元本保証のある個人年金保険とは?元本割れのリスクを正しく理解しよう!

個人年金保険の中には元本が保証されているものも存在しています。保険会社が公式で元本を保証しているので詐欺ということはまずありえません。しかし、元本保証タイプの個人年金保険には、メリットはあるもののデメリットもあり、そのメリット・デメリットについても紹介します。



▼この記事を読んで欲しい人

  • 個人年金保険を検討している人
  • 元本保証の商品を探している人
  • 資産形成をするための方法を探している人


▼この記事を読んでわかること

  • 元本保証がある変額個人年金保険のタイプ
  • 元本保証の個人年金保険の特徴
  • 個人年金保険が元本割れするリスク


内容をまとめると

  • 変額型個人年金保険にも元本保証ができる商品があり「ターゲット型」「早期受取型」「ラチェット型」に分かれる
  • 元本が保証されている個人年金保険に加入することで安定した運用ができるが、外貨建てのものだと為替によって損をする可能性がある
  • 満期までの契約した場合元本保証、年金受取の場合元本保証など元本保証のための条件がある
  • 個人年金保険が元本割れするリスクは「保険会社の倒産」「早期解約」「インフレでの実質的価値の低下」「為替や運用の運用率の低迷」の4つ
  • 元本保証という言葉につられてリスクを理解しないまま契約しないよう注意
  • 個人年金保険をはじめとした資産形成や運用に悩んだらまずプロに相談を!おすすめは「マネーキャリア」

元本保証のある個人年金保険の種類は3種類


将来のために個人年金保険のような資産形成ができるものに加入したいけど、リスクがあるものは怖くて入りたくないという人もいますよね。


円建ての保険は基本的に元本保証があることをご存じな方は多いでしょうが、変額型個人年金保険にも元本が保証されるタイプがあります


この項目では元本保証を付加できる商品がある

  • ターゲット型
  • 早期受取型
  • ラチェット型
3つの型についてをれぞれ紹介します。

現在は低金利の影響等を受けほとんど新規契約が停止されていますが知識として覚えておきましょう。

①ターゲット型

保険加入時に目標値を定め運用します。


保険料の105%~140%など保険会社が定めた目標値から目標を選ぶことができます。目標値に達したらその時点で利益が確保され、それ以降減少することはありません


特に為替が関係する外貨建てのものに多くあり、「毎日為替のチェックは難しい」「目標値になったら確実に利益を確保したい」という方におすすめです。


具体的な商品としてはマニュライフ生命の「ターゲットカレンシー」等がありましたが今は新規の販売が停止されています。


商品の特徴としては

  • 円建ての目標値を設定できる
  • 契約日から1年後より毎日判定がある
  • 目標に達した場合自動的に円建てで利益を確保
の3つがポイントでした。

仮に
  • 円建てで1000万円加入
  • 契約通貨豪ドル(為替レート100円)・豪ドル換算100,000豪ドル
  • 目標値120%
  • 積立利率2.5%
  • 保険期間5年(5年確定年金)
で契約した場合、契約から1年後から毎日目標値に届いているかの判断があり、円換算で1200万円になった場合円建ての保険として確保されます。

目標値に届かなかった場合は、契約時に定めた外貨建てでの最低保証分が支払われます。(積立利率や手数料の関係があるため実際には異なりますが、ここでは毎年20,000ドルが支払われると考えると分かりやすいでしょう)

②早期受取型

早期受取型は契約してから1年後には年金の受け取りが開始されるものです。


生涯に渡り年金がもらえる特徴が魅力だった三井住友海上プライマリー生命「しあわせ定期便」などがありました。


しあわせ定期便には

  • 契約の1年後から年金の受け取り
  • 運用実績により年金額がアップ
  • 万が一の時にも基本保険金額を100%保証
という特徴がありました。

使うだけなら単純に減っていく資金を、運用しながら受け取るという形をとることで「お金の寿命をのばす」ことができます。

一括払いにて支払うためコツコツ積み立てたいという方には向いておらず、まとまった資金をリスクなく運用し、年金のように受け取りたいという方に向けた商品です。

③ラチェット型

運用で得た利益を年金原資や年金受取総額、死亡給付金などの最低保証額引き上げに用いるのがラチェット型です。

契約中保険会社が定めた回数最低保証額の見直しを行います。

引き上げられた最低保証額は、その後の運用が悪くなったとしても保証されます

商品としてはマニュライフ生命の「マニュライフ投資型年金ラチェット型」があります。現在は新規の販売はされていません。

特徴としては以下の通りです。
  • 「積極タイプ」と「安定タイプ」の2つの特別勘定で運用
  • 年金受取総額と死亡保障はラチェット額は一度増えると戻らない
  • 年金受取総額は一時払い保険料の105%を保証
運用率を求めたいけど一定の保険料の保証は欲しいという方に適しています。

