学資保険に潜むデメリット、デメリットを抑えて学資保険を活用しよう

学資保険に加入をしようと考えている方も多いと思いますが、学資保険にはデメリットも当然あります。学資保険に加入をする際はメリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットについてもしっかりと理解をし、元本割れのリスクを避けましょう。

学資保険のデメリットまとめ

銀行の定期預金よりも金利が高く、万が一の保障や税制面で優れた学資保険ですが、その一方でデメリットもあります。

このデメリットに目を向けずにメリットばかりに目を向けると大きな損をする可能性があります。今回については学資保険のデメリットについて詳しく解説をしていきます。



子どもが生まれたら学資保険という考え方は古い

子供が生まれたら学資保険に加入する方も多いと思いますが、学資保険は20-30年前と比較して利率がかなり低くなっています。

過去は金利も高かったため、200%以上の返戻率を誇る学資保険も販売されていたようですが、現在では最大でも115%というのが現状です。


そのため、学資保険に加入するメリットは以前と比べて低くなっており、デメリットのほうが際立っている学資保険もあるが現状です。また以前は預金と学資保険しかなかった教育資金の貯蓄方法ですが、現在はジュニアNISAなどの制度もできているので運用に自信がある方はジュニアNISAの活用も良いでしょう。


【学資保険のデメリット1】元本割れ

学資保険は定期預金とは異なり、元本割れすることがあります。

学資保険は定期預金よりも貯蓄率が高い一方、定期預金のように元本が保障されておらず、場合によっては大きく元本を割る可能性があります。



元本割れをするとせっかく貯めていた教育資金が減ってしまうので、元本割れというデメリット避けるために注意すべきポイントについていくつか解説します。


途中解約によって元本割れする事がある

学資保険でもっとも注意すべきポイントは途中解約による元本割れです。

  •  解約返戻金=(契約者価格-解約控除)×払戻率


上記の式が解約返戻金の計算です。解約控除は保険契約時の証券発行の手数料などが含まれており、契約が年数が短ければ短いほど解約控除の割合が高くなるので注意が必要です。


学資保険の契約当初は解約控除の割合が高く、積立金もほとんどないため驚くほど解約返戻金が少ないこともあります。


途中解約を避けるために学資保険の積み立て額はあまり高くしないほうが無難でしょう。学資保険に加入する際は必ず満期で解約をするようにしましょう。


保障特約を付け過ぎた場合元本割れする

学資保険には保障特約があります。保障特約をつけた場合、医療保障が厚くなりますが、そもそも子供の場合は社会保障制度によって医療費が補助されています。


かんぽ生命の学資保険には医療保障がありますが、満期になっても100%の返戻率はなく元本割れをしています。医療保障を付加することによって学資保険に加入することのメリットよりもデメリットが大きくなります。


学資保険に付けることができる特約のほとんどは有料です。 

最初から複数の特約が付いている商品の多くは元本割れしていますし、特約を付けすぎると元本割れの原因にもなりますから、本当にその特約が必要なのか十分検討しましょう。

例えば、子どもの医療費を保証している自治体に住んでいるならば、医療保険特約は付ける必要はありません。あるいは、すでに加入している他の保険で、特約の内容をカバーできるかもしれません。


そのため保障はあくまで万が一のときに必要なものと考え、子供への保障は別で考えていったほうがいいでしょう。

保険会社が破綻した場合に元本割れする

保険会社は経営状況によっては破たんをする可能があります。

加入している保険会社が経営破たんした場合には、満期金が減額されたりする可能性があります。


銀行が経営破たんした場合には1,000万円まではペイオフされることが決まっていますが、生命保険会社は違います。

保険会社は生命保険契約者保護機構というグループに加入しており、この機構のおかげで保険会社が経営破綻しても契約者は責任準備金の90%をペイオフとして受け取ることができます。


※言い換えると、保険会社が破綻した場合には責任準備金が全額負担されるのではなく、10%失ってしまうということ


保険会社は現在のマイナス金利政策で国債による運用が各保険会社が厳しくなっているため、将来的に大手であっても経営困難から破たんするリスクはゼロではありません。その場合、学資保険が元本割れしてしまいます。そのため教育資金のすべてを学資保険で準備をすることは非常にリスキーであるので、定期預金と併用して教育資金を準備したほうがいいでしょう。

【学資保険のデメリット2】経済変動によって損をする

学資保険は現在の金利はおおむね1%前後です。


学資保険は当初に加入した金利が10数年間に渡って適応されるため、高金利の時期に加入をすれば非常に利率が良いです。その一方で現在の金利は過去最低基準であることに留意してください。


