更新日:2022/11/08
ペット保険の闇を徹底解説!慢性疾患に罹ると更新できないのは本当?
ペット保険の闇をご存知ですか?アクサダイレクトが持病のあるペットの病気を免責事由・補償対象外とし、継続拒否して炎上したトラブル・事件のことです。では実際に持病の有無で更新できない・断られたりするのでしょうか?今回はペット保険の闇について解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- ペット保険の闇とは?継続拒否された最悪の事例と予防法を解説!
- ペット保険の闇と呼ばれるアクサダイレクトの炎上事件の詳細は?
- ペット保険の闇とは、アクサダイレクトの炎上事件のこと!
- アクサダイレクトはどんな対応を取っていた?
- アクサ炎上の経緯は?更新時に免責事由を追加したことが要因!
- 持病がある犬の更新時に、その持病を補償対象外としたことが発端
- ペット保険の終身に注意!あくまで保険契約は1年限り!
- 更新時以外に考えられるペット保険の3つのトラブル事例とは?
- ①:既往症や年齢等の告知義務違反
- ②:去勢・避妊手術等補償対象外のものがある
- ③:待機期間中の病気・ケガは補償されない
- ペット保険のトラブルを防ぐための方法は?
- ①:重要事項説明書や約款はよく確認しておく
- ②:加入時の審査では正確に告知する
- ③:疑問点があれば、必ず保険会社に確認する
- 参考:そもそもペット保険はいらない・不要?必要性を徹底解説!
- ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ
- まとめ:後悔しないよう、約款等はよく確認しておくのがおすすめ
目次
ペット保険の闇とは?継続拒否された最悪の事例と予防法を解説!
ペット保険の闇と呼ばれるアクサダイレクトの炎上事件の詳細は?
先述の通り、「ペット保険の闇」とは、ある保険会社と契約者(飼い主さん)の間で実際に起きた炎上事件のことを指します。
ここでは、
- 「ペット保険の闇」とは
- 保険会社の対応
ペット保険の闇とは、アクサダイレクトの炎上事件のこと!
「ペット保険の闇」この始まりは、2016年に投稿されたあるブログ内容が発端でした。
ブログ主は、アクサダイレクトの「いぬ・ねこのきもち保険」という商品に加入されていたそうです。
その方は8年間その保険に継続加入しており、被保険者は猫ちゃんです。
加入してから4年経過した頃に肝障害を発症、その2年後に腎不全を発症し、保険で治療費を補償してもらっていました。
しかし、2016年の更新時に突然、アクサダイレクトから「審査の結果、継続は特定傷病補償対象外特約を付帯してのお引き受けとなります。」と通知が来たのです。
この「特定傷病補償対象外特約」に当てはまる疾患というのが、「肝・胆道系疾患」と記載された通知でした。
肝障害・腎不全で治療中の契約者に対して、このような通知が送られると、保険会社が「保険金を支払いたくない」と言っているように感じてしまいますよね。
実際、この方もそのように捉え、SNSやブログにこの事を拡散しました。
これにより、アクサダイレクトに対する批判が高まり、「ペット保険の闇」と名前が付くほど炎上してしまったのです。
アクサダイレクトはどんな対応を取っていた?
自分が当事者だったら、と考えても納得できない気持ちはよく理解できます。きっと多くの飼い主さんがそうでしょう。
当事者の方は、もちろん納得できない思いからアクサダイレクトに問い合わせたそうです。
その時のアクサダイレクトの対応は、
- 審査の結果は通知した通り
- 次年度から肝障害に対して検査も含めた医療費は支払われない
- 審査基準は明かせない
- 毎年継続前に審査があることは「重要事項説明書」に記載している
- 「肝・胆道系疾患」の具体的な病名全てを列挙するのは不可能
- 他の加入者で保険を受け取っていない人たちとの公平性を保つ為に補償対象外にした
アクサ炎上の経緯は?更新時に免責事由を追加したことが要因!