こちらの契約場合は一括で受け取る場合の最低保証はありませんので、元本保証とありますが「年金受取に限る」という条件がついています。

元本が保証されている個人年金保険の特徴


元本が保証されている個人年金保険の特徴として

  • 大きなリスクを背負わずに老後資金の備えられる
  • 外貨建てなら為替リスクを受ける可能性はある
の2点について解説します。

大きなリスクを取らず資産の形成ができるのは魅力ですが、リスクがまったくないというわけではありません。

①大きなリスクを背負わずに老後資金の備えられる

大きなリスクを背負わずに老後資金を準備することができるのが特徴の1つです。


下記にてリスクについて詳しく説明しますが、満期までしっかり継続しておけば表面上の元本割れになることはほとんどないでしょう。


特に円建ての個人年金保険は契約時に年金受取額が決定、または最低保証があるため安心感があります


投資信託やiDeCo等も資産形成にはおすすめであり運用率も良いのですが、状況によっては元本を下回る可能性があるため躊躇している人もいるかもしれません。


ただ何もせず普通預金にそのまま置いたままだと現在の預金利率は0.001%なのでほとんどなにもないのと同じです。(100万円預金していても1年に10円、さらにそこから税金が引かれます!)


そんな方には個人年金保険の元本保証型は強い味方です。一度検討してみても良いでしょう。

②外貨建てなら為替リスクを受ける可能性はある

外貨建てでも元本の保証がついているものもあります


ただし、運用通貨での保証がされているのであって円換算で保証されている訳ではない点には注意してください。為替の状況によっては円換算した場合払込保険料を下回る可能性があります。


例を挙げてみましょう。契約状況としては

  • 米ドル(為替レート110円)
  • 500万円を一括振込
  • 10年満期
のケースを想定します。


500万円を一括で振り込んだため契約開始時のドルは45,454です。運用によって10年後には48,000ドルが保証されているとしましょう。


しかし為替のレートが100円になっていたとしたら48,000ドル×100円=480万円となり500万円を下回ることになります。


外貨は積立利率が高く外貨建てでの金額は順調に増えていくことがほとんどですが、一概に良いとも言えません。また為替の変動リスクによって元本割れの可能性があることは覚えておきましょう。


受取時に外貨のまま受け取り、時期をみて円転という方法もありますが、両替手数料が高くなるうえに自分でレートの確認をしなければならないので外貨の知識が必要です。


円換算での保証をしてくれる商品もありますが、その際は特約として付加するのが一般的で、付加する場合は保険料が上乗せされます。

【要注意】いつ解約しても元本保証で元本割れしないわけではない!

変額個人年金保険の3タイプだけでなくすべての個人年金保険に共通していますが、いつ解約しても元本保証で元本割れをしないわけではありません


あくまで保険での元本保証は

  • 満期まで契約を継続していた場合
  • 年金で受け取れば元本割れしない
  • (外貨建ての場合)運用通貨での元本保証

のいずれかの意味を指します。


早期に解約すれば運用ができないため元本を下回りますし、外貨建ての受け取りでは為替によっては円転した時損をしてしまいます


「元本保証」という言葉をみて、どんな状況でも払込保険料が戻ってくると考えてはいけません。


保険の提案で「こちらの保険は元本保証なので絶対に安心ですよ。」等の言葉を聞いたら要注意です。どんな保険にも必ずリスクは存在しますし、絶対という言葉はありません


契約時にはしっかりと内容を聞いておきましょう。

個人年金保険は元本割れする4つのリスクをしっかり理解することが重要!


個人年金保険が元本割れする4つのリスク

  • 保険会社の倒産
  • 保険料払込期間前の途中解約
  • インフレによる実質的な元本割れ
  • 変額型や外貨建て個人年金保険の運用・為替リスク
について解説します。