保険の予定利率の推移(1976~2013年)

年度予定利率
1976年5.00%–5.50%
1982年5.00%–6.00%
1985年5.50%–6.25%
1990年5.50%–5.75%
1992年4.75%
1994年3.75%
1996年2.75%
1999年2.00%
2001年1.50%–1.75%
2013年1.00%–1.50%

1985-1990年の保険は非常に高利率のため「プラチナ保険」と呼ばれています。1985-1990年のプラチナ保険が販売されていたときには、学資保険に加入をするメリットは大きくありました。しかし、現在の低金利な学資保険では、学資保険に加入をすることによるデメリットの側面が大きくなっているのが現状です。

学資保険はインフレに弱い

金利1%の学資保険に加入をした場合、今後日本の物価が1%を超えた場合、実質的な資産は目減りしてしまいます。以下は日本の1980年から1990年の物価上昇率です。


日本の物価上昇率(1980~1990年) 

年度物価上昇率
1980年0.0781%
1981年0.0492%
1982年0.0274%
1983年0.019%
1984年0.0226%
1985年0.0203%
1986年0.006%
1987年0.0012%
1988年0.0068%
1989年0.0227%
1990年0.0308%

この表を見てわかる通り、日本の物価上昇率が1%以上になる可能性は十分にあります。


また日本政府の物価上昇率の目標は2%とされているため、政府目標が達成すると学資保険に加入している意味がなくなり、加入によるデメリットが大きくなります。

マイナス金利によって学資保険が元本割れする事もある

現在、マイナス金利政策によって学資保険の利率が微々たるものとなっています。保険会社によっては加入すると元本割れしてしまうなど、加入によるデメリットが強い学資保険も存在します。


かんぽ生命の学資保険の場合

親の年齢30歳

払込年齢12歳完了

月の保険料21,480円 保険料総額3,093,120円 返戻率96.99% 

払込年齢18歳完了

月の保険料14,640円 保険料総額3,162,240円 返戻率94.87% 


ソニー生命の学資保険の場合

親の年齢30歳

払込年齢18歳完了

月の保険料14,368円 保険料総額1,724,160円 返戻率115.9%


ご覧のとおり、かんぽ生命とソニー生命の学資保険の返戻率に関しては非常に大きな差があります。学資保険に加入をする際には、各保険会社の保険会社をよく検討して加入する必要があります。


元本割れをする学資保険の場合、定期預金と比較しても加入することのデメリットが大きいことがわかります。しかし元本割れする学資保険は普通に考えればデメリットが大きいとわかりますが、保険外交員の巧みな話術によって魅力的な商品のような説明があります。そのため、学資保険に加入する際はしっかりと返戻率について確認してから加入をしたほうがいいでしょう。

【学資保険のデメリット3 】資金の流動性が低い

お金には大きくわけて3つの貯蓄方法があります。


日常生活で必要なお金(流動性資金)
  • 元本保証されている
  • すぐに引き出すことができる
  • 金利はほとんどつかない

将来を含め使う目的があるお金 (安定性資金)


  • 安定性を重視 
  • 教育費や車購入、住宅のための資金

使う予定のないお金(収益性資金)


  • リスクがあることを前提に、キャピタルゲイン等を重視
  • 投資信託や株式運用などの資金

この3つの分類のなかで学資保険は安定性資金にあてはまります。そのため、安定性が高く、貯蓄率も高い一方でなかなか引き下ろすことができません。そのため資金の流動性が低く、満期になるまではどうしてもお金が必要なときであっても使うことというデメリットがあります。そのため、学資保険に加入をする際には流動性が低いというデメリットに目を向ける必要があるでしょう。


長期間資金が拘束される

学資保険に加入をすると長期間に渡って資金が拘束されることも、デメリットと言えるでしょう。長期間お金が拘束をされてしまうため、車の購入費や住宅の頭金など、まとまった資金が必要なときに学資保険を活用することができません。

金利が高いからといって多額の掛け金を毎月積み立てていくことは、あまりお勧めできません。あくまでも毎月の収支を見て、無理のない額を積み立てていくのがよいでしょう。

まとめ

銀行の定期預金よりも金利が高く、万が一の保証や税制面で優れている学資保険。しかしその一方で保険会社の破たん、インフレによる物価上昇、途中解約などによる元本割れなどデメリットも少なくありません。学資保険に加入をする際はしっかりとデメリットについても理解をし、無理のない支払額に設定をする必要があるでしょう。

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