更新日:2022/01/12
30代男性・女性におすすめの生命保険!必要性や選び方も解説
30代の方が生命保険や医療保険に加入する際、他の人がどのくらい払っているのか平均保険料などが気になりますよね。この記事では、30代夫婦の月々の医療保険料の目安や、男性女性それぞれの生命保険の平均月額保険料の目安について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
- 30代におすすめの生命保険を知りたい人
- 30代で生命保険の必要性・選び方を知りたい人
- 保険料に無駄なく生命保険に加入したい人
内容をまとめると
- 30代の生命保険は死亡保険・医療保険・がん保険の3つが特に重要
- 生命保険は目的と家計状況を明確にして選ぶ
- 遺族年金・高額療養費制度・医療費控除など公的制度を理解して保障を選択する
- 保険料が心配な方は保険の見直しがおすすめ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 【基礎知識】生命保険の必要性と種類
- ①死亡保険
- ②医療保険
- ③がん保険
- 30代の生命保険の選び方と検討するべき保険【ライフスタイル別】
- ①独身の場合
- ②共働きで子供がいない場合
- ③共働きで子供がいる場合
- ④専業主婦で子供がいる場合
- 30代の方が生命保険を選ぶときのポイント
- ①誰のために加入するのか考える
- ②必要な保障額がいくらなのか決めておく
- ③万が一の時にかかる生活費や医療費などをシミュレーションする
- ④保障の範囲をしっかり確認する
- データから見る30代男性・女性が生命保険に加入する必要性
- ①30代男性・女性の生命保険の加入率
- ②30代男性・女性の平均支払い保険料
- ③30代男性・女性の平均保険金額と平均疾病入院給付金日額
- ④30代男性・女性の平均自己負担入院費用
- ⑤30代男性・女性の死亡原因と入院原因TOP5
- 30代男性・女性で生命保険の加入が必要な人と必要でない人
- 生命保険が必要な人
- 生命保険が不要な人
- 30代男性・女性が検討するべきおすすめの保険の種類
- ①死亡保険
- ②医療保険
- ③がん保険
- ④就業不能保険
- ⑤養老保険
- ⑥学資保険
- 【基礎知識】掛け捨て型と貯蓄型の保険の違い
- 【参考①】知っておくべき公的医療保障制度
- ①遺族年金
- ②高額療養費制度
- ③医療費控除
- 【参考②】月額の生命保険料の負担を減らす方法
- ①保険の見直しをする
- ②会社の福利厚生の制度を利用できないか確認する
- まとめ:30代男性・女性は最低限の死亡保障と充実した医療保障が必要!
目次
【基礎知識】生命保険の必要性と種類
生命保険は自分の健康リスクによって家族の生活を苦しめないために加入するものです。30代では自分の健康リスクを感じたことが少なく、生命保険の必要性について真剣に考えこなかった方も多いと思います。
もしも自分が今すぐに病気による長期の入院や死亡した場合、家族の生活は経済的に苦しむことにならないでしょうか。また、独身の方でもこれから仕事で成長していく大事な時期に病気になった場合に、治療後の働けない間の生活費や入院中にかかる保障外のお金を今の貯蓄だけで足りるか考えたことはあるでしょうか。
ここでは男女やライフスタイルに限らず30代全ての方に知っておいて欲しい以下の3種類の生命保険の知識を解説していきます。
- 死亡保険
- 医療保険
- がん保険
生命保険の必要性についてはこちらの記事も合わせてご覧ください!
