更新日:2023/02/05
30代は生命保険の見直しに最適!見直し事例と最低限必要な保険を紹介
30代は生命保険を見直すタイミングです。ただ、どうやって見直していけばいいのか分からない方も多いでしょう。保険の見直し方について事例も含めて紹介していきます。みなさんの保険金設定金額や平均的な保険料についても解説しているので、参考にしてみてください。
- 30代になり保険の見直しを考えている方
- 保険見直しの必要性を知りたい方
- 生命保険の保険料を安くおさえたい方
内容をまとめると
- 30代は家族構成の変化が大きく、今までの保障内容や金額では不十分な可能性がある
- 結婚や出産など大きなライフイベント時には見直しが必要
- 万が一の時に備えられる保障内容になっているか、家計に合わせた設定になっているか確認を
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 30代で生命保険の見直しが必要な2つの理由
- 理由①:30代は結婚や出産で家族構成が変わることが多い
- 理由②:働き盛りの30代は万が一のときに経済的ダメージが大きい
- 30代なら知っておきたい生命保険の基礎知識
- 生命保険の種類
- 生命保険の必要性
- 30代で生命保険の見直しが必要なタイミング
- 結婚したとき
- 出産して子供が増えたとき
- 30代の生命保険見直しで重要な3つのポイント
- ポイント①:万が一のときに備えられる十分な保障内容になっているか
- ポイント②:保険金や支払限度日数は妥当なのか
- ポイント③:保険料が家庭の負担になっていないか
- 30代の生命保険見直し事例|共働き・専業主婦・独身
- 30代の生命保険の見直し事例①:共働きで子供がいない場合
- 30代の生命保険の見直し事例②:専業主婦で子供がいる場合
- 30代の生命保険の見直し事例③:独身の場合
- 30代の生命保険に関する実態|死亡保険金額の相場・平均保険料
- まとめ:30代で生命保険の見直しをしたいならプロの意見も聞くのがおすすめ
目次
30代で生命保険の見直しが必要な2つの理由
みなさんは保険の見直しをしたことがありますか?
保険はライフステージによって必要な内容が異なります。
特に30代になると一度は保険を見直すべきと言われています。
それはなぜでしょうか。
こちらの項目では30代が保険を見直すべき理由である
- 30代は結婚や出産で家族構成が変わることが多い
- 働き盛りの30代は万が一のときに経済的ダメージが大きい
理由①:30代は結婚や出産で家族構成が変わることが多い
30代は結婚や出産で家族構成が変わることが多いため必要な保障も変化します。
下記の項目で詳しく解説しますが、独身の時には必要なかった保障を付加する必要性があるのです。
結婚や出産などで家族が増えれば、万が一の時に配偶者や子供のための保障を用意しなければなりません。
家計の支出も大きく変化しますので、保険料の見直しも重要です。
理由②:働き盛りの30代は万が一のときに経済的ダメージが大きい
30代は働き盛りのため万が一の時に経済的なダメージが大きくなります。
そのリスクに備えるためにも保険は必要です。
家庭の収入源となっている場合、万が一病気や死亡で収入減少や収入ゼロに陥った場合、家計への負担は大きいものです。
特に30代は
- 教育費
- 住宅ローン
家族を守るためにも万が一の備えはかかせません。
30代なら知っておきたい生命保険の基礎知識
30代なら知っておきたい生命保険の基礎知識
- 生命保険の種類
- 必要性
について説明します。
保険を選択するにあたっては、目的(必要性)とどのような種類があるのかは知っておいた方が良いでしょう。
保険について自分で調べる場合でも、相談窓口に行く場合でも役に立ちます。
生命保険の種類
生命保険の必要性
生命保険の必要性として
- 死亡保障:一家の大黒柱が亡くなって収入が途絶えた場合に、残された家族が生活に困らないようにするため
- 病気保障:高額な治療費に対する備え。費用が原因で満足した治療が受けられないことを防ぐ
- 高額療養費制度
- 傷病手当金
- 遺族年金
30代で生命保険の見直しが必要なタイミング
30代になり
- 結婚した時
- 出産して子供が増えた時
結婚したとき
結婚した時は、自分に万が一のことがあった場合に備えて配偶者が困らないように保障を充実させる必要があります。
共働きで両者ともに収入があれば、もしもの時でも問題ありません。しかしそうでない場合働き手になにかあると、配偶者の生活が苦しくなってしまいます。
夫婦が月20万円で生活をしている場合、仮に配偶者が残された時生活費は最低10万円は必要、というように大まかで良いので配偶者が生活していくためにはどの程度必要なのか考えてみてください。
そのうえで、一度公的保障での補填額がどのぐらいが確認し、必要な保障額を求めましょう。
