50代からのおすすめ個人年金保険を徹底解説!老後計画をはじめよう

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・50代でおすすめの個人年金保険は何?


・50代からでも老後資金は準備できる?

このような不安をお持ちのあなたに本記事で50代におすすめの個人年金保険を詳しく解説していきます。

内容をまとめると

  • 選び方のポイント①リスクの許容範囲を決める、どのぐらいのリスクをとれるかによって加入の選択肢が変わる
  • 選び方のポイント②年金の受取期間、公的年金の不足を補うのか年金が入るまでのつなぎにするのか明確に
  • 選び方のポイント③運用通貨は安定性なら円建て、運用率なら外貨建て
  • 50代から個人年金保険をおすすめする理由は「一括支払いの選択」や「将来のリスクの見通しがつきやすい」から
  • 老後の資産形成を効率的にできるというメリットがある一方、流動性が低くインフレリスクがあるのが欠点
  • 個人年金保険以外にもiDeCoや積み立てNISAなどの選択肢もある
  • マネーキャリアは相談申込40,000件以上、相談満足度93%、在籍FP3,000人以上という国内最大級の資産形成の相談サービスです!

▼この記事を読んでほしい人

  • 老後にむけての資産運用を考えている人
  • 50代におすすめな個人年金保険が知りたい人
  • 個人年金保険活用のメリットやデメリットを知りたい人


50代におすすめな個人年金保険ランキング!

老後の資産形成はできているでしょうか。


老後生活を年金だけでカバーすることが難しくなった今、個人で準備をする必要性が高まっています。50代は定年退職までの収入があり資産を形成するためのチャンスです。


そこでこの項目では資産形成におすすめな個人年金保険のランキングトップ5(参考:保険市場)を紹介します。

  1. 明治安田生命の「年金かけはし」
  2. 住友生命の「たのしみ未来」
  3. マニュライフ生命の「こだわり個人年金」
  4. 住友生命の「たのしみグローバルⅡ 定率増加プラン」
  5. 住友生命の「たのしみ未来 学資積み立てプラン」
について概要と特徴を紹介していきたいと思います。

どの保険が良いのか迷っている方はぜひ参考にしてください。

個人年金保険のランキングは以下の記事でも紹介しています!

1位:明治安田生命の「年金かけはし」

明治安田生命の「年金かけはし」は振込期間中の死亡保障を抑えることで返礼率をできるだけ高く確保できるようにしています。


シンプルで分かりやすい内容が特徴です。


基本情報

加入年齢20歳~55歳
保険料払込方法月掛・新年掛・一時払
運用通貨日本円
保険料契約年齢によって異なる
据置期間1~5年
年金受取期間確定年金(5年・10年)・一括受取

受取方法が確定年金か一括受取が選べます。


確定年金に設定しておき、後から一括受取への変更も可能なので受取方法に迷っている人でも加入しやすくなっています。


契約例

  • 50代男性
  • 月払保険料20,000円
  • 据置期間なし

年金開始年齢70歳
振込期間20年
保険料支払総額480万円
年金受取累計額約489万円
一括受取約482万円
返礼率101.9%
据置きを5年間に設定し受取を75歳にすると返礼率は103.7となります。

2位:住友生命の「たのしみ未来」

住友生命の「たのしみ未来」は0~75歳と幅広い年代が加入できるためライフプランに合わせて柔軟に対応できるのが特徴です。


上記の「年金かけはし」同様日本円で運用するため受取額が決定しておりリスクをほとんど取ることなく資産形成ができます。


基本情報

加入年齢 0~75歳
保険料払込方法月払・年2回払・年1回払・前納
運用通貨 日本円
保険料5000円以上(5年確定年金の場合は8000円以上)
据置期間0~15年
年金受取期間確定年金(5年・10年・15年)・保障期間付終身年金(特約) 

据置期間も0~15年と選択の幅があります。


今後の生活費をカバーできる程度の資金を積立し、必要な時まで据置きをしておくと返礼率も上がります。


契約例

  • 50歳男性
  • 月払保険料20,000円
  • 据置期間なし

年金開始年齢60歳
振込期間10年
保険料支払総額 240万円
年金受取累計額 246万円
返礼率102.5%
15年据置をし75歳を受け取りにすると108.8%になります。

