神社・寺に必要な保険とは?火災や賽銭箱の盗難に備える必要性

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神社や寺では、落雷による火災や倒木による損害賠償などのリスクがあります。このようなリスクに対応するために火災保険や神社賠償責任保険に加入しておくことをおすすめします。また既に加入している方は、保険料が割安になることがあるので、保険の見直しをおすすめします。

内容をまとめると

  • 神社やお寺の運営には放火や盗難などのリスクがある
  • 実際に落雷による火災や放火が起きた事例が各地である
  • 上記のようなリスクの対策として、神社・寺院向けの火災保険や神社賠償責任保険に加入するべき
  • 法人向けに提供されている保険は個人事業主であっても加入できる
  • 神社やお寺向けの火災保険の場合築年数を考慮する必要はない
  • 保険や事業のリスク対策に関する相談は「マネーキャリア」がおすすめ

神社や寺を取り巻くリスク

神社仏閣を取り巻くリスク

神社仏閣を取り巻くリスク

神社やお寺は日本の観光資源の一つとしてだけでなく、冠婚葬祭など重要なイベントで必ず関わることとなる業種と言えます。


観光資源として神社やお寺の敷地内を、不特定多数の方が出入りできるようにしていると様々なリスクが生じます。そこで今回は神社やお寺を取り巻くリスクとそのリスクを補償するための保険を紹介します。


まず上記の図をご覧ください。上記の図はリスクマップと言います。リスクの発生頻度とリスクが事業にどれくらい影響を与えるのかという2つの軸で構成され、それぞれのリスクが示されています。


様々なリスクがあることが分かると思いますが、今回は以下の3つについて詳しく買いせうしていきます。

  • 放火に関するリスク
  • 施設や設備の損傷や故障
  • 盗難に関するリスク

それでは次から詳しく解説していきます。

①放火に関するリスク

まず最初は放火に関するリスクについて解説していきます。こちらにリスクの発生頻度は比較的低いと言えますが、発生した場合経営に大きな影響を与えるリスクと考えられます。


先ほども記述したように神社やお寺は不特定多数の人が敷地内を出入りします。そのため不審な人物の侵入もしやすいと言えます。その場合何者かが放火するリスクも高いと言えるでしょう。


また神社やお寺は木造で出来ていることが多いため、火災が発生した場合被害の規模はかなり大きくなることが考えられます。これらの事を考えると予め不審者が侵入しにくい環境を整えると共に、もしもの事が起こった際の準備をしておく必要があると言えます。

②施設や設備の損傷や故障

続いては施設や設備の損傷や故障に関するリスクについて解説していきます。こちらのリスクの発生頻度は中程度で、リスクが経営に与える影響も中程度と言えます。


神社には鳥居、手水舎、灯篭などがあり、お寺には本堂や墓地などの施設があります。これらの設備や施設の管理を怠っていると、参拝者に損害を与える可能性もあります。


事前に事故が起きないように日ごろから施設の点検や管理をしておくことが重要になります。加えてもしも第三者を傷つけてしまう可能性を考えて保険の加入をしておくことをおすすめします。

③盗難に関するリスク

最後は盗難に関するリスクについて解説していきます。こちらのリスクの発生頻度は比較的高いのですが、リスクが経営に与える影響は比較的小さいと言えます。


神社やお寺には賽銭箱があり、その盗難リスクがあると考えられます。鍵をかけていたり未然に盗難を防ぐ対策をしている神社やお寺も多いと思いますが、完全にリスクを無くすことは不可能です。


そのため盗難被害にあった時の補償をするために保険に加入しておくことをおすすめします。

神社や寺で実際に起きた損害事例


ここからは神社やお寺で実際に起きた損害事例を紹介します。


具体的な事例を見ることでご自身が経営する事業においてどのようなリスクがあり、対策が漏れている部分がないか発見できる可能性もあるのでぜひ最後までご覧ください。


以下が今回紹介する事例です。

  • 神社境内の倒木により通行人がケガを負った事例
  • 落雷による火災の事例
  • 放火に関する事例

事例1:神社境内の倒木により通行人がケガを負った事例

まず最初に紹介する事例は、神社境内の倒木により参拝客がケガを負った事例です。この事例は2023年8月3日に鳥取県鳥取市にある鳥取東照宮で起こった事故になります。


この境内はウォーキングコースになっており、通行人がよく通る道でした。その道で突然、樹齢150年以上、高さ約21メートル、幹回り約2.6メートルのモミの木が倒れ、近くに施設に駐車していた車が下敷きになっただけでなく、通行人の女性が軽いケガを負ってしまいました。


