女性に終身保険は必要なの?女性から見た保険の選び方とは?

特に女性にとって保険というのは身近なものであり、必要性が高い商品でもあります。保険には終身保険と定期保険がありますが、終身保険をあえて選ぶのはなぜでしょうか。今回は女性が終身保険を選ぶ際の基準と終身保険自体の長短を交えてご紹介いたします。

女性に終身保険は必要か不要かを考えてみよう

女性にとって保険というのは男性よりも重要なものかもしれません。


もちろん生命という点に関しては男性と女性との差はないものの女性の方が一般的には病気にかかるリスクが高いと言われています。


また日本だけではなく世界的にも女性の方が長寿である傾向が見られます。


女性にとって終身保険というのは長生きをする上だけでなく、保障されるためのリスクを天秤にかけて考える必要があります。


ただし、全ての女性が必ずしも終身保険に加入しているわけではありません。


女性にとって保険、とりわけ終身保険は必要なものなのでしょうか。



女性の保険料の金額は1か月あたりおよそ1.5万円ほど

終身保険とは一生涯の保障を売りにしている保険であり、比較的高い保険の部類になります。

また、一生涯の保障を売りにしている終身保険は加入審査も厳しい傾向があり、女性が加入をためらう原因を作るもとになっています。


終身保険の保険料は一般女性であれば、およそ月額1万5千円程度です。


定期保険の保険料と比べるとかなり高く、終身保険を避け、あえて定期保険に加入する女性も多いです。


しかし、定期保険は満期になった途端に保障が消えてしまいます。


再度、定期保険に加入するときには年齢が増しており、持病が悪化していたりしますので保険料は高くなります。


定期保険へ一生涯かけて加入していると、トータルで終身保険の保険料を上回ることは珍しくありません。

終身保険の必要性が高い女性とは

終身保険に加入するか否かは保険料だけで決めることはできません。

また、終身保険に加入するよりも定期保険に加入していれば事足りる方もいます。


しかし、終身保険に加入しておいた方が良い、つまり終身保険の必要性が高い女性も確かにいます。


問題は、どんな女性が終身保険の必要性が高い女性であるかということです。


終身保険は一生涯の保障であり、亡くなったときの備えでもあります。


元来、終身保険は生命保険から発祥しているため亡くなったときの備えが論点に上がることは必然的であり避けられない問題です。


今回は亡くなったときの備えを考えている女性、すなわち終身保険の必要性が高い女性を3つのタイプに分けてご説明します。


ご自身がどのタイプに当てはまるかを考えてみてみましょう。

自分の葬儀代を用意しておきたい女性

第一のタイプはご自身の葬儀代、自分が死んだあとの面倒をお子様や親しい方へ押し付けたくないとお考えの方です。

死んだあとの心配までされるお優しい女性ですので安全志向が強い女性とも言えます。


葬儀代というのは安く済ませても数十万円かかることが一般的です。


死亡保険金が出れば数百万円の金額が支払われることになりますので十分に親しい方へ配慮することが可能になります。


終身保険の保障は一生涯ですから、いつ迫ってくるか分からない自分の最期に対する準備をすることになります。


つまり終身保険を亡くなった後の準備、終活の一環として捉えている淑女の方は極めて多いです。

資産があり子供の相続税支払いが心配な女性にはおすすめ

第二のタイプは資産を子どもへ継続する場合に効率性を求める女性です。

このような堅実な女性は基盤を作るうえでとても秀でている女性と言えるでしょう。


遺産相続の際には分配するうえでトラブルになりやすく、弁護士の仕事の内大きなシェアを抱えるものです。


しかし、弁護士が法律を武器にして解決する以上は遺産相続も法律の問題になるということです。


その法律の中で税法というのは遺産分配をするうえで面倒な存在です。


資産を子どもに譲渡する場合は相続税がかかることになります。


この相続税については生命保険による特別な非課税枠が設けられています


生命保険によって発生した資産については

500万円 × 法定相続人の人数

の非課税枠が設けられることになっています。


単純に資産を残すのではなく、効率よく資産を残す堅実な方法の一つが保険とも言えます。

堅実に貯蓄をしたい女性には低解約返戻金型終身保険がおすすめ

終身保険というのはかなりの金額と長い期間をもってもしもの時の備えをするツールです。

このような保険に合う女性は我慢強いしっかりした女性です。


銀行に預けても、10年預けて100円にしかならないというふざけた状態が起こっています。


銀行が超低金利を導入しているおかげで預金者の資産は一向に増えずに困っている方も多いのではないでしょうか。


それならば保険に加入しておいて銀行よりも高い金利で貯蓄しておき、保障も手に入れることの方が良いとは思いませんか。


