまり、課税所得が減るので所得税と住民税も減る、という仕組みです。


そのため、税率が高い高所得者の方ほどその節税効果は大きくなります


年収から引かれる税金の負担が大きい今だからこそ、個人年金保険料控除による節税効果を十分に受けることをおすすめします。なお、控除されるには限度額があり、その限度額は4万円になります。一般の生命保険、医療保険と合わせると限度額は12万円です。

理由2:40代が「コツコツ積立」のラストチャンス

所得控除の節税効果を最大限受けるためには、一時払でなく、月払や年払で契約するのがおすすめです。


ただし、個人年金保険は、払込の期間が短くなるほど月々の保険料は上がり返戻率も低くなります。


40代からならば、支払いは20年から25年ほどありますので、まだ月々の保険料は無理なく支払うことができるかもしれませんし、返戻率も期待できるかもしれません。しかし、50代に入ると支払い期間は10年から15年ほどしかなく、月払いの保険料が高額になる上に、返戻率もあまり期待できません。


さらに払込期間が短いということは、月払いによって受けられる所得控除の節税効果自体も少なくなってしまうということです。


そのため、月払いがお得になる最後のチャンスである40代の間に、個人年金保険に加入するのがおすすめです。


それでも「40代で本当に個人年金に加入するべきなのか」・「もっと他にいい選択肢はないのか」など不安に思う方も多いと思います。


そんな時はマネーキャリアの無料相談を利用するのがおすすめです。


老後を見据えたライフプラン・現在の状況などを複合的に判断して、最善の解決策をプロが一緒に見つけてくれます。


納得がいくまで、何回でも無料で相談できるので、ぜひ利用してみてください。

理由3:安定して確実に老後資金を積み立てられる

日本の金利は現在非常に低くなっており、これからも大きく金利があがる状況は考えづらい状態が続いていきます。


その状態で銀行預金に貯金をしていた場合、ほぼお金が増えない状態となります。


しかし、基本的に個人年金保険は支払った保険料よりも多くの年金を受け取ることができます。

そのため、せっかく手元にお金があるなら全て銀行預金にするのではなく、一部を積み立てておいて、計画的に老後資金を貯めるのがおすすめです。 


また、銀行預金など、いつでも引き出せてしまう貯金は、手をつけない貯金のつもりでも、いざという時は引き出してしまいますよね。


もちろん、本当に必要な場合には大事ですが、本当は節約できたお金を使ってしまうということもあるかと思います。


個人年金保険の保険料の払込方法は、口座を指定して、そこから毎月自動で引き落としになるので、半強制的に老後資金を積み立てることが可能です。


また、途中解約する場合は積み立てた金額よりも少ない金額の受け取り(元本割れ)になる可能性があるので、解約を思いとどまりやすくなります。


そのため、コツコツ自分で貯金するのが苦手な方や、家計をこまめに管理するのが大変な方は、個人年金保険に加入することで、勝手に老後資金が貯まっている状態を作ることができるので、おすすめです。

 

40代の加入率・平均保険料を解説!

40代の加入率と平均保険料をみていきましょう。


平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると加入率は

40歳~44歳45歳~49歳
平成21年28%25.7%
平成24年28%25.9%
平成27年21.1%26.3%
平成30年23.1%27.9%

となっています。


40代では2~3割程度の方が個人年金保険に加入しているようです。45~49歳は年々加入率があがっています。


現在は老後の資産形成として個人年金保険以外にもiDeCoを始めとする別の方法もあります。しかし個人年金保険はリスクが低めのため好む人も多く安定した加入率を維持しています。


平均保険料は


割合
6万円未満16.5%
6万円~12万円未満17.3%
12万円~18万円未満24.4%
18万円~24万円未満9.6%
24万円~36万円未満15.1%
36万円~48万円未満4.3%
48万円~60万円未満2.9%
60万円以上5.1%
不明4.9%
平均は20.1万円です。


月々換算すると16,750円を平均的に個人年金保険として支払っています。


支払保険料をいくらにしようか迷った際の基準として頭に入れておくと良いでしょう。

40代から個人年金保険に加入する場合の注意点! デメリットも確認しよう!