女性に命の別状はなく、倒木した原因を県が調べているとのことです。


参考:樹齢150年以上の大木倒れ女性けが

事例2:落雷による火災の事例

続いては落雷により火災に発展した事例を紹介します。こちらの事例は香川県にある神谷神社にて発生した火災の事例です。


2022年9月27日、香川県内は大気が不安定で、所々で雷や強い雨が降っているような天気でした。この時香川県内全域で雷注意報が出ていたようです。


するとこの日の正午ごろに神谷神社に落雷が発生しました。その落雷により屋根から火災に発展し、国宝に指定されている本殿が焼けてしまう事故となりました。


火災が発生したことに気づいた宮司が消火活動を試みようとしましたが、落雷の影響で消火設備が故障してしまったため、消火活動が出来なかったとのことです。


参考:落雷で「神谷神社」の本殿焼ける

事例3:放火に関する事例

最後は放火に関する事例を紹介します。放火に関する事例は2つここでは紹介していきます。


まず1つ目の事例は京都での連続放火の事例です。こちらの事件は2023年6月15日から17日にかけて2件、神社への放火が発生した事件です。


事件の最初は15日の午後8時ごろに「愛宕神社あたりで燃えている」と通報があり、警察と消防によって昇華されましたが、愛宕神社の本殿を含めた3つの建物が全焼しました。この事件によるケガ人はいなかったそうです。


その事件の約28時間後に愛宕神社から約2キロ離れた一宮神社の敷地内で火事がありました。この放火により本殿を囲う木製の壁が焼けたのですが、住民の消火活動により全焼することを防ぐことができました。


参考:神社で連続放火か


続いて2つ目に紹介する放火の事例は、2021年5月24日に熊谷市箱田の箱田神社で起こった放火未遂の事例です。


この事件は職業不詳の22歳の男性が自身が着ていた衣服にライターで着火し、神社の板壁に燃え移らせて焼損させようとした事件です。この事件で神社に被害はなかったそうです。


参考:神社に放火しようとした男

神社や寺に必要な法人保険


ここからは神社やお寺におけるリスクの対策として加入すべき保険を2つ厳選して紹介します。 


早速今回紹介する保険は以下になります。

  • 神社・寺院向けの火災保険
  • 神社賠償責任保険

こちらの記事の読者の中には、お寺を個人事業主として経営している、または開業予定の方々も多くいると思います。そのためリスクに対する補償をしたいものの、保険料を抑えたいため全ての保険に加入することは難しいと思っている方もいるでしょう。

そんな方々には法人保険や事業のリスク対策について無料で相談できる「マネーキャリア」をおすすめします。

「マネーキャリア」では毎月30社以上の企業の経営者の方々や、個人事業主の方々が保険の相談などで利用しており、実際に利用した98.6%の方々に満足していただいているサービスです。

加入すべき損害保険が分からない方や、既に加入している損害保険の見直しをしたい方は以下からお申し込みください。

それでは次からそれぞれの保険の解説をしていきます。

①神社・寺院向けの火災保険

まずは神社・寺院向けの火災保険について解説していきます。一般の方向けに提供している火災保険では神社やお寺の火災による損害費用を補償することはできません


そのため神社や寺院向けに提供されている火災保険に加入する必要があります。そんな神社やお寺向けの火災保険では以下のリスクに対して補償が適応されます。

  • 火災
  • 風災
  • 水災
  • 落雷
  • 盗難 など

盗難については火災保険の加入時にオプションで契約する必要があります。神社やお寺では賽銭箱だけでなく高価なものが多くあるため盗難のオプション契約は加入しておくべきと言えます。