元本割れのリスクをお考えの方には低解約返戻金型終身保険をお勧めします。


低解約返戻金型というのは文字通り比較的低金利で運用するタイプですが、それでも銀行に預けるより高い金利であることがほとんどです。


低金利で運用するため大きく資産を上げることはできませんが、元本割れになるリスクも同時に抑えることができます。

終身保険が必要性が低い女性とは

逆に、終身保険の必要性が低い女性つまり終身保険に加入しない方がいい女性もいます。

終身保険というのは万能ではなく短所も存在しています。


終身保険だから格式が高く、保障も高性能であるという保証はどこにもありません。


終身保険よりも定期保険にした方が良い女性というのは次の3パターンが考えられます。

貯蓄に困っていない女性にはおすすめしない

まず貯蓄に困っておらず、何か特別に用意する必要のない方にとって終身保険はあまり効果を発揮しません。

終身保険はお金を増やすツールではなく、お金をプールしておくためのツールです。


つまり効率よくお金を貯めるためのツールであり、一定以上の貯蓄をお持ちの方にとっては終身保険が上手く働くことはありません。

途中解約の恐れがある女性にはおすすめしない

終身保険の保険料は比較的高く設定されています。

一生涯の保障をするのですから当然と言えますが、一生涯支払わなければならない保険でもあります。


保険ですので途中解約をすればすべてが水の泡となり、解約返戻金も大幅に減ることさえあります。


一定期間以上加入していれば元本以上の解約返戻金が手に入りますので一生涯支払う必要はないものの、保障を残しておくためにはやはり保険料を支払わなければなりません。


また、終身保険は長く入り続けているからこそ意味があります。


仮に長期間の支払が難しいと感じる場合は終身保険には加入しない方が良いでしょう。

子供が小さい間など一定期間の保障を手厚くしたい女性は定期保険がおすすめ

お子様が誕生されて中学、高校と進学される一定期間というのはかなり長いです。


しかし子供が病気になりやすい期間、つまりお子様が小さい間だけ保険に加入して置く場合は終身保険ではなく定期保険に加入しておき費用を抑えておいた方が良いでしょう。


また、お子様が小さい間というのは保障を手厚くしておくことを考えられているのであれば定期保険の方が安くて高度な保障を手に入れることができます。

子供がいる場合は、終身保険よりもまずは医療保険を検討しよう

お子様に対して心配することは亡くなったときではなく、生き延びるために直面する緊急時への対応費用です。


お子様がなくなってから遺産の心配をされる方はおらず、お子様が病気にかかり多額の費用が掛かるときに保険を考える方はいます。


そのためお子様がいる場合は生命保険ではなく医療保険を考えておくべきです。


医療保険にも終身保険型のものがありますが、定期保険型の医療保険に加入しておき少ない費用でどれだけの保障が得られるかを検討しておくことをお勧めします。

女性一人一人にとって、必要な保険は違います

女性といっても、お金のある女性、ない女性、もしくは結婚・独身、若い女性、子供をお持ちの女性など、様々ですよね。

よく保険は、年齢、性別、年収、家族構成などから、必要な保険はある程度絞られてくると言われていますが、そうとはいっても、その人のお金に対する考え、リスクに対する考え、保険に対する考えは変わってきます。


そのようなときは、やはり保険のプロの方に相談してもらうことをおすすめします。

店舗型の保険相談のほかにも、訪問型の保険相談もある

「ほけんの窓口」が店舗型の保険相談として有名ですが、これは駅の近くにある「ほけんの窓口」の店舗に入って、不動産相談と同じように、保険を相談するものです。

家の近くに店舗がない、もしくは家やカフェで保険相談をしたいという方は、保険のビュッフェ保険マンモスなどを利用すると良いでしょう。


これらのサービスは、自宅にFP(ファイナンシャルプランナー)の方が来訪したり、家の近く、職場の近くのカフェを指定して、そこで相談を開始するといったサービスです。


子供が小さくて、家から出られないなどの女性のニーズを抑えているサービスですよね。


さらに、どちらも相談料は無料となっており、さらにサービスによっては、相談しただけで、お肉や生活用品などがもらえる特典付きです。

FPの方のアンケート結果を参考にしよう

ほけんROOMでは、実際に活躍しているFPの方に、アンケートを実施しました。

ぜひ女性の方は、以下のアンケート記事を参考にしてみると良いでしょう。


  • 独身女性
  • 結婚して専業主婦の女性(子供なし)
  • 結婚して専業主婦の女性(子供あり)
  • 結婚して共働きの女性(子供なし)
  • 結婚して共働きの女性(子供あり)
  • シングルマザー

と、どの女性にも参考になるアンケートです。


ぜひご覧になってください。

参考:30代女性に終身保険は必要?

