掛け捨て型生命保険(死亡保険)の月額保険料の相場はいくら?

今や生命保険の主流となってきている掛け捨て型。この掛け捨て型の保険料と保障額の相場をご存じでしょうか?今回は、掛け捨て型と積み立て型の保険料・保険金額の違いや、それぞれのメリットとデメリットを解説します。自分に合った生命保険を選ぶためにしっかり理解しましょう。

内容をまとめると

  1. 掛け捨て型生命保険の保険料の相場は30代男性で月々2,200~3,800円30代女性で月々1,400~2,700円
  2. 掛け捨て型医療保険の保険料相場は30代男性で月1,550円程度30代女性で月1,580円程度
  3. 医療保険、生命保険などに使うお金の相場は、1家庭で年約38.5万円
  4. 掛け捨て型生命保険の保険金額の相場は独身で500~1,000万円既婚で2,000~3000万円
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監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

掛け捨て型の生命保険の相場平均を解説

生命保険には掛け捨て型と積み立て型の2種類があり、近年は月々の保険料が安い掛け捨て型の需要が高まってきています


通常掛け捨て型の生命保険といえば、一定期間中に万が一の事が起きた場合に保障をする定期保険(死亡保険)と、ケガや病気などで入院・通院・手術等をした場合に保障する医療保険があります。 


どちらも、各保険会社によってその保障内容や保険料に違いがあります。


掛け捨て型の生命保険の加入を考えるにあたって、保険料がいくらかかるのか、どのように商品を選べばよいのか知りたいですよね。


そこで今回は、掛け捨て型の生命保険について、

  • 保険料と保険金額の相場
  • 保険料の決め方
  • 積み立て型との違い
  • 保険金請求例

以上のことを解説します。


この記事を読んでいただければ、掛け捨て型の生命保険の概要や保険選びの着眼点が分かるはずです。是非最後までご覧ください。



掛け捨て型の死亡保険の保険料の相場

掛け捨て型の死亡保険には、死亡保険金額が保険期間中一定の「定期保険」と、死亡保険金を年金(月10万円など)として給付し、保険金額は期間の経過とともに減少していく「収入保障保険」があります。


①定期保険の相場(契約例:30歳、保険期間60歳まで、死亡保険金額1,000万円)

契約例男性(30歳)女性(30歳)
保険期間 60歳まで 60歳まで
死亡保険金額1,000万円1,000万円
保険料(平均)2,670円1,750円

30歳男性の場合の保険料相場は月々2,200円〜3,800円です。平均すると月額2,670円となります。


30歳女性(条件同じ)の場合は月々1,400円〜2,700円となり、平均すると月額1,750円となります。


②収入保障保険の相場(契約例:30歳、保険期間60歳まで、遺族年金10万円、初年度死亡保険金額3,600万円)

契約例男性(30歳)女性(30歳)
保険期間60歳まで60歳まで
遺族年金10万円10万円
初年度死亡保険金額3,600万円3,600万円
保険料(平均)3,160円2,300円

30歳男性の場合の保険料相場は、月々2,800円〜3,600円です。平均すると月額3,160円となります。


30歳女性(条件同じ)の場合は、月々1,800円〜3,000円となり、平均すると月額2,300円となります。

掛け捨て型の医療保険の相場

医療保険は、基本的な保障の主契約と保障を手厚くさせるための様々な特約の組み合わせによって、保険料が大きく違ってきます


また、特約に関しては保険会社によって違いが出ますが、がんの特約(診断給付金や通院)などをセットすると、およそ保険料は1.7倍〜2倍となります。


定期保険の相場(契約例:30歳、入院給付日額5,000円の主契約のみ、保険料払込期間終身)

契約例男性(30歳)女性(30歳)
保険料払込期間終身終身
入院給付日額5,000円5,000円
保険料(平均)1,550円1,580円

30歳男性の場合の保険料相場は月々1,400円〜1,700円となり、平均すると月額1,550円となります。 


30歳女性(条件同じ)の場合、月々1,400円〜1,700円となり、平均すると月額1,580円となります。


医療保険では、男性と女性とでは主契約のみの契約であればほとんど差がないことがわかります。


しかし、女性の場合は女性特有の病気の特約があり、この特約をセットすると男性よりも保険料が高くなる傾向にあります。


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世帯年間払込保険料はこのくらい

平成27年度の生命保険(個人年金含む)の世帯年間払込保険料は、かんぽ生命やJA、県民共済などの共済を含むすべての生命保険全体で38.5万円となっており、年々世帯の年間保険料は減少しています。

最近では、掛け捨て型の生命保険が主流となってきていることも、保険料減少の要因となっています。

また、年齢別でみると、最も高い年代は「50歳~54歳」の49.8万円となっており、最も低い年代は「70歳以上」の29.9万円となっています。

<生命保険文化センター平成27年度より>

出典:http://www.jili.or.jp/press/2015/pdf/h27_zenkoku.pdf


機関別世帯年間払込保険料

単位
万円
平成
15年
平成
18年
平成
21年
平成
24年
平成
27年
全生保53.352.645.441.638.5
民保
38.739.637.436.537.0
(かんぽ生命)--24.923.426.2
簡保30.529.928.524.122.2
JA29.730.430.130.427.7
県民共済
生協等
7.77.78.48.28.2