返礼率もそこまで高いというわけではありませんが、預金に入れたままのことを考えると利息が1000円にもならないことを考えると十分に効果があると言えます。

3位:マニュライフ生命の「こだわり個人年金」

マニュライフ生命の「こだわり個人年金」は外貨個人年金保険です。


米ドルと豪ドルの運用通貨から選択できます。円建ての商品よりリスクが大きいですが、その分積立利率が良いのが特徴です。


こだわり個人年金では積立利率最低1.5%が保障されています。日本で1%以上の利率はまずないため比較すると大きな違いがでるでしょう。


基本情報

加入年齢保証期間付終身年金は20歳~60歳・確定年金は0歳~60歳
保険料振込方法月払・前納
運用通貨米ドル・豪ドル
保険料10,000円~400,000円の間で選択
据置期間(延長)1ヵ月~5年(1ヵ月単位)・80歳まで
年金受取期間確定年金(5年・10年)・保障期間付終身年金


契約例

公式ホームページには契約例やシミュレーションはありませんでした。しかし、インターネット上の情報を見てみると返礼率が110%を超えることもあるようです。


運用通貨は迷うところですが、米ドルの方が為替レートを確認しやすく通貨流通率も高いので外貨がはじめての方は米ドルが良いかもしれません。


4位:住友生命の「たのしみグローバルⅡ 定率増加プラン」

住友生命の「たのしみグローバルⅡ 定率増加プラン」は一時払いの外貨個人年金です。

現在の取扱いは米ドルのみで加入後据置期間は5年(積立利率0.21%)と10年(積立利率1.05%)から選択できます。

また目標到達時円建年金保険変更特約・円建年金保険変更制度があるのも特徴です。目標値を110%にした場合、110%に到達すると自動的に円建ての保険に切り替わる制度です。

為替を自分で確認しなくても住友生命が毎日レートを確認し目標値に達していた時点で利益の確保をしてくれます。

基本情報

加入年齢満0歳~満90歳
保険料振込方法 一時払い
運用通貨米ドル
保険料100万円(または10,000ドル)~15億円
据置期間(保険期間)5年・10年
年金受取期間確定年金(5年・10年・15年)・年金総額保障付終身年金・一括受取
基本的に10年以上が多い個人年金保険の中で5年という選択ができます。

短期間での運用を希望している方には魅力的でしょう。

契約例

ホームページには契約例がありませんでした。

契約するうえで一番重要なのは為替リスクとどう向き合うかでしょう。 

現在の米ドルレートは約110円(2021年9月)ですが、10年前は約84円、20年前は105円でした。  このように為替は短期間で大きく変動するのです。

仮に契約終了時に円高になり損が出たとしても、外貨のまま受取レートが良くなると円転という方法もできます。しかしこの方法をとるためには外貨についての知識が必要です。

「こだわり個人年金」のように積み立てていくものよりも一時払いの方がダイレクトに為替の影響を受けます。

加入を検討する際は外貨のリスクについて十分理解しておきましょう

5位:住友生命の「たのしみ未来 学資積み立てプラン」

住友生命の「たのしみ未来 学資積み立てプラン」は名の通り学資保険です。


子供がいる方が子供のために準備しておき、使わなかった場合老後資金として活用するという使い方になるでしょう。


基本情報

被保険者年齢0~8歳
保険料振込方法 月払・年2回払・年1回払・前納
運用通貨日本円
保険料基本年金額20万円以上
据置期間0~8年
年金受取期間確定年金(5年)・一括受取


契約例

  • 被保険者8歳男の子
  • 月払保険料30,000円
  • 据置期間なし

年金受取開始年齢18歳
振込期間10年
保険料支払総額 360万円
年金受取累計額  364.3万円
返礼率101.2%
学資保険の中で返礼率が高めで100%を上回ります。

ただし、一般的な学資保険についているような契約者が亡くなった場合の保険料免除などの保障がないので注意が必要です。

個人年金には種類がある!選び方のポイントを4つ紹介!

