子供のいない夫婦でも、妊娠中なら学資保険には加入できます!

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子供がいない夫婦であっても出産予定日より140日より前であれば学資保険に加入できます。妻が妊娠中で、いずれ学資保険をと考えているのならば、子どもが生まれる前に加入するのも良いでしょう。また、学資保険の代わりとして「低解約返戻金型終身保険」もおすすめです。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

子供のいない夫婦が学資保険に加入できるのか


子供の教育資金を貯める方法として、学資保険は根強い人気があります。


子供がいない夫婦の場合は基本的には学資保険に加入することができません。ただし、中には現在妊娠中で、今はまだ子供はいないけどいずれはこの子のために…とお考えのご夫婦もいらっしゃるでしょう。


では、学資保険はどのようなタイミングで加入できるようになるのでしょうか。


「対象となる子供がいないことには加入できないのだから、生まれた後じゃないの?」と思われるかもしれません。


しかし実は、現在妊娠中で出産140日前であれば「出生前加入特則」を付加することによって、子供がいない夫婦であっても学資保険の加入は可能です。


この記事では

  • 子供がいないうちに学資保険を検討するメリット
  • 学資保険の加入・支払いはいつになるか
  • 学資保険以外の教育資金積み立ての方法

について詳しく解説します。


この記事を読めば、現在子供のいない夫婦が、時間的・精神的に余裕をもって教育資金について検討することができます。


ぜひ最後までご覧ください。

子供がいない内に学資保険ついて考えるメリット


学資保険は、一般的に子供の大学進学時に満期が設定されている、長期の保険です。

また商品の種類が非常に多いため、じっくりと比較検討して、最適な学資保険に加入したいものです。

まだ子供がいない妊娠中の時期であれば、夫婦でしっかりと話し合い、手続きをする時間が十分にあります。

選び方に不安を感じる時や、子供を迎えてからの家族のライフプランについても考えたい時には、ファイナンシャルプランナーに相談するという手段もおすすめです。

夫婦でライフプランを考えていくうえで、2人のお金の価値観を合わせていくことは非常に大切です。
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メリット①:時間のある妊娠中なら保険をじっくり検討できる

出産後の暮らしというのは、生まれる前にはまったく未知なものですが、赤ちゃんがいると夫婦だけの生活環境とは大きく変わります。

赤ちゃんには24時間世話をしてくれる人が必要ですから、大人の生活の中心は赤ちゃんになり、特に母親は食事や睡眠すらままならないことも珍しくありません。

まして学資保険について検討する時間は、恐らくほとんどないでしょう

その結果として「生まれたらすぐに加入したかったのに、数ヶ月後になってしまった」「よく分からないまま、保険外交員に勧められるものに加入した」という事態は避けたいものですね。

夫婦でじっくりと話し合い、余裕をもって検討できるのは、出産前の時期ならではです。

メリット②:妊娠中、契約者に万が一の事があっても保障される

学資保険には、ほぼ標準で「払込免除特約」が付いています。

これは保険料の支払い期間中に、契約者である親に万が一のこと(死亡や三大疾病の罹患など)があった場合、以後の払い込みが免除されるというものです。

その上で、保険金(祝い金や満期金)は通常通り受け取ることができますので、子供にしっかりと教育資金を残すことができます。

この仕組みは学資保険の最大のメリットであり、子供をもつ家庭における学資保険加入率の高さの大きな理由となっています。

学資保険の加入・保険料支払いはいつからか


既にご説明した通り、学資保険は「出産前加入特則」により子供の出産予定日の140日前から加入が可能です。


一方、毎月の保険料の支払いはいつからかというと、子供が生まれた後からとなります。


子供がいない内から支払いが開始となれば、妊娠中の検診費などに加えて保険料のことも考えなければなりませんが、そのようなことがないので安心ですね。

子供の出生前でも加入できる

出産予定日の140日前ということは、仮に予定日通りに子供が生まれたとすれば妊娠期間の半ば頃ということになります。

出産のイメージがだんだん現実的になり、赤ちゃんのためのものを色々と用意し始める頃にあわせて、将来のお守りとしての学資保険に加入というのも素敵ですね。

また、子供なしの夫婦で、そもそも妊娠もしていないけれど、いつかは…とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