機関別

機関別

年齢別

単位
万円
平成
15年
平成
18年
平成
21年
平成
24年
平成
27年
全体53.352.645.441.638.5
29歳以下28.326.031.720.224.2
30〜34歳38.236.433.131.027.6
35〜39歳48.239.737.031.732.9
40〜44歳54.554.846.940.341.0
45〜49歳60.959.851.346.244.2
50〜54歳56.258.147.651.849.8
55〜59歳63.060.455.151.349.2
60〜64歳58.758.348.243.443.4
65〜69歳52.353.442.139.433.9
70歳以上47.548.643.337.729.9

年齢別

年齢別

掛け捨て型生命保険の保険料はどうやって決めるべき?

掛け捨て型の生命保険は、保険料を安く抑えられることが魅力です。


もちろん、やみくもに何かしらの保険に入ればよいのではなく、正しい手順で深く考えてから加入を決めるのが常識です。


家計を圧迫しないように掛け捨て型の生命保険に加入しようと決めたら、契約する保険会社や商品を決めます。さらに、保険金額の設定や特約の付加も行います。


ここでは、掛け捨て型の生命保険の保険料を適切に選択するための考え方を解説します。積み立て型よりも掛け金が安いとはいえ、保険料は長く払い続けることになります。


的外れな選択をしてしまっては家計が圧迫されます。是非以下の解説を読んで、掛け捨て型生命保険の保険料を的確に設定できるようになりましょう。

生命保険に入る目的をしっかりと決める

最初に考えるのは、生命保険に加入する目的です。


保険料を支払ってまで生命保険に入るのは、備えておきたいリスクがあるからですよね。まずは自分がどのようなリスクを抱えているのかを明確にします。


例えば、

  • 自分に万が一のことがあった場合、妻(夫)のその後の生活が成り立たなくなる
  • 子供がいれば、配偶者と子供の生活に加えて子供の学費も必要になる
  • 貯蓄があまりないので、病気になって働けない期間が出ると家計が苦しくなる

というリスクが考えられます。


また、死亡の場合、葬儀費用はすべての人が備えておく必要があります。さらに、年代が上がってくると介護費用も必要になるでしょう。


個々のライフステージや年齢によって必要な保障は異なります。自分の状況を正しく認識したうえで生命保険に入る目的を決めましょう。

目的を決めたら保障内容を決める

生命保険に加入する目的がはっきりしたら、保障内容を決めます。


備えたいリスクに対応できるだけの保障がある死亡保険医療保険を選びます。死亡保険の場合は、定期保険か収入保障保険かを考えます。


定期保険は、万が一のことが起きた後の配偶者や子供の生活費に加えて、保険金を葬儀費用にも充てたい方におすすめです。


それに対して、収入保障保険は徐々に保険金額が下がっていく保険です。その性質上、掛け金が安いことが一般的です。


収入保障保険は基本的には残された家族の生活費を賄うために加入します。したがって、葬儀費用などを別途用意できる方におすすめです。


具体的な保障内容を検討するときには、いざというときにお金がいくら必要なのか、その後の生活費や学費などをシミュレーションしましょう。また、どれくらいの期間加入すればよいのか考えましょう。


そして、必要な保険金を必要な期間もらえる保険商品を選びます。

家計に応じて保険料を調整する

必要な保障がついた生命保険に加入するのが重要ですが、月々の保険料の支払いのために家計が苦しくなってしまっては本末転倒です。

保険料を無理なく払い続けるためには、家計の状況を見て保険料を調整することも必要です。

最終的な保険料を決めるには、必要な保障内容と支払える保険料をすり合わせる作業が必要です。すり合わせした結果が最適な保険料です。

手厚い保障がついた保険を見つけただけで安心していてはいけません。保障が充実すると、その分保険料は高くなります。


どのような保険が自分に合っているのか分からないという方には、無料相談がおすすめです。


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掛け捨て型の生命保険の死亡保障金額の相場

死亡保障の金額は家族構成などにより違いはありますが、ここでは独身の場合と結婚して配偶者と子供がいる状況の場合で、それぞれの掛け捨て型生命保険の死亡保障額を見てみましょう。
  • 定期保険の死亡保障の相場

独身の場合、500万円〜1,000万円が相場となっており、葬儀費用や自動車ローンなどの借入分を保障できれば十分といった内容となっています。


配偶者と子供がいる場合、2,000万円〜3,000万円が相場となっています。子供の養育費のことも考え、保障額は高くなります。

  • 収入保障保険の死亡保障の相場

独身の場合、月額5万円〜8万円が相場となっており、契約初年度の死亡保険金額は1,800万円~3,300万円となります。収入保障保険の最低保険金額を契約しておいて、結婚などをしたときに追加するといったことが多く見られます。