①死亡保険
死亡保険は被保険者の死亡を保障対象としているため、遺された家族のために加入しておくべき保険です。
独身の方は自分が死亡した場合にかかる最低限の葬儀費用などが貯蓄でまかなえるのであれば必要性は高くありません。
保険期間の設定から2つのタイプに分けられます。
- 定期保険
- 終身保険
定期タイプ | 終身タイプ | |
---|---|---|
保障期間 | ・年満了 ・歳満了 | ・一生涯 |
メリット | ・保険料が安い ・一定期間の手厚い保障に備えられる ・保険の見直しがしやすい | ・貯蓄性がある ・相続税対策に活用できる |
デメリット | ・更新するたびに保険料が上がる ・更新に限度がある | ・保険料が高い ・保険の見直しがしにくい |
基本的に保障と貯蓄は別で考えるものであり、保険は貯蓄という面では優れた商品ではありません。そのため、柔軟に利用しやすい定期タイプがおすすめと言えます。
定期タイプは保険料が掛け捨ての場合が多いため、もったいないと考える人がいますがあくまで保険は「保障」のために存在する商品です。保険に加入する目的を間違えないようにしましょう。
また、定期保険の中でも保険料の安い収入保障保険と呼ばれる死亡保険もおすすめです。収入保障保険は死亡保険金を毎月、毎年といったタイミングで受け取れます。子供の成長に伴って保障額が少なくなっていくため、ライフステージにフィットした保険と考えることができます。
30代では家族が増えてくるため、万が一のときのために死亡保険で備える必要があるのか自分の家計に実際に当てはめて考えることが重要です。
②医療保険
医療保険は入院・通院など病気や怪我に対する治療費が保障の対象になる保険です。
日本は公的医療制度が充実していますが、それでも以下のような入院にかかる費用は保障対象外です。
- 自由診療
- 先進医療
- 差額ベッド代
- 食費(自己負担分)
- 入院に必要な日用品の購入費
- 交通費
- 診断書・証明書の作成費用
公的医療保険が適用れない費用を見れば、治療費の不安や収入が滞っている間の家族の生活費を気にせずに治療に専念するために医療保険は十分に必要性があると言えます。
また、収入のない専業主婦の方が入院することになった場合にも、その間の家事を夫が仕事をしながら代わりにするという状況になってしまうため、家事代行にかかる費用など万が一の場合に本当にいくらかかるのか具体的に考えて医療保険が自身の家庭に必要か検討しましょう。
30代は多くの人が子供の生活費も大きくかかるようになり、将来の教育資金のために貯蓄をしていく年齢です。そして、20代よリも病気のリスクが高まるため万が一のときに家族を経済的に苦しませてしまう可能性が少しでもあるなら医療保険の加入はしておくべきだと考えます。
医療保険には様々な種類の特約もあるため、公的保障とのバランスを考慮した上で無駄なく必要な保障を組み合わせて加入することが大切です。
医療保険の必要性についてより詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください!
③がん保険
がん保険はがんに特化した医療保険です。
がんになってしまうと通常の病気よりも治療にかかる期間が長引くことが予想されます。さらに、治療中は通常通りに働けなくなるリスクの高い病気です。そのため、がんにかかるリスクが高い方は医療保険と別に加入を検討する必要があります。
治療が長引くということはその分治療費が積もっていきます。さらに通常通りに働けなくなると普段よりも収入が減ってしまう事が考えられるのです。
がん保険については30代であれば必ず必要なわけではなく、医療保険で最低限の保障を用意してあれば問題ないですが、実際にがんになったときの治療後の生活まで考えて自身にがん保険が必要か考えましょう。
がん保険の必要性について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください!
30代の生命保険の選び方と検討するべき保険【ライフスタイル別】
30代では以下のようなライフスタイルの変化が十分に考えらます。
- 結婚
- 出産
- マイホーム購入
- 独立・起業
ライフイベントは保険を見直すベストなタイミングです。例えば、家族が増えたならば自分に万が死亡した場合に家族の生活を経済的に苦しませないために死亡保険に加入したり、妊娠出産に備えて医療保険の加入を検討したりする必要があります。
ここでは30代の生命保険の選び方について以下の4つのパターンごとに解説していきます。
- 独身の場合
- 共働きで子供がいない場合
- 共働きで子供がいる場合
- 専業主婦で子供がいる場合
生命保険の選び方は以下の記事でも詳しく解説しているので併せてご覧ください!