50代から個人年金保険に加入する場合、どんなことに気をつけながら商品を選んだら良いのでしょうか。


ここでは、50代から個人年金保険を検討する場合に、判断するポイントをご紹介します。


まず、個人年金保険には大きく分けて、「確定年金」「変額年金」「外貨建て年金」の3種類があります。


それぞれの違いを表にしたものが以下になります。

確定年金
変額年金外貨建て年金
特徴支払った
時点で受取額
が確定する
保険会社の
運用実績に
よって受取額
が変動する
米ドルなど
の日本より
金利の高い
外貨で運用する
利率
低い

高い

高い
確実性
受取額が確定
するので
元本割れしない
×
運用実績次第で
元本割れする
可能性がある
×
為替レートの
変動によっては
元本割れする
インフレ
リスク
(50代は
影響が少ない)
×
受取額が確定
しているので
インフレには
対応できない

インフレしても
運用実績が
その分よくなれば
対応できる

インフレにより
日本円が相対的
に安くなれば
対応できる


これらを踏まえて、選び方のポイントを4つに絞って解説します。


個人年金の選び方については以下の記事を読むことでさらに理解を深められます!

個人年金保険の選び方をわかりやすく解説!【専門家監修】

ポイント①:どのくらいリスクが取れるのか

50代の個人年金保険選びで重要なポイントが、個人年金保険でどのくらいのリスクを取れるのか、というポイントです。そしてそれは、家計が抱えているリスクとのバランスで決まります。


家計が抱えているリスクとは、子育てに必要なお金や、住宅ローンの支払いなどがあります。


例えば

  • 子育てがすでに終了している場合
  • もう大学生になっており支払える見込みがある
  • 住宅ローンをすでに完済

などの場合は、家計のリスクが低いため、変額年金や外貨建て保険でリスクを取ることもできます。


一方で、まだ子供が小さく、今後の教育費が不明瞭であったり、まだ払いきれるか分からないような場合や、住宅ローンが完済できるかまだ不安な場合などは、個人年金保険でリスクを取るのは危険なので、リスクの少ない確定年金に加入すると良いでしょう。


ご自身の抱えているリスクと、個人年金保険のリスクのバランスを意識して選ぶようにしましょう。


ただ自分でどのくらいリスクをとれるのかを、ローンや子育てなどを考慮したうえで、考えるのは、とても難しいと思います。


そんな時はマネーキャリアのFP相談がおすすめです。将来を見据えたうえで、質の高いシュミレーションを行ってくれるプロが納得いくまで無料で相談に乗ってくれます。

ポイント②:年金の受取時期

受け取り時期によって2系統5種類に分類されます。


【1】公的年金などの不足分を補う目的で、一生涯受け取る

種類内容
終身年金生存している限り年金を受け取ることができます。
保証期間付終身年金保障期間中は生死にかかわらず年金を受け取ることができ、その後は生存している限り年金を受け取ることができます。


【2】公的年金の支給開始までのつなぎ資金として、一定期間受け取る

種類内容
確定年金生死にかかわらず、10年や15年などの一定期間年金を受け取れます。
有期年金生存していれば、10年や15年などの一定期間年金を受け取れます。
保証期間付有期年金有期年金のうち、5年などの一定期間は生死にかかわらずに年金を受け取れるタイプです。

目的が公的保障で足りない分をカバーするためなのか、年金をもらうまでのつなぎとして活用するのかライフスタイルによって異なるため、しっかり吟味しておきましょう。 

ポイント③:何歳まで働くかで、一時払いか全期前納かを選ぶ

全期前納は保険会社に「預ける」、一時払いは「支払う」というイメージです。

全期前納払いは、預けたお金から月払い・年払い等と同じように保険料が支払われますが、一時払いは全額が保険料に充てられます。

違いを表でまとめます。
全期前納一時払い
保険料一時払いの次に安い保険料総額が1番安い
被保険者の死亡(保険期間中)以後の保険料が返ってくる保険料の戻りはない
中途解約時以後の保険料が返ってくる 保険料の戻りはない
解約返戻金額充当された保険料に応じた金額最も高い
生命保険料控除毎年控除対象払い込んだ年の1回のみ控除対象
保険料や解約返戻金の差、生命保険控除枠に違いがある2つの振込方法ですがどちらが良いのでしょうか。

