手術のみのペット保険とは?入院・手術特化型のメリット・デメリットを解説

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手術のみを補償するペット保険をご存知ですか?ペット保険には入院・手術特化型の保険があり。フルカバー型と併用・重複することで補償を充実させることができます。今回の記事では、入院・手術のみのペット保険のメリット・デメリット、保険料はいくらか解説します。

入院・手術のみを補償するペット保険とは?注意点についても解説

ペット保険には「通院・入院・手術」の3つを幅広く補償するフルカバー型のペット保険と、「入院・手術」のみを補償する特化型のペット保険があります。


今回ほけんROOMでは、ペット保険の入院・手術のみに特化した、特化型保険について解説していきます。


解説する内容は以下の通りです。

  • ペット保険の3タイプとは?タイプ別の特徴を徹底解説!
  • タイプ①:フルカバー型
  • タイプ②:入院・手術特化型
  • タイプ③:通院特化型タイプ
  • 入院・手術特化型保険は不要?請求が多い手術費用を紹介
  • 入院・手術特化型のメリット・デメリット、取扱会社を紹介
  • 特化型保険のメリットは保険料が安い!
  • 入院・手術特化型のデメリットは通院補償がないこと!
  • 入院・手術のみのペット保険がある保険会社は?
  • 「特化型ペット保険」おすすめする人・しない人
  • 入院・手術のみのペット保険がおすすめの人は?
  • 入院・手術のみのペット保険をおすすめしない人は?
  • 「入院・手術のみのペット保険」2つの注意点
  • ①:フルカバー型同様、去勢・避妊手術等は補償対象外
  • ②:窓口精算は使えない、保険金請求は後日精算のみ
  • まとめ:入院・手術のみのペット保険は保険料もお手頃でおすすめ
以上の内容を解説していきます。

ペット保険の加入を検討する際に「フルカバー型・特化型」の両方を検討している方も多いと思います。

場合によっては、フルカバー型と特化型を併用・重複することで、補償を充実させる方法もあります。

保険を選ぶ際の選択肢の1つとして、併用や重複もできることは覚えておきましょう。

これからペット保険の加入を検討している方には、今回の記事内容が参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

ペット保険の3つのタイプとは?それぞれの特徴を徹底解説!

ペット保険には「フルカバー型」「入院・手術特化型」「通院特化型」の3タイプがあります。


ここではそれぞれの保険タイプを詳しく解説していきます。

  1. ペット保険のタイプ①:フルカバー型
  2. ペット保険のタイプ②:入院・手術特化型
  3. ペット保険のタイプ③:通院特化型タイプ
今後保険加入を検討中の方は、どのタイプが自分に合っているのかを判断する際の、参考にしていただけたらと思います。