①独身の場合
30代で独身の場合に必要性を考えるべき保険は以下の2つです。
- 医療保険
- 就業不能保険
30代まで独身であればある程度の貯蓄がある方もいますが、医療費以外の目的のため貯蓄であって、それが多額の医療費を賄っても余る程ある方は多くないと思います。
30代はキャリア的にも充実してくる時期で、これからがキャリアアップのために頑張る時期です。そんなときに病気になった場合にはキャリアを止めることになったり、以前通りに働けないという可能性も十分にあります。そん精神的な不安が多い中で経済的な不安まで抱える生活はとても苦しい状況に陥ります。
独身の場合には、自分自身でリスクに備えなければいけません。万が一のときに安心して治療に専念できるように生活費と貯蓄などを照らし合わせて医療保険を検討してみてください。
独身の方のなかでも特に自営業の方は傷病手当金など公的保障が少なくなります。そのため、重度の障害に陥った場合の経済的なリスクも考えて、就業不能保険や介護保険も必要に応じて検討しましょう。
30代に限らず独身の場合には死亡保障は不要です。扶養している家族がいないのであれば自分が死亡した場合に経済的に困る人はいません。もしも、葬儀代などでかかる費用も自身の貯蓄で賄えず、遺族の負担になるという場合は最低限の死亡保険だけ加入しておくと安心です。
がん保険についても30代はまだ罹患リスクが低いため、最低限の医療保険で備えてあれば大丈夫です。遺伝リスクが高いなどがんの罹患リスクが高い自覚があるのであれば、家計の負担にならない範囲で加入を検討しましょう。
②共働きで子供がいない場合
共働きで子どもがいない夫婦の場合、どちらかに万一の事があっても収入がなくなるわけではないため、そこまで大きな保障を生命保険で準備しておく必要はないと言えます。
夫婦それぞれでどの程度の保障が必要かを話し合い、死亡保険に加入しておくことで、万一の際に安心です。
医療保険はどうでしょうか?加入しておいた方が安心ですが、やはり共働きの場合、入院などで働けなくなっても収入がなくなるわけではありません。そのため、シンプルな内容の保険を選ぶ、がんなど治療が長引くものに対してだけ備えておく、などの選び方がおすすめと言えます。
ただし、これから子どもが欲しいと考えている場合には、女性は医療保険への加入をしておくことがおすすめです。出産時には帝王切開などになる確率も高く、この際には自己負担額が大きく増えてしまいます。
医療保険に加入しておけば帝王切開時の費用にも対応できるため、出産を考えている女性は医療保険への加入がおすすめと言えます。
③共働きで子供がいる場合
共働きで子どもがいる家庭の場合、子どもの教育費や今後の生活費を考えると生命保険で死亡保障を準備しておいた方が良いと言えます。
共働きとは言え子どもがいる場合、どちらかがパートなどである可能性は高くなります。どちらかの収入の方が大きい場合には、収入が大きい方の死亡保障を大きくしておかないと死亡後の生活費などが大きな負担となってしまいます。
医療保険への加入も重要になってきます。子どもがいるとどちらかが入院をしてしまうと収入減以外に家事の分担ができなくなってしまう事が考えられるのです。
子どもの預け先や家事代行などで今までにかかっていなかった出費が予想されます。そのため、これらをカバーするためにも医療保険へ加入しておいた方が安心して治療ができることになるのです。
また、がんになった時は通常の病気よりも収入減・医療費の増加・治療期間の長期化が予想されるため、できるだけがん保険も検討をおすすめします。
④専業主婦で子供がいる場合
専業主婦で子どもがいる場合、主な収入源となるかたの生命保険はかなり手厚くしておいた方が良いと言えます。
金額を決める際に重要になるのが、これからいくらかかるのか、ということです。これは子どもの人数などによっても変わってくると思います。
参考までに、子どもの学費にかかる金額として、
- 幼稚園から高校:公立
- 大学:私立文系
の場合、通算で約944万円、1,000万円弱がかかると言われています。学費だけでもこれほどの費用が必要になってくるため、これに生活費などの公的制度で足りない分を足すといくらになるのか、しっかりと計算して保険金額を決める必要があるのです。
また、医療保険も必要性が高いと言えます。おもな収入源である方はもちろん、専業主婦でも加入がおすすめと言えます。
専業主婦となると家事育児を広くカバーしている存在です。そのような方が長期入院となった場合、家事育児を外注でカバーしなくてはならなくなります。その際の費用プラス医療費の支払いだとかなりの負担となってしまうため、医療保険へ加入して準備しておく必要があるのです。
30代の方が生命保険を選ぶときのポイント
30代での生命保険の重要性はお分かりいただけたと思います。では、どのように選ぶといいのでしょうか?