「ペット保険の闇」とは、更新時に補償対象外となる疾患を追加し、保険金の支払い範囲、つまり補償範囲を狭めたことが原因で炎上したものです。
飼い主さんの反感を買ってしまったのが、まさに肝障害で闘病中で、これから治療費が必要となる愛猫。
8年間継続更新していた保険会社から、突然持病の補償ができないと一方的な通知が来たことにあるのではないでしょうか。
こういったやり方では、「ただ保険金を支払いたくないだけ」と思ってしまう飼い主さんの気持ちも分かります。
ここからは、
- 炎上の経緯と原因
- ペット保険の「終身」は一生涯の補償を指すものではない
持病がある犬の更新時に、その持病を補償対象外としたことが発端
お伝えした通り、炎上した原因は、更新時に愛猫の持病を補償対象外としたことが発端です。
愛猫が健康な頃から、8年間かけてきた保険なだけに悔しさも大きかったのではないでしょうか。
大切な家族の万が一に備えておいたはずの保険が、突然使えなくなったのでは困りますよね。
保険会社の対応にも問題があったのではないかと考えます。
当事者の方は、保険会社に対し風評被害を齎したいのではありません。
保険会社の事を正しく知って、加入を検討してほしいと言う気持ちでSNSやブログで事の顛末を伝えてくれています。
ペット保険は基本的に1年更新です。どの保険会社も更新時に審査はあります。
そのため、ペットの健康状態や年齢に応じて、保険料が高くなることは覚悟しておいた方が良いかもしれません。
ペット保険の終身に注意!あくまで保険契約は1年限り!
ペット保険は基本的に1年更新です。終身と記載されている保険は多いですが、この終身は、人間の医療保険と同じ意味ではありません。
ペット保険で言う「終身」は、更新年齢に上限が無い事を指します。
つまり、「シニアになったからといって更新を断ることはありません」という意味です。
先述の通り、1年更新であるペット保険は、更新の度に審査があります。
ペットの健康状態や年齢によっては、補償範囲が狭まることや保険料が上がること、場合によっては更新を断られることもあります。
更新時に契約を後悔しないためには、事前に保険金が支払われない場合の確認、重要事項説明書などの確認をしっかりしておくことが重要です。
実際、「ペット保険の闇」では、「明記されていることだから契約前に確認すべきだった」「保険の仕組みを知らなすぎる」といった意見も見られました。
更新時以外に考えられるペット保険の3つのトラブル事例とは?
「ペット保険の闇」は更新時に起こったトラブルですが、それ以外に考えられるトラブルをまとめてみました。
ペット保険のトラブルで考えられるのは、
- 告知義務違反
- 補償対象外の傷病
- 待機期間中の傷病
①:既往症や年齢等の告知義務違反
ペット保険に加入するためには、現在のペットの健康状態や年齢、傷病歴などの告知義務があります。
過去の傷病歴によってはペット保険の加入を断られることや、条件付きの加入となる場合もあります。
この告知内容と事実が異なる場合「告知義務違反」となり、補償が受けられなかったり、契約を解除されてしまうため注意が必要です。
告知は必ず正確に行いましょう。持病や過去の傷病歴から条件付きとなったとしても、一定の補償は受けられます。
調査はプロが行っているため、告知義務違反は必ずバレてしまいます。
嘘をつくつもりが無くても、忘れている場合などもあるため、十分注意してください。
告知義務違反については以下の記事で詳しく解説しています。
②:去勢・避妊手術等補償対象外のものがある
ペット保険には、補償対象外の傷病や診療があります。
基本的にペットが怪我をしたり、病気になったりした時に補償されるもののため、それ以外の診療は補償対象外です。
対象外となるものは、
- 予防目的の治療
- ワクチン接種
- ワクチン接種などで防げる疾患
- 健康診断
- 出産や去勢・避妊手術
③:待機期間中の病気・ケガは補償されない
ペット保険には「待機期間」があります。これは、契約をしてから補償が開始されるまでの間の事を指します。
契約すればすぐに保険が使えるわけではありません。加入したペットが本当に健康な状態で加入したのかを保険会社が確認するための期間と言われています。
この待機期間を理解していなかったことでトラブルが起こる可能性も考えられるでしょう。
基本的に待機期間中の傷病は補償されません。待機期間中に発生した傷病については、待機期間後も補償されないので注意が必要です。
待機期間の日数は保険会社によって異なるため、こちらも加入前に確認しておきましょう。
一般的には病気は1ヶ月程度、がんについては120日間程度の待機期間が設けられています。
待機期間については、以下の記事でも詳しく解説しています。参考にしてください。
ペット保険のトラブルを防ぐための方法は?