3タイプの特徴をしっかり把握したうえで検討するのが、保険選びを失敗しないポイントになります。

ここで紹介するタイプ別の特徴をしっかり把握しておきましょう。

ペット保険のタイプ①:フルカバー型

フルカバー型のペット保険とは「通院・入院・手術」の3つを補償してくれるペット保険のことです。

ペット保険で1番使う機会の多いのが通院補償です。

使われる機会の多い通院も補償対象になっているのが、フルカバー型の特徴です。

フルカバー型のペット保険では、基本的に補償割合が50%、または70%の補償割合に設定している保険会社が多いです。

ただし、数は少ないですが、フルカバー型のペット保険のなかには80%~100%を補償してくれる保険プランもあります。

フルカバー型は「通院・入院・手術」の3つを幅広く補償してくれるので、万が一ペットがケガや病気になってしまったときには、気軽に動物病院に連れて行きやすくなります。

ペットのケガや病気を幅広く補償してもらいたい場合は、フルカバー型のペット保険がおすすめです。

ペット保険のタイプ②:入院・手術特化型

入院・手術特化型の保険は、通院補償がなく、入院や手術の場合のみ保険金がもらえるタイプのペット保険です。

補償範囲がせまい分、フルカバー型の保険と比べると、保険料は比較的割安に設定されています。

ただし、入院・手術特化型保険には注意点もあります。

入院・手術特化型保険は、各保険会社によって、補償の対象範囲が異なる場合があります。

基本的に手術は補償対象になっています。

ただし保険会社によっては、入院も補償する保険と、手術を伴う入院の場合のみ補償する保険があるので注意が必要です。

保険選びの際に注意点はありますが「なるべく保険料を抑えたい」でも「高額な治療には備えておきたい」と考えている人におすすめなのが、入院・手術特化型の保険です。

ペット保険のタイプ③:通院特化型タイプ

補償範囲は狭いですが、保険料が安いのが「通院特化型」タイプの保険です。

ペット保険は基本的に、年齢が高くなるとともに保険料も高くなっていきます。

基本的に通院のみに特化したペット保険では、値上がりの幅が少なく設定されています。

そのため、高齢になったあとも継続しやすいのが「通院特化型」の特徴です。

少しでも保険料を抑えて、使う機会の多い通院補償のみを希望する方におすすめの保険が「通院特化型」タイプの保険です。

通院のみのペット保険については以下の記事でも解説しておりますので、参考にしてみてください。

入院・手術のみのペット保険は必要・不要?手術費用の平均も紹介

ペットの医療費は全額自己負担のため、発症したケガや病気によってかなり高額になってしまいます。


とはいえ、手術が必要なケガや病気で動物病院に行く機会はほとんどないと思います。


そのため、手術でどれくらいの医療費がかかるのか、知らない方も多いのではないでしょうか。


ここでは、アイペット損害保険株式会社が毎年公開している「保険金請求の多い傷病ランキング」と「参考診療費」を紹介します。


入院・手術のみのペット保険が必要かどうか、判断する参考にしていただけたらと思いますので、ぜひご覧ください。


犬の保険金請求が多い傷病ランキング1位~5位

傷病名診療例
参考診療費
腫瘍皮膚腫瘍を手術で除去90,400円
歯周病全身麻酔で歯石除去と抜歯97,300円
骨折膝蓋骨脱臼折れた骨を手術でつなげる308,700円
異物誤飲全身麻酔で異物を内視鏡で取り出し77,760円
膝蓋骨脱臼ズレた膝蓋骨を戻す手術254,000円


猫の保険金請求が多い傷病ランキング1位~5位

傷病名診療例参考診療費
異物誤飲異物を開腹手術で取り出し220,800円
腫瘍皮膚腫瘍を手術で除去90,400円
歯周病全身麻酔で歯石除去と抜歯97,300円
尿石症膀胱の結石を手術で取り出し127,800円
骨折折れた骨を手術でつなげる308,700円

※出典:アイペット損害保険株式会社ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021


※アイペット損害保険株式会社の支払データに基づき、傷病毎の診療ケースを想定して獣医師が算出した参考金額


いかがでしょうか。


万が一、ペットが手術が必要なケガや病気にかかってしまった際、このぐらいの費用がかかってしまう可能性があります。


突然の高額な治療費に備えるためにも、入院・手術特化型の保険加入をおすすめします。

入院・手術のみの保険のメリット・デメリット、取扱保険会社とは

入院・手術特化型の保険には、メリットもあればデメリットもあります。


ここでは「入院・手術特化型保険」のメリット・デメリットの紹介と、取扱っている保険会社も合わせて紹介していきます。


紹介する内容は以下の3つです。

  1. 特化型保険のメリットは保険料が安い!
  2. 入院・手術特化型のデメリットは通院補償がないこと!
  3. 入院・手術のみのペット保険がある保険会社は?
ペット保険に加入する際には、事前にメリットとデメリットを把握してから選ぶことが大切です。

入院・手術特化型保険を取扱っている、保険会社とプランを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

入院・手術のみのペット保険のメリットは?保険料が比較的安い!

入院・手術のみのペット保険のメリットは、やはり保険料が安いことです。

基本的にペット保険は、ペットの年齢が高くなるとともに金額も高くなっていきます。

「通院・入院・手術」の3つが補償対象になっているフルカバー型は、補償範囲が広い分、どうしても保険料金は高くなってしまいます。

特に多頭飼いをしている飼い主さんは、頭数が多いほど保険料の負担が増えていきます。

ペット保険加入のために、生活が苦しくなってしまっては何のための保険かわかりません。

その点「入院・手術特化型」では、比較的治療費のかからない通院費を対象外にすることで、保険料を安く抑えることが可能です。

さらに、手術を受けた際に受け取れる金額が、フルカバー型の保険と比べて高い場合も多いです。

そのため、万が一手術費用が高額になったとしても、飼い主さんの金銭負担をかなり軽減してくれます。

保険料は抑えたいけど、万が一の高額な治療には備えておきたい!