これらのリスクを知っておかなければ、契約後に「こんなはずではなかった」と思うことになるかもしれません。

加入を検討している保険がどのような状況になれば元本が割れる可能性があるのかしっかり理解しておきましょう。

①保険会社の倒産による元本割れ

特に個人年金保険に限ったことではありませんが、保険会社の倒産による元本割れリスクの可能性も理解しておきましょう。


「保険会社は倒産しないのでは?」と思うかもしれませんが万が一のリスクがないわけではありません。 


会社が破綻したからと言って契約がなくなったり、返ってくるお金が0になるわけではありませんが、保険の継続を図るため責任準備金が削減される可能性があります。 


責任準備金の90%は保障されますが、これは契約した保障額の90%が補填されるという訳ではないことを覚えておきましょう。 


また利率が下がったり、早期解約を迫られたりと対応に追われるかもしれません。 どのような状況であれ元本がすべて戻ってくるのは難しいでしょう。


ここ最近は保険会社の危機はなく、小さな会社は大きな会社と一つになることで対応していたため「破綻」ということはありませんでした。



しかし不測の事態はいつ起こるか分からないものです。 


契約前に会社の規模や自己資本率などをチェックしておくことをおすすめします。

②保険料払込期間前の途中解約による元本割れ

上記でも軽く触れましたが、途中で解約すると元本割れをするリスクがあります。 


契約時に定めた期間積み立てを行い、その資金を保険会社が運用することで満期時100%以上の年金受取ができるようになっているのが個人年金保険です。 


このような商品の性質上短くても5年、基本的には10年以上の長期間となります。そのため「絶対に解約しない!」と思っていても、契約途中で急に資金が必要になり解約するということも起こりえるでしょう。 


しかし長期的な運用をすることで返礼率の上昇と運用費のカバーをしているため、早期に解約してしまった場合元本を下回ってしまうのです。


特に1~3年での解約は払込保険料の50%を下回ることもあります。


個人年金はあくまで上乗せ分の資産形成を行うものです。生活を圧迫することがないよう、また急な出費には対応できる範囲での契約を行いましょう。


ライフプラン上でのリスクについては自ら調べることも大事ですが、プロに相談することでさまざまな視点からアドバイスをくれますよ。

③インフレによる実質的な元本割れ

インフレによってお金の価値が目減りする実質的な元本割れリスクも覚えておきましょう。

個人年金保険は契約時に利率が決まり、円建ての商品については受取額が確定します。将来の見通しがつきやすく、利益も確定しているのでメリットともとれます。 

しかし物価上昇によって資産価値が下がっていくというデメリットにもなるのです。 

例えば2000円で100円のリンゴを買うとしましょう。この場合はリンゴを20個買うことができます。しかし物価があがりリンゴが200円になると10個分しか購入できません。 

このように同じ2000円でも物価が高くなると資産としての価値が下がってしまうのです。

現在の金融政策では「物価上昇2%」を目指しており、ニッセイ基礎研究所の見解によると過去10年の上昇率は0.2%なのに対し、今後10年間の平均は1.3%程度になるとしています。 

2%には届かないもののインフレ率の上昇は今後とも続いていくと考えられるため、インフレによる資産価値の目減りリスクには注視しなければなりません。

④変額型や外貨建て個人年金保険の運用・為替リスクによる元本割れ

外貨建ての為替リスクについては上記で解説しましたが、変額型は運用実績によっては元本割れのリスクがあります。

変額個人年金は払い込んだ保険料で運用を行い、その運用実績が年金額に直接影響します。  

投資先は国内外の株式や債券が主です。そのため投資先で紛争が起きたり災害が起きた場合には運用率が下がります。 

最近ではコロナウイルスは株価に大きな影響を与えました。経済産業省の記事にもありますが2020年の2~3月にかけて大幅な株価下落を引き起こしています。ワクチンができて上昇傾向になりましたが大幅な下落に驚いた方もいるのではないでしょうか。

このように投資先の環境によっては利益が出る場合もありますが、元本割れの可能性があることも知っておかなければいけません。 

また保険と運用を同時に行っているため手数料が高めです。



手数料分が引かれるためそもそも元本の復活に時間がかかります。その間に解約してしまうと解約返礼率がぐっと低くなってしまいますので注意しましょう。

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「資産形成」と「資産運用」という言葉があります。この2つは似ているようで意味が異なります。


資産形成は資産を作ることです。仕事でお金を稼ぐ、節約をするなどの行為はすべて資産形成にあたります。将来のために必要な資金を作るためリスクはあまりとらない方が良いでしょう。


資産形成のめどがつけば「資産運用」に移ります。余裕資金を用いてさらに充実した資金を、さまざまな方法(保険や投資信託など)にて目指します。


お金がない状態でリスクをとり増やそうとするのは「資産運用」という言葉を用いたギャンブルです。


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元本保証の個人年金と元本割れリスクに関するまとめ

元本保証の個人年金保険と元本割れのリスクに関して解説してきましたがいかがでしたでしょうか。


個人年金保険は元本保証のものがありますが、どんな状況でも絶対に支払保険料が返ってくると言うわけではありません


万が一のリスクも理解した上で、契約の検討を行いましょう。


悩んだ際はマネーキャリアなどのプロに相談をすることで的確なアドバイスを求めることができますよ。


ぜひ一度利用してみてくださいね。



ほけんROOMでは、保険に関する記事が数多くありますので興味のある方は合わせてご覧ください。 

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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