保険は、正しく知って加入することが重要です。現在ペット保険の加入率は年々増加しており、需要も増してきています。
「ペット保険の闇」のように、トラブルが起きて後悔しないためにも、
- 重要事項説明書や約款はよく確認
- 加入時の告知は正確に
- 疑問点はすぐに保険会社に確認
①:重要事項説明書や約款はよく確認しておく
「ペット保険の闇」に対する反応にもあったように、保険のシステムや商品について重要なことは、重要事項説明書や約款に記載されています。
実際、アクサダイレクトも重要事項説明書に、更新時に審査がある旨・特定傷病対象外特約がつくことがある旨が明記されていました。
(にしてもタイミングや特定疾患の内容が悪かったと言えなくもありませんが…)
これらを加入前に確認しておけば、「ペット保険の闇」のようなトラブルが起こり得ない保険に変える、加入することが出来たかもしれません。
ほとんどのペット保険商品は、公式サイトなどで重要事項説明書や約款、申込についての詳細が見られるようになっています。
加入する前にチェックしておくべきポイントは以下の通りです。
- 保険金の請求方法
- 更新時の審査や特約について
- 年齢による保険料の目安
- 保険金が支払われない場合について
- 待機期間や免責金額
②:加入時の審査では正確に告知する
先述した通り、告知で嘘をつくのはデメリットしかありません。
「保険料を安くしたい」「補償を充実させたい」からと、嘘の申告をしても必ずバレてしまいます。
バレてしまうと、その保険に加入できないですし、加入できたとしても契約を解除されたり保険金を正しく受け取れなくなってしまいます。
加入時の審査では、できるだけ正確に告知しましょう。
飼い主さんが忘れてしまっている場合もあるため、家族や主治医などに確認してから告知するのもおすすめです。
大した病気じゃないからと、自己判断で告知を省略するのもNGです。
告知では、過去の傷病歴や診療歴など、細かいものでも正確に記入してください。
③:疑問点があれば、必ず保険会社に確認する
加入している保険や、加入を検討している保険で、疑問点があれば保険会社に問い合わせるのもおすすめです。
重要事項説明書や約款などは、専門用語も使われているため、分かりにくいと感じる部分もあるかもしれません。
分からないままにせずに、調べたり保険会社に確認し、納得した上で加入してください。
後々、「知らなかった」と後悔しないためにも事前にしっかりと調べておくことが必要です。
また、ペットのかかりやすい病気や怪我などを調べておき、それらをしっかり補償してくれる保険プランに加入するのも重要。
同じ保険会社でもプランによって補償内容が異なるため、それらもきちんと内容を把握してから加入してください。
参考:そもそもペット保険はいらない・不要?必要性を徹底解説!
そもそもペット保険は必要なのか?と考える人も多いかもしれません。「ペット保険の闇」を見て加入するのが怖くなった…と言う人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、ペット保険は必要です。その理由は以下の通り。
- ペットには健康保険が無いため、診療費は全額自己負担
- ペットの高齢化・医療の発展により治療費の負担は大きくなっている
- 万が一に備えているという安心感を得られる
- 最適の医療をペットに受けさせられる
ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!
まとめ:後悔しないよう、約款等はよく確認しておくのがおすすめ
ペット保険は、ペットを飼う上で必要なものです。現在は、ペットを引取る際に、保険の加入が義務付けられる場合もあります。
とはいえ、「ペット保険の闇」のようなトラブルが実際にあったのも事実。
このようなトラブルに合わない・起こさないためにも、事前に保険の仕組みや商品の内容について確認しておきましょう。
今回お伝えしたことをまとめると、
- 「ペット保険の闇」は保険会社と契約者の間で実際に起きたトラブル
- ペット保険は1年更新!更新ごとに審査がある
- 加入前に重要事項や約款はよく確認しておくこと
- 告知は正確に行うこと
- ペット保険は必要である
ペット保険について調べたことがある人や、ペットと暮らしている人であれば「ペット保険の闇」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
保険会社によっては、慢性疾患や持病の治療費・診療費が大きくなったり、続いたりした場合、突然その疾患が補償されなくなる…。
という飼い主さんにとって最悪のケースが実際に起こりました。そのことが「ペット保険の闇」と現在でも呼ばれています。
ペットの万が一に備えて加入していたはずのペット保険が、持病や治療費によって支払いや継続を拒否されるというのは本当なのでしょうか。
今回ほけんROOMでは、