40代から個人年金保険に加入する際の注意点

  • インフレリスクがある
  • 途中解約をすると損をする
の2点を解説します。

個人年金は老後資金を形成するにはおすすめの商品ですが、メリットだけではありません。

デメリットを理解しておかなければ、契約しても「こんなはずじゃなかったのに」となりねません。弱みも踏まえたうえで保険選びを行いましょう。

注意点①インフレリスクがある

円建ての個人年金保険はインフレリスクに注意しなければなりません


受取金額が決まっているのは安心な点ではありますが、物価が上昇するとお金の価値が下がってしまいます。


例えば1000円をもってリンゴを購入する場合100円の時には10個買えたのに、物価が上昇して1個200円になると5個しか購入できません。


同じ金額でも物価が上がるだけでリスクとなるのです。


ニッセイ基礎研究所は過去10年間の物価上昇率は0.2%なのに対し今後10年間は1.3%が平均になると予想しています。日銀の政策としては2%まで上昇させるのが目的ですのでこれからも物価は上昇傾向にあると言えそうです。


つまりこれからさらにインフレリスクは高くなるということですので、個人年金保険に入る際には十分注意しましょう。

注意点②途中解約をすると損をする

個人年金保険のみならず貯蓄性の保険全般に言えることではありますが、あり中途解約をするとをする可能性がます


一定期間資金を保険会社が運用することで返礼率を高めています。


そのため短い期間で解約してしまうと支払保険料を大きく下回るのです。満期まで契約しておくのがもちろん一番良いですが、元本回復のために最低でも10年程度は継続しておきましょう。


個人年金保険は長期運用が基本です。


保険料は無理のない範囲を選択しましょう。また急な出費に対応できるように一部は預金として残しておく、医療保険でカバーできるように準備しておくなど契約を継続するための見通しはつけておかなければなりません。

個人年金保険の保険料は具体的にいくらくらい? 40歳独身女性の保険料シミュレーション

では、40代女性で独身の場合、個人年金保険への加入は必要なのでしょうか


40代の独身女性は、既婚女性に比べると経済的に余裕があり、個人で貯蓄できていれば問題ないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。


ここからは、加入した場合のシミュレーションを用い、個人年金保険の必要性について解説していきます。

40代の独身女性に個人年金保険が人気な理由


最近では晩婚率・未婚率が上昇していることから、独身の女性にも貯蓄性のある個人年金保険の関心が高まっているようです。財テクブームの流れもあるかもしれません。


このブームの背景には、「シングル女性の老後破産」が一時期話題になったことがあります。比較的に貯金には余裕がある独身女性だからこそ、将来の積立をおろそかにすると、悲惨な老後生活になってしまう事例に目を向けることをおすすめします。


実際に、ニッセイ基礎研究所「平成23年度 独身女性の生命保険加入実態」のデータによると、独身女性の個人年金保険の加入率は、年齢が上がるほど高くなっており、40代は20代の約8倍の31.8%にも上っています。


自分の将来に対し自分で備えたいと強く意識する独身女性の方は、すでに医療保険などで自身の体を守り、個人年金保険などの老後のリスクに備える保険に加入しています。

実際に40歳女性が個人年金保険に加入した場合のシミュレーション

では実際に、40代女性が円建ての個人年金保険に加入した場合のシミュレーションを紹介します。


40歳女性、払込満了:60歳、年金開始:65歳、年金支払期間:10年間、月掛保険料:2万円の場合は以下となります。

  • 保険料払込期間:20年
  • 据置期間:5年
  • 払込保険料累計額:480万円
  • 基本年金年額:約49.8万円
  • 一括受取額:約491万円
  • 年金受取累計額:約498万円
  • 年金受取率:103.8%
となります。

保険料を20年間払い続け、増えたのは約4%にとどまっています。定期預金に預けておくよりはよいですが、貯蓄性が高いというわけではありません。

ですが、個人年金保険料控除は円建ての個人年金のみが対象となっているので、控除枠を有効に生かすことができ、節税対策をしたい場合にはメリットとなります。

相談事例:40代女性の方はどんな個人年金保険に加入した?

