更新日:2021/03/02
「生命保険をやめたい」絶対に失敗しない保険の解約方法を解説
今加入している生命保険をやめたい、そんなとき解約の手続きって面倒そうな気がしませんか。それは手続きをどの方法で行うかによって回避できるかもしれません。またやめたい気持ちと同時にちょっと立ち止まって今の生命保険を見直すポイントも紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 生命保険をやめたいあなたへ、生命保険の解約方法
- 生命保険の具体的な解約方法
- ①生命保険の営業担当者や営業所・支店に連絡
- ②書類が届く
- ③必要書類の準備・提出を行う
- ④受理され、手続きが完了
- 参考:保険代理店の無料相談に行って解約する方法
- 本人以外が解約を行う場合
- 解約に必要なもの
- 本人が死亡してしまっている場合
- 生命保険を解約するデメリット
- デメリット①早期解約の場合は返戻金がなく損になる
- デメリット②健康状態によって再加入ができないことも
- デメリット③再加入の場合保険料は高くなる
- 生命保険をやめたい!やめる前に必ず確認すべきこと
- ①新しく入る保険の予定率と返戻金を確認する
- ②現在の保険をやめたい理由を明確にする
- 【確認しよう】解約せずに保険料を安くできることも!
- まとめ:生命保険をやめたいあなたへ
目次
生命保険をやめたいあなたへ、生命保険の解約方法
家計の見直しをしたいと考えたときに、いま自分は何を見直すことから始めればよいと考えるでしょうか。
通信代や交通費そして大きな比重を占めているのは、保険代という方は多いのではないでしょうか。
そして、「よし、今の契約を見直して不要な生命保険は解約しよう」とせっかく考えたとしても、「やめたいけれど解約の手続きってなんだか大変そう」という結論に達してしまう方もいらっしゃるでしょう。
やめたい気持ちがあるのに、いざ「解約」となると腰が重くなりませんか?
さらっとサインするだけならいいのに…と。
そんなあなたへ、生命保険の解約方法には何通りかあります!
それぞれに生活リズムや目的に合った方法を選ぶことができます。
また選んだ方法によって解約までにかかる時間や労力も変わりますので一つずつ見てみましょう。
- 具体的な解約方法
- 本人以外が解約する方法
- 解約するデメリット
- やめる前に確認すべきこと
ほけんROOMでは他にも保険に関する記事や、どの保険相談窓口を選べば良いかと言った記事を公開しておりますので、お悩みの方はそちらも合わせてご覧ください。
生命保険の具体的な解約方法
ここからは生命保険の具体的な解約方法をみていきます。
まずどこの生命保険会社に加入していたとしても、解約をするということを連絡しなければなりませんから、次のように順をおって詳しく説明していきます。
- 営業担当者や営業所・支店に連絡
- 書類が届く
- 必要書類の準備・提出
- 受理されると手続き完了
具体的な方法は会社によって異なりますが、連絡するところまでは同じですので参考にしてみましょう。
①生命保険の営業担当者や営業所・支店に連絡
営業担当者の名刺や、連絡先が保険証書と一緒に同封されていたはずだから連絡してみようと思う方も少なくないと思います。
既に解約をする!と決めている場合、やめたい理由と解約の意思をしっかりと持って連絡しましょう。
営業担当者に直接連絡をすると、自身が契約した保険が解約にならないよう解約阻止をするために他の保険を勧めたり、契約続行をしてもらえるようにしているうちに話しが長引いて解約までに時間がかかることがあります。
また書類を送っても手続きが進まないなどのトラブルも営業担当者経由で解約手続きをする場合に多いようです。
解約に関しては当人が主体で解約手続きをできる方法がスムーズに進むので、この方法はあまりお勧めできません。
必要書類の確認をして直接本社窓口へ行くというのも手段の一つです。
既に書類もそろえていますし、やめたいという意志を強く持って行けばスムーズに話は進むと思います。
しかしここでも「営業所、営業担当者に確認を取ります。」と伝えられ解約までに時間がかかり手続きが手早く進まないという会社もあるようです。
「生命保険の契約を辞めたいです。今日は解約手続きをするために来ました。」とハッキリ来訪の主旨を伝え、理解してもらうようにしましょう。
名刺やパンフレットなどの裏に書いてある電話番号へ連絡をする方法もあります。
状況としてすぐに解約を受付けてくれるパターンもあれば、結局は「営業担当者に確認をして折り返し連絡をさせます。」というパターンもあり、解約手続きの完了までに時間がかかってしまうこともあるのでこの方法もあまりお勧めではありません。
