生命保険会社ワーストランキング!評判・格付け・支払い余力で比較

更新日:2020/06/24
生命保険に加入する際、生命保険会社の口コミや評判をもとにどこがいいのか迷いますよね。今回入ってはいけない保険会社(生命保険会社)のワーストランキングを苦情件数・格付け・支払い余力をもとに比較し、紹介します。生命保険会社のワーストランキングを知りたい方必見です。
生命保険会社ワーストランキング!評判・格付け・支払い余力で比較
入ってはいけない保険会社(生命保険)を見分ける方法3つ
苦情件数が多い
苦情件数が多い生命保険会社には、何かしらの問題が潜んでいる場合があります。
生命保険協会では、お客様からの「不満足の表明のあったもの」をまとめています。
一般的には、苦情を伝えるのは加入している保険会社ですが、解決しない場合もあります。
このようなときに、生命保険協会に相談すると中立の立場で問題を解決してくれます。
生命保険協会では苦情件数をまとめることで、保険業法に定める指定紛争解決機関としての役割があり、苦情解決に向けた支援が実施されています。
ソルベンシーマージン比率(支払い余力)
ソルベンシーマージン比率とは、保険金の支払いが生じた場合に十分に支払うだけの資金力があるか、を表す比率で支払余力とも言います。
ソルベンシーマージンは、会社の資本金、基金、準備金その他の内閣府令で定めるものの合計額です。
保険金の支払能力の充実の状況が適当であるかの基準は、ソルベンシーマージン比率の計算式に当てはめて計算されます。
比率が200%と等しいかそれよりも大きいかによって判断され、数値が高い方が支払うだけの能力ががあるとされています。
信用格付け評価が低い
生命保険会社は、信用格付けによって評価されており、評価が低いところは避けた方が良いでしょう。
信用格付けは、保険会社が担う債務を約束通りに履行できるかについて、格付け会社が総合的に判別して数値化しているものです。
本来は、投資家向けに開示されているものですが、生命保険会社の信用性が高いかを第三者の目から見て判断する材料になっています。
信用格付けは、JCR(日本格付研究所)やR&I(格付投資情報センター)などが行っています。
信用格付けによって、財務力や保険金支払い能力が分かります。
生命保険会社「苦情受付情報」ワーストランキング
契約数が多いと苦情件数が多数になる傾向がありますが、大手の生命保険会社ではない方が苦情件数が多くなる場合もあります。
そこで、顧客数における苦情の割合ではなく、純粋に苦情件数が多い順でワーストランキングしています。
苦情件数は、契約数に比例するものではなく、契約数が多くても苦情は少ないという場合もあります。
大手ほどしっかりとケアがされており、契約件数に比例して苦情件数も多くなるということはありません。
苦情件数に関しては、窓口を増やしてより多くの案内をすることで件数が増える場合もあります。
ワースト1位:株式会社かんぽ生命保険
ワーストランキング1位のかんぽ生命は、東京都千代田区に本社を置く日本郵政グループの生命保険会社です。
2005年10月21日に公布された郵政民営化関連による郵政民政化法で規定されている生命保険法に従い、2006年9月1日に準備会社である株式会社かんぽを設立後、2007年10月1日に株式会社かんぽ生命保険に移行しています。
旧日本郵政公社から生命保険事業を引き継いでいます。
かんぽ生命は、会社に寄せられた苦情件数が、2019年第3四半期の実績によると282,866件となっており、新契約関係の苦情が86.1%と最も多く、次いで保全関係が8.0%を占めています。
かんぽ生命では、新契約時における苦情件数が高く、加入時の説明が不十分であることが苦情としてお客様から多く寄せられています。
ワースト2位:アフラック生命
ワーストワンキング2位のアフラック生命は、ガン保険や医療保険を主力商品としている生命保険会社です。
アメリカのアフラック・インコーポレッドが持株会社の子会社になります。
2018年4月2日から日本法人化して営業を開始されています。
アフラックの開業は、、1955年にエイモス家の3兄弟によってアメリカジョージア州コロンバスで創業しており、1958年に世界で初めて「がん保険」の販売を開始しています。
日本には1974年に「がん保険」に特化した保険として、販売を開始したのが始まりです。
アフラックの苦情件数は、2019年第3四半期の実績によると63,948件となっており、新契約関係が28.6%次いで、保全関係が26.5%となっています。
事務取扱不注意による苦情が多く、解約手続きのトラブルも多いようです。
生命保険会社「ソルベンシーマージン(支払い余力)」ワーストランキング
ソルベンシーマージン(支払い余力)は、「ソルベンシー」を負債などに対する支払い能力という意味があり、「マージン」は余裕、余地を意味しています。
生命保険会社は、加入者の入院給付金や死亡保険金の給付を行いますが、給付できるだけの支払い能力があるか行政監督をする上での指標になります。。
また、株の暴落や大災害などで保険金の支払いリスクが高まったときに、支払うだけの能力があるか判別するのが、ソルベンシーマージンなのです。
ソルベンシーマージンは、数値が大きいほど支払い余力があると判断されますが、200%
以上あれば健全と言われています。
ワースト1位:第一フロンティア生命保険株式会社
ワーストランキング1位の第一フロンティア生命保険株式会社は、以前は第一生命保険と損害保険ジャパンの2社が株式を保有していました。
2014年3月に損害保険ジャパンが保有株式を第一生命保険に譲渡して、第一生命保険の完全子会社になりました。
2006年12月に生命保険会社の準備会社として第一フロンティア生命保険会社を設立しています。
その後、2007年7月に生命保険業の免許を取得し、営業を開始しています。