自身が運営している神社やお寺で火災保険に加入するべきかどうかについてや、経営を取り巻くリスクについて詳しく知りたい方は専門家に相談することをおすすめします。

②神社賠償責任保険

続いては神社賠償責任保険について解説していきます。神社賠償責任保険とは、施設内で起こった事故や業務中に第三者を傷つけてしまったことで発生した損害費用を補償する保険です


例えば以下のような損害をこちらの保険で補償することができます。

  • 灯篭が倒れて参拝者を傷つけた
  • 預かっていた参拝者のジャケットが何者かに盗まれた
  • 祭礼の準備中に運んでいた道具が参拝者に当たりケガをさせてしまった

また以下に任意で加入することで補償範囲を拡大することができます。
  • 参拝者の見舞い費用
  • 境外での賠償事故
  • 個人情報の漏えいに関する補償

こちらの保険に加入する場合の負担額については建物延床面積と境内土地面積によって決定されるので詳しくはこちらをご覧ください。

保険に加入する方法:個人事業主でも加入できる?


ここまで神社やお寺を取り巻くリスクとその対策ができる保険の紹介をしてきました。保険の加入方法は、保険を取り扱っている保険代理店や保険会社に問い合わせることで保険に加入することができます


お寺をしている方やこれから始める方の中には、個人事業主として事業をしている方も多くいると思います。個人事業主であっても法人保険の加入は可能です


しかし保険に加入する前に自分が運営する神社やお寺において具体的にどのようなリスクがあるのかを知りたい方もいると思います。


そんな方々には法人保険やリスク対策に詳しい専門家に相談できる「マネーキャリア」をおすすめします。


「マネーキャリア」では毎月約30社の法人の経営者の方や開業予定の方々などが法人保険の加入や事業のリスク対策についてお問い合わせをいただいています。また相談した方の98.6%が満足していただいているので安心してご相談いただけます。


気になる方は以下から相談をお申し込みください。

【参考】築年数40~50年でも火災保険には加入できるのか?


神社やお寺を運営している方で気になるのは、築年数が40~50年でも火災保険に加入できるのかということがあると思います。一般の方向けに提供されている火災保険の場合、築年数が40年~50年を超えていると火災保険に加入できなかったり、条件付きで加入することになります。


しかしそもそも神社やお寺は、築年数を評価する資料がない場合もあるので、一般の火災保険に加入することができません。そのため関係がないと言えます。


神社やお寺で火災保険に加入する場合は、神社・寺院向けの火災保険があるので築年数を考慮する必要はありません。


神社やお寺の評価方法や、自身が保有している建物の評価額を知りたい方は、専門家にお問い合わせください。

まとめ:神社・寺で法人保険に加入する必要性について


ここまで、神社やお寺を取り巻くリスクと、それらのリスクに適切に対応するための損害保険の紹介をしてきましたがいかがだったでしょう。


以下が今回の記事の簡単なまとめです。

  • 神社やお寺の運営には放火や盗難などのリスクがある
  • 実際に落雷による火災や放火が起きた事例が各地である
  • 上記のようなリスクの対策として、神社・寺院向けの火災保険や神社賠償責任保険に加入するべき
  • 法人向けに提供されている保険は個人事業主であっても加入できる
  • 神社やお寺向けの火災保険の場合築年数を考慮する必要はない
  • 保険や事業のリスク対策に関する相談は「マネーキャリア」がおすすめ

神社やお寺では不特定多数の方々が利用するため、放火などのリスクの発生頻度は、他の事業と比べて比較的高くなると考えられます。そのため事前にリスク対策をすることが必須になるでしょう。

そのような事前のリスク対策については「マネーキャリア」にて専門家と無料で相談することをおすすめします。

また既に今回紹介した保険に加入している方もいると思います。そんな方々は一度保険の見直しをこのタイミングですることをおすすめします。保険を見直すことで、補償漏れや補償がダブっていることなどの確認でき、今よりも保険料が割安になることがあります。

そんな保険の見直しも「マネーキャリア」では出来るので、気になる方は以下からご相談ください。

また「ほけんROOM」では法人保険や事業のリスク対策に関する記事を多数公開しているのでそちらも合わせてご覧ください。  

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