更新日:2024/08/06
建設工事保険とは?保険料や請負業者賠償責任保険との違いなどを解説
内容をまとめると
- 建設工事保険とは、建設工事中に発生した損害に対する修復費用を補償する法人保険であり、「不測」かつ「突発的」な事故による損害が補償対象。
- 保険料は工事期間、工事場所、建物の構造によって計算される
- 建設工事保険とその他の保険との違いは工事の対象や目的物、保険の加入目的、補償内容によっても異なる。
- 建設工事保険に加入義務はないものの、加入していなければ賠償責任が発生した際に、自社のみで多額の賠償金を支払わなければならない。
- とはいえ、法人保険や事業のリスク対策は専門知識が必要なので、「マネーキャリア」のように、法人保険のプロへ無料相談する会社も急増している。
目次を使って気になるところから読みましょう!
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建設工事保険とは?
建設工事保険とは、住宅、マンション、事務所ビルの建設工事中に起こった火災や作業ミス、盗難などの損害により発生した損害費用を補償する法人保険です。
建設工事保険は、工事の種類や規模に応じて、様々な補償内容を組み合わせられます。たとえば、工事の目的物自体を補償する「工事物件保険」、工事に起因して第三者に与えた損害を補償する「第三者賠償責任保険」、工事の遅延によって生じた損失を補償する「履行遅滞保険」などがあります。
建設業者は、自社の事業内容やリスク特性に合わせて、適切な建設工事保険の選択が重要です。これにより、万が一の事故や災害が発生した場合でも、財務的な損失を最小限に抑えられるのです。
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建設工事保険の補償内容と補償の対象
ここからは、建設工事保険の補償内容と補償の対象、保険金を解説します。
まず建設工事保険の補償内容は、建設工事中に起こった、「不測」かつ「突発的」な事故により発生した損害費用になります。
建設工事保険の補償内容で重要な部分は工事中に発生した損害に限る点です。工事が完了し、引き渡した後に発生した損害については建設工事保険では補償できません。
そのため、引渡し後に発生した損害リスクに備えたい方は、PL保険などの別の法人向けの損害保険に加入する必要があります。
建設工事保険の補償対象
続いては建設工事保険における補償対象を解説します。まず建設工事保険において補償の対象となる事故は以下です。
- 火災・爆発
- 台風
- 暴風
- 落雷
- 地盤沈下
- 放火
- 盗難
- 作業ミスなど
このような事故や災害が発生した際に建設工事保険に加入していると保険金を受け取れます。
また以下が原因で発生した損害については補償の対象外になります。
- 寒気、霜、氷(雹(ひょう)を除く)または雪による損害
- 地震もしくは噴火またはこれらによる津波による損害
- 高潮、洪水、内水氾濫または豪雨による土砂崩れもしくは崖崩れによって生じた損害など
補償内容 | |
---|---|
水災危険担保特約 | 高潮、洪水、内水氾濫または豪雨による土砂崩れもしくは崖崩れによって保険の対象に生じた損害を補償 |
損害賠償責任担保特約 | 工事現場での保険対象の工事進行中や、被保険者が所有している施設や設備が起因となり、 他人にケガをさせたり、他人の財物を損壊したことにより、法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償 |
特別費用補償特約 | 保険金支払い対象となるトラブルの復旧作業に関して、残業代や休日・夜間勤務による割増賃金を復旧費として参入 |
荷卸危険補償特約 | 工事中に補償対象と認められた荷物を輸送用具から卸す際のトラブルに対応 |
建設工事保険の保険金額の決定方法
最後は、建設工事保険の保険金額の決定方法を解説します。建設工事保険では、以下の費用に対して保険金が支払われます。
- 損害に対する費用
- 損害に対し復旧などを行うために必要となる費用
内容 | |
---|---|
復旧費用 | 事故発生前の状態に戻すための復旧作業、あるいは修理のために要した費用 |
残存物価額 | 損害を受けて残った部分の価値 |
損害の拡大防止費用 | 損害の拡大を食い止めるための費用 |
控除額 | 保険契約時に予め設定した自己負担額 |
損害保険金=復旧費+損害の拡大防止費用ー残存物価額ー免責金額≦保険金額
トラブル | 控除額 |
---|---|
火災・爆発・破裂・落雷が原因のトラブル | 0円 |
上記以外のトラブル | 10万円 |
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建設工事保険の保険料とは?
- 工事期間
- 工事場所
- 建物の構造など
補償内容と保険料 | |
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工事期間 | 6カ月 |
建物の構造 | 鉄筋コンクリート造 |
工事の場所 | 東京都 |
請負金額 | 5,000万円 |
支給材料 | なし |
控除額 | 火災、落雷、破裂、爆発による損害:なし その他の原因による損害:10万円 |
損害賠償責任担保特約 | 対人賠償:5,000万円/1名、1億円/1事故 対物賠償:1,000万円/1事故 控除額:対人・対物共に1,000円 |
保険料 | 約16万円 |
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建設工事保険に関連するよくある質問
ここからは、建設工事保険に関連するよくある質問について回答していきます。こちらの記事では、以下の質問について回答していきます。
- 建設工事保険は加入義務がある?
- 組立保険や土木工事保険との違いは?
- 法人向けの火災保険との違いは?
- 請負業者賠償責任保険との違いは?
