更新日:2021/04/05
日本の生命保険加入率は約8割 女性の保険加入率は上昇傾向に
日本の20~60代の方の生命保険加入率は80%を超える高い水準となっています。近年は女性の加入率も増加傾向に。しかし、保険というものは自身のライフプランに合わせたものを選ぶのが大事です。ライフスタイルごとの詳しい生命保険加入率をまとめました。
内容をまとめると
- 令和元年度調査で日本の生命保険加入率は約80%
- 20代の生命保険加入率はやや低い傾向にある
- 30代からの加入率が大幅にアップ
- 結婚・出産などのタイミングでの保険見直しが効果的!
- 保険の見直しなら生命保険のプロに無料相談するのがおすすめ
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 日本の生命保険加入率を解説!
- 【令和元年度調査】生命保険加入率は約80%
- 20代の生命保険加入率はやや低い傾向に 結婚するときは見直そう
- 30代からはライフイベントに合わせた生命保険加入の割合が高い
- 生命保険加入は何歳からでも大丈夫!保険のプロに相談しよう
- 病気に備える医療保険・がん保険への加入率は7割ほど
- 保険加入率の推移 女性の加入率はどんどん上昇している
- 【世帯年収・ライフスタイル別】生命保険加入率を解説
- ライフステージ別の生命保険加入率
- 世帯年収別の生命保険加入率
- 世帯年収別の県民共済・生協等生命保険の加入率
- 世帯年収別の生命保険保障額は?
- 参考:国別・海外の生命保険加入率と比べた日本の加入割合は?
- アメリカの生命保険加入率は日本を下回る約60%
- 中国は生命保険市場が世界2位になるも普及率は低め
- まとめ
目次
日本の生命保険加入率を解説!
今まで生命保険に加入はしたことはないけど、これからも無保険でいいのか?と考えている方は大勢いらっしゃると思います。
次に気になるのは、周りの人はどれくらい保険に入っているのか、また年齢を重ねた今加入するとしたらどのような保険を選べばいいのか?ということではないでしょうか。
「保険に入らないまま何年も過ぎてしまって、今さら人にも相談しづらい」と躊躇して保険加入に踏み出せない方のために、この記事では以下の項目について解説していきます。
- 年齢ごとの生命保険の加入率と、それぞれに適した保険
- 医療保険の加入率
- 近年の女性の生命保険加入率
- 年収や生活様式別の生命保険加入率
- 国別の生命保険加入状況
ぜひ、最後までご覧になってくださいね。
ほけんROOMでは他にも保険に関する記事や、どの保険相談窓口を選べば良いかと言った記事を公開しておりますので、お悩みの方はそちらも合わせてご覧ください。
また、生命保険についての記事はこちらをご覧ください。
【令和元年度調査】生命保険加入率は約80%
では最初に、生命保険文化センターの令和元年度「生活保障に関する調査」から年代別の生命保険加入率を見てみましょう。
20代の生命保険加入率はやや低い傾向に 結婚するときは見直そう
ここ10年以上、20代の生命保険加入率は男女共にずっと50%台で変わっておらず、80%を超えている他の世代と比べるとやや低い傾向にあります。
「まだ収入が不十分だから」「自分に万一のことがあっても困る家族はいないから」などの意識が働いているというのが大きな理由として挙げられるかと思われます。
30代に近づけば収入が増えたり、結婚などをきっかけに保険加入をするというパターンが多いのではないでしょうか。
ただ、結婚前に加入した保険では結婚後に備えたいリスクには適さなくなっている場合があります。
結婚に際してはそれまで入っていた保険を見直すようにしましょう。
20代で保険を選ぶ際のポイントや、20代で医療保険に入るメリット・デメリットについて書かれた記事も参考にされてみてください。
30代からはライフイベントに合わせた生命保険加入の割合が高い
30代に入ると、保険加入率はぐっと増えて男女共に80%を超えます。
多くの方が結婚出産・住宅購入など、人生の設計図であるライフプランをより具体的に想定し始める年代だということが理由として挙げられます。
また、現在の暮らしのことだけでなく、老後のための資金のことも視野に入れだす方が増えるのが30代。