目的や保障内容をしっかりと決めておかないと、どのような保険が必要なのかもわからず保険への加入ができないことも考えられます。
ポイントとなる項目としては、
- 加入が誰のためか
- 保障額がどれくらい必要か
- 生活費や医療費のシミュレーションをする
- 保障の範囲を決める
などが挙げられます。
加入前にはこれらの項目をしっかりと考えることで、自分に必要な保険の種類や内容をある程度決めておくことができるのです。
①誰のために加入するのか考える
まずは誰のために加入を検討しているのかを明確にしていきましょう。
保険と言っても
- 自分
- 家族
に対して加入するものに分かれます。それぞれ目的が違ってくると商品も違ってくるのです。
独身などの場合は自分のために加入することが多くなります。種類としても死亡保障はあまり必要ありませんが、医療保障や収入保障などは必要と考える方が多いと思います。
結婚すると家族のために加入する商品が増えます。自分にもしものことが起こった際に困るのは誰なのか、どれくらいの金額を残しておく必要があるのかなどを考える必要があるのです。
また、結婚前に加入していた死亡保険などでは、受取人が親などになっていることもあります。結婚後には受取人の変更なども重要になってくるのです。
②必要な保障額がいくらなのか決めておく
誰のために加入をするのかを明確にした後は、必要な保障額を決めます。
保障額はこれからのライフイベントなどによって大きく左右されると言えます。独身の場合は特に問題なく自分の葬儀代程度の金額で良いとも言えます。
既婚の場合重要になってくるのが子どもの教育費や生活費です。どの程度私立を利用するのかなどで教育費も大きく違ってきます。ある程度目安を付けて必要になる金額を算出する必要があるのです。
基本的な生活費だけならば、
今後の生活費-公的保障額-貯蓄
で大まかな金額を計算することが可能です。
公的保障額は会社員の方ならば遺族基礎年金を見ることでどれくらいの保障が受けられるのかを知ることができます。
この金額に今後必要となる教育費などの金額をプラスし、保障額を決めるのです。
③万が一の時にかかる生活費や医療費などをシミュレーションする
死亡保障での必要金額は分かったと思いますが、保険は死亡保障だけではありません。
医療保険や就業不能保険などを検討する際には、自身が病気やケガになってしまったときの生活費や医療費などを考える必要があるのです。
とくに30代では女性特有の病期の発症率が高くなる時期とも言われています。まだ健康だから医療保険は必要ないと考えず、これから先どの程度の医療費が必要になってくるのかをシミュレーションしておきましょう。
一度入院などの大きな病気があった場合には、10~20万円ほどの費用がかかることが考えられます。ただし、高額療養費制度などの公的医療保険を利用することで、上限額が設定されます。
通常の収入区分の方ならば費用が高額になったとしても自己負担は8~9万円程度です。貯蓄でカバーするのか保険を利用するのか、しっかりと考え、加入を決めるようにしましょう。
④保障の範囲をしっかり確認する
どの種類の保険に加入するのかを決めたら、商品を選ぶことになります。このときに注意したいのが保障の範囲です。
保険の種類は大まかに分かれています。そのため、同じ死亡保険ならば保障される範囲は同じと考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、同じ死亡保険と言うくくりでも、保障範囲が違うこともあります。
死亡時のみに支払われるものや、高度障害時も対象になっているもの、災害死亡時には補償額がアップするもの等様々です。
医療保険などの他の保険でも同様に、商品ごとに範囲に大きな違いがあります。自分の欲しい保障が範囲に入っていなければ意味がありません。そのため、加入する前にしっかりと保障の範囲を確認しておく必要があるのです。
データから見る30代男性・女性が生命保険に加入する必要性
30代では生命保険の必要性はかなり高くなってくると言えます。
30代になると結婚・出産など家族が増えるイベントが多く発生すると言えます。家族が増えるとそれだけ責任も大きくなるため、生命保険で備えることが重要になってくるのです。
しかし、なかにはまだ実感が湧かない方も大勢いると思います。実際のデータを参考に、必要性の高くなる理由を探っていきましょう。
参考にするデータは、
- 生命保険加入率
- 平均支払保険料
- 平均保険金額と平均疾病入院給付金日額
- 平均自己負担入院費用
- 死亡原因と入院原因TOP5
です。
これらのデータをもとに、必要性について解説していきたいと思います。
①30代男性・女性の生命保険の加入率
30代では生命保険を利用している方の方が圧倒的に多いと言えますが、実際にどれくらいの加入率なのか知っておきたいですよね?
