更新日:2024/04/24
カードショップがすべき盗難保険を徹底解説!【ポケカ取扱店必見】
カードショップでは1枚100万円以上するカードを展示しているため、盗難が起きたときの経営リスクが非常に高いと言えます。予め盗難対策をしているカードショップが多いと思いますが、もしもの事があった時のために法人向け火災保険などの保険に加入することをおすすめします。
目次を使って気になるところから読みましょう!
ポケモンカードを始めトレーディングカードの価値が上がっている
昔からトレーディングカードには枚数が少なかったり、大会の限定商品だったりと、マジック・ザ・ギャザリングや遊戯王を始め、様々なカードに高額のプレミア価値があることはありました。
特に最近増えているのが世界的にもゲームやアニメ、グッズなどでも有名な「ポケモンカード」の価値がニュースなどでも高騰していると言われています。
中には1,000万円単位での取引がされるカードなども存在しており、価格は転売や投機目的の対象となっていることからもブランド品や高級家電などをはるかにしのぐ高額商品として世の中に出回っています。
今回はそのポケモンカードも含めた上で、カードショップを経営する事業者が気をつけねばならないリスクについて詳しく解説を行なっていきます。
カードショップを取り巻くリスク
カードショップを取り巻くリスク
①火災のリスク
ネットショップのみで展開するお店も中にはあるかもしれませんが、一般的に店舗も構えつつネット販売のカードショップのお店を展開することが多いでしょう。
最近では特に店舗内にお客様同士が交流する場を設けているケースも多くスペースを確保する為に、広めの店舗を利用する場合も多い様です。
また、ネット販売専門であっても、カードの保管場所や発送の為の梱包作業場所が必要となりますので、保管用の倉庫や事務所を構える場合も少なくありません。
そういった点からもネット専門に限らず、火災のリスクは常に付きまとうと考えるべきでしょう。
②盗難や万引きのリスク
カードショップにおいて高価なカードに関してはショーケースに飾られていることが多いかと思います。もちろん、ショーケースには鍵が掛けられており、購入希望者が店員に購入をしたいということを告げることで開けてもらうことが出来ます。
しかし、それらのショーケースはプラスチックやガラス製のものが多く、市販の工具などでも破壊できてしまいます。
もちろん、営業中にそういった行為をする者はまずいないでしょうが、店舗が休業している時間や夜間などセキュリティ対策をとっていても、100%侵入されないということは言い切れません。
また、高額商品でない場合や通常のパッケージ商品は店頭に並んでいる場合も、多くのショップではあるでしょう。
その際に監視カメラの隙をついて万引きの被害に遭うというケースも考えられます。
高額なカードと違い、通常のカードの場合、薄利多売となっていることも考えられることから少額の万引き被害であっても店舗側としては大きな痛手となると言っても過言ではないですよね。
③施設や設備等の損傷や故障
カードショップを運営するにあたって注意しなければいけない点は他にも存在します。
それは施設の設備什器の破損や故障、ショップ内でのお客様への怪我対応などです。
例えば、カードを飾るショーケースや陳列棚などが、物がぶつかるなどの突発的な事故で破損してしまう場合や、火災事故や水災による水没や汚損といったことも考えられます。
また、来店したお客様が店側の不備などにより店内で転倒し怪我をしたと言うことも考えられます。
陳列棚や商品が落ちてお客様が下敷きになり、怪我をしたなど店舗内でのお客様の怪我や、お客様の持ち物に対する賠償をしなければならないケースがあります。
特にお客様が怪我をしたなどの場合、怪我の程度によっては金額も高額になるケースもあることから、ショップ経営にはそれをカバーする保険は必須となってくるでしょう。
カードショップでの盗難事例
ここからはカードショップで実際にあった盗難事例を紹介します。
実際にあった盗難事例をご覧になることで、ご自身が経営する事業においてどのようなリスクがあり、対策が漏れている部分がないか確認できますので最後までご覧ください。
今回紹介する事例は以下です。
- 秋葉原のカードショップでの盗難事例
- 東京・町田での空き巣盗難事件
①秋葉原のカードショップでの盗難事例
その他にも挙げられるのが東京の秋葉原でのカードショップ強盗の事件に関する事例です。
こちらは4月の事件ですがそちらも出入り口のガラスが破られ同じ様にカード約1,000枚、合わせて100万円相当が盗まれたとのことで、こちらも警備会社が警察に通報した頃には既に手遅れの状態となっています。
中には1枚20万円もするポケモンカードも含まれているとのことで、警察も窃盗事件として捜査をしているとの記載があります。
しかし、その下には前年度には違う店舗にて、2,600万円相当のカードを盗んだ2人が逮捕されているとの記載がある様に、店舗によっては1,000万円単位での被害も確認されています。
参照:秋葉原 トレカ販売店でポケモンカード約1000枚窃盗事件
②東京・町田での空き巣盗難事件
同じく東京、町田での事件の内容ですが、カードショップCow Cow Luca 町田店にて、店の扉を無理やりこじ開け、中のショーケースを次々と破壊してカードを盗んだ様です。
しかも、高額転売の対象となっているポケモンカードだけを狙って犯行を行なっており、現金や他のカードには手をつけていないということから、犯人はポケモンカードのみを元から狙っていたことが伺えます。
その被害総額はこちらも約1,000万円を超える被害額となっており中には1枚80万円のカードも含まれていたとのことです。
カードショップ運営会社が加入すべき保険
ここまでの解説や実際に起こった事件を知った上で、カードショップを経営するにあたって加入すべき保険は、下記が必要最低限の保険となってくるかと思われます。