その判断はそれぞれの総額保険料の差額と、個人年金保険料控除の差額を比較すると分かります。

定年を早く迎える場合は、定年後所得がなくなるため個人年金保険料控除の恩恵を受けにくくなり、一時払いがお得になります。

長く働けば個人年金保険料控除の恩恵を大きく受けることになり、全期前納の方がメリットが大きくなるでしょう。

そのためライフプランの計画をしっかりたて何歳まで働くつもりなのかは考えておきましょう。そして実際どちらがお得になるのかを計算して選ぶことをおすすめします。

自分で計算するのは難しいという方はプロに相談すると良いですよ。

ポイント④:外貨建てか円建てか決める

円建て商品は、保険料の払い込み、運用、年金の受け取りをすべて日本円で行います。そのためリスクも少なく、安全に運用したい方向けです。


外貨建て商品は、米ドルや豪ドルなどで運用するため、為替変動リスクがあり、為替相場によっては受取額が減少する可能性もあります。しかし、円建てよりも金利が高く、運用実績によっては返戻率が高くなります。


年金の受け取りの際には為替手数料もかかるので、外貨建て商品は、資金に余裕があり、ある程度のリスクを取れる方向けです。

50代からの個人年金保険がおすすめな理由とは

50代から個人年金保険に加入する場合、どういったメリットがあるのでしょうか?


個人年金保険の一般的なメリットは

  • 銀行預金よりもお得に積み立てられる
  • 口座引き落としのため、強制的に老後の貯蓄ができる
  • 個人年金保険料控除により節税効果がある
の3つで、これらがおすすめされる理由でもあります。

今回はこれらに加えて、他の世代ではなく、50代から個人年金保険に加入する場合ならではのおすすめの理由である

  • 一時払いや全期前納ができてお得
  • 将来のリスクが見積もりやすい

この2点についてくわしく解説します。

おすすめ理由①:一時払いや全期前納ができてお得

50代から個人年金保険に加入する場合、お得な支払い方法を選択できるというメリットがあります。


上記でも紹介しましたが支払い方法には月払いや年払いの他に、

  • 一時払い
  • 全期前納

があります。


これらは月払いに比べて利回りが良くなるのが特徴です。つまり、少ない保険料で同じだけの年金を受け取ることができるということです。


もし手元にお金があるのであれば一時払いや全期前納をするのがおすすめです。


一般的に若い世代ほど貯蓄額は少ないので、月払いや年払いしか選択できないケースが多いのですが、50代で個人年金保険を検討する場合、手元に貯蓄がすでにあるケースが多く、一時払いや全期前納を選択してお得に加入できます。


個人年金保険は、加入年齢が高くなるほど保険料が割高になり利回りが下がるというデメリットもあるのですが、支払方法によって利回りを高くしてそのデメリットを補うことができます。

おすすめ理由②:将来のリスクが見積もりやすい

50代から個人年金保険に加入する場合の他の世代にはないもう1つのおすすめなポイントは、老後までの時間が短いために将来のリスクを見積もりやすいことにあります。


個人年金保険に加入する場合、確定年金だと加入した時点で老後の受取額が確定します。そのため、受け取るまでの期間に物価が上昇してしまうことで受取額が目減りする「インフレリスク」が存在します。


インフレリスクは、加入してから受け取るまでの期間が長ければ長いほど高くなります。


そのため、若い世代の場合は慎重に検討しないと損をしてしまう可能性があるのですが、50代であれば受け取りまでの期間が非常に短いため、インフレリスクを最小に抑えることができます。


また、

  • 保険会社が破綻してしまうリスク
  • 自身の収入が不安定になるリスク
  • 公的年金がいくらもらえるか不明
  • 退職金がどの程度になるか不明

など、保険料支払いや受取額や老後資金に関するリスクは多くありますが、老後までの期間が短い50代の場合、それらのリスクをほとんど気にする必要がなくなります。


20代で加入する場合、老後まで40年あると考えれば、50代で加入する場合のリスクへの考え方が大きく異なることがご理解いただけるでしょう。

50代で個人年金保険に加入するメリット

人生100年時代といわれるほど、長生きリスクに対応する必要が増えてきました。公的年金だけでは不足するといわれる中、貯蓄や退職金を切り崩して老後資金に充てるにしても限界があります。