- 男性:82.4%
- 女性:82.8%
となっています。(参考:生命保険文化センター・生命保険加入率)
性別で大きな違いはないと言え、どちらも8割以上の方が利用しているという結果になっています。必要性の高さが実感できる数値と言えますね。
なぜここまでの加入率になっているのか、保険の加入条件がポイントと言えます。
30代以降病気になる確率も上がっていきます。生命保険は基本的に病気にかかってからでは加入が難しくなってしまう事が多くなります。
健康体で加入することが重要になってくるため、病気の発症が多くなる40代・50代よりも前に加入する必要が出てくるのです。
②30代男性・女性の平均支払い保険料
多くの方が加入していることは分かりましたが、どれくらい準備をしているのか金額も気になりますよね。金額が大きいほど必要性の高さが伝わるのではないかと思います。
年間での平均支払保険料は、
性別 | 金額 |
---|---|
男性 | 23.5万円 |
女性 | 15.1万円 |
年間での支払い総額となっているため、月額に直すと、
- 男性:19,600円
- 女性:12,600円
となります。
男性の方が7,000円多く保険料の支払いをしていることが分かります。
男性は結婚や出産を機に保険の契約をすることが多くなります。共働きが増えていますが、やはり大きな収入源となるのは男性であることが多いため、男性にもしものことがあっても大丈夫なように、多めの金額でしっかりと準備をする傾向にあるのです。
男性と比較すると少なく感じてしまいますが、女性もある程度の備えをしています。医療保険や少額でも死亡保険に加入し、もしもに備えておくのです。
意外と多くの金額を生命保険に割いていることに驚く方もいらっしゃるかもしれません。それほど30代にとっては重要度の高いものだということです。
しかし、無理をしてまで高額の保険に加入する必要はありません。収入や貯蓄とのバランスを見ながら、自身の保険料の上限などを決めることをおすすめします。
③30代男性・女性の平均保険金額と平均疾病入院給付金日額
30代では多くの方が生命保険を利用していることが分かりました。
では、保障金額の設定はどうなっているのでしょうか?ここでは死亡保障で受け取る平均保険金額と、病気などの入院時に受け取る入院給付日額の平均を見ていきたいと思います。
性別 | 保険金額 | 入院給付日額 |
---|---|---|
男性 | 2,331万円 | 11,049円 |
女性 | 1,013万円 | 8,999円 |
年齢 | 保険金額 |
---|---|
20代 | 1,330万円 |
30代 | 2,331万円 |
40代 | 2,205万円 |
50代 | 1,992万円 |
60代 | 1,192万円 |
④30代男性・女性の平均自己負担入院費用
生命保険の保険金額や入院日額をどれくらいの設定にしているのかはわかりましたが、実際に入院した時にその平均額で足りているのか知っておきたいですよね。
足りていないのであれば不安な場合さらに手厚い保障が必要となってきます。
こちらは年代別のデータが無かったため、全体的なデータとなりますが、平均自己負担入院費用としては、
金額範囲 | 割合 |
---|---|
5万円未満 | 7.6% |
5~10万円未満 | 25.7% |
10~20万円未満 | 30.6% |
20~30万円未満 | 13.3% |
30~50万円未満 | 11.7% |
医療費ではなく自己負担金額になっていることに注意です。ここから高額療養費制度を利用するという訳ではなく、自己負担した金額なのです。
高額療養費制度を利用すれば負担は少ないと感じるかもしれませんが、実際には平均20万円の自己負担があるためこれを補える程度の医療保険への加入は必要と言えるのです。
⑤30代男性・女性の死亡原因と入院原因TOP5
では、保険を利用する要因となる死亡や入院の原因となることにはどのようなものが挙げられるのでしょうか?