どのぐらいが必要なのか分からないという方は、保険のプロに相談するのも1つの手です。あなたに最適な保障内容についてアドバイスをもらえますよ。
出産して子供が増えたとき
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 649,088円 | 1,584,777円 |
小学校 | 1,926,809円 | 9,592,145円 |
中学校 | 1,462,113円 | 4,217,172円 |
高校 | 1,372,072円 | 2,904,230円 |
大学 | 4,994,000円(実家から) 9,460,000円(一人暮らし) | 7,170,000円(実家から) 11,640,000円(一人暮らし) |
30代の生命保険見直しで重要な3つのポイント
30代の生命保険見直しで重要なポイントは
- 万が一のときに備えられる十分な保障内容になっているか
- 保険金や支払限度日数は妥当なのか
- 保険料が家庭の負担になっていないか
ポイント①:万が一のときに備えられる十分な保障内容になっているか
「万が一の時に備えられる十分な保障内容になっているか」の見直しはきちんとしておきましょう。
特に、結婚したけど保険は独身時代に加入したものを継続しているという人は、ぜひ一度内容を見直してください。
とりあえず保険に入っているから大丈夫ではなく、もし自分に万が一があったとき配偶者や子供が生活していけるのかを考えるのがポイントです。
保障内容は充実しているものの、保障額が今のままでは足りないというケースも多くあります。
家計やライフプランをみながらできるだけ具体的に数字を出してみましょう。
もし自分で考えるのが難しい場合は、プロに相談するのも手です。
ポイント②:保険金や支払限度日数は妥当なのか
保険金や支払限度日数が妥当なのかも再チェックしましょう。
支払限度日数
支払限度日数は30日・60日・120日など限度があります。
ちなみに、公益財団法人生命保険文化センター「令和元年度生活保障に関する調査」によると、直近の入院日数は全体の平均は15.7日です。
30代にフォーカスすると
割合 | |
---|---|
5日未満 | 25.4% |
5~7日 | 31.3% |
8~14日 | 25.4% |
15~30日 | 10.4% |
31~60日 | 4.5% |
61日以上 | 3% |
となり13.5日が平均です。
9割以上の人が30日以内で退院しているため、入院給付金の支払限度日数は30日あれば十分かもしれません。
ただし、病気によっては60日以上のケースもありますので、不安な人は限度日数の多いものを選んでも良いでしょう。
保険金
入院給付金の保障額について参考になるのは、1日の自己負担額です。直近の入院時の1日あたりの自己負担費用は平均で23,300円かかるとされています。
1日の給付金額を5,000円に設定するプランも多くありますが、30代であれば10,000円は欲しい所です。
ちなみに死亡保険金額の目安は
必要保障額=遺族の支出-(貯蓄+遺族の収入)
で求められますので、再計算してみましょう。
ポイント③:保険料が家庭の負担になっていないか
保険料が家庭の負担になっていないかも重要な見直しポイントです。
保険は万が一の時に経済的困窮に備えるためのものです。保険料が生活を圧迫し豊かな生活を送れないようであれば契約内容について再度考えた方が良いでしょう。
契約時には問題なく支払えていた保険料も、家族が増えさまざまな出費が増えると捻出が難しくなる場合もあります。
今のライフスタイルに適した保険料に変更しましょう。
30代の生命保険見直し事例|共働き・専業主婦・独身
30代の生命保険の見直し事例を紹介します。
今回は
- 共働きで子供がいない場合
- 専業主婦で子供がいる場合
- 独身の場合
30代の生命保険の見直し事例①:共働きで子供がいない場合
契約例
- 年齢:30歳
- 会社員
性別:男性 - 家族構成:妻(26歳 会社員)
定期付き終身保険(15年更新型) | |
---|---|
普通死亡保障 | 5,000万円 |
災害死亡保障 | 6,000万円 |
医療特約 | 日額10,000円 |
手術給付金額 | 5・10・20万円 |
保険期間 | 15年 |
払込期間 | 60歳まで |
月払保険料 | 約17,000円 |
A | 終身保険 |
---|---|
普通・災害死亡保障 | 300万円 |
保険期間 | 終身 |
払込期間 | 65歳まで |
月払保険料 | 約5,000円 |
B | 終身医療保険 |
---|---|
入院給付金額 | 日額10,000円 |
手術給付金額 | 20万円 |
先進医療特約 | 2000万円 |
保険期間 | 終身 |
払込期間 | 65歳まで |
月払保険料 | 約3,500円 |
- 共働きのため、万が一の時の死亡保障額を少なめに