そのような場合におすすめなのが「低解約返戻金型終身保険」です。 

こちらであれば子供がいない内から加入して、子供ができれば教育資金に充てても良いですし、予定が変われば自分たちの貯蓄として使うこともできます。

低解約返戻金型終身保険については、後ほど詳しく説明します。

保険料の支払いは子供が生まれてから

出産前加入特則を利用して学資保険に加入をした場合、契約の際に第一回目の保険料を支払うことになります。

しかし毎月の保険料は子供が誕生した後に開始となり、生まれる前には保険料を支払う必要はありません。

子供がいない内に学資保険に加入してしまうことで、生まれた後の子供にかかるお金の見通しを立てるのにも役立ちますね。

なお、あまり考えたくはありませんが、万が一、流産や死産となってしまった場合は保険契約は無効となりますのでご留意ください。

学資保険の代わりに低解約返戻金型終身保険が話題


今のところは子供いない、かつ妊娠していないという夫婦でも「将来子供ができたときのために、今から教育資金を積み立てておきたい」ということもあるでしょう。

しかし、例えば銀行の定期預金で積み立てをしていく場合、現在は10年定期預金であっても0.01%程度の金利しかないため、貯蓄性は非常に低いのが現状です。

このような場合におすすめなのが「低解約返戻金型終身保険」です。

簡単に内容を説明すると、名前の通り終身保険の一種ですが、長期継続を前提とすることで普通の終身保険よりも保険料が安く、満期を過ぎると返戻率が上がるという特徴があります。

教育資金を貯めるため、子供がいない夫婦の老後資金、あるいは独身の女性が「おひとりさま」としての将来を考えるためにも有効です。

ちなみに厚生労働省の調査で、未婚率の上昇など現代における結婚の自由度の高まりが明らかになっています。

ライフスタイルが多様化する中で、どのような生き方を選んだとしても将来的に支えとなる保険の存在は頼もしいですね。

低解約返戻型終身保険の良い点と注意点

それでは、学資保険と比べた場合の、低解約返戻金型終身保険のメリットとデメリットについて解説していきます。


メリット①:使い方の自由度が高い

前述の通り、低解約返戻金型終身保険は教育資金としても、それ以外にも活用することができます。


また、学資保険は子供に1人に対応して保険金の受け取り時期が設定されていますが、低解約返戻金型終身保険は支払い期間が完了していれば、受け取るタイミングは自由です。


そのため、例えば複数の子供に対して、それぞれに必要な時にお金を受け取ることができます。


メリット②:死亡保障が手厚い

学資保険では払込免除特約によって、契約者に万が一のことがあった場合、その後の保険料支払いが免除でありながら保険金は受け取ることができます。

対して低解約返戻金型終身保険では、非保険者が死亡した場合に「死亡保険金」が支払われます。

学資保険によって将来の教育資金が保障されるのも魅力的ですが、まとまった額の死亡保険金があれば、当面の生活を心配しなくて良いという安心を家族に残すことができます。

デメリット:途中解約した場合に元本割れする

学資保険の場合でも途中解約は元本割れの可能性が高くなりますが、低解約返戻金型終身保険は損をする割合がより大きくなります。

例えば子供が小学生で部活に入って遠征費が定期的に必要になった…など、思いがけず早い段階で大きな出費が起こることもあるでしょう。

その際に保険料の支払いが負担になり解約を考えたとしたら、払い込んだよりもずっと少ない額の受け取りとなってしまうのです。

学資保険と低解約返戻型終身保険の相違点

これまで見てきたように、学資保険と低解約返戻金型終身保険は同じような使い方もできますが、異なったメリットデメリットを持っています。

以下にそれぞれの特徴をまとめますので、各ご家庭の必要性に見合った選択をおすすめします。

学資保険

  • 契約者は親、被保険者は子供
  • 一般的に、入学イベントごとに給付金があり、満期返戻金が大きい
  • 被保険者(子供)の医療保障が付帯している
  • 契約者に万が一のことがあった場合、その後の支払いが免除されながら満期金を受け取ることができる

低解約返戻型終身保険

  • 契約者・被保険者とも親
  • 満期を過ぎると返戻率が大きく上がり、受け取り時期の自由度が高い
  • 被保険者(親)が死亡した場合、死亡保険金を受け取ることができる
学資保険も低解約返戻金型終身保険も生命保険の一種なので、それぞれ「万が一」に関する保障が付いていますが、その内容に差があります。

また、医療保険的な性格を備えるのは、学資保険のみの特徴ですね。

まとめ:子供が生まれる前こそ学資保険の検討に最適


子供のいない夫婦が学資保険に加入する方法について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 子供のいない夫婦でも、「出生前加入特則」の付加により、出産予定日140日前から学資保険の加入が可能
  • 子供がいない内であれば、時間的にも精神的にもゆとりをもって学資保険を検討・加入することができる
  • 学資保険の代わりとしても人気を集める「低解約返戻金型終身保険」は、妊娠中だけでなくさまざまなライフスタイルの方に適した保険

でした。


学資保険の加入が子供いなくても大丈夫、というのは意外と盲点かもしれません。


初めての子供が生まれてからは、とても幸せでとても慌ただしい日々です。子どもが生まれる前に、夫婦で心ゆくまで学資保険の検討ができると良いですね。


保険ROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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