配偶者と子供がいる場合、月額10万円〜15万円が相場となっており、契約初年度の死亡保険金額は3,600万円~5,400万円となります。この収入保障保険は、厚生年金などの遺族年金の上乗せ分としての効果があります。


生命保険文化センター平成27年度より


機関別死亡保険金

単位
万円
平成
15年
平成
18年
平成
21年
平成
24年
平成
27年
全生保3,7463,3442,9782,7632,423
民保3,4413,0552,7582,5062,335
(かんぽ生命)--606548566
簡保812709676588540
JA2,5672,7762,2922,2931,773
県民共済
生協等
805776861830735

機関別

齢別

単位
万円
平成
15年
平成
18年
平成
21年
平成
24年
平成
27年
全体37463344297827632423
29歳以下31113082258319022405
30〜34歳41333186308231263093
35〜39歳42373848363632033050
40〜44歳46494238413037603277
45〜49歳48874506382239183287
50〜54歳43034405393237893388
55〜59歳39444041354332023175
60〜64歳32333021268425452362
65〜69歳29112153203217251799
70歳以上19701824174515841194

年齢別

難しくて毎回保険を考えるのが後回しになっているという方は、この機会に面倒な保険を片付けてしまいましょう! 


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月々の保険料の平均額

終身型とは生命保険を契約したときから一生涯保障されるものをいい、一般的に貯蓄性が高く、老後の資金などに活用することもできます。

しかし、貯蓄性が高く一定の保険金額を一生涯保障しますので、保険料は高くなります。

契約例:30歳男性、死亡保険金額500万円
この場合の終身生命保険では、保険料は6,300円~8,900円となり、平均すると約7,300円となります。30歳女性では、保険料は5,700円~7,700円となり、平均すると約6,800円となります。

掛け捨て型と積み立て型の生命保険の保険料相場を比較

掛け捨て型は保険料が安く、積み立て型は貯蓄性があると同時に保険料が高いのが特徴です。


ここでは、掛け捨て型と積み立て型それぞれの保険料の相場を比較します。


まずは掛け捨て型生命保険の月々の保険料を見てみましょう。

契約条件は以下のとおりとします。

  • 年齢:30、40歳
  • 保険金額:1,000万円
  • 保険期間:10年
  • 特約:なし

月々の保険料の平均は以下のとおりです。

年齢男性女性
30歳1,048円820円
40歳1,908円1,438円

保険料は女性よりも男性の方が高く、年齢とともに高くなります。


次に積み立て型生命保険の保険料を確認します。

契約条件は、

  • 年齢:30、40歳
  • 保険金額:1,000万円
  • 保険期間:終身
  • 特約:なし

とします。

年齢男性女性
30歳14,620円12,620円
40歳18,870円15,820円

積み立て型生命保険は解約すると返戻金がもらえ、加入期間が長くなると返戻率が高くなります。


ただし、保険料は掛け捨て型よりも高いので、加入は家計の状況を見ながら慎重に判断しましょう。

掛け捨て型の加入者が亡くなった場合の保険適用例

掛け捨て型生命保険の保険金支払い事例をご紹介します。


夫婦と子供1人の世帯で、35歳の夫が掛け捨て型の定期保険に毎月1,500円支払っているケースです。保険金額は1,000万円で契約しています。


その夫が不慮の事故で亡くなった場合、生命保険の保険金として保険会社から1,000万円が支払われます。また、遺族基礎年金が1年間、月額10万円支給されることになりました。


その時点で妻は仕事をしていませんでしたが、生命保険の保険金と遺族基礎年金で当分の生活費を賄えます


一生生活できるほどの額ではないのでいずれ仕事をする必要がありますが、仕事を探す時間は充分にとることができます。

まとめ:掛け捨て型の生命保険の相場から自分にあった保険を

掛け捨て型生命保険の保険料の相場や保険料の決め方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

今回のポイントは、
  • 掛け捨て型の死亡保険には、定期保険と収入保障保険の2種類がある
  • 掛け捨て型の医療保険は、保障を手厚くするための特約の組み合わせにより保険料が大きく変動する
  • 掛け捨て型の生命保険が主流となってきていることで、払込保険料の平均は減少傾向にある
  • 掛け捨て型の生命保険の保険料は、加入目的と保障内容を決めたうえで確定するが、家計の状況に応じて調整することも必要
  • 死亡保障の金額の相場は独身世帯が最も安く、配偶者や子供がいれば必要な保障額は高くなる
  • 積み立て型は貯蓄を兼ねることができる一方、保険料が高いという特徴がある
でした。

終身型は貯蓄性があり保険料が変わらず一生涯の保障ですが、見直しや乗り換えが難しいです。

掛け捨て型は保険料が安く見直しがしやすいですが、満期や見直しによって保険料が変動します。

終身型と掛け捨て型それぞれのメリットとデメリットをよく理解しましょう。

手厚い保障は掛け捨て型で、貯蓄は終身型でといったように、組み合わせることによってより良い保険になります。

保険を種類で選ぶのではなく、目的別に選ぶことによって、自分にぴったりの保険を見つけましょう!

生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。

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