更新日:2021/03/05
生命保険・終身保険の知っておきたい解約のデメリットを解説
生命保険・終身保険に何らかの不満があり解約したいと思っておられる方も多いと思いますが、生命保険の中には解約することで損をしてしまうものもあります。この記事では解約すべきでない保険と解約した場合のデメリットについて解説します。
内容をまとめると
- 生命保険を解約するデメリットとして「次の保険に加入するまでに保障の空白期間が生まれることがある」「 新しく生命保険に加入できないケースがある」「 次に加入する生命保険の保険料が割高になる可能性がある」「 解約返戻金が支払総額を下回ることがある」など
- 「若い頃から継続して加入している保険」 「貯蓄型保険」は解約をおすすめしない
- 「保障を縮小する」 「特約のみなど、保険の一部を解約する」など解約をしないで対処する方法もある
- お得な保険の見直しについて知りたい方は無料保険相談を利用してみよう
- マネーキャリアでは予約が簡単な保険相談をしています!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 生命保険・終身保険の知っておきたい解約のデメリットを解説
- 生命保険を解約するときのデメリット
- デメリット①次の保険加入までの空白期間が生じることも
- デメリット②次の生命保険に入れない場合もある
- デメリット③次に入る生命保険の保険料が高くなる可能性がある
- デメリット④生命保険の解約返戻金が元本割れする場合もある
- ストップ!解約の前に保険のプロに相談してみよう
- 終身保険を解約するデメリット
- デメリット①保障がなくなる
- デメリット②ほとんどの場合で次に入る保険の保険料が高くなる
- 解約してはダメ!解約せずに残すべき保険もある
- 若い時から継続して保険料を払っている生命保険
- 貯蓄型の生命保険
- 生命保険を解約する前に、保険のプロに無料で相談してみよう
- 生命保険を解約する以外の対処法
- まとめ
目次
生命保険・終身保険の知っておきたい解約のデメリットを解説
この記事をご覧になっている方は、おそらく生命保険や終身保険の解約を検討しているという方がほとんどだと思います。
それぞれ解約には様々な理由があることでしょう。
でもその解約、少し待ってください!
実は、生命保険や終身保険を解約することにはデメリットがつきまとってしまうのです。
今回は、生命保険や終身保険の解約を考える前に知っておくべきこととして
- 生命保険・終身保険それぞれを解約する時のデメリットとは?
- 要注意!解約してはいけない保険
- 解約せずに対処できる方法はある?
生命保険を解約するときのデメリット
生命保険を解約する上で生じるデメリットには、
- 次の保険に加入するまでに保障の空白期間が生まれることがある
- 新しく生命保険に加入できないケースがある
- 次に加入する生命保険の保険料が割高になる可能性がある
- 解約返戻金が支払総額を下回ることがある
デメリット①次の保険加入までの空白期間が生じることも
現在加入している保険を解約し、次に加入する保険をもう決めているという方にもご注意いただきたいのがこの空白期間です。
生命保険の責任開始日、つまり保障が始まる日は
- 保険への申し込み手続き
- 告知・審査の通過
- 1回目の保険料の支払い
デメリット②次の生命保険に入れない場合もある
現在加入している生命保険を解約したあと、また必要になったタイミングで再度加入すれば良いと考えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしそもそも生命保険は
- 告知や審査対象となる既往歴がある
- 健康診断や人間ドックで要検査など指摘項目がある
- 加入可能年齢を超過している
デメリット③次に入る生命保険の保険料が高くなる可能性がある
経済面での負担の軽減を目的に保険の解約を考えているという方もおられると思います。
しかし一度生命保険を解約して再度加入すると保険料が割高になってしまい、かえって負担が大きくなるという可能性があるのです。
その理由として
- 前回生命保険に加入した時より契約年齢が上がっているため