- 医療特約ではなく、別途終身医療保険に加入することで先進医療に対する備えや、一生涯の保障をプラス
- 今後子供ができた場合に支出があがることを予想して保険料を2分の1程度まで抑えている
30代の生命保険の見直し事例②:専業主婦で子供がいる場合
契約例
- 年齢:31歳
- 会社員
性別:男性 - 家族構成:妻(27歳 専業主婦)・長女(0歳)
定期付き終身保険(20年更新型) | |
---|---|
普通死亡保障 | 3000万円 |
災害死亡保障 | 5000万円 |
医療特約 | 日額10,000円 |
手術給付金額 | 10・20・40万円 |
保険期間 | 20年 |
払込期間 | 71歳まで |
月払保険料 | 約22,000円 |
A | 終身保険 |
---|---|
普通・災害死亡保障 | 300万円 |
保険期間 | 終身 |
払込期間 | 65歳まで |
月払保険料 | 約5000円 |
B | 収入保障保険 |
---|---|
年金月額 | 15万円(年金受取総額 約6,800万円) |
保険期間 | 65歳まで |
払込期間 | 65歳まで |
支払保証期間 | 1年 |
月払保険料 | 約5,000円 |
C | 終身医療保険 |
---|---|
入院給付金額 | 日額10,000円 |
手術給付金額 | 20万円 |
先進医療特約 | 2,000万円 |
保険期間 | 終身 |
払込期間 | 65歳まで |
月払保険料 | 約3,500円 |
- 医療保険特約付き終身保険にまとめていたが、最低限必要な保障を個別で加入することにより保険料を抑えている
- 死亡時の保障に収入保障保険を組み合わせることで、保険料を抑えながら子供が小さい時の保障額を大きく
30代の生命保険の見直し事例③:独身の場合
契約例
- 年齢:35歳OL
- 性別:女性
- 家族構成:父母(同居)、弟(別居)
定期付き終身保険 | |
---|---|
普通死亡保障 | 2,000万円 |
災害死亡保障 | 3,000万円 |
入院特約 | 日額5,000円 |
手術給付金額 | 5・10・20万円 |
保険期間 | 10年(更新) |
払込期間 | 60歳まで |
月払保険料 | 約18,000円 |
A | 終身保険 |
---|---|
普通・災害死亡保障 | 300万円 |
保険期間 | 終身 |
払込期間 | 65歳まで |
月払保険料 | 約5,500円 |
B | 終身医療保険 |
---|---|
入院給付金額 | 日額10,000円 |
手術給付金額 | 20万円 |
先進医療特約 | 2,000万円 |
保険期間 | 終身 |
払込期間 | 65歳まで |
月払保険料 | 約5,000円 |
C | 確定年金保険(保険料建て) |
---|---|
基本年金金額 | 約75万円 |
保健期間 | 5年確定年金(65歳から) |
月払保険料 | 約10,000円 |
- 独身のため死亡保障はあまり必要ないと判断し、保障額を抑さえている
- 医療保険は定期のものではなく、終身医療保険を定年退職までに振り込むことで老後の安心を
- さらに老後、ゆたかな生活が送れるよう確定年金保険にも加入
30代の生命保険に関する実態|死亡保険金額の相場・平均保険料
死亡保険金額
30〜34歳 | 35〜39歳 | |
---|---|---|
平成24年 | 3,126万円 | 3,203万円 |
平成27年 | 3,093万円 | 3,050万円 |
平成30年 | 2,883万円 | 2,857万円 |
令和3年 | 2,516万円 | 2,525万円 |
死亡保険金額の平均は年々減少しています。
今の時代であれば、2,500万円が目安となるでしょう。
平均年間払込保険料
男性 | 女性 | |
---|---|---|
平成22年 | 25.4万円 | 18.5万円 |
平成25年 | 24.1万円 | 18.2万円 |
平成28年 | 22.8万円 | 17.4万円 |
令和元年 | 23.4万円 | 16.8万円 |
(引用:公益財団法人 生命保険文化センター
「令和元年度生活保障に関する調査」)
年間保険料の平均も全体的に減少傾向です。
女性よりも男性の方が払込保険料は高く6万円程度差があります。
ちなみに30代は
- 男性:23.5万円(月額約19,500円)
- 女性:15.1万円(月額約12,500円)
まとめ:30代で生命保険の見直しをしたいならプロの意見も聞くのがおすすめ
30代での生命保険見直しの必要性について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
30代はライフスタイルが大きく変化する時期です。
今回は主に家族形態の変化による見直しについて紹介しましたが、他にも
- 昇進など収入増加
- マイホーム購入による支出の変化