更新日:2020/05/09
火災保険の保険金の使い道は自由!保険金の用途は修理費用だけではない
火災保険の保険金の使い道・用途は自由です。そのため、必ずしも保険金の使い道を修理費用にあてる必要はありません。しかし、火災保険の保険金を本来の用途で使わない場合(修理しない場合)デメリットもあります。今回は、火災保険の保険金の使い道を例を用いて解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
火災保険の保険金の使い道は自由?
火災保険の保険金の使い道が自由なのをご存知でしょうか。
一般的には火災保険の保険金は、損害した場所の修理費用にあてるのが無難です。ですが必ずしも修理費用にあてなければいけないことはありません。
しかしそのことを知らない人は多いと思います。
そこで今回は「火災保険の保険金の使い道は自由!保険金の用途は修理費用だけではない」について
- 火災保険の保険金の使い道は自由なのか
- 火災保険の保険金の本来の使い道とは
- なぜ火災保険は見積書を作らせるのか
火災保険の保険金の使い道は自由
火災保険の保険金は様々な自然災害が起こったときに、その災害によって建物や家財が損害した場合に受け取れることができるお金のことです。
保険金は建物や家財の壊れてしまった建物や家財を修理に使うのが一般的な考え方ですが、修理以外のことに使ってはいけないのでしょうか。
そんなことはありません。火災保険の保険金は建物や家財の修理に使わなくても良いのです。普通は修理に使うのが一般的だと思いますが、そうではありません。
極論、娯楽やギャンブル、借金の返済に使おうが自由なのです。
ちなみに生命保険の保険金も使いみちは自由なのです。つまりお金が手元に届いたら自由ということですね。
火災保険の保険金の使い道は修理費用にあてなくても良い
法律的にも火災保険の保険金は修理費用に使わなくても大丈夫と書いてあります。
ちなみに法律には以下のように記載されています。
「被害の損害額に対して保険金を支払うもので、必ずしも修理費用に対して支給されたものではない。」
ということです。なのでお金を受け取ったらその人の自由ということです。生活費や自分の趣味に使っても逮捕されることはありません。
火災保険の保険金の使いみちをわざわざ保険会社に連絡することも不要です。
火災保険の保険金の使いみちは自由なので、修理費用にしなくて生活費や趣味にお金を使っても詐欺にはなりません。
しかし、保険金目的で損害がないのにわざと壊したり、嘘の保険金申請をした場合は保険金詐欺になりますので、絶対にしないでください。
注意:火災保険の保険金で修理しない場合
火災保険の保険金の使いみちは自由ですが、その際には注意しなければいけないことがあります。ここでは、その注意点の3つを解説していきます。何事にもメリット・デメリットが存在するので、その点を理解した上で、総合的に評価した上で、保険金の使い道を意思決定する必要がございます。
建物・家財の修理費用を別で用意する必要がある
参考:火災保険の保険金の使い道が自由でない場合
火災保険の保険金の使い道が自由でない場合があります。それは火災保険申請代行を利用したときです。
火災保険申請代行と修理をセットで運営しているリフォーム会社が増えているからです。契約書に最初にサインをしているので必ず保険金をつかって修理をすることになります。
その際に気をつけなければいけないのが、違法な代行サービスもあることです。リフォームと一緒に火災保険申請代行をすると無料になるというサービスは違法の可能性が高いです。
違法になる理由としては、不用品強要型の独占禁止法に触れてしまっているかもしれないからです。
主な詐欺の手口は以下の通りです。
- 契約するときに契約書にサインをしたが、控えをもらえなかった
- 解約しようとしたら保険金の50%を解約料として請求された
- 保険金の全てを前払いしたのに工事がされない
火災保険の保険金の本来の使い道と保険金の使い道例
火災保険の保険金の使い道はお金が本人の元に届いたら自由です。自由ですがやはり火災保険の保険金には本来の使い道があります。
まず初めに火災保険や地震保険の保険金の本来の使い道を考えなければなりません。保険金の本来の使い道は「損害した場所の修理」です。このことを忘れてはいけません。
たしかに保険金は金額によってはすごい金額の保険金が貰えます。そんなに高い金額の保険金をもらうと生活費や趣味に使ってしまいたい気持ちは分かりますし、別に法律的にも大丈夫なので保険金の使い道は自由です。
しかし、保険金の本来の使い道を理解しましょう。
