3つのメリットとデメリットを知って学資保険の加入を見極めよう

学資保険のわかりやすいメリットは「貯蓄性の高さ」にあります。しかし、無駄な特約などをつけると返戻率が100%を切ってしまうことがあるので注意です。また、学資保険のメリットは他にもあります。メリットを活かすために学資保険の加入の際の注意点を学んでいきましょう。

学資保険の主な3つのメリットとデメリットを紹介

「学資保険のメリット」については、こちらの記事「学資保険はメリットが大きい?学費準備のための学資保険を徹底解剖!」でさらに詳しく説明しているので、参考にしてください。

学資保険とは子どもの教育資金を貯蓄する保険



学資保険の一番のメリットと言えば高い貯蓄性があげられます。

まず、自分の意志で子どもの為に貯蓄しようと思ってもなかなか難しいものです。

学資保険であれば子どもが20歳までにこれだけと計画通りに確実に貯蓄することができます。


さらに、元本割れの心配もなく高い払戻率でお金を貯めることができます。では、詳しく見ていきましょう。

主なメリット①:学資保険の貯蓄性

返戻率が100%以上の学資保険

銀行の定期預金に預けてもこれだけ高い払戻率はありません。

学資保険のメリットは払戻率の高さにあります。


仮に銀行の定期預金に100万円を預けた時に金利が1%とついたとします。

この場合、18年後には1,154,223万円になり、払戻率はなんと115.42%になります。


しかし、現在の定期預金でこれだけ高い払戻率はありません。定期預金の利率は年0.1~0.5%です。

わかりやすく、年利0.1%で計算をすると18年後は101.4万円を受け取ることができます。


学資保険ならばこれ以上の払戻率があります。


今後、景気が予想以上に回復して、年利1%以上の時代が来るかも?と考える方がいらっしゃれば、銀行の定期預金を考えても良いかもしれませんが、そう思わない方は、子どもの教育資金確保は学資保険を考えた方が良いでしょう。

強制的に貯蓄が可能

学資保険は強制的に保険料が契約した口座から差し引かれます。

もし月々、銀行にお金を預けたとすれば、いつでも引き出すことができるので、貯蓄ができない人には学資保険でお金を強制的に貯蓄したほうがよいでしょう。

確実に貯金するには学資保険のように強制的な方法が間違いありません。


さらに強制的に貯蓄性を高める理由が、学資保険は途中で解約すると損をしてしまいます。


途中での解約は損をするという理由で、解約に歯止めをかけてくれます。学資保険の貯蓄のメリットは強制的な貯蓄性にもあります。

主なメリット②:生命保険料控除を受けられる

学資保険のメリットは確実に貯蓄できることだけではありません。


生命保険控除とは所得控除の一種になり、所得税と住民税の両方から控除を受けることができます。

給与などの所得の金額により所得税が決まっていきますが、所得控除により課税の対象となる所得が減ります。


減った所得を対象に税金の金額が決まるため、税金が軽減されます。

平成24年1月1日から、生命保険控除が新制度に変わりました。

新制度の所得税の控除額の計算方法を見ていきましょう。


年間支払い保険料控除額
〜20,000円支払額と同額
20,000円~40,000円支払額×1/2+10,000円
40,000円~80,000円支払額×1/4+20,000円
80,000円~一律40,000円

年間支払い保険料80000円以上の方な計算方法となりますが、ほとんどの方が”一律40,000円”の控除額に入ると思います。


次は、住民税の控除額を見ていきましょう。


年間支払い保険料控除額
〜2,000円支払額と同額
12,000円~32,000円支払額×1/2+10,000円
32,000円~56,000円支払額×1/4+20,000円
56,000円~一律28,000円

以上の計算方法となります。こちらもほとんどの方が”一律28,000円”の控除額に入ると思います。


合わせて68,000円が控除されることになります。


ここで、注意をいただきたのは、生命保険控除の対象になる保険は「一般生命保険料」「個人年金保険料」そして平成24年1月1日から新しく対象に加わった「介護医療保険」になります。


既に生命保険などで年間支払い保険料が80,000円を超えている方は、学資保険に加入したとしても、今以上の控除はありません。

50万円以下は満期金への税金が免除される

学資保険を最後まで払い終え満期になると満期払戻金が受け取ることができまが、通常の生命保険など満期払戻金には税金がかかることを知っていますでしょうか?