過去にマネーキャリアでご相談された40代の方の相談事例です。

  • 45歳独身女性
  • 神奈川県在住、一般企業勤務、退職金あり
  • 貯蓄:700万円
  • 相談内容:老後の2000万円必要という話を聞いて、不安になり申し込んだ。あまり貯金とか考えなく、好きに旅行に行ったり、美容に使ったり、お金を使うタイプだったので、変わりたいと思い相談。周りの友人らと話ていると、ドル建ての保険や、個人年金保険、iDeCoに興味があるので、詳しく聞きたいと考えている。おすすめの商品があったら、資料を見せてもらいたい。


FPの回答


まず、現在のキャッシュフロー(収支)についてお伺いしました。独身女性の方は、どのくらいの貯蓄を意識されているかで全然違いますが、今回のご相談者は、しっかり貯蓄もされていて、また、ご家族に毎月仕送りもされているということで非常にご立派だと思いました。ただ、自分の老後では仕送りしてくれる子供がいないので老後の資金計画についてきちんと考えましょう、ということになりました。


次に、年金定期便を確認したところ、数年前に転職した際の数ヶ月間の未納分が確認されました。本人は認識されていなかったようでしたが、iDeCoなどの選択肢がなくなってしまうことを考え、後納をおすすめしました。


そして本題の積立方法について。本人はドル建ての個人年金保険への加入をご希望されていらっしゃるようでしたので、いくつか商品の資料をお渡しし、説明いたしました。結果、一時払いで加入されることを決められたようで、将来の月の年金額を計算したところ、28万円程度となったため、本人も大変喜ばれていらっしゃるようでした。


その後も、税金や個人年金保険以外の積立方法でご相談いただいています。

参考:個人年金保険の一種である「夫婦年金」は40代夫婦におすすめ?

夫婦年金」は、個人年金保険の一種で、戸籍上の夫婦、もしくはどちらか一方が生きている間は、年金を受け取り続けることのできる個人年金保険です。


夫婦のいずれか一方が亡くなっても、残された配偶者の老後の生活資金を確保できるのがメリットです。


なお、一部の場合を除いては、最初の契約から夫婦年金として加入するものではなく、確定年金などで加入し、年金が開始となった時に変更する形となっています。


ですが変更は、生命保険会社の一定の条件を満たしていることが条件となります。


夫婦で保険料を抑えたい人や、夫婦年金の条件を満たす個人年金保険に加入している人にはおすすめです。


また、受け取る年金額についてですが、夫婦2人とも生きている時と、1人が生きている時とで金額が変わらないタイプ、変わるタイプ(1人となった期間は2人の期間よりも受取額が少ない)がありますので、保険内容を確認しておきましょう。

個人年金保険以外の積立方法も検討してみましょう

個人年金保険以外の積立方法も紹介します


今回は

  • iDeCo
  • 積立NISA
についてのおすすめポイントを解説していきます。

iDeCoも積立NISAも上手に活用すれば個人年金保険よりも効率的に資金を準備できる可能性があります。

ただしリスクも大きくなるため注意しなければなりません。

個人年金保険は安全性、iDeCoや積立NISAは運用率とそれぞれにメリットがありますので組み合わせて運用するのも1つの手です。

iDeCoは節税効果がおすすめポイント

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で運用方法を選び、毎月一定額の拠出をすることで、老後に掛け金と運用益の合計の給付を受けることができる投資信託の一種です。 


iDeCoのおすすめポイントは何と言っても節税効果で、iDeCoは掛金全額が所得控除になります。個人年金保険料控除も所得控除を受けられますが、全額控除になるのはiDeCoだけです。


