学資保険の年払いにしたときのメリット・デメリットと注意点を解説!

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学資保険は年払いがおすすめといわれても月払いと比較し返戻率がどの程度高いのかなど理解している人は多くないです。また、引き落とし日をいつにするかによって年末調整で保険料控除が可能かが変わってきます。そこでこの記事では、学資保険を年払いにするメリット・デメリットを総合的に解説します。

学資保険を年払いにすべき?月払いとの差はどのくらいか

学資保険を検討する時にはやっぱり返戻率の高さが気になりますよね。


そこでよく保険の営業マンがおすすめしてくるのが「学資保険の年払い」です。月払いよりも返戻率が高く、比較的支払いが容易なことが学資保険の特徴です。


しかし、「返戻率が高いことには何か裏があるんじゃないのか」「他にデメリットを隠してそう」と考えてしまいますよね。


実は、学資保険の年払いには返戻率が高いというメリットがある反面、他にデメリットが隠されています。


そこでこの記事では、

  • 学資保険を年払いにするメリット
  • 学資保険の年払いのデメリット(注意点)
  • 月払いから年払いに支払方法を変更する際の手続き
  • 年払いで支払いが遅れた場合のペナルティ
について中心に解説します。

この記事を最後まで読んでいただければ、学資保険の支払い方法を「年払い」にするか「月払い」にするかを自分で決められるようになるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

学資保険を年払いにするメリット

月払いの学資保険を年払いにすることによって、メリットがあります。

学資保険の年払いのメリットの要点をまとめますと、

  • 月払いよりも保険料が安くなる
  • 年払いで返戻率が上がる

という所が大きいです。


学資保険の契約は長期に渡ります。教育資金を準備するにあたって、月払いを年払いに変えるだけで、少しでも保険料が安くなるのはありがたいですよね。


また、月払いを年払いにすることによって、満期の時の返戻率も上がります。


ここでは、この2つについて、しっかりと解説をしていきます。

月払いと年払いでどれくらいの差額になるのか

では、実際に ある学資保険を参考に見ていきましょう。

  • 契約者30歳男性 
  • 被保険者0歳 
  • 保険料払込期間18年 
  • 受取総額300万円 

以上の内容で、学資保険の月払いと年払いの違いを見ていきます。

年間の保険料保険料払込総額
年払い 159,072円2,863,296円
月払い165,996円2,987,928円

以上のように、年払いと月払いの年間の支払い額の差は6,924円の差があります。

さらに、18年間の保険料払込総額では、124,632円も変わってきます。 


学資保険を年払いにするだけでこれだけお得になることがわかります。


それでは、返戻率では、どれくらい違うのか見ていきましょう。 

月払い:3,000,000÷2,987,928×100=100.40% 

年払い:3,000,000÷2,863,296×100=104.77% 

以上のように4.37%も変わります。 

 

いかがでしょうか。


子どもの教育資金の為に加入するのが目的の学資保険です。

子どもの成長には、何かとお金がかかりますよね。

    

同じ学資保険の受取り額(この例では300万円)をいただくのに、月払いを年払いに変えただけで、毎年約7,000円の節約につながります。


そして、満期の返戻率が上がるということは、学資保険の役割としてとても嬉しいことですね。

月払いよりも保険料が安くなる理由とは?

なぜ、月払いより年払いの方が安くなるのでしょうか?


保険会社の手数料負担が少なくなる

わかりやすく説明をすると、物を買うときに、1個買うよりも10個買う方が安くなります。


販売店も1人に毎日1個ずつ売るよりも、一人に10日分まとめて10個売った方が手間もかかりません。


つまり、それだけ保険会社の手数料負担が少なくなりますので、その分、保険料を割り引いてくれるという訳です。

保険会社の運用額が多くなる

例えば、月払いで保険料10,000円を1月から12月まで毎月支払ったとします。

すると、保険会社では、毎月10,000円分を運用出来ます。


これを年払いで1月に12万円支払ったとすると、保険会社では、1月の段階で12万円分を運用出来ることになります。


そうすると、保険会社として運用額が多くなりますから、メリットが当然大きくなります。その分を、保険契約者に還元してくれるということになります。


なお、年払いにした場合の割引率は保険会社でも違いますし、同じ保険会社の保険であっても種類によって違います。


また、保険金額の高い低いで、年払いの割引率が高くなったり低くなったりする訳でもありません。

学資保険を年払いにするデメリット(注意点)