- 健康上に問題があり、制限がかかっているため
デメリット④生命保険の解約返戻金が元本割れする場合もある
解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは、貯蓄型保険を解約する際に支払ってきた保険料の一部が返ってくるというシステムです。
返金額は、支払った保険料の全額に契約期間に基づいて割り当てられた解約返戻率をかけた金額となっており、解約までの契約期間の長さによって異なります。
保険には積立と掛け捨ての2種類がありますよね。
解約返戻金が関係するのはこの積立タイプの保険です。
保険料の払い込みが完了する前に解約すると、ほとんどの場合においてこの解約返戻金が過去に支払った保険料の総額を上回ることはありません。
つまり、契約途中で解約すると保険料の一部もしくは大部分が支払ったまま返ってこないケースが多いということになります。
また早期の解約となると、最悪の場合解約返戻金がないということもありえます。
さらに解約返戻金が50万円以上ですと、税金の対象となってしまいます。
解約返戻金に関しては以下の3つの記事にてより詳しく解説しておりますので、もっと知りたいという方はぜひご覧になってください。
ストップ!解約の前に保険のプロに相談してみよう
生命保険の解約には様々なデメリットが潜んでいることがご理解いただけたと思います。
それを踏まえた上で生命保険を解約しようかどうしようかと悩んでしまっているあなたには、マネーキャリアの保険相談がおすすめです。
保険の見直しから解約に関する悩みや疑問、また新規加入を考えている場合はどの保険があなたにぴったりあっているかということまで、保険のプロと一緒に解決することができます。
スマホ1つで簡単に相談できますので、この機会にぜひ保険の悩みをなくしちゃいましょう!
終身保険を解約するデメリット
終身保険を解約するにもデメリットがあります。
それは
- 保障が失われる
- 次に加入する保険の保険料が高くなる場合がほとんど
デメリット①保障がなくなる
終身保険は一生涯続くその保障が一番の特徴。
しかし解約してしまえば当然その保障は失われます。
そもそも終身保険に加入するのは、この先の人生で起こりうる万が一の事態の備えるという目的が大きいですよね。
解約するとこの万が一の出来事に自分で対処していくことが求められます。
そこには莫大なお金が必要となることももちろんあります。
それだけの収入や貯蓄に余裕があるなら問題ないのかもしれませんが、いざという時に資金を用意できないという状況は想像するだけでもかなり不安ですよね。
もし本当に終身保険を解約する場合は、あらかじめ解約後にどう備えるのかを熟考する必要があると言えます。
デメリット②ほとんどの場合で次に入る保険の保険料が高くなる
先ほど保険は「相互扶助」の仕組みで成立していると説明いたしました。
終身保険も例に漏れずで、この仕組みゆえに多くの商品において支払う保険料は加入時の年齢から決定され、加齢に伴い増額していきます。
そのため現在の終身保険を解約し、再加入する場合は保険料が以前より高額になっていることがほとんどです。
現在は健康で保険金が必要になる心配が少なく、「いずれまた健康に不安を感じれば新しく終身保険に加入すれば良い」とお考えの方もおられるでしょう。
しかしそのときになって見積もりをしてみると、経済面での負担の大きさから加入を断念することになる可能性もあります。
先々を見通して動くというのはなかなか難しいことではありますが、若いうちに終身保険に加入しておく方が、長期的な目で見たときに後々の経済的負担を抑えて保障が続けやすくなります。
解約を検討している人は「どうして解約しようと思っているのか」という理由をもう一度明確にして考え直す必要がありそうです。
保険の解約理由については、「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」や下記リンク先の記事が参考になると思われますのでぜひご覧ください。
解約してはダメ!解約せずに残すべき保険もある
現在解約しようと検討している方は、どんな生命保険の解約を考えておられますか?