また、iDeCoの平均的な利率は1%・3%・5%からポートフォリオを選択できますので、利回りも個人年金保険と違わないレベルを期待できます。


ただし、60歳までしか拠出できないので、40代などある程度年齢が上になるとメリットは小さくなってしまいます。


また、iDeCoには注意が必要で運用商品は自分で選ばなくてはならないため、知識や運用商品に関する勉強が必須になります。


そして、利率が高い分、リスクも大きい商品なので、当然元本割れするケースもあり、一定のリスクを覚悟した上で慎重に運用商品を選ぶ必要があります。


一方で個人年金保険は利率も受取額も確定しているので、元本割れの心配をすることもなく、老後の資産を準備することができます。


どちらがいいのか、自分のリスクに対する考え方と相談して決めると良いでしょう。

つみたてNISAは流動性がおすすめポイント

NISA・つみたてNISAは、投資信託の少額投資に対して運用益が非課税となる制度のことで、証券会社で口座を開設し、毎月少額を積み立てることで、長期の資産形成を目指す積立方法になっています。 


NISA・つみたてNISAのおすすめポイントは、流動性にあります。 


個人年金保険やiDeCoが途中解約が損、あるいはできないのに対し、NISA・つみたてNISAはいつでも引き出しが可能な上、積み立て期間も最長20年間と短くなっています。 


そのため、とりあえずNISA・つみたてNISAで投資しておいて、万が一必要になったら引き出す、ということも可能です。 


また、iDeCo同様、個人年金保険に比べて平均的な利率が高いので、正しい投資商品を選べれば大きく増やすことが可能です。 


ただし、これもiDeCo同様、利率が高い分リスクも大きく、自分で投資商品を選ばなくてはいけないので、知識・運用商品に関する勉強が欠かせません。


また、当然元本割れの可能性もあるので、個人年金保険とリスクのバランスを考えながら、ご自分に合った方法を選んでみてください。

個人年金保険に関するよくある質問

個人年金保険の1番良いところはどこ?

半強制的に老後資金の準備ができ、税制適格特約の恩恵が受けられることです。 


 これは中途解約できないことを逆手にとったメリットとも言えます。


 税制適格特約の恩恵はかなり大きいです。 

 例えば年間12万円の保険料を支払い、4万円が所得控除されたとします。 

 所得税、住民税ともに10%の税率の方でしたら、年間8千円の所得税・住民税が還付される計算で、保険料の6.6%が戻ってくるということです。


 所得税率がもっと高い方は、より大きな恩恵が受けられます。 


 繰り返しになりますが、「無理のない範囲」で計画的な積立ができれば、とても安定的で、メリットの大きい金融商品といえるのではないでしょうか。


「個人年金保険に入らない方がいい」って聞いたことがあるんですけどなぜですか?

使いたいときにすぐ使えず(途中解約リスク)インフレに弱いのが個人年金のネックなところです。


始めて期間が短いうちに解約をすると元本割れしますから、使う予定のある資金を個人年金に入れてしまうと、解約で損をしてしまう可能性が高いです。


この点は十分な注意が必要で、「無理のない範囲」で計画的な積立が必要です。


また、利率や受取額が決まっていたり保証されていたりする反面、大きなリターンは得られませんから、前述の通りNISAなどと比べて「インフレには弱い」商品となります。

まとめ:40代におすすめな個人年金保険のタイプ・選び方

40代におすすめな個人年金保険のタイプや選び方を中心に解説してきましたがいかがでしたでしょうか。


個人年金保険はリスクが少なく、預金よりも効率的に資産を形成できるツールです。


40代という老後資金をためるために適した時期に自分に合った保険を検討するのが良いでしょう。


もし最適な個人年金保険がどれか分からない、保険金額をいくらに設定すれば良いのか悩んでいるという方はプロに相談することをおすすめします。


保険相談窓口の中では「マネーキャリア」が優秀です。


全国対応で何度でも相談は無料、スマホ一つで簡単に相談できます。顧客満足度93%を誇る信頼できる保険サービスです。


是非この機会に一度利用してはいかがでしょうか。


ほけんROOMでは、保険に関する記事が数多くありますので興味のある方は合わせてご覧ください。

個人年金保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

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