実際に、30代で今後のライフプランを立てている方は男性37.6%、女性36.9%。
20代に比べると、男性は9.2ポイント、女性は16.5ポイントも高いという結果が出ています。
しかし、ライフプランは当初の想定通り運用できるとは限りません。
怪我や病気で計画になかった医療費が大きくかさんでしまい、将来のためにと貯めておいたお金を切り崩さなければならないような事態は誰しもに降りかかる恐れがあります。
それまでの仕事ができなくなって収入が途絶えることもあるかもしれません。
特定の病気にかかった時の保障を手厚くできるもの・子供の学資や自身の老後資金を保障できるものなど、万が一の事態に備えることのできる保険は数多くあります。
自身が健康なうちからリスクに備えて準備をしておくことが不可欠です。
生命保険加入は何歳からでも大丈夫!保険のプロに相談しよう
年齢に関わらずリスクはある・年齢ごとに備えたいリスクは違う以上、生命保険加入は遅すぎるということはありません。
若いうちは余裕がなかったけど、最近は少しは落ち着いてきたという今こそが保険加入に最適な時期とも言えます。
健康な時ほど後回しにしてしまいがちですが、余裕のある時に準備をしてこそ保険の効果を最大限受けられます。早め早めの備えをしておきたいですね。
しかし保険は多くの種類があり、分かりづらい点もあって一人で選ぶのはハードルが高いと思われる方も多いでしょう。
そんな時はぜひ、プロの力を借りて自分に合った保険を見つけてください。
ほけんROOMではオンライン相談も行っていますから、気軽に利用してみてくださいね。
病気に備える医療保険・がん保険への加入率は7割ほど
ここでは各種生命保険加入率の詳しい数字を見ていきます。
これから保険加入を考える方が一番意識するのは、直近で降りかかるであろう病気のリスクへ備えることのできる医療保険のことではないでしょうか。
平成27年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、医療保険・医療特約の世帯加入率は91.7%。
世帯主に限った加入率でも、85.1%という高い数字が出ています。
働き手である世帯主に何かあったときのために、残された家族が経済的に困ることのないようにしようという考えが伺えます。
次に、日本人が最も備えておきたい病気である、がんへの保障に特化したがん保険の加入率。
同じく平成27年度の調査では、がん保険・がん特約の世帯加入率は60.7%となっています。
これは過去約10年間と比べて5%ほど高い数字です。
近年医療技術は進歩し、日本人の平均寿命も上がっています。
だからこそ、いつかかかる可能性の高いがんに対してしっかり備え、安心できる老後を送りたいという気持ちが高まっているのかもしれません。
終身医療保険の必要性について詳しく解説している記事も参考にされてみてください。
保険加入率の推移 女性の加入率はどんどん上昇している
近年、女性の生命保険加入率は上がっている傾向にあります。
「平成28年度生活保障に関する調査」によれば、平成28年度の女性の生命保険加入率は80.6%。
男性加入率の推移は平成2年度から80%前後でほぼ横ばいになっていて変わらないのに対し、女性の数値は10%以上も上がっているのです。
この30年間で、女性の社会進出の動きが広がり、収入も増えたことが背景にあると考えられます。
現在の日本では、人々の生活様式は多岐に渡っています。
夫婦共働き・シングルのご家庭では女性も働き手を担いますし、非婚化や晩婚化も進んで、自らの入院時や老後の資金を自分で用意しなければならないという女性も多くいらっしゃいます。
恐らく、今後女性の生命保険加入率はますます上がっていくのではないでしょうか。
万一の怪我や病気に怯えることなく健康に楽しい人生を送るため、若いうち、元気なうちから準備は必要です。
女性が特に備えておきたい、若年層でも発症する可能性が比較的高い子宮頸がんや乳がんなどを手厚く保障してもらえる保険も近年は登場しています。
「結婚も出産もまだ予定がないし」と保険に加入していない方でも、せめて医療保険には入っていたほうがいざという時安心ですね。
【世帯年収・ライフスタイル別】生命保険加入率を解説