実は、保険によっては解約せずに継続した方が好条件となる可能性があるものも存在しているのです。
それは
- 若い頃から継続して加入している保険
- 貯蓄型保険
の2つが主なものとなっています。
それぞれ解説いたしますので、あなたが解約しようとしているその保険が該当していないか、今一度しっかりご確認ください。
若い時から継続して保険料を払っている生命保険
まず1つ目は「若い時から継続して保険料を払っている生命保険」です。
こういった保険の解約をおすすめできない理由は、保険料の問題が大きいです。
この記事内でも何度も述べているように、保険料は加入時の年齢のよって決定されます。
そのため、若い時から加入している保険商品はその若い時点での保険料が適用されています。
今それを解約して、他の保険に新規加入すると保険料が割高になってしまう事態はほぼ避けられません。
保障内容の手厚さも若く健康な時に加入した商品だからこそ得られたものである可能性があり、年齢を重ねてからだとそれ以上の保障を望めなくなるかもしれないというリスクをもはらんでいます。
そういった面で、若い時から継続して保険料を払っている生命保険はそのまま継続することを推奨します。
貯蓄型の生命保険
継続をおすすめしたい保険の2つ目は「貯蓄型の生命保険」です。
貯蓄型保険は、加入した時に設定した保険料を全払込期間において支払いを完遂していた場合、解約返戻金としてその時点までに支払っていた保険料総額に対して100%以上となる、つまり超過する金額を受け取れることがあります。
これは貯蓄型であるがゆえのメリットとも言えるでしょう。
しかし途中解約で払い込みが完了しないままだと解約返戻金が少ない、もしくは一切受け取れない可能性が存在するのです。
解約時点による返戻金の違いについて、商品タイプ別に比較してみましょう。
従来型 | 低解約返戻金型 | |
---|---|---|
払込完遂前の返戻金 | 低解約返戻金型よりは多少あれど、支払済みの保険料の総額よりは抑えられてしまう | 支払済みの保険料総額の70%ほどのみである |
保険料払込完遂後の返戻金 | 払込が終わる頃に、支払ってきた保険料と同じくらいの金額になる(要するに100%前後) | 支払った保険料総額の100%以上になる可能性が高い |
該当する生命保険 | 終身保険 | 低解約返戻金型終身保険 |
上記のようにいずれの商品タイプに加入していた場合においても、払込途中で解約してしまう時にはどうしても解約返戻金額が支払総額を下回り、ペナルティなどはないものの結果として損をする可能性があります。
貯蓄することを一番の目的としてこのタイプに加入していた方は特に、解約返戻金の点においてあらかじめ確認しておく必要があると言えます。
生命保険を解約する前に、保険のプロに無料で相談してみよう
ここまでで説明してきたように、解約にはデメリットがたくさんあります。
そのため、よう考えないうちに解約をしてしまうのは後々困る可能性もあるためあまりおすすめできることとは言えません。
それでもどうしても解約を考えているというあなた、まずはマネーキャリアで無料保険相談をしてみませんか?
解約の理由や商品によっては、解約より最善の手段があることもあります。
本当に解約すべきなのか、もし解約する際は次に加入すべき保険はどんなものなのか…。
保険のプロの助言の元で、あなたが今抱えている保険の疑問や悩みをしっかり解決しましょう!
生命保険を解約する以外の対処法
保険料など経済的な事情で保険の解約を考えている方は、解約をせずとも、すなわち今の保険に加入したままでその問題に対応できる可能性があります。
その方法として
- 保障を縮小する
- 特約のみなど、保険の一部を解約する
- 払い済み保険に変更する
- 延長保険に変更する
まとめ
生命保険を解約する時のデメリットやその理由を中心に、保険の解約について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 生命保険解約時のデメリットは、保障がない期間が生じる可能性があることや新たな保険に加入不可になる場合があることなど
- 終身保険解約時のデメリットは、保障がなくなることなど
- どちらの保険にも共通するデメリットとして、新規加入すると保険料が現在より高額になる可能性があることが挙げられる
- 継続しておく方がお得な保険も存在する
- 経済的なことを理由に解約を考えている場合は、解約以外の対処法もある