そんな飼い主さんには、入院・手術のみの特化型ペット保険がおすすめです。

入院・手術のみのペット保険のデメリットは?

入院・手術特化型のデメリットは、通院治療がメインになるケガや病気をしたとき、通院補償がないことです。

軽度なケガや病気での通院治療になると、治療費は全額自己負担になります。

もし、入院・手術が必要ない治療で長期間通院する場合には、たとえ保険料を払っていたとしても、補償を受けることはできません。

比較的保険料が安い入院・手術特化型の保険ですが、通院がメインになるケガや病気の場合には、保険料だけ支払うことになってしまうのがデメリットです。

また、窓口清算に非対応な場合が多いのもデメリットです。

フルカバー型の保険では、窓口清算に対応した動物病院で保険証を提示すると、治療費から保険金を差し引いた金額のみを支払う「窓口清算」を使うことができます。

しかし入院・手術特化型のペット保険では、この窓口清算に対応していない場合が多いです。

そのため、いったん全額自己負担で支払う必要があり、あとから保険会社に保険金を請求することになります。

この請求手続きも、手間がかかるため「入院・手術特化型保険」のデメリットといえます。

入院・手術のみのペット保険がある保険会社とは?

ここでは、現在入院・手術のみの保険プランがある保険会社とプラン名を紹介します。

今後「入院・手術特化型」の保険を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
保険会社プラン名
au損保通院なしタイプ
アイペット損保うちの子ライト
アニコム損保どうぶつ健保ぷち
SBIプリズム少短ホワイトプランⅡ
日本ペットパールプラン(手術特化)
楽天ペット保険スーパーペット保険(手術・入院プラン)
入院・手術の特化型でも入院と手術の両方補償対象になっているプランもあれば、手術のみのプランもあります。

同じ入院・手術特化プランでも、それぞれ補償内容が異なります。

実際に加入する際には各保険会社の公式ページで確認、または資料請求で詳しい保険内容の確認をしてから加入するようにしてください。

保険料を抑えつつも、入院や手術が必要になる大きなケガや病気にはしっかり備えたい!

このように考えている飼い主さんも多くいると思います。

そんな方には、ここで紹介した保険プランを参考に検討してみてください。

入院・手術のみのペット保険がおすすめ・おすすめできない人とは

特化型保険はおすすめできる人とできない人がいます。


おすすめする人、おすすめしない人、それぞれの特徴を解説します。

  1. 入院・手術のみのペット保険がおすすめの人は?
  2. 入院・手術のみのペット保険をおすすめしない人は?
加入後に失敗したと思わないように、ここで紹介する内容を参考に判断していただけたらと思います。

自分にあっている保険かどうかだけでなく、飼っているペットに合っている保険かどうかも合わせて判断することが大切です。

入院・手術のみのペット保険がおすすめできる人は?

入院・手術のみの特化型保険がおすすめな人は
  1. 保険料を出来るだけ抑えたい
  2. 高額な治療にのみ備えたい
になります。

入院・手術特化型保険は、フルカバー型の保険と比べると保険料が割安な傾向にあります。

しかし、手術を受けた際に受け取れる保険金は、フルカバー型よりも多く受け取れる場合があります。

通院は対象外になってしまいますが、比較的治療費の安い通院治療より、高額になりやすい入院費用と手術費用。

この2つにしっかり備えて、保険料を安く抑えたい人には「入院・手術特化型」はおすすめのプランです。

また、多頭飼いで保険料が高くなってしまいがちな飼い主さんにもおすすめです。

ペットが高齢になってくると、入院や手術が必要なケガや病気のリスクが高くなります。

高額な医療費の備えとして、ぜひ入院・手術特化型保険を検討してみてください。

入院・手術のみのペット保険がおすすめできない人は?