ここからは火災保険の保険金の本来の使い道と保険金の使い道例について解説していきます。
保険金の使い道①修理費用にあてる
火災保険の保険金の本来の使い道は修理費用にあてることです。そもそも火災保険の保険金は損害した部分を修理するためにもらえるお金です。
被害が大きい場合はなおさら修理費用にあてるのが懸命です。たしかに保険金の使い道は自由ですが、損害した場所の修理費用にあてないと損害した場所の損害が広がってしまうかもしれません。
そうなれば本来保険金でまかなえたものが増えてしまいます。
具体例を言いますと、住宅の屋根が壊れてしまったとします。被害者は火災保険に加入していて保険金をもらえたのにもかかわらず、修理費用に使わずに趣味に保険金を使ってしまいました。
屋根を修理しなかったので雨漏りをしてしまい、家具が壊れてしまって余計な損害がでてしまいました。
火災保険の保険金は修理費用に使うのが無難です。
保険金の使い道②借金・住宅ローンの返済にあてる
火災保険の保険金の次の使い道は、借金の返済や住宅ローンの返済にあてることもできます。
被害がそこまで大きくない場合、例えば雨が降ってちょっとした雨漏りで家の中の家財が壊れてしまったとします。
あまり被害は大きないですが被害者は火災保険に加入していたので保険金が支払われました。
火災保険の保険金には臨時費用というものが含まれていて、実際の被害額より多い金額の保険金がもらえることがあります。
被害者は店を開業していて借金があり、雨漏りで損害した家財の修理はせず、借金の返済に保険金を使いました。
保険金は基本的には損害した場所の修理費用にするのが一般的ですが、もちろん借金の返済に使っても構いません。早く借金は返済したいですもんね。
保険金の使い道③趣味・娯楽に使用する
火災保険の保険金は自分の趣味や娯楽に使っても構いません。あまりおすすめはしませんが保険金の使い道は本人次第なので自由に使っても良いのです。
保険金を趣味や娯楽に使う人のほとんどの場合は、損害がそこまで大きくない場合です。
わざわざ保険金を使うまでもないほどの金額で、損害した場所をほったらかしていても被害が広がらない場合は趣味や娯楽に保険金を使っても良いと思います。
例えば、趣味のなかでも支払う金額が高い海外旅行の旅行費にしたり、ギャンブルに使ったりしても良いと思います。
保険金の使い道は自由なのに見積書を作成する理由
火災保険の保険金は基本的に使い道は本人次第ですが、保険金を受け取るためには見積書を作成する必要があります。
見積書を作成するのを疑問に思う方も多いかもしれません。なぜ保険金を受け取るときに見積書を作成する必要があるのかと言うと、
主な理由は2つです。
1つ目の理由は保険会社は保険金を修理費用に使ってほしいからです。
損害した場所をほっといて時間が経ったときに、損害した場所の近くの別の場所が損害してしまう可能性があります。
そうなってしまうと保険会社はまた保険金を支払わなければならないので、見積もりを取らせて保険金を修理費用に使わなければいけないと思い込ませるためです。
2つ目の理由は損害額を正確に計算するためです。
見積書を作成するときに損害明細書というもの発行します。損害明細書には損害した場所や損害した理由が記載されているので、保険会社は正確に損害額を計算できます。
参考:使い道が自由な保険金には何がある?
費用保険金の種類 | |
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臨時費用保険金 | 様々な自然災害が起きて損害を受けて損害保険金が支払われるときに、損害保険金とは別にもらえる保険金です。使い道は自由です。 |
地震火災費用保険金 | 地震、噴火、これらによって起きた津波によって、建物が半焼、または全焼したときに支払われる保険金です。保険金額の5%ほどが支払われます。 |
損害防止費用保険金 | 火災、落雷、爆発などがあったとき、損害の発生や拡大するのを止めるために支出したお金が支払われます。例えば消火活動に使った消火薬剤を再取得するために支払われます。 |
水道管凍結修理費用保険金 | 建物の水道管が凍結で壊れてしまったときに支払われる保険金です。 |
まとめ:火災保険の保険金の使い道・用途は自由
火災保険の保険金の使い道は自由で、保険金の使い道は修理費用だけではないことを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 保険金の使い道は本人次第
- 保険金は修理費用にあてるのが無難だが趣味や娯楽に使っても良い
- 保険会社は修理費用に使わせたい