ここまで見て来ますと、学資保険を年払いに変更すると保険料が安くなる、満期の時の返戻率が上がる。という風に、年払いにすることによってメリットがたくさんあって、すぐにでも月払いから年払いに変えたくなりますよね。

しかし、少しお待ち下さい。
保険料が安くなったり返戻率が上がったりと良いことばかりではありません。

年払いにすることによって、隠されたデメリットもあります。

そのデメリットについて、詳細は次に解説したいと思います。

年払いのデメリットも理解しておきましょう。

保険料の払込免除が翌年からになってしまう

まず、払込免除特約についてご紹介します。


払込免除特約とは

  • 学資保険において、契約者(子どもの親)に万が一のこと(死亡、もしくは保険会社が定める高度障害状態)にあった場合、その後の保険料が免除になる特約
  • 保険料が免除になり、さらに、その後の学資保険は契約通り進み、祝い金や満期返戻金も予定通り受け取ることができる特約

ほとんどの学資保険に付帯していて、親に万が一のことがおきた時に、子どもの教育資金を補填する意味で、学資保険の心強い特約になっています。


この大切な保険料払込免除特約の適用は、万が一があった後になりますので、次の支払い分の保険料から免除されます。


つまり、月払いの場合は、翌月分から払込免除特約の恩恵を受けることができますが、年払いの場合は、次の保険料ですので翌年の保険料から免除となります。


長い場合は11ヶ月後の保険料から免除になるということになりますので、恩恵を薄く感じてしまうかもしれません。

毎年まとまったお金を用意しなければいけなくなる

学資保険を年払いに変更する事によって、契約者(親)に万が一のことがあった場合には、払込免除特約で保険料の支払いを免除される時期が
最大で11ヶ月遅れるというデメリットがあります。


しかし、万が一のことというのは本当に「万が一」しかおきないケースであり、普段の支払い額が少ないということのメリットの方が大きくないでしょうか?
 


そう考えると、月払いから年払いに変更することをおすすめしたいです。


ここで問題となるのが、年払いにするには毎年の支払い月にまとまったお金を用意しなければいけないということです。
 


子どもが小さいうちに加入した方が、保険料も安いので早めに加入したという方は、まだ家族のライフスタイルが決まっておらず、まとまった金額を支払わなければいけないというのは大変な事ではないでしょうか?