ここまで、年代によってどんな保険に入るべきかということや、その加入率は違うということを解説してきました。
こちらの項目では、平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」を元に、子供の有無や収入など、ライフステージやライフスタイルの異なる家庭ごとに、生命保険の世帯別加入率が変わるのかどうかを詳しく見ていきたいと思います。
ライフステージ別の生命保険加入率
まずは、子供の有無による生命保険の加入率の違いについてです。
お子さんがいないご家庭の生命保険の世帯別加入率は73.3%となっています。
しかし一番下のお子さんが乳児であるご家庭の加入率は91.7%まで一気に上がり、大学生となって卒業する頃まで加入率が90%を下回ることはありません。
また子育て中のご家庭は死亡保険金額も高く、一番下のお子さんが大学を卒業するまでの平均死亡保険金額は、2000万円超だという数字が出ています。
特に乳児のいるご家庭の平均死亡保険金額は、約2,230万円でトップ。夫婦揃って死亡保険に加入しているご家庭も少なくありません。
妊娠中のトラブルへの備えから学費の確保まで、子育て中は生命保険の必要性を感じる場面が多いようです。
ちなみに大学生だったお子さんが巣立った後の世帯別加入率は80%くらいまで落ちる様子。
それにこの世代は住宅購入に伴って、稼ぎ手に万一のことがあってもローンを払い続けられるようにという目的で生命保険を契約していることも多いようです。
世帯年収別の生命保険加入率
次に、世帯年収別の生命保険加入率です。
生命保険文化センター「平成28年度生活保障に関する調査」によりますと、世帯年収が500万円を超えるラインの世帯からは生命保険の加入率が9割を超えています。
ランキング形式で見てみますと、加入率第一位は年収1000万円を超える世帯。
95.4%と、極めて高い数字が出ています。
続いて第二位は世帯年収700万円~1000万円の世帯で93.9%。第三位は500~700万円の世帯で90.8%。
いずれも9割超えの加入率ですが、第四位の年収300~500万円の世帯の加入率は85%。第五位の300万円未満の世帯は62.9%まで下がります。
収入が少ないと保険料を払おうという余裕がないのかもしれないと推察されます。
しかし、収入が少ないからこそもしもの時のために保険に入っておくべきという考え方もできます。
家計を今一度見直して、少しずつでも将来のために備えておくようにしたいですね。
世帯年収別の県民共済・生協等生命保険の加入率
生命保険加入率に限れば世帯収入によって大きく差が開くという結果になりましたが、これが県民共済・生協等生命保険への加入率になると少し数字が変わってきます。
ランキングにしてみると、最も県民共済、生協等生命保険加入率が高いのは世帯年収が500~700万円の層で、19.5%。
700~500万円世帯の18.4%、300~500万円世帯の16.2%、300万円未満世帯の14.2%と続きます。
最も低いのは世帯収入1000万円の層で、10.9%が加入しているという結果になりました。
県民共済、生協等生命保険への加入率は世帯収入によってあまり差が出ないのですね。
共済保険は掛け金が安くて入りやすいなどといったメリットがあります。
こちらの記事で共済保険について詳しく解説していますので、民間の保険とどういった点が違うのかなどが知りたい方は、ぜひ参考にされてみてください。
世帯年収別の生命保険保障額は?
それでは次に、世帯年収別の生命保険保障額に違いはあるのか見ていきましょう。
世帯年収が1000万円を超える世帯では、3000万円以上の高額な死亡保障がある保険に加入している方の割合が実に25%以上。
しかしその一方で、死亡保障額が1000万円未満の保険に加入されているという方の割合も25%を超えています。
高所得の世帯ほど高額の保障がある保険に加入する傾向にはあるものの、それほど極端な数字にはなっておらず、それぞれのご家庭に合わせたリスクに沿ったプランの保険に入られています。
生命保険の必要保障額については、こちらの記事で詳しく解説されています。参考にされてみてください。
参考:国別・海外の生命保険加入率と比べた日本の加入割合は?