女性の場合30代が一番保険について具体的に検討し始める年齢ではないでしょうか。


ここでは30代の女性の終身保険の必要性について以下のパターンに分けて解説していきます。

  • 子供がいない場合
  • シングルマザーの場合
  • 子供と夫がいない場合

それでは詳しくみていきましょう。

①子供のいない30代独身女性の場合:定期保険がおすすめ

理由:葬式費用の貯蓄があれば死亡保障は不要

子どものいない30代独身の女性には、家族(親や兄弟・姉妹など)にのこすお金が必要なければ、死亡保障は最低限で良いといえます。

最低限の死亡保障の金額の目安は、葬式にかかる費用です。2016年の日本消費者協会「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」によると、葬式にかかる費用の総額は約196万円となっています。約200万円程度を終身保険で用意すると安心です。

30代独身の女性に重要な保障は、自分が生きていくための医療保障です。

病気になった時にかかる治療費や、入院や通院で仕事を休むことにより減った収入などに備える医療保険に加入しましょう。医療保険のほかに、がんなどの大きい病気にかかったときに役に立つ「生前給付型」の医療保険も準備しておけば安心です。

貯蓄目的で途中解約前提なら終身保険の加入がおすすめ

子どものいない30代女性には、死亡保障としての終身保険はあまり必要ないと説明しましたが、貯蓄機能を目的とするならば終身保険もおすすめです。

終身保険は掛け捨ての保険ではありませんので、解約すると解約返戻金を受け取ることができます。その解約返戻金を貯蓄代わりとして利用するのです。

ただし、短期間で途中解約すると、払い込んだ保険料よりも解約返戻金が少ない(損をする)場合がほとんどですので注意しましょう。

なお、終身保険の保険料は掛け捨ての保険に比べて保険料が高くなりますので、加入するならば、保険料が比較的安くすむ30代の若いうちがおすすめです。
生前給付型の保険とは、がん・心筋梗塞・脳卒中などの病気にかかった場合に、本人に給付金が支払われる保険をいいます。「特定疾病保障保険」や「三大疾病保障保険」という名称で販売されています。

②シングルマザーの場合:子供のために死亡保障の終身保険がおすすめ

シングルマザーで子どもを育てている30代の女性の場合、自分が生きていくための医療保障と、家族のためにのこす死亡保障の両方が必要です。


自分のための保険として、入院・手術に備えた医療保険、がんなど大きな病気にかかったときの生存給付型保険を検討しましょう。


子どもが独り立ちするまでは、比較的大きな死亡保障が必要となります。保険料の安い収入保障保険や定期保険で準備するとよいでしょう。


収入保障保険や定期保険に加えて終身保険に加入しておけば、子どもが独立した後に、最低限の死亡保障(葬儀代など)として利用することができます。また、終身保険を解約することで、解約返戻金を老後の生活資金としても使うことも可能です。

③夫と子供がいる場合:家事ができない状況などに備えられる医療保険がおすすめ

子どもがいる30代の女性で夫がいる場合は、それほど大きな死亡保障は必要ではありません。


死亡保障よりも、入院・手術に備えた医療保険、がんなど大きな病気にかかった時に備える生存給付型保険で、家事などができなくなる事態に備えましょう。


ただ、30代はまだ貯蓄が十分でないことも少なくありません。もし子どもの教育資金などに不安がある場合は、定期保険や収入保障保険など、死亡保障のある保険にも少し加入しておくと安心できます。


子どもが独立したあとに備えて、貯金代わりに終身保険に加入することも手段の一つです。中でも「低解約返戻金型終身保険」は、ふつうの終身保険よりも保険料が安いためおすすめです。


※「低解約返戻型終身保険」は、保険期間中の解約返戻金が少ないため、途中で終身保険を解約してしまうと損になりますので注意が必要です。

まとめ:女性における終身保険の必要性と保険の選び方

いかがでしたでしょうか。


終身保険というのは長期間にわたって補償をしてくれるだけでなく資産運用においても優秀です。


しかし、本来は生命保険であり亡くなったときの準備をするものであります。


ご家族のことも考えつつ終身保険が良いのか、あるいは定期保険の方が良いのかを検討してみてください。

生命保険は必要なの?と疑問をお持ちの方はぜひこちらをお読みください。

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