入院・手術のみの特化型保険をおすすめしない人は
  1. 通院補償も付けたい
  2. 窓口清算を使いたい
  3. こまめに動物病院で診察を受けたい
このような人には特化型保険はおすすめしません。

通院で治るケガや病気なら、そこまで高額な治療費にはならないと思います。


ですが、通院治療が長期間にわたって必要な場合は、1回の治療費は安くても総額でかかる費用は高くなってしまいます。


また、通院の回数が多い場合、窓口清算に対応していなければ、毎回請求手続きをする必要があり、かなり手間になってしまいます。


ペットのちょっとした体調不良など、こまめに動物病院で診察を受けたい方にも「入院・手術特化型保険」はあまりおすすめできません。


飼っているペットの種類によって保険選びは変わってきます。


飼っているペットが通院治療が必要なケガや病気にかかりやすい種類かどうか。


このへんを1度きちんと調べたうえで、通院補償も必要かどうかの判断をしてみてください。

入院・手術のみのペット保険に加入する際の2つの注意点は?

比較的安い価格の特化型保険ですが、注意するポイントもあります。


ここでは「入院・手術」特化型保険注意点を2つ解説します。

  1. ①:フルカバー型同様、去勢・避妊手術等は補償対象外
  2. ②:窓口精算は使えない、保険金請求は後日精算のみ
あらかじめ知っておかないと、後々トラブルの原因になってしまう内容です。

特化型保険の加入を検討している方は、ここで解説する注意点を知った上で、加入するかどうかの判断をしていただけたらと思います。

①:フルカバー型同様、去勢・避妊手術等は補償対象外

たとえ入院・手術特化型の保険に入っていたとしても、健康体に施す処置は去勢・避妊手術」含め補償の対象外です。

例外として、ケガや病気があり、その治療のために「去勢・避妊」の処置をした場合は対象になります。

ただし、これも各保険会社によって補償の対象になるかどうかの判断は違ってきます。

詳しくは、各保険会社の公式ページで「保険金をお支払いできない主な場合」を確認してください。

このように「入院・手術特化型」の保険に加入していたとしても、対象外になる場合があります。


後々トラブルにならないように、ペット保険加入の際には、補償対象外になる場合もある。


このことをしっかり理解したうえで保険に加入するようにしましょう。

②:全ての商品で窓口精算は使えず、保険金請求は後日精算のみ

入院・手術特化型のペット保険は、基本的に窓口精算は使えません。


そのため、いったん全額自己負担で支払う必要があります。


窓口精算に対応している保険プランなら、動物病院での支払いの際に、保険金を差し引いた自己負担分だけの支払いです。


しかし、窓口清算が使えない特化型保険では、保険会社に直接請求する「後日精算」になります。


後日精算では、窓口の支払いの際には全額自己負担になります。


後日保険金を受け取れるとはいえ、いったん高額な治療費を払わなければいけないので、一時的にかなりの出費になってしまいます。


窓口精算に対応していない特化型の保険を選ぶ際には、一時的に大きな金額を支払う必要があることは覚えておきましょう。


保険金請求が簡単なペット保険については以下の記事で詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ

近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。


ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!

まとめ:入院・手術のみのペット保険は保険料もお手頃でおすすめ

今回はペット保険のプランのなかで「入院・手術特化型」の保険について解説しました。


解説した内容は以下の通りです。

  • ペット保険の3タイプとは?タイプ別の特徴を徹底解説!
  • タイプ①:フルカバー型
  • タイプ②:入院・手術特化型
  • タイプ③:通院特化型タイプ
  • 入院・手術特化型保険は不要?請求が多い手術費用を紹介
  • 入院・手術特化型のメリット・デメリット、取扱会社を紹介
  • 特化型保険のメリットは保険料が安い!
  • 入院・手術特化型のデメリットは通院補償がないこと!
  • 入院・手術のみのペット保険がある保険会社は?
  • 「特化型ペット保険」おすすめする人・しない人
  • 入院・手術のみのペット保険がおすすめの人は?
  • 入院・手術のみのペット保険をおすすめしない人は?
  • 「入院・手術のみのペット保険」2つの注意点
  • ①:フルカバー型同様、去勢・避妊手術等は補償対象外
  • ②:窓口精算は使えない、保険金請求は後日精算のみ

「通院・入院・手術」を補償対象にしたフルカバー型と比べると「入院・手術特化型」の保険は保険料が比較的安いです。


保険料はなるべく抑えたい、でも大きなケガや病気には備えたい。


そんな方におすすめなのが今回解説した「入院・手術特化型保険」になります。


なるべく保険料の安いペット保険を探している方は、今回解説した特化型のペット保険もぜひ検討してみてください。


またほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

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