②書類が届く
保険をやめたいと連絡をすれば保険会社から書類が送られてきます。
保険会社や保険商品によっては本人からの電話連絡のみで解約できるものもありますが、一般的には自宅まで解約のための書類が届きます。
注意しなければならないのは、契約時に届出してある住所に送られてきますので住所変更がある方はその旨を伝えておきましょう。
③必要書類の準備・提出を行う
書類が届いたら必要書類の準備を行いましょう。
必要書類は保険会社によって多少の違いはありますが、一般的には保険会社から送られてきた解約請求書に署名や押印をして送り返さなければなりません。
また、保険商品によっては本人確認書類(写)そして解約返戻金を伴うものになれば印鑑証明書が必要になることもあります。
これらを保険会社に提出することで、こちらが行う解約手続きは終了となります。
④受理され、手続きが完了
提出した書類が保険会社に到達して、保険会社の担当者が受理することで解約の手続きが完了となります。
ただし、手続きが完了されていても1、2ヶ月は保険料の引落としなどはすぐに終了されないかもしれませんが保険料は戻ってきますので注意しておきましょう。
参考:保険代理店の無料相談に行って解約する方法
また対面ではちょっと…と思う方は保険会社が設置している無料のコールセンターに連絡して書類送付をお願いする事もできます。
- 解約をしたいので連絡をしたと伝える。
- 解約理由をハッキリとまとめておき、その内容を伝える。
- 必要書類を送ってもらう手配をする。
この順序がスムーズに進めば書類が数日のうちに指定の住所へ送付されます。
解約に必要な書類がきちんとそろっている場合には、この方法がおすすめです。
本人以外が解約を行う場合
それでも、本人が世帯主で忙しかったり、本人が死亡した場合には家族が手続きをしたりと本人以外が解約手続きをする事も多くあります。
やめたい生命保険があり、本人が手続きをすることができない場合は下記を参考にしてみてください。
解約に必要なもの
- 保険証券
- 契約の時に使用した印鑑
- 本人を証明するもの
- 本人からの委任状
- 振込口座の通帳
になります。
代理での解約の場合には、必ず委任状が必要ですが事前に準備しておいた委任状では対応できないと言われた場合に二度手間になってしまいますので、あらかじめどのような形状の委任状が必要なのかを確認しておきましょう。
保険会社によって住民票が必要な場合もあります。書類漏れがあるとすぐに解約ができませんので必要かどうかは事前に確認をお願いします。
本人が死亡してしまっている場合
しかし相続人が手続きができない、書類は何が必要なのか?などと疑問はたくさん出てくると思います。
まずは各社の相談窓口に連絡をして必要書類を確認し手続きを進めるようにすると面倒な手続きにならないですみますね。
生命保険を解約するデメリット
ではここからは、生命保険を解約するデメリットについてみておきましょう。
どうしても解約したいと考えている方はデメリットも承知の上での行動だと思いますが、もしもただ単に家計の見直しのためだけに保険をやめたいと考えているのなら、もう一度デメリットを確認しておきましょう。
- 返戻金がないので損
- 再加入できないこともある
- 再加入すると保険料は高くなる
デメリット①早期解約の場合は返戻金がなく損になる
デメリットの1つ目は、早期解約をしてしまった場合に返戻金がないか微々たるものしかないため損となってしまうことです。
ここでは貯蓄性の高い養老保険や学資保険そして終身保険などの返戻金が少なくて損をすることになるというもので、学資保険などは払込終了まで支払えば払込総額以上が返ってくるものもあり、ほとんどが損をしないのですが、短い期間で解約する時には払込んだ保険料はほとんど返ってきませんし、払込期間中での解約なら払い込んだ保険料の何割かは損となってしまいます。
中でも解約返戻金はあっても通常より返戻金の金額がとても低く通常の70%の設定となっている低解約返戻金型終身保険の場合、「払込期間中は解約をすれば損をしてしまいます」ということを逆に売りにしているため、どのタイミングで解約しても損になってしまいます。
デメリット②健康状態によって再加入ができないことも
デメリットの2つ目は、健康状態によって再加入ができないこともあるかもしれないということです。
例えば無解約返戻金型の保険を解約しようとなり、返戻金がないからいつ解約しても同じだと思い解約をしたとします。