しかし、学資保険の場合、「受け取ったお金」と「払込保険料」の差額が50万円以下だと満期金への課税は免除されます。

ほとんどの場合で課税されることはありません。(逆に言えば、払込保険料から50万円以下しかプラスで返戻されないということではあります。)


ただ、注意が必要なのは「受取人が子どもの場合」になります。


受取人が子どもの場合には贈与税の対象となります。

学資保険は子どもは保険料を負担せず、親が払うことがほとんどです。


貯蓄した保険料を子どもにあげるということで贈与と見なされ、贈与税がかかります。

所得税はかかることはないが贈与税がかかる可能性があるのは、税金の計算方法にあります。


まず、学資保険と所得税との関係ですが、学資保険の満期返戻金は税の分類で見ると「一時所得」に分類されます。税額の計算は次のようになり

  • 所得税=(一時所得-所得を得るための出費-特別控除50万円)
に、なります。一時所得とは他にも競馬・競輪の払戻金やパチンコも一時所得に含まれます。


学資保険の払戻率を見てみると、可能性があるのは払戻率125%の場合が考えられます。


125%の払戻率の学資保険で200万円の保険料払い込みの場合、

200万円×125÷100=満期返戻金250万円

になりますので、差額は50万円になります。


125%の返戻率・満期返戻金が250万円以上の学資保険から税金がかかってきますので注意が必要です。(ですが、125%の払戻率の学資保険は今のところ見かけません。)


もし、子どもを学資保険の受取人にした場合はどうでしょうか。


贈与税は、贈与されて金額から基礎控除額110万円を引きます。そして残りの額に税率と控除額を当てはめて計算します。


課税価格税率控除額
200万円以下10%0円
300万円以下15%10万円
400万円以下20%25万円
600万円以下30%65万円
1,000万円以下40%125万円
1,000万円超50%225万円


仮に250万円の学資保険を受け取ったとすると

250万円-110万円

140万円×15%-10万円=11万円


11万円の贈与税が税金として課せられます。

受取人を決める時には贈与税に注意しましょう。

主なメリット③:万が一の時の保障がある

保険料払込免除

契約者が死亡または万が一(保険会社が定める高度傷害)の事があった場合に、それ以降の月々の保険料が免除になります。

【図解】保険料払い込み免除

保険料払い込み免除


月々の保険料は免除になるが、契約した年数になると契約した満期返戻金が受け取ることができるという学資保険の大きなメリットであります。


契約者は親がなる場合が多いですが、親に万が一な事があっても、子どもの教育資金は確保できます。


純粋に貯蓄性だけを求める方は、保険料支払い免除特約を外すことで返戻率を上げることができる学資保険もあるようですので、特約を付ける場合と付けない場合の金額を比較してみると良いかもしれません。

育英年金保障

契約者が死亡または万が一(保険会社が定める高度傷害)の事があった場合に、契約した期間、年金という形で契約した金額を毎月受け取ることができる保障になります。

【図解】育英年金特約

【図解】育英年金特約


デメリットは、保障としては手厚いのですが、手厚い分、払戻率が100%以下になってしまう場合もあるようです。


返戻率が下がってしまうことは学資保険のメリット、「貯蓄率」を下げてしまう可能性もあります。


育英年金を付けるならば、親の死亡保障を考えたほうが良いのでは、という意見もあります。

ただし、保険商品としてはデメリットも

即時換金性の低い金融商品である(途中解約で元本割れする)

保険の商品の全てに言えると思いますが、貯蓄性のある保険商品は途中解約が一番損をします。

学資保険は払戻率が高いというところがメリットになりますが、それは満期まで支払った場合の話です。


さらに、解約した後、同じ内容の学資保険に加入しようと思えば、月々の保険料も上がってしまいますし、年齢によっては学資保険に加入することさえできない可能性もあります。


解約のデメリットは解約で戻って来るお金が少ないだけではありません。

インフレリスクに弱い(加入時の返戻率から変動しない)

学資保険だけではなく貯蓄性が高い保険はインフレに弱いと言われています。

インフレとは、解りやすく説明しますと物価が上がってしまう事を言います。今日1,000円で買えた品物が10年後1,000円では買えない状態をインフレと言います。


学資保険は20年前後の長い年月を掛けて支払っていきます。高い払戻率だとしても、20年後に1,000円の物が2,000円になってしまっては、貯めたお金の価値が下がってしまします。


そのような理由でインフレに弱いと言われています。

貯蓄性と保障が中途半端である

学資保険は、貯蓄性と保障の両方を求めることはできません。貯蓄性を求めると保障は薄くなりますし、保障を求めると貯蓄性が薄くなってしまいます。

しかし、デメリットでもあれば逆を返せばメリットでもあります。


中途半端であれば考えることは一つ「どちらのメリットを取るか?」です。学資保険の一番のメリットは”貯蓄性の高さ”にあります。学資保険のメリットの貯蓄性を取るか、それとも貯蓄は別で、保障を取るか、あなたの考え方次第です。

まとめ

いかがでしたか?

学資保険の3つのメリットをまとめてみました。

学資保険のメリットの貯蓄性の高さはわかっていたことかもしれませんが、その他にも生命保険料控除が受けられたり、万が一の保障もわかったと思います。

さらには、デメリットの満期返戻金の受取人が子どもになると贈与税が課税されてしまう事や、インフレに弱いなどのデメリットがあったりと、学資保険についてかなり勉強になったと思います。以上のメリット・デメリットを踏まえて学資保険を選ぶヒントにしてください。

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