老後資金の準備方法にはいろいろ考えられますが、50代では収入の見込み額を確定しやすい個人年金保険でカバーするのがオススメです。


また、50代で個人年金保険に加入する場合

  • 老後資金の見積もりが立てやすい
  • 60代や70代までの短期間で効率よく積み立てられる
というメリットもあります。その2点について、以下に詳しく解説します。

メリット①:老後資金の見積もりが立てやすい

20代や30代では結婚や子育てなどで突然の出費も多く、老後資金にまで手が回らなかったり、必要な費用の予測が立てにくかったりします。


50代は子育てがひと段落していたり、住宅ローンの返済などの目途が立っている人も多いので、老後資金の見積もりが立てやすい傾向にあります。


また、どのくらいのリスクを取れるかもはっきりするので、積極的にリターンを求めるか、リスクを取らずに確実性を求めるかの運用方針も決めやすくなります

メリット②:60代や70代までの短期間で効率よく老後資金の準備ができる

現在の国内金利では、銀行へ預けたとしてもほとんど利息はつきません。


個人年金保険も、円建てであれば年金として受け取れる総額は払い込んだ保険料を大きく上回ることは期待できません。


しかし、それでも銀行預金と比較すると短期間にお得に積み立てることができます


銀行の普通預金利率が0.001%程度ですから1000万円預けたとしても100円にしかなりません。返礼率が101%~103%の個人年金保険でも明らかな差がでます。


また、個人年金保険料控除を受けることができるので節税のメリットもあります。


預金においては税金面での優遇はないので総合的に考えるとやはり個人年金保険の方が預金よりも効率的に資産形成できるでしょう。

50代で個人年金保険に加入するデメリット

個人年金保険にはメリットだけでなく、当然デメリット存在します


その主なものとして、

  • インフレリスク
  • 流動性の低さ
の2つが挙げられます。

インフレリスクはもちろんのこと流動性については元本を下回る可能性に関連するため特に注意が必要です。

自分のライフスタイルに適しているかしっかり確認しましょう。

デメリット①:個人年金保険はインフレリスクに対処できない

確定年金タイプの個人年金保険は、予定利率が固定です。そのため、インフレリスクには対応できません。


加入した時点で将来の年金額が確定するので見積もりが立てやすい反面、物価上昇で貨幣価値が下がった時、実質的には目減りしている可能性があるのです


インフレで物価が上昇してモノの値段が1.2倍になった時に、もらえる年金も1.2倍になっていれば問題ありません。しかし、確定年金タイプは固定金利なので、どんなに物価が上がろうと、もらえる年金額は変わらないのです。

デメリット②:いざという時に簡単にお金を引き出すことができない

個人年金保険は中途解約すると、解約返戻金がそれまでに支払った保険料の総額よりも少なくなります


長期間据え置き、引き出さないことを前提に積み立てる流動性の低い商品なのです。


老後までの長い期間には、子どもの教育費、病気やケガの入院費や治療費、働けなくなった時の生活費など、突然出費がかさむケースがあります。


すぐに引き出せるお金があれば問題ありませんが、そうでない場合は元本割れも覚悟して解約しなければなりません。


個人年金保険はいざという時に簡単にお金を引き出すことができないということを念頭に置いて、老後までのさまざまなリスクに備えなければなりません。

50代で個人年金保険に加入するのがおすすめな人

公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、老後の最低日常生活費は月額で平均22.1万円、ゆとりある老後生活費は平均36.1万円といわれています。

老後資金を個人年金保険で運用する方法には、リスクの少ない「確定年金タイプ」か、投資性が強く、ある程度リスクのある「変額個人年金」や「外貨建て個人年金」があります。