- 法人向けの火災保険
- 施設賠償責任保険
- 店舗総合保険
①法人向けの火災保険
法人向けの火災保険としては火災を含めた自然災害や盗難リスクなど様々な災害や被害に対して幅広くカバーする保険となっています。
ただし、注意点として保険会社の提示する基本補償では内容によっては対象外となっている補償も存在します。その為、どの補償が付帯されているのかを事前にチェックした上での加入をお勧めします。
では実際に、火災保険は何に対して掛けられるものかを解説したいと思います。
まず、基本として事務所や店舗が自社の持ち物である場合にはその建物そのものに対して火災保険に加入が必要となります。
ではその保険金額はどの様に決めるのかというと、再調達価格で決まっており、被害に対して再度購入や建築するのに必要な金額が補償の設定金額となります。
例として今ある建物を再度、はじめから現在、建てると考えた場合に2,000万円必要となる場合には建物の保険金額は2,000万円となります。
またこれは店舗内の物、つまり設備・什器や商品に対しても言えることです。
設備・什器に関しても再取得した場合の金額を想定して保険金額を設定します。
基本的に今の火災保険は実村払い、つまりかかった被害費用から免責金額(自己負担額)を差し引いた金額が支払いされる仕組みとなっています。
ただし、水災に関しては縮小特約などを付帯していた場合には損害額からそれに乗じた金額に対して免責金額(自己負担額)を差し引くというケースもありますが縮小特約付帯していない場合には他の支払い方法と同じとなります。
また、建物が自社の持ち物ではない場合は火災保険は建物に付帯するのではなく設備・什器と借家人賠償責任保険に加入する必要があります。
こちらは家主に対しての補償となっています。
借りている物件が火災やカードショップ側の責任で破損を起こしてしまった場合にはこちらの保険から賠償を行うというものとなっており、賃貸契約の場合には必須の保険となっています。
法人向けの火災保険について詳しい内容を知りたい方は以下からご覧ください。
②施設賠償責任保険
施設賠償責任保険とはカードショップを経営するにあたって、ショップ内の安全や管理不備などにより来店客など訪問者に対して何らかの怪我や持ち物を破壊してしまった場合にその補償を賄う保険となっています。
カードショップにはお客様はもちろん、業者や色々な人が出入りするでしょう。その際に上記記事の例の様に棚が倒れて下敷きになってしまったり、床の掃除不足などから転倒事故などにより他人に怪我をさせてしまう場合があるかもしれません。
また、店員の不注意によってお客様のカバンなどの持ち物を汚損や破損してしまうことがあり得るでしょう。そんな時にこちらの保険に加入をしておくことでカバーすることが出来ます。
特に大怪我や高額な持ち物を破壊してしまった場合にはショップ経営が立ち行かなくなるほどの賠償金を払わなくてはいけなくなる可能性がありえます。
そういったリスクに対してカバーするのが施設賠償責任保険となっており、こちらも店舗経営を行う上では必須の保険といえます。
施設賠償責任保険について詳しい内容を知りたい方は以下からご覧ください。
③店舗総合保険
店舗総合保険とは、火災保険、施設賠償保険、PL保険と言った様々な保険をひとまとめにした保険となっています。
その為、基本的に火災保険の火災や盗難リスクの範囲や施設賠償保険の範囲をカバーしつつさらに手厚く補償を1つにまとめて加入できるというメリットがあるのが店舗総合保険の特徴です。
また、休業補償などを付帯することが出来ますので何らかの災害や事件などが原因により店舗経営を休業せざるを得ない場合の売り上げ補償として加入を検討することもお勧めします。
①と②の内容と被る部分が存在する為、どちらが良いかわからない時にはプロに相談して決めるのが良いでしょう。その際には「マネーキャリア」で相談することをお勧めしますよ。
店舗総合保険について詳しい内容を知りたい方は、以下に記載しているのでそちらをご覧ください。
カードショップ経営者が法人保険に加入する方法
ここまでカードショップを経営するにあたって加入すべき法人保険について解説してきましたが、では実際にどうやって入るのかについて解説していきます。
法人保険を検討している際には、保険代理店や保険会社にお問い合わせ頂くことで加入することが可能です。
しかし、いきなり問い合わせて大丈夫だろうか?という疑問をお持ちの方もおられるかもしれません。そんな方は「マネーキャリア」を利用することをお勧めします。
「マネーキャリア」には法人保険や経営リスクに関するプロが揃っていますので不安点や疑問点を解消した上で自社にとって必要な保険を選ぶことが出来ます。
月に30社以上の経営者や個人事業主の方々が相談しています。また実際に相談した98.6%の方々が満足しているサービスなので、ぜひご利用ください。
まとめ:カードショップがすべき盗難対策について
ここまでカードショップがすべき盗難対策に必要な法人保険について紹介してきましたが事業を行う際には様々なリスクが潜んでいます。特に近年、増える盗難事件の対策として法人保険に加入することは自社防衛の為に必須と考えても過言ではないでしょう。
経営者としてもちろん盗難や万引き被害などは無いに越したことは無いですがわからないからと見えないふりをする訳にもいきません。
最後に以下がこの記事のまとめとなります。
- カードショップ経営には火災や盗難リスクが潜んでいる
- 盗難・万引きに対する対策が必要
- 店舗への来店客や業者など外部の人間に対する安全対策を行なった上での施設賠償保険の加入が必要
- 店舗総合保険に加入することでカバーすべき保険をひとまとめにできるケースもある
- 加入方法については保険会社や保険代理店に問い合わせることで可能
- リスク対策や法人保険については「マネーキャリア」に相談することがお勧め