更新日:2022/03/11
脱毛費用が医療費控除の対象になる場合とは⁉ある保険の適用は?徹底解説
幅広い年齢層の女性や最近では男性も受ける脱毛ですが、実は医療費控除の対象となる場合があります。医療脱毛であるかは関係ないので注意してください。ここでは、脱毛が医療費控除になる場合、保険は適用されるのか、更に医療費控除対象で会った際の確定申告の方法を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 脱毛は医療費控除の対象となる?保険は適用されるのか?
- 脱毛は医療費控除の対象にならないことが多い
- 美容目的である自由診療の脱毛は医療費控除対象外
- 治療目的であれば脱毛が医療費控除対象となる場合も!具体例を紹介
- 医療費控除の対象となる脱毛|わきがや多汗症の手術のための脱毛
- 脱毛で医療費控除を受けるには確定申告が必要
- 確定申告を行う際の注意点
- 確定申告に必要な書類・申告の方法
- 脱毛と医療費控除についての注意点
- 皮膚科やクリニック、病院で脱毛したからといって対象となるわけではない
- 保険外で全額自費だとしても治療目的と判断されれば医療費控除の対象
- 脱毛は保険の対象にはならない!医療脱毛であっても対象外
- 医療費控除の対象となる脱毛の場合でも保険は適用外なのか
- 脱毛レーザーによる火傷の治療などは保険の適用がある
- まとめ|医療脱毛であっても医療費控除とならない場合が多い・保険は対象外
目次
脱毛は医療費控除の対象となる?保険は適用されるのか?
「脱毛」のCMを見かけることが多くなってきましたが、よく見ると「脱毛は医療行為です」の言葉があることにお気づきでしょうか?
医療行為ならば公的な優遇措置が適用されそうですが、実際には適用されるのでしょうか?また、保険が利用できるのかも気になるところです。
しかし、脱毛に関しては医療費控除という所得控除が受けられる場合と、受けられない場合があります。
どのようなケースで控除の対象となるのか気になるかと思います。
そこで今回は、
- 脱毛は原則として医療費控除か?
- 医療費控除対象となるケース
- 控除を受ける際は確定申告が必要なのか?
- 脱毛と医療費控除についての注意点
- 保険の利用はできるのか?
脱毛は医療費控除の対象にならないことが多い
美容目的である自由診療の脱毛は医療費控除対象外
治療目的であれば脱毛が医療費控除対象となる場合も!具体例を紹介
医療費控除の対象となる脱毛|わきがや多汗症の手術のための脱毛
脱毛で医療費控除を受けるには確定申告が必要
わきがなどの病気の治療の一環として脱毛を行う場合などは医療費控除を受けることが可能ですが、控除を受けるためには確定申告を行う必要があります。一般的な会社員の場合、確定申告にあまりなじみがない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、
- 確定申告の注意点
- 必要書類
についてそれぞれご紹介していきます。
確定申告を行う際の注意点
脱毛に関する医療費控除を希望する場合、診療を受けたご自分または家族の医療費を合わせて、住民票のある地域を管轄する税務署へ申告します。
なお、申告する人がサラリーマン等の給与所得者でも、年末調整で医療費控除を申告することはできません。
やはり、自営業・自由業の方々と同様に確定申告で行う必要があります。
その際に、年末調整を行っている給与取得者の方々は、確定申告に慣れておらず手間取ることも考えられます。
また、確定申告期間は毎年2月16日から3月15日に限定されていますが、申告が医療費控除だけなら還付申告を行っても構いません。
還付申告はいつでも申告可能で、申告猶予期間は5年となっています。この期間内であれば税務署に受け付けてもらえますが、「5年猶予があるので、そのうち申告すればよい。」と考えて放置してしまい、申告期限が過ぎてしまうことも想定されます。
せっかくの税金の優遇措置が無駄になってしまうで、忘れずに期限内に申告しましょう。申告に必要な書類は次の通りです。
確定申告に必要な書類・申告の方法
- 確定申告書A
- 医療費控除の明細書
- 源泉徴収票(給与所得者の場合)
- 本人確認書類
- 番号確認書類(通知カード、住民票の写し、住民票記載事項証明書)の写し
- 身元確認書類(運転免許証、パスポート、在留カード等)の写し
- 医療費等の領収書
- 医療費通知
- 税務署へ持参
- 郵送
- e-tax
脱毛と医療費控除についての注意点
皮膚科やクリニック、病院で脱毛したからといって対象となるわけではない
保険外で全額自費だとしても治療目的と判断されれば医療費控除の対象
脱毛は保険の対象にはならない!医療脱毛であっても対象外
脱毛が医療費控除の対象にならないことはお分かりいただけたかと思いますが、では、健康保険などの保険は適用されるのでしょうか?
医療脱毛であった場合、医療と名が付くため利用できると勘違いする方が多いと思いますが、たとえ医療脱毛であっても保険が適用されることはありません。
なぜ適用されないのでしょうか?それは多くの場合脱毛が「自由診療」だからです。
保険が適用されるのは一般化されていてみんなが受けることのできる病気の治療にかかる費用に対してです。
脱毛を行う理由は人それぞれですが、ほとんどが「美容のため」となるのです。病気の治療として行う行為ではないため保険の対象外とされています。
医療費控除の対象となる脱毛の場合でも保険は適用外なのか
わきがや多毛症の治療で脱毛を行う際に、一部の治療では医療費控除の対象となることをご紹介しましたが、このような場合でも保険は適用外となってしまうのでしょうか?
このような場合でも、多くの場合脱毛のみを行う場合は保険の適用外となってしまいます。特に多毛症の治療はホルモン剤などによるものは保険適用となっているのですが、脱毛は対象外となっています。
また、ワキガの手術では保険が適用される場合もありますが、脱毛のみでは保険の適用はないため、ワキガで脱毛を考えている場合はワキガ専門の業院などで診察してもらうことをおすすめします。
脱毛レーザーによる火傷の治療などは保険の適用がある
一般的な脱毛では保険の適用が無いことをご紹介しましたが、中には肌が弱く、脱毛後に肌トラブルを起こしてしまうケースもあるかと思います。特にレーザーによる強い刺激で、火傷の症状などが出てしまう場合もあります。
このように、脱毛が原因で肌に異常が出た場合の治療には、保険を適用することができます。
治療費が高額になってしまうのがいやだから我慢しよう、と考えてしまうかもしれませんが、このような場合の治療費は保険が適用され、自己負担が少なくなります。我慢せずにしっかりと治療を受けるようにしてください。
まとめ|医療脱毛であっても医療費控除とならない場合が多い・保険は対象外
- 脱毛は医療費控除の対象外
- 治療上必要な場合は控除の対象になる
- 控除を受けるには確定申告が必要
- 保険がきかない場合でも、治療のためなら控除の対象となる場合も
- 一般的に脱毛は保険が利用できない