何年かたって少し家計にも余裕ができたしそろそろ保険に再加入をと考えたとき、すでに保険加入時に入院を経験していたりその後通院をしていた場合など、その時の健康状態によっては再加入ができません。
デメリット③再加入の場合保険料は高くなる
デメリットの3つ目は、再加入の場合の保険料が高くなることです。
たとえば最近になって加入した人が解約をしたとして、そこからすぐに同じ保険に再加入したとしましょう。
そうすればそれだけでも1歳は年齢が上がってしまいますので保険料は上がります。
けれどももっと厄介なのは、何年も前から加入していた方ならば当然年齢も上がっていますので、再加入の場合は大幅に保険料は高くなってしまう可能性がありますので、再加入するかもしれないと思うのなら安易に解約しない方がよいのではないでしょうか。
生命保険をやめたい!やめる前に必ず確認すべきこと
もし現存の契約を解約した後で新しい保険に入ることを検討しているのであれば保険の空白期間(保障される生命保険が全くない状態)が生じる可能性があることは把握しておくべきです。
また、新しく加入したいと検討している生命保険を必ずしも契約できるとは限りません。加入した時と現在の健康状態が変わっていることもありますし、年齢により掛金が高くなることもあります。
急いで解約をする前に次の保険に加入ができるかしっかり確認をしましょう。
①新しく入る保険の予定率と返戻金を確認する
これは、保険の解約をする時に、今まで払った保険掛金総額のうちどれぐらいの割合で返戻金がもらえるのかということです。
年齢によって掛金の変わる生命保険では、加入年齢や払込の期間によりこの割合は変動します。細かく確認をしておきたいという場合には保険を取り扱っている窓口の無料相談などに行かれると詳しく確認することができます。
大手保険会社の終身保険の情報を見てみると平均的な数字ではありますが100%を超える予定返戻金が提示されています。
例えば、男性20歳が60歳満期のA社とB社の保険に加入していたとします。
A社の予定返戻率117.8%
月額1万5,400円
払込総額739万2,000円
返戻金871万1,800円
B社の予定返戻率123.0%
月額1万3,090円
払込総額628万3,200円
返戻金773万1,000円
といった具合です。
しかし、戻ってくる金額だけを見て契約を選ぶのは要注意です。
この率が高い保険のほとんどが途中解約をすると返戻金が100%を下回るもののため、慎重に検討しましょう。
②現在の保険をやめたい理由を明確にする
さらに現在の保険をやめたい理由を明確にしなければなりません。
- 保険料の支払いが家計を圧迫しているため負担に感じている
- 生活環境が変化し保障内容が現在の状況に合っていない
- すでに別の保険に加入した
すでに別の保険に加入したというならば、今の保険はすっぱりやめてもかまわないでしょう。
自分が今後本当に保険を必要しないのであれば、やめることに関して特に問題はないですが、家計の見直しでやめたいと考えていたり、保険料が圧迫するからただに高い保険をやめたいと考えている方なら解決策も必ずあります。
【確認しよう】解約せずに保険料を安くできることも!
たとえいま解約したとしても今後保険に再加入するかもしれないと考えられる方には、解約せずに保険料を安くできる方法がありますので、確認しておきましょう。
- 保障を小さくする
- 一部だけ解約する
- 払い済保険に変更する
- 延長保険に変更する
また、保険会社や保険商品をまるごと見直して変更できれば、これもまた保険料を安くすることに繋がるでしょう。
また保険のプロに相談してみるのも一つの方法ではないでしょうか。
なぜ解約したいのか今後どうしたいかということを相談しながら解決できれば、自分にとって一番良い方法が見つかるはずです。
まとめ:生命保険をやめたいあなたへ
それでも、何かあった時に苦しい思いをしないように備えたいという思いから保険の契約を考えます。
今回の記事では、
- スムーズに生命保険の保険契約を解約する方法
- 本人以外が契約手続きをする場合
- 生命保険をやめたい人が注意しておくべきこと
今の家計事情から保険をやめたいと思って見直しをしたり、他の保険の検討をする事は将来を考えているからこそ。
保険会社は皆さんの生活を支えたいと思っているので契約したら解約させてくれない、やめたいなら強く言わなきゃ!と構えずに、しっかりプランを考えてお互いに笑顔でいたいものです。
生命保険解約の理由についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。