更新日:2018/10/11
終身保険は何歳まで加入できる?様々な「何歳まで?」の疑問を解説!
終身保険の加入を検討するとき、何歳まで加入できて、支払いは何歳まですればいいのか疑問に思う人もいるでしょう。一般的に加入できるのは80歳まで、支払いは定年までに終わらせるのが良いと言われています。支払い方法の違いやメリットも含めて終身保険の疑問を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
終身保険の「何歳まで?」を解決!保険料支払期間の注意点
「何歳まで加入できるの?」
「何歳まで保険料を支払えばいいの?」
ここでは終身保険の「何歳まで?」という疑問に分かりやすくお答えします。
終身保険の全ての「何歳まで?」を解決
また、保険料の支払い方もさまざまな方法があり、何歳までに払い終えればいいのか迷ってしまうかと思います。
そんな「何歳まで?」という疑問をひとつずづ解決していきましょう。
終身保険の加入年齢制限について
原則満80歳までとしている商品が多く、一時払い終身保険に限っては90歳まで加入できる場合もあります。
保険会社にとってリスクとなるのは、契約後数回しか保険料を受け取っていないのにすぐに被保険者が死亡してしまい、大きな保険金を支払うことです。
そのため、日本人の平均寿命に近い80歳という年齢で加入者を区切って、大きなリスクに備えているのです。
一時払い終身保険の年齢制限が他よりも高いのは、保険会社が加入時にまとまった保険料を受け取ることができ、リスクをある程度抑えられるためです。
保険会社も、多くの顧客から預かった保険料を運用して保険金を支払うので大きな損失を受ける
リスクは避けたいと考えているのです。
終身保険の保険料支払い方法3つ解説
- 有期払い
- 終身払い
- 一時払い
の3つがあり、商品によって異なります。
1:有期払い
サラリーマンの退職年齢を考慮し60歳や65歳などで払込完了となるものや、3年・5年・10年など年単位で払込期間を決めるものなどです。終身払いよりも月々の保険料は高くなる傾向がありますが、支払いが終わる時期があらかじめ分かるため資金計画を立てやすいというメリットがあります。
2:終身払い
月々の保険料は有期払いよりも安くなる傾向がありますが、保険契約時点で何年間支払い続けるのかが確定しないため、長生きした場合は支払い総額が有期払いよりも多くなる可能性があります。
しかし、加入時点での年齢が高い場合や、健康に自信がなく長生きする可能性が低い場合、少しでも月々の支払いを抑えたい場合などは終身保険の方がふさわしい可能性もあります。
もし老後、保険料の支払いが辛くなっても、健康状態によっては他の保険に加入できなくなってしまっている可能性もあるのでよく考えて判断しましょう。
3:一時払い
ある程度まとまった金額を支払う必要がありますが、月払いや年払いに比べて保険料総額が安く済む傾向があります。
また健康に関する告知事項が少なく、加入しやすいことが多いです。
比較的若い年齢で加入する場合や途中で解約する予定があり、資金に余裕がある場合は一時払いが最も向いていると言えます。
終身保険の保険料支払期間の注意点!何歳までにすべきか?
有期払いの終身保険の場合、何歳まで、もしくは何年間払い続けるのが良いのでしょうか?
保険料は定年までに払い終えるのがベター
サラリーマンの場合、何歳まで現役並みの給与が支給されるかは会社によって異なりますが、遅くとも定年退職までに、自営業やフリーランスの方でもなるべく元気に働いているうちに払い終えてしまうと安心です。
退職後に収入が大幅に減少すると、月々の保険料の支払いが苦しくなってしまう可能性があります。
保険料の支払いのために貯蓄を切り崩したり、老後の生活に影響が出たりしては本末転倒です。
日本人の平均寿命から見て終身払いは損する可能性が
今や日本は世界一の長寿大国と言われており、平均寿命は男女ともに80歳を超えています。
安いとはいえ何十年も保険料を払い続けると、有期払いや一時払いに比べてはるかに大きな金額を払うことになります。さらに、支払う保険料の総額が、死亡保険金の金額を上回る可能性もあり、結果的に損をしてしまう可能性すらあります。
今や、長生きはひとつのリスクであるとも言われています。自分が何歳まで生きられるかは誰にも分りませんが、 リスクには備えておいたほうが安心です。
長生きリスクを考えると、終身払いは避けたほうがいいと言えるでしょう。
返戻率をあげたいなら、短期払いがおすすめ
受け取る解約返戻金が、支払った保険料総額に対してどれくらいの割合であるか、という考えをもとに計算されるのが「返戻率」です。例えば200万円を支払って加入した終身保険を解約し、240万円の解約返戻金を受け取った場合
- 240万円(解約返戻金の金額)÷200(保険料の総額)×100(%)=120
と計算し、返戻率は120%である、と言えます。
支払い済の保険料総額を100%として、受け取る解約返戻金が100%を超えていれば利益がでていることを表し、100%を下回っていれば元本割れし、損をしていることを表します。
返戻率はいつ解約するかによって変わるため、解約するならなるべく返戻率の高い時がおすすめです。
そして、返戻率が高くなりやすいのは「短期払い」です。
保険会社は顧客から受け取った保険料を国債などで運用し、利益を出して返戻金や保険金に充てています。そのため、顧客が短期間で支払いを終えれば保険会社が運用できる期間が長くなるので利益を出しやすくなるのです。
理想は加入と同時に一時払いで保険料を払い終えてしまうことですが、まとまった資金を用意するのが難しい場合5年や10年といった短期払いも良いでしょう。
まとめ:終身保険の様々な「何歳まで?」の疑問
といった疑問について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
これまでの内容をまとめると
- 加入可能な年齢は80歳までの商品が多い
- 一時払いの時は90歳までのこともある
- 保険料の支払いは短期間で支払うのが理想、遅くとも定年までに終わらせる
- 終身払いは長生きすればするほど損をすることになり、老後の負担となる危険がある
- 解約も視野に入れた場合、短期払いの方が返戻率が高くなりお得
以上のように言えます。
何歳までに加入したいのか、何歳まで保険料を支払う余裕があるのかはもちろん人によって違うかと思いますが、自分の状況と今後の人生設計を見直し、お得な終身保険選びをしましょう。
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