ここまで日本人の生命保険加入傾向について解説してきましたが、中にはせっかく入った保険を途中で解約してしまったり、入るのを躊躇している方も多くいます。
原因としては不景気で保険料が払えない、非婚化・少子高齢化で養うべき家族がいないからなどが考えられます。
また、保険と言えばセールスや知人に半ば無理に勧誘されて入るもの、という意識が根底にあるのかもしれません。
保険とは自分のために入るものですから、自分に合った商品を、納得の上で契約しないと不本意な結末になりかねません。
公益財団法人生命保険文化センターによる、生命保険の充実感についての調査では、およそ3割の人が「加入している保険に充実感なし」と回答しているというデータもあります。
ご自身のライフプランに沿って、それに合った内容の保険かどうかをしっかり吟味して入るようにしたいですね。
とはいえ30代以上の年代では生命保険加入率は約80%と、依然として高いまま。
この数字は世界的に見ると高いのでしょうか?
日本人は用心深く極力リスクを回避したがる国民性だと言われていますが、保険の加入率にもそれが表れるとしたら、興味深いですね。
この項目では海外の生命保険加入率について解説します。
アメリカの生命保険加入率は日本を下回る約60%
生命保険料が世界シェア21.5%と世界第一位の生命保険大国であるアメリカ。
しかしその一方で、生命保険加入率は約60%と、日本を大きく下回っています。
男性が一家の大黒柱となって家族を支えるものという価値観が根付いている日本と違って、アメリカは夫婦共に働きに出るのが普通。
そのため、夫が死んだ時に家族が困らないように・・・という理由で生命保険に加入することはほぼなく、どちらかといえば資産形成が目的で加入する人が多いようです。
また、アメリカでは多くの人が、団体保険と呼ばれる勤務先企業や所属先団体を通じて加入する医療保険に入っており、この団体保険が死亡保険と同じ役割を持つのです。
ですからアメリカでは個人で保険に加入する必要がなければ死亡保険を準備していないという人が多いのですね。
中国は生命保険市場が世界2位になるも普及率は低め
2017年にアメリカに次いで生命保険市場が世界第二位となった中国。
経済的に急成長を遂げる中で国民の所得も上昇し、アメリカと同じく資産形成手段として生命保険を利用する風潮にあるようです。
実際に、養老保険や年金などの貯蓄性の高い保険が人気を集めている様子。
加えて、中国では少子高齢化が進んでいることで社会保障費が急増し、社会保障制度が追いついていません。
国から自助努力による保障を呼びかけられ、自らの将来に備えようと保険に加入するのですね。
また、公的な医療保険制度は自己負担が重いので、医療保険加入によってそれを軽減するという目的もあるようです。
人口の多い中国。これからさらに生命保険の需要が伸びていくことでしょう。
まとめ
年代や性別・さらに年収やライフスタイルによる保険加入率について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事のポイントは
- 20~60代全体の生命保険加入率は80%を超えている
- 直近で降りかかるリスクの高い病気に備えることのできる医療保険・がん保険への加入率は高い
- 近年の女性の社会進出に伴い、生命保険に加入する女性も増えている
- 収入が増えるにつれて生命保険加入率や保障額も増える傾向にあるが、自分や家族に合った保険を選ぶのが大切である
- 日本人の生命保険加入率は世界的に見ても高めで、アメリカや中国では資産形成を目的とした保険加入が多い
でした。
どのような保険を選ぶべきかは、単純に世帯収入だけでなく、どのような病気に備えたいか、子供の有無によっても異なってきます。
お金をかけるべきところをしっかり見極めて、悔いのない保険プランを立てるようにしたいですね。
生命保険は必要なの?と疑問をお持ちの方はぜひこちらをお読みください。