死亡原因
順位 | 30~34歳 | 35~39歳 |
---|---|---|
1位 | 自殺 | 自殺 |
2位 | 悪性新生物 | 悪性新生物 |
3位 | 不慮の事故 | 心疾患 |
4位 | 心疾患 | 不慮の事故 |
5位 | 脳血管疾患 | 脳血管疾患 |
順位 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1位 | 精神および行動の障害 | 妊娠・分娩および産じょく |
2位 | 神経系の疾患 | 精神および行動の障害 |
3位 | 損傷、中毒及びその他の外因の影響 | 新生物<腫瘍> |
4位 | 消化器系の疾患 | 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービス利用 |
5位 | 新生物<腫瘍> | 神経系の疾患 |
30代男性・女性で生命保険の加入が必要な人と必要でない人
30代での必要性について解説してきましたが、まだ自分には必要ない、と考えている方もいらっしゃると思います。
必要ないと言い切れる方はどのような方なのか、条件などが気になりますよね。もし自身がこの条件に当てはまっていた場合、加入の必要性は無いと言えるのでしょうか?ご自身がどちらに当てはまっているのか知っておきたい方もいるかもしれません。
以下では30代が必要な人・不要な人の特徴をそれぞれご紹介していきます。
生命保険が必要な人
30代で生命保険が必要な方としては、基本的には全ての方に必要と言えます。
そのなかでも特に必要性の高い人として、
- 出産・結婚を控えている方
- 貯蓄が少ない方
などが挙げられます。
出産時には出産一時金のような公的制度の利用ができます。しかし、この公的制度だけでおさまることは少ないと言えるのです。
とくに出産時に帝王切開などの通常分娩以外の出産方法を行うことになった場合、公的制度だけでは賄いきれません。10~30万円ほどの自己負担が発生するのです。そのため、保険へ加入しておくことでこのときにかかる費用をカバーする必要があると言えるのです。
また、結婚するということは養う相手ができますよね。相手が働いていたとしても、自分に万一のことがあった場合の金銭的負担だけでも軽くしておきたいと思うものです。このような方にも生命保険は必須と言えます。
貯蓄が少ない方も生命保険は必要です。病気などでの治療費に備えるためにも生命保険を活用するべき人として挙げられます。
生命保険が不要な人
先ほど基本的に全ての方に生命保険は必要と言うことをご紹介しました。
しかし、
- 貯蓄がある人
はその必要性が他の方と比べて低いと言えます。
貯蓄があれば入院などで治療費が高額になった場合でも貯蓄から出すことができます。さらに、収入が減ってもしばらくの間ならば貯蓄を崩すことでしのげると言えます。
しかし、貯蓄があるのならば入っておくに越したことは無いとも言えます。どれくらいの大病・大けがをしてしまうかは誰にもわかりません。もしもに備えておかずに大病になり、治療費はまかなえてもその後の生活費まですべてをまかなうのは貯蓄だけでは大変ですよね?
貯蓄がある方は生命保険の必要性は他の方よりも低いかもしれませんが、入っておくことでより一層の安心を得ることができると言えるのです。
30代男性・女性が検討するべきおすすめの保険の種類
各生命保険にはそれぞれ特徴があり、年齢や加入する目的によって選ぶべき保険も変わってきます。
それでは、30代の男性・女性は、どのような保険を検討するべきでしょうか。
結論として、30代の男性・女性が検討するべきおすすめの主な保険には、次のものがあります。
- 死亡保険
- 医療保険
- がん保険
- 就業不能保険
ぜひ保険を選ぶ際の参考にしてみてください。
①死亡保険
被保険者が死亡したときや高度障害状態になってしまったときに保険金が支払われるもので、残された家族の生活を支えるための備えとなる保険です。
一家の大黒柱として働く30代の男性・女性におすすめで、主に次の3種類があります。
- 定期保険
- 終身保険
- 収入保障保険
掛け捨てのため、保険料は割安です。
②医療保険
病気やけがで入院・手術したときなどの医療費を保障してくれるのが、医療保険です。
日本には公的な医療保険制度がありますが、先進医療など保険適用外で全額自己負担となる治療もあるため、注意が必要です。
また、個室を希望した場合の差額ベッド代や交通費なども自己負担となります。
後述しますが、30代が入院した場合、1回の入院にかかる自己負担額の平均は10万円以上というデータもあります。
長期の治療により、思うように働くことができなくなり、収入が減少してしまうリスクも考えておく必要があるでしょう。
特に、じゅうぶんな貯蓄がないという場合は、もしもの時の備えとして医療保険に加入しておくと安心です。
おすすめの医療保険はこちらで詳しく解説しています!