急な出費や、税金の支払い、車検などが重なると、特に大変ですよね。
 

そこで、年払いに変更しても大丈夫な提案があります。  

月々、学資保険貯金をする

一番のおすすめは、計画的に月々、学資保険貯金をする方法です。


元々、月払いで払っていた保険料です。  

毎月払う予定だったお金を自分で学資保険貯金をするのです。 

1年分貯まったところで、支払いに回します。 


ひと手間はかかります。しかしそのひと手間で先程の例でいうと、1年で約7,000円節約する事になります。 


7,000円あったら、子どもの絵本や別の教育資金にまわすことが出来ますよね。 

クレジットカード払いにする  

これはちょっとした裏技ですが、支払いの時にクレジットカード払いをおすすめします。


クレジットカード会社からの請求で保険料を支払うことになります。


この利点は、カード会社へ請求が出てからの支払いになりますので、 通常よりさらに一ヶ月ほど遅い支払いになります。


また、カードポイントもたまりますので、ダブルでお得になります。

年払いのクレジットカード払いを特におすすめします。 


ちょっとした工夫で、年払いの恩恵を受けることができます。 

いかがでしょうか。

学資保険、月払いから年払いに変更できる?手続き方法を解説

学資保険の契約は月払いから年払いに変更できるか?と言いますと、もちろん出来ます。 


それでは、その手続き方法をお知らせします。 

どこの保険会社でもおおよそ同じような手続きですが、ここではソニー生命払込方法変更手続きを参考にしてお知らせします。


手続きの手順は以下の通りです。

  1. 保険会社に連絡する
  2. 請求書類が届く
  3. 請求書類を記入して提出する
  4. 準備する書類は特になし 

1.連絡 する 

保険会社の担当者または、カスタマーセンターへ電話で連絡します。


2.請求書類が届く 

請求書類が担当者か、もしくは保険会社から届きますので内容を確認してください。


ソニー生命の場合は、電子請求書での請求も可能です。


3.請求書類を記入して提出する

書類がお手元に届きましたら、必要事項を請求用紙に記入して提出します。


なお、電子請求書ですと書く手間もありませんので、とても便利な手続きです。

この手続きを利用するには、WEBサービスへの登録が必要となります。


4.手続きには契約者が準備する書類は特にありません。 

書類を書くだけですので、契約者が準備する書類は特にありません。


なお、名義変更など複数の変更手続きが重なった場合は、状況に応じて書類が必要になる場合があります。 

その場合は改めて案内していただけるのでご安心ください。


ここで一点だけ注意点をお知らせします。


月払いから年払いへの変更については、「契約応答月」にしか変更出来ません。


例えば、契約応答日(契約始期)が9月1日の場合、年払いへの変更は「9月」にしか

出来ませんので、ボーナス時期に合わせるなどという取り扱いは出来ませんのでご留意ください。

コラム:年払いの引き落とし日に残高不足!ペナルティはある?

学資保険を月払いから年払いに変更すれば、メリットが大きいので変更をしました。 


しかし、1年に1回の引き落としなので、「ついうっかり口座への入金を失念してしまった!」というように、保険料が口座の残高不足で引き去りされなかった時は保険が失効されてしまうのではないかと不安になりますよね。 


しかし、安心してください。


生命保険には、払込猶予期間があります。 

年払いの場合は、「払込期月の翌月1日~翌々月の月単位の契約応当日まで」です。


例えば、契約応当日(契約始期)が 9月1日だとすると、払込期月は「9月」で、払込猶予期間は、11月1日までです。


保険会社では翌月に、再度引き去りしてくれますので、口座に入金しておけば問題ありません。

しかも猶予期間内ですので、利息がかかることもありません。 


しかし、10月も運悪く引去日に入金が間に合わなかった場合は、もう保険会社の方では引去りはしてくれません。自動的に引去してくれるのは2回までです。


2回失念した場合は、払込猶予期間内(上の事例で行くと11月1日まで)に何らかの形で入金しないと保険が失効するか、立替払い(自動振替貸付)になって利息がかかるなど、
面倒なことになってしまいます。


ですから、失念した場合でも翌月までには確実に口座に入金するようにしましょう。 


年払いは金額が大きいですので、他に引去り予定のものもしっかりと把握して、残高不足にならないように注意しましょう。

まとめ:学資保険は年払いがお得だが、引き落とし日に注意すべし

学資保険を年払いにしたときのメリットとデメリットを見てきましたが いかがでしたか? 

学資保険を年払いに変えることによるメリットは次の通りです。
  • 保険料が1年間で6,924円お得  
  • 18年間の払込総額で124,632円お得
  • 返戻率が 4.37%上がる
1年間で約7,000円、払込期間で見ると約125,000円とかなりお得になります。

一方、学資保険を年払いに変えることによるデメリットは次の通りです。
  • 保険料の払込免除が翌年からになってしまう 
  • 毎年、まとまったお金を用意しなければならないので、準備が必要
     
万が一の場合ですが、保険料の払込免除は、翌年からになってしまうので月払いよりも損になります。

また、1回に支払うために大きな金額の保険料の準備が必要になり、ともすると口座の残高不足につながり、引き落としされないケースも出てきます。

残高不足になった時には、翌月にもう一度引去してくれますので、
必ず口座に入金するようにしましょう。 

2回続けて入金を失念すると、学資保険が失効してしまったり、立替(自動振替貸付)
なってしまいますので注意しましょう。

保険料を安くすることを考えれば、年払いに変更する方がお得です。

しかし、まとまった保険料の準備が必要ですし、うっかり忘れる心配もあります。
 
心配な方は、無理せずに月払いのまま継続することをおすすめします。 

子どもの教育資金の準備は大切ですから、ご自分の家庭では月払い、年払い、どちらが向いているかよく検討して決めてください。

今は無理でも、いつからなら年払いに変更出来るかなども考慮してみてください。  

学資保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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