- 建設業総合保険との違いは?
①建設工事保険は加入義務がある?
結論を言うと、建設工事保険の加入義務はありません。
こちらは一人親方で建設業を営んでる個人事業主の方であっても加入義務はありません。
しかし、以下のような損害が発生した場合の損害費用は多額になることが多いため、建設工事保険に加入していなければ全額自己負担となるリスクがあります。
- 建設中の建物が放火により焼失
- 台風のため建設中の建物にひび割れが生じた
- 施工の欠陥により建設中の建物が崩壊
②組立保険や土木工事保険との違いは?
建設工事保険、組立保険、土木工事保険は全て工事保険の一種になります。
そのため保険の補償内容にそこまで大きな違いはありませんが、補償の対象となる工事の目的物がそれぞれ異なります。
- 建設工事保険:住宅やマンションなどの建設工事
- 組立保険:機械や設備などの組立工事
- 土木工事保険:トンネルなどの土木工事
③法人向けの火災保険との違いは?
建設工事保険と法人向けの開催保険の違いは、補償の対象が異なります。
資産保全の観点で言うと、同様の法人向けの損害保険になりますが、以下のような違いがあります。
- 法人向け火災保険:法人所有の建物などが補償対象の法人保険
- 建設工事保険:工事中に発生した損害を補償する法人保険
④請負業者賠償責任保険との違いは?
次は、請負業者賠償責任保険との違いとは?という質問に回答していきます。建設工事保険と請負業者賠償責任保険との違いは以下になります。
- 資産保全の法人保険と損害賠償に対する法人保険
- 補償内容の違い
⑤建設業総合保険との違いは?
建設業総合保険とは、建設業を行う上で、事業を取り巻くあらゆるリスクを、一つの保険で包括的に補償する保険です。
建設工事保険との違いは、補償範囲の違いです。建設工事保険の場合、補償範囲が、建設工事中に起こった事故の損害に限定されています。
しかし建設業総合保険では、建設工事中だけでなく、工事が完了し、引き渡した後に発生した損害も補償範囲に含まれています。
そのため、個別で保険に加入する必要がないことも、建設業総合保険の特徴の一つと言えます。
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最適な法人保険・リスク対策がすぐにわかる方法とは
以下では、建設業者の方々に向けて、最適な法人保険・リスク対策がすぐにわかる方法を解説します。
建設業では、工事中のリスクに備えるために建設工事保険への加入が不可欠ですが、保険料の負担も無視できません。建設工事保険の保険料は、工事の種類や規模によって大きく異なるため、適切な保険を選択することが重要です。
また、工事中の事故や災害は、企業の存続にも関わる重大な経営リスクとなり得るので、建設工事保険の選定は、リスクマネジメントの一環として捉える必要があります。そのため、保険の専門家に相談しながら、自社の事業内容に合った最適な建設工事保険を選びましょう。
とくに、マネーキャリアのように、「法人保険のプロ」が事業リスクに関する相談を、無料で何度でも受けられるサービスの活用が必須です。
丸紅グループが運営するマネーキャリアは「80,000件以上の相談実績、98.6%の高い満足度」を誇ります。建設業者の方々の事業内容やリスク特性に合わせて、最適なプランを提案してくれるので、保険選びやリスク対策の悩みを解消できます。
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<マネーキャリアのおすすめポイントとは?>
・お客様からのアンケートでの満足度や実績による独自のスコアリングシステムで、法人保険のプロのみを厳選しています。
・保険だけではなく、総合的な事業リスクへの対策を踏まえて「自社の理想の状態を叶える」提案が可能です。
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建設工事保険の補償内容や保険料まとめ
建設工事保険の補償内容や保険料、各種保険との違いについて解説しました。
建設工事保険とは、建設工事中に発生した損害に対する修復費用を補償する法人保険であり、「不測」かつ「突発的」な事故による損害が補償対象です。また、建設工事保険の保険料は工事期間や工事場所、建物の構造によって計算されるので、具体的な金額は会社によっても異なります。
また、建設工事保険とその他の工事保険との違いとは、工事の対象や目的物であり、法人向けの火災保険との違いは保険の加入目的でも違うのです。
建設工事に関するリスクの評価や、最適な法人保険の比較・選定には専門知識が必要不可欠です。しかし、保険約款の解釈や事故発生時の対応など、自社だけで対処するには限界があるという問題点もあります。
そこで、今日では、法人保険の専門家に自社のリスク対策に関して無料相談ができるマネーキャリアを活用して、事業運営の基盤を強化する会社も急増しています。
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建設工事には、労働災害、資材の破損、工期の遅延など、さまざまなリスクが伴うことから建設業を営むうえで、工事中のリスクへの備えが重要です。しかし、建設工事保険には様々な種類があり、自社に最適な保険を選ぶのは簡単ではありません。
保険の種類や補償内容や保険料、約款などが多岐にわたるため、どの保険が自社に最適なのか判断が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、建設業者の方々に向けて、建設工事保険の選び方や注意点、事故発生時の対応などを詳しく解説します。
・現在、建設業を営んでいる方で、建設工事保険の選定に悩んでいる方
・どの建設工事保険が自社にマッチしているか決めきれない方
は本記事を参考にすると、建設工事保険に関する知識を深め、自社に最適な保険を選択べるようになります。