③がん保険
がんに特化して保障を受けられる保険が、がん保険です。
一般的に、がんは年齢が上がるほど、罹患リスクが高まる病気といわれます。
30代男女の死因第2位は、悪性新生物(がん)となっています。がんにかかってしまった場合、大きな精神的ダメージを受けることが予想されます。しっかりと治療に向き合おうと思ったとき、保険のサポートがあれば、経済面の不安が軽減されますよね。
がん保険で支払われる給付金には、主に次の4種類があります。
- がん診断一時金:がんの診断を受けたときに支払われ、基本的に使用用途は問われない
- 治療給付金:抗がん剤や放射線治療など、所定のがん治療を受けたときに支払われる
- 入院給付金:がんが原因で入院したとき、入院日数に応じて支払われる
- 手術給付金:がんが原因で手術したとき、受けた手術の種類に応じて支払われる
④就業不能保険
就業不能保険とは、病気やけがなどで入院や療養が必要となり、長期にわたって働くことができなくなってしまったときに保障を受けられる保険です。
まだまだ若い30代は、亡くなるリスクに比べ、働けなくなるリスクの方が圧倒的に高くなります。
病気やけがなどで思うように働けなくなり収入が減ってしまったら、ご自身の生活費はもちろん、ご家族がいる場合はその生活費や教育費、各種ローンなどの経済的な心配もでてくるでしょう。
⑤養老保険
養老保険とは、「死亡保険金」・「高度障害保険金」と保険期間の満了時に支払われる「満期保険金」が同額支払われる保険です。
万が一のリスクに備えつつ、将来の資金づくりもできます。
そのぶん保険料は割高ですが、掛け捨て型の保険に抵抗がある方や、資金の受け取り時期を自由に設定したい方などにおすすめです。
⑥学資保険
子供がいる30代におすすめしたいのは、計画的に教育資金を貯蓄できる「学資保険」です。
保険料が安く、返戻率が高くなるため、できるだけ早く入ることをおすすめします。
赤ちゃんが生まれる前から加入することもできます。
【基礎知識】掛け捨て型と貯蓄型の保険の違い
保険には「掛け捨て型」と「貯蓄型」がありますが、その違いをご存知でしょうか。
「掛け捨て型」とは、保険期間の満了時、支払った保険料が戻ってこないタイプのものです。
解約したときの返戻金も、ない、または戻ってきても少額であるケースが一般的です。
保障が必要な時期を定めて活用するもので、具体的には、定期保険・収入保障保険・がん保険・多くの医療保険などが掛け捨て型にあたります。 手頃な保険料で、大きな保障を備えられることがメリットです。
「貯蓄型」は、満期保険金や解約返戻金を受け取ることができる保険商品のことで、主に次のものが該当します。
- 被保険者の一生涯を保険期間とする終身保険など
- 保険期間を一定期間とする養老保険・学資保険など
- 一定の年齢になったとき、積み立てた保険料を給付金として受け取る個人年金保険など
【参考①】知っておくべき公的医療保障制度
30代の方が生命保険を検討する場合、公的医療保障制度について知っておく必要があります。
保険金額などを決める際には自身の貯蓄がいくらあるのかも重要になりますが、公的医療保障制度でどれくらいの金額を受け取ることができるのかも重要になるためです。
また、医療保険などを検討する際には、公的制度を利用することで医療費がどれくらいまで抑えることができるのかを理解しておくことで、必要な保障内容などを決めることができるのです。
以下では
- 遺族年金
- 高額療養費制度
- 医療費控除
について解説していきます。
①遺族年金
遺族年金は大黒柱を失った遺族に対して支払われるものです。
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
があり、どちらかが支払われるか両方支払われるかは加入していた年金によって変わってきます。
遺族基礎年金が支給される対象は子どもがいることが前提条件となっています。通常では18歳(到達年度の3月31日)までの子どもが対象です。
支給される金額は対象となる子どもの人数によって変わってきます。
780,900円+子の加算
子の加算額は以下のようになっています。
子どもの人数 | 加算額 |
---|---|
第1・2子 | 各224,700円 |
第3子以降 | 各74,900円 |
一方、遺族厚生年金は対象となる人物の範囲が広く、子どもがいなくても支給されます。しかし、そもそも厚生年金に加入していないと支給されることはありません。
対象となる人物が多く、
- 配偶者(夫は55歳以上)
- 子
- 父母
- 孫
- 祖父母
となっています。全員が受け取れるわけではなく、この中で優先順位の一番高い方が対象となります。
金額の計算方法は複雑になっているため、知りたい方は日本年金機構・遺族厚生年金計算方法を参考にしてください。
②高額療養費制度
高額療養費制度はご存じでしょうか?入院や手術を経験したことのある方は利用経験があるかもしれません。