50代で個人年金保険に加入するのにおすすめな人は、
  • 退職金などを利用して、一時払いで返戻率を上げたい方
  • セカンドライフのための資金を効率的に増やしたい方
  • ゆとりある老後の生活費を準備したい方
  • 年金額を増やすために、据置期間を長めに取れる方
などが挙げられます。


ただ、保険料を「一時払い」すれば返戻率は良くなりますが、個人年金保険料控除による節税メリットを受けることはできないので注意してください。

自分に合ったおすすめの個人年金保険を選ぶならプロに相談

ここまでで、50歳ならではの個人年金保険の選び方やメリット・デメリットを見てきましたが、あくまでこれは目安であり、実際に自分に合った個人年金保険を選ぶのは非常に難しいです。


例えば、変額年金を選ぶ場合は運用実績が高い商品を選びたいところですが、どの商品が有望なのかは判断が難しいです。


また、外貨建て年金の場合は、為替リスクを勘案しなければいけませんが、向こう数年の為替予想ですら、非常に難しいことがおわかりいただけると思います。


このように、入る商品タイプを選べたとしても、その先でさらに検討・比較が必要になりますし、各家庭や個人によって事情は様々のため、本当に自分に合った個人年金保険を選びたいなら、保険のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのがおすすめです。


マネーキャリアでFP相談すれば、複数の個人年金保険を一度に比較することができますし、現在入っている保険や資産状況からぴったりの個人年金保険を提案してもらうことができます。


個人年金保険を検討している、という段階でも相談できるので、まずはFPに相談してみてはいかがでしょうか?

50代で個人年金保険に加入した場合のシミュレーション

では実際に50代で個人年金保険に加入した場合のシミュレーションをみてみましょう。


今回は

  • 50歳から加入した場合
  • 55歳から加入した場合

の2つに分けて紹介します。


月払い保険料の金額は返礼率に関係ありませんが、据え置きをするかどうかは返礼率に関係します。


据置きで返礼率を上げるか、払込を長くして税金控除と受取額の積立額を重視するかの吟味は十分に行いましょう。

50歳から個人年金保険に加入した場合

月掛保険料を20,000円と30,000円、据置期間なしと5年で比較すると、50歳で個人年金保険に加入した場合の年金額のシミュレーションは以下のようになります。

月掛保険料20,000円20,000円30,000円30,000円
払込保険料累計額 480万円480万円720万円720万円
据置期間0年5年0年5年
年金開始年齢70歳75歳70歳75歳
年金満了年齢79歳84歳79歳84歳
一括受取額約482万円約490万円約723万円約735万円
基本年金年額約48.9万円約49.7万円約73.3万円約74.6万円
年金受取累計額約489万円約497万円約733万円約746万円
年金受取率101.9%103.7%101.9%103.7%

個人年金保険に55歳加入した場合

55歳で個人年金保険に加入した場合の年金額のシミュレーションを月掛保険料を20,000円と30,000円で比較した場合、据置期間を設定することはできないので以下のようになります。

月掛保険料15,000円20,000円30,000円
払込保険料累計額360万円480万円720万円
据置期間0年0年0年
年金開始年齢75歳75歳75歳
年金満了年齢84歳84歳84歳
一括受取額約361万円約481万円約722万円
基本年金年額約36.6万円約48.8万円約73.3万円
年金受取累計額約366万円約488万円約733万円
年金受取率101.8%101.8%101.8%

55歳から個人年金保険に加入した男性の体験談

過去にほけんROOMのサイトから加入された方の体験談です。


  • 55歳男性
  • 埼玉県在住の一般企業勤務、退職金あり
  • 貯蓄:700万円程度
  • 相談内容:銀行に預金している700万円程度の貯蓄を積立または投資をしたい。ただ、元手よりも減ってしまうリスクが少なくて、少しでも増やしたい。
    ちょっとネットで調べたら、一時払いの個人年金保険や養老保険がおすすめとのことが書いてあり、おすすめの商品があれば聞いてみたい。

FPの回答

まずは、将来の老後に必要な生活費、ご趣味等についてお話をお伺いしました。お子様が2人おり、2人とも成人されて独立されているということで、ご夫婦お二人の生活費のみで計算することになりました。老後は奥さんと2人で定期的に海外旅行もしたい、とのことでしたので、年間400-500万円の支出で計算しました。

