更新日:2024/04/23
返戻率が高い学資保険の選び方は?返戻率の数字カラクリについて
10歳未満の子どもをもつ約6割の家庭が、必要を感じ、学資保険に加入しています。将来の貯蓄と思えば、一番気になるのは「返戻率」。少しでも支払ったお金より多く戻ってほしいと誰もが願いますが、返戻率が変わる仕組みや、返戻率だけでは決められない検討材料をご紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
学資保険を選ぶ基準として返戻率の高いものを選ぶのは正しいのか
- 返戻率の計算と学資保険返戻率の平均
- 返戻率の高い学資保険の例
- 学資保険の返戻率を高くする方法
- 学資保険を受け取るタイミング
返戻率の計算方法
保険でいう返戻率とは、受け取る保険金額が、支払った保険料に対して何%あるのかを示すものです。
その計算は単純で、学資保険の場合、
返戻率
=受け取るお金(満期保険金+祝い金)の総額÷支払うお金(保険料)の総額×100
となります。
学資保険の返戻率の平均は105%前後
学資保険の返戻率を高くする方法
1.出産前に加入するか、子どもが生まれた直後に契約する
- 出産後の忙しい時期を避け、保険についてじっくり考えられる
- 出産前に親に万が一のことがあっても、保険料免除で保険金が受け取れる
- 契約者の年齢が1歳若い時に加入できる可能性がある
2.特約をつけない
- 保険料払込免除特約
- 育英年金特約
- 医療保険特約
3.一括払い(全期前納払いや一時払い)など保険料の支払期間を短くする
前期前納払い
- 保険料は一時払いより高い
- 保険料は保険会社に一時的に預ける形となり、毎年支払いが行われる
- 形式的には毎年支払いのため、生命保険料控除が毎年適用される
- 契約者の死亡時は、契約時の保険金額と未経過分の保険料が戻る
- 解約時は、払込分の解約返戻金と未経過分の保険料が戻る
一時払い
- 保険料は前期前納払いより安い
- 保険料の支払いが一時で終わるため、保険料払込免除の適用がない
- 生命保険料控除は初年度のみ適用となる
- 契約者の死亡時は、契約時の保険金額のみ戻る
- 解約時は、払込分の解約返戻金が戻る
4.学資保険の受け取り時期を後にする
学資保険を返戻率が高いというだけで選ぶと危険かも
まとめ:返戻率が高い学資保険の選び方と受取のタイミング
- 学資保険の返戻率は、契約や受取のタイミング、支払い方、特約の選択などで変更できる
- 学資保険を高い返戻率にするには、特約を付けず、保険料の支払いを早く済ませ、受取期間を長くする
- 学資保険の受取タイミングが家計に合っているか考える
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