通常ならば医療費の3割を自己負担することになりますが、この負担額に上限を設ける制度です。
負担額には所得ごとに区分があります。70歳未満の場合以下のように分けられています。
所得区分(標準報酬月額) | 負担額 |
---|---|
83万円以上 | 252,600円+(総医療費-842,000)×1% |
53万円~79万円 | 167,400円+(総医療費-558,000)×1% |
28万円~50万円 | 80,100円+(総医療費-267,000)×1% |
26万円以下 | 57,600円 |
低所得者 | 35,400円 |
③医療費控除
医療費が10万円を超える場合など、高額になった際に対象となる所得控除が医療費控除です。控除される分の税金が安くなるのです。
高額療養費制度などと比べると金額的に地味だと感じてしまうかもしれませんが、安くなるのですからしっかりと利用しておきたい制度です。
全額対象になるわけではなく、
支払った医療費合計額-保険金などで補填される金額-10万円
で計算されます。保険などの利用は無くても10万円はかならず引かれます。
この計算式で出された金額に所得税率をかけたものが税金から引かれることになるのです。税率は10%前後が多いため、たとえ5万円が控除対象となっていても税金から引かれるのは5,000円です。そこまで多くは無いと感じてしまうかもしれません。
しかし、所得控除は住民税も対象となるため、同じく5,000円安くなることを考えると、両合わせて1万円安くなることになります。
対象となる医療費は、生計を共にしている家族ならば合算することができます。家族の分を合わせれば意外と多くの医療費を払っていることもあります。
税金が引かれるのは確定申告時です。そのため忘れずに申告を行わなくてはいけません。
【参考②】月額の生命保険料の負担を減らす方法
30代では様々な生命保険へ加入しておいた方が良いことがお分かりになったと思います。しかし、多数の生命保険へ加入してしまうと保険料が気になってしまうところです。
加入したい保険がっても、保険料の負担を考えると加入が難しい、という場合も多くあると思います。
保険料の負担を減らすにはどのような方法があるのでしょうか?
- 保険の見直し
- 福利厚生でカバーできないか確認
などの方法が挙げられます。
以下でそれぞれの方法がどのような事なのかをご紹介していきます。
①保険の見直しをする
生命保険料の負担を抑えるために手軽にできる方法が保険の見直しです。
生命保険の商品数はかなりの数と言えます。そのため、似ている内容の商品があり、会社によって金額の高低があるのです。
また、保障内容に余分なものがないかも見直す対象です。余分な保障がある場合にはそれを取ることで保険料を抑えることに繋がります。
しかし、保険の見直しを自分一人で行うことはかなり大変な作業となってしまいます。ひとつずつ調べて保険の見直しを行わなくてはいけないのでしょうか?
このようなときに頼りになるのが保険相談です。保険相談を利用することで、保険のプロにおすすめの商品を紹介してもらえたり、アドバイスがもらえたりするのです。
マネーキャリアでも保険相談を受け付けています。料金が気になる方も多いと思いますが、マネーキャリアでは何度でも無料で利用することができます。
もし見直しを行いたい場合はマネーキャリの保険相談をぜひ活用してください。
②会社の福利厚生の制度を利用できないか確認する
加入している保険やこれから加入を考えている保険の内容が、会社の福利厚生の制度で利用できないかを確認することも、保険料の節約に繋がります。
会社によっては従業員に様々な保険をかけてくれる場合があります。その中でも最近多いのが団体長期障害所得補償保険と呼ばれるものです。
個人で加入する就業不能保険などと同じように、減ってしまった収入をカバーしてくれる保険です。
このように、会社によっては様々な福利厚生があります。加入を検討している保険が福利厚生でカバーされないかを一度チェックすることをおすすめします。
まとめ:30代男性・女性は最低限の死亡保障と充実した医療保障が必要!
いかがでしたか?ここでは30代の生命保険の必要性についてご紹介しました。
30代は生命保険の必要性がかなり高くなる年代と言えます。結婚や出産を経て万一に備える必要性が高くなるのです。
必要性が高くなるからと数多くの保険へ加入してしまうと保険料の負担が大きくなり、保険の継続が難しい状態になってしまう事も考えられます。
自分に必要な保障に集中し、どれくらいの金額までを保険料にできるのかを考え、加入する生命保険を選ぶようにしましょう。
選ぶのが難しい場合はマネーキャリアで保険相談がおすすめです。ぜひ活用してください。
ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。
生命保険は必要なの?と疑問をお持ちの方はぜひこちらをお読みください。