次に、将来の収入について考えていきました。貯蓄状況や、退職金の金額、年金定期便について確認しました。年金については、満額もらえる状況でした。

奥さんも旦那さんも55歳ということで、今から個人年金保険や養老保険を検討するのは遅いのでは?と不安がっていらっしゃいましたが、全然遅くはありません。10年程度寝かしておける資金は500万円程度と話し合って決めましたので、一時払いで個人年金保険への加入をされました。元本保証の一時払いのなかで、おすすめの商品で調整させていただきました。

55歳加入でも全然遅くありませんので、ご相談がある方はぜひお気軽に

個人年金保険以外の積立方法も検討してみよう

その他の積立方法としては

  • iDeCo
  • 積み立てNISA
があります。

簡単に概要を説明するとiDeCoは契約者自身で積立金を設定し運用する制度です。所得控除や非課税枠などメリットはたくさんありますが、60歳まで解約や引き出しができない点は注意が必要です。

積み立てNISAは資金を集めてプロに運用をしてもらい運用益の分配を受け取る投資信託を少額から積み立てることができるものです。流動性があり、長期的な運用をするとリターンが期待できますが、反対に損をする可能性があることも覚えておくべきです。

個人年金保険との違いを表で比較すると

個人年金保険iDeCo積み立てNISA
加入資格保険会社によって異なる20歳以上60歳未満の国民年金被保険者20歳以上の国内居住者
上限金額保険会社によって異なる年14.4万円~81.6万円×60歳まで(職業等で変わる)年40万円まで
流動性×(60歳まで原則不可)
税制メリット個人年金保険料控除により、上限4万円の所得控除・運用益が非課税
・全額所得控除
・受取時の優遇
運用益が非課税
おすすめの人安定性を重視した資産形成を行いたい人・所得が多く控除枠を十分に使いたい人
・安定性よりも利益を重視する人

・引き出しを自由にしたい人
・リスクをとれる人
となります。

それぞれ利点と欠点がありますので自分が希望する資産運用形成に合ったものを選択することが重要です。

積み立てNISAについて詳しく知りたい方は金融庁HPを、iDeCoについて知りたい方は厚生労働省HPをご覧ください。

個人年金保険に関するよくある質問

個人年金保険に関するよくある質問

個人年金保険は50代から始めるのは遅い?

個人年金保険を50代から始めるのは、遅くはありません。

支払い方法も、月々の積み立て方法から一時払いまで選択できますし、10年以上資産をねかせることによって十分資産運用できます

また、まだ年金保険に加入していない場合は、個人年金保険料控除も活用できますので、節税効果にも期待できます。

もちろん、積み立て期間が長いほど資産形成効果は高いですが、老後のゆとりある生活に向けて資産運用をする上で、50代からでも加入するのに遅いということは決してありません。


「個人年金保険に入るな」って聞いたことがあるんですけどなぜですか?

個人年金保険に加入するにあたって、注意しないといけないことが2点あります。

まず1つ目が、途中解約すると元本割れする点です。

加入の際に無理のない金額で加入する事は大切ですが、この場合も減額や払済保険にするという手段があります。

途中で解約してしまうと元本が割れてしまいますが、積み立て金額を少なくしたり、10年以上積立てているのであれば、払い込みを止めて払済保険に変更することが可能です。

2つ目が、インフレに対応できない点です。

多くの個人年金保険は、確定年金になりますので、契約時に将来の受け取り額がが決定します。

そのため、金利が低い時に契約して、今後数十年後のインフレ率の方が高ければ、お金の価値は減少してしまいます。

以上、2点に気をつけていただければ、個人年金保険はメリットの多い保険になります。


まとめ:50代からの個人年金保険をしっかりと検討しよう

50代からの個人年金保険についておすすめの商品や選び方、メリットデメリットを中心に解説してきましたがいかがでしたでしょうか。


50代は老後の資産形成を行うのにけっして遅くはありません。個人年金保険やその他方法をうまく活用することでゆとりのある暮らしに向けて積立をしていきましょう。


もし資産形成に不安があればプロに相談すると良いでしょう。


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