2016年6月に保有契約件数が100万件を到達しています。
主力商品は貯蓄性の高い一時払いの商品で、定期支払金付積立利率変動型終身保険、定期支払金付積立利率変動型終身保険(通貨指定型)などの個人保険を多く取り扱っています。
ソルベンシーマージン比率は、2018年9月末に時点で513.9%となっています。
ワースト2位:楽天生命保険株式会社
ワーストランキング2位の楽天生命保険株式会社は、楽天の傘下にあり楽天インシュアランスホールディングスの完全子会社。
メットライフ生命保険やアクサ生命保険の社長を歴任した中川博迪が、1996年にエキスパートアライアンス株式会社を設立。
同社は、1999年に会員制のロードサービス事業を開始したときに、任意共済のサービスも開始しています。
2007年には90万件を達成して国内トップになりました。
2006年に任意共済が規制の範囲に入ったため、2007年10月に生命保険業の免許を申請しています。
その後、2012年9月20日に楽天の子会社となり、2013年3月27日に完全子会社となって4月1日に楽天生命保険と名称を変更しています。
ソルベンシーマージン比率は、2018年9月末の時点で623.3%となっています。
生命保険会社「信用格付け」ワーストランキング
生命保険会社の格付けは、スタンダート&プアーズやムーディースなどの機関が格付けを行っています。
専門的に査定を行って、それぞれの生命保険会社の信用格付けを行っており、信用性を判断する材料になります。
財務面からの評価をAやAA+などのようなスコアで評価しており、「AAA」が最上位としているところが多くあります。
格付けが低くなるごとにAの数が減り、その下位になるとBの評価となります。
信用格付けは、生命保険会社の健全性を表す指標になりますが、それだけで評価するのは十分ではありません。
ワースト1位:朝日生命保険相互会社
ワーストランキング1位の朝日生命保険相互会社は、旧古河財閥に属しており、みずほ銀行とのつながりも深く、みずほフィナンシャルグループに近い生命保険会社として知られています。
朝日生命保険相互会社は、1888年に国内2番目の生命保険会社として設立しており、歴史のある生命保険会社です。
戦後は大手8社のうちの1社として一角を担ってきました。
2001年にミレアホールディングス(現:東京海上ホールディングス)との経営統合を発表されましたが、実際には白紙撤回となっています。
団体保険分野から事実上撤退しており、個人保険に注力するも経営そのものは縮小する事態となっています。
信用格付けは、R&I支払い能力の評価はBB+となっており、S&P保険財務力の評価は不明となっています。
ワースト2位:エヌエヌ生命保険株式会社
ワーストランキング2位のエヌエヌ生命保険株式会社は、NNグループが運営する生命保険会社です。
もともとは、1845年にオランダで設立された火災保険会社が起源となっています。
日本に進出したのは、1982年にシェル石油が代理店となったのが始まりまです。
その後、生命保険分野の日本法人は1986年に設立され、1997年に「アイエヌジー生命保険株式会社」という呼称で事業を開始しています。
2015年4月にNNグループの分離過程で「エヌエヌ生命保険株式会社」に呼称を変更し、事業を継続しています。
個人のお客様より事業者向けの生命保険を主力商品としており、中小企業との取引が多くあります。
信用格付けは、R&I支払い能力の評価は不明となっていますが、S&P保険財務力ではA-となっています。
ワースト3位:第一フロンティア生命保険株式会社
ワーストランキング3位の第一フロンティア生命保険株式会社は、株式の90%を第一生命保険が保有し、10%を損害保険ジャパンが保有していました。
2014年3月に損害保険ジャパンが保有している10%を第一生命保険に譲り渡したことによって、第一生命保険の完全子会社となっています。
2006年12月に生命保険業の準備会社として、第一フロンティア株式会社が設立され、2007年7月に生命保険業の許可を取得して、第一フロンティア生命保険株式会社に商号を変更しています。
2016年に2015年度の当期純損益が創業以来初めて黒字となり、2016年6月に保有契約件数が100万件に到達しました。
信用格付けは、R&I支払い能力の評価はA+となっており、S&P保険財務力の評価は不明となっています。
損害保険会社のワーストランキング
損害保険についても、自分が必要とする補償内容が備えられるようにしましょう。
参考:安全な保険会社・おすすめ生命保険会社ランキングは?
まとめ:入ってはいけない保険会社ワーストランキング
今回の記事では、生命保険会社のワーストランキングを紹介してきました。
詳しい内容は以下の通りになります。
- 評判・格付け・支払い余力によるワーストランキング
- 入ってはいけない生命保険会社を見分ける方法
- 「苦情受付」ワーストランキング
- 「ソルベンシーマージン比率」ワーストランキング
- 「信用格付け」ワーストランキング
- 損害保険のワーストワンキング
生命保険会社の格付けや苦情件数、評判、口コミなどを参考にして、入る生命保険会社を決めているという人は少ないでしょう。
しかし、信用格付けや評判、口コミなどは保険に加入するときに、重要なポイントになる場合があります。
信用格付けやソルベンシーマージン比率などは、生命保険会社で働いていると意識しますが、一般的にはあまり知られていません。
よりよい生命保険会社の商品に入れるように、少し意識してみるとよいでしょう。
生命保険会社選びの参考にしてみてください。

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実際に生命保険に入るときには、年齢、家族構成、ライフスタイルなどで入るべき生命保険は変わりますが、ワーストランキングにランクインしている生命保険会社は避けるべきでしょう。