更新日:2023/01/24
個人年金共済で大丈夫?年金保険との違いやメリット・デメリット解説
個人年金共済を検討中/加入中の人にとって、保険の見直しで積立年金が十分か不安になる方も。地方公務員や農協職員など、共済に馴染み深い方は注意です。共済で個人年金の積立するメリット・デメリットを解説。個人年金保険との違いを比較し、利率やおすすめ度合い、評判/口コミを確認しましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 個人年金共済で大丈夫なの?おすすめなの?
- 個人年金共済と個人年金保険の大きな違い3つを解説
- 違い①:監督官庁や根拠となる法令
- 違い②:共済は非営利
- 違い③:共済は組合員以外加入できない
- 個人年金共済のメリット・デメリットを理解しておこう
- 経済的な負担が少ないなどのメリットがある
- 貯蓄率が小さいなどのデメリットがある
- おすすめとされている個人年金共済を一挙ご紹介!
- 全労済「ねんきん共済」
- 各商工会議所「個人年金共済」
- JA共済「予定利率変動型年金共済ライフロード」
- jam共済「新ねんきん共済」
- 税制適格タイプなら個人年金保険料控除の対象
- まとめ:個人年金共済の特徴やメリット・デメリット
目次
個人年金共済で大丈夫なの?おすすめなの?
- 個人年金共済は、個人年金保険と違って非営利の事業なので低リスクの運用がメイン
- 共済が組合員しか利用できないため、出資金を支払う必要がある
- 個人年金共済は掛け金が安いが、貯蓄率が低いというデメリットもある
- メリットデメリットを見極めながら、自分に最適な個人年金を探す必要がある
- 個人年金共済のメリット・デメリットについて
- おすすめの個人年金共済について
個人年金共済と個人年金保険の大きな違い3つを解説
公的年金とは別に老後資金を確保したいときには、任意で加入する個人年金に加入するのも1つの方法です。
違い①:監督官庁や根拠となる法令
会社 | 監督官庁 | 根拠法令 |
---|---|---|
保険会社各社 | 金融庁 | 保険業法 |
全労済 都道府県民共済 COOP共済 | 厚生労働省 | 消費生活 協同組合法 |
JA共済 | 農林水産省 | 農業協同組合法 |
区分 | 共済 | 保険会社 |
---|---|---|
用語 | ・掛金
・共済金 ・割戻金 ・共済期間 ・加入者 (組合員) | ・保険料 ・保険金 ・配当金 ・保険期間 ・契約者 |
違い②:共済は非営利
違い③:共済は組合員以外加入できない
個人年金共済のメリット・デメリットを理解しておこう
経済的な負担が少ないなどのメリットがある
メリット①:経済的な負担が小さい
貯蓄率が小さいなどのデメリットがある
おすすめとされている個人年金共済を一挙ご紹介!
全労済「ねんきん共済」
- 確定年金(家重型):年金受け取り期間5年・10年・15年から選択、掛金(月払い)10,000円からとなります。
- 終身年金(基本型):年金受け取り期間終身、掛金(一時払い)24万円からとなります。
- 確定年金(基本型):年金受け取り期間10年・15年から選択、掛金(月払い)10,000円からとなります。
各商工会議所「個人年金共済」
JA共済「予定利率変動型年金共済ライフロード」
jam共済「新ねんきん共済」
JAM共済とは、機械・金属産業に従事する人向けの産業別労働組合が運営する共済です。機械や電機、自動車精密機器、鉄鋼、住宅関連機器などの企業に勤める人同士の相互扶助を目的としています。
火災・自然災害に備える個人火災共済や個人生命共済など、多彩な保障が用意されているのが特徴です。老後に備えるための新ねんきん共済、積立年金共済といった保障もあります。
JAM共済の運営元であるJAMには、機械・金属産業から約2000の単位労働組合が加盟しており、新ねんきん共済や積立年金共済に加入したい場合は、職場の労働組合から申し込み手続きを行います。
職務内容が危険を伴うものの場合、保険会社が取り扱っている商品には加入できないことがあるので、機械・金属産業従事者向けのJAM共済の個人年金共済も検討してみましょう。
ここまでに紹介した個人年金共済の中でどれが一番自分に合っているか知りたいですよね。
自分だけで判断するのは難しい場合は、お金や保険のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。
税制適格タイプなら個人年金保険料控除の対象
- 掛金の支払方法が分割払いであること
- 契約発効日現在における加入者の年齢が満15歳~満55歳までであること
- 加入者が契約者または契約者の配偶者で、かつ年金を受け取る人が加入者と同じであること
- 年金の掛金を払う期間が10年以上であること
- (確定年金の場合)年金の受取開始時が60歳以降で、かつ年金の受取期間が10年以上であること
まとめ:個人年金共済の特徴やメリット・デメリット
- 「個人年金共済」は全労済や都道府県民共済などの共済が取り扱う個人年金、個人年金保険は保険会社が取り扱う個人年金
- 監督官庁や根拠法令、営利目的か非営利かといった点が異なる
- 個人年金共済のメリットは、「掛金が安く経済的な負担が小さいこと」「個人年金保険料控除が受けられる可能性があること」
- 個人年金共済のデメリットは、「返戻率や貯蓄率が小さいこと」「破たんしたときの補償がないこと」
- 個人年金保険料控除と受けるには、「税制適格特約」を付ける必要がある