更新日:2022/06/06
保険料が戻ってくる医療保険は損?メリット・デメリットを徹底解説!
保険料が戻ってくるタイプの医療保険はお得に感じますが、特徴をしっかり把握しておかないとかえって損をすることも。そこで今回は、保険料が戻ってくるタイプの医療保険のメリットとデメリットや、掛け捨て型との違いを徹底的に解説します。
- 保険料が戻ってくる医療保険が本当にお得なのかを知りたい人
- 掛け捨て型は損をしていると感じている人
- 自分に合う保険を選びたい人
内容をまとめると
- 保険料が戻ってくる医療保険にはデメリットも多い
- 保険料が戻ってくる医療保険には、貯蓄要素のために割高な保険料を払っている
- 保険料が割安で、見直しや解約がしやすい掛け捨て型がおすすめ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 保険料が戻ってくる医療保険は損をすることがある!
- 保険料が戻ってくる医療保険の3つのメリット
- メリット①:支払った保険料が掛け捨てにならない
- メリット②:保障と貯蓄を両立できる
- メリット③:健康状態に応じて還付金やお祝い金を受け取れる
- 保険料が戻ってくる医療保険の3つのタイプとその特徴
- タイプ①:解約返戻金タイプ
- タイプ②:健康還付金タイプ
- タイプ③:お祝い金タイプ
- 保険料が戻ってくる医療保険の5つのデメリット
- デメリット①:掛け捨て型よりも保険料が割高になる
- デメリット②:掛け捨て型よりも商品数が少ない
- デメリット③:保険の見直しや解約がしにくくなる
- デメリット④:解約により無保険期間ができてしまうことがある
- デメリット⑤:資金の流動性が低く、突然の出費に対応できない
- 掛け捨て型の医療保険の特徴
- 掛け捨て型の医療保険のメリットとデメリット
- メリット①:保険料が割安
- メリット②:保険商品の数が多く、定期型と終身型から選べる
- メリット③:保険の見直しや解約がしやすい
- 掛け捨て型のデメリット:払い込んだ保険料が戻ってこない
- 医療保険は保険料が戻ってくるタイプよりも掛け捨て型がおすすめ
- まとめ:医療保険選びの不安や疑問は保険のプロに相談しよう!
目次
保険料が戻ってくる医療保険は損をすることがある!
医療保険には貯蓄型と掛け捨て型が存在します。
支払った保険料が戻ってくるのが貯蓄型、戻ってこないのが掛け捨て型です。その特徴から、なんとなく掛け捨て型は損をしているように感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし実際は、保険料が戻ってくる貯蓄型を選ぶことで、かえって損をすることがあります。
そこで今回は、以下の内容を中心に解説していきます。
- 保険料が戻ってくる保険の種類
- 保険料が戻ってくる保険のメリットとデメリット
- 保険料が戻ってくる保険と掛け捨て型保険の違い
この記事を読んでいただければ、保険料が戻ってくる保険と掛け捨て型保険のメリット・デメリットを把握し、自分に合う保険を選択できるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
保険料が戻ってくる医療保険の3つのメリット
まずは支払った保険料が戻ってくる医療保険のメリットを確認しておきましょう。
大きく以下の3つです。
- 支払った保険料が掛け捨てにならない
- 保障と貯蓄を両立できる
- 健康状態に応じて還付金やお祝い金を受け取れる
メリット①:支払った保険料が掛け捨てにならない
解約時に、払い込んだ保険料に応じて、一定の金額が保険会社から支払われます。
これは保険料を掛け捨てにしたくない人にとって大きなメリットです。
保険のプランや加入期間によっては、払い込んだ保険料以上の金額が戻ってくることもあります。しかし、一般的には払い込んだ保険料よりも少ない金額になることが多く、場合によってはほとんど戻ってこないこともあるので注意が必要です。
メリット②:保障と貯蓄を両立できる
病気やけがに対する保障を受けつつ貯蓄ができるのも、保険料が戻ってくる医療保険のメリットです。いざというときへの備えと将来への準備を同時に行うことができます。
結婚や子育て、老後などの大きなライフイベントの資金を準備しておきたい人はもちろん、貯蓄が苦手で手元にお金があると使ってしまう人にも向いているといえるでしょう。
メリット③:健康状態に応じて還付金やお祝い金を受け取れる
保険料が戻ってくる医療保険のなかには、病気やけががなければ、健康還付金や一定期間ごとのお祝い金を受け取れるタイプがあります。つまり健康を維持していればお金を受け取れるということです。
結果的に、自身の健康状態に気を配るようになり、病気やけがの減少にもつながります。
なお、健康還付金に関しては、入院や手術があった際に受け取った給付金があっても、その分を差し引いた金額が戻ってきます。ですから、払い込んだ保険料が掛け捨て状態にはなりません。
保険料が戻ってくる医療保険の3つのタイプとその特徴
- 解約返戻金タイプ
- 健康還付金タイプ
- お祝い金タイプ
タイプ①:解約返戻金タイプ
解約返戻金タイプは解約時に保険料が戻ってくるタイプです。
「解約=解約返戻金支給」となるため、自身で受け取るタイミングを選ぶことができます。ライフイベントなどの大きな出費への備えのほか、急な出費にも対応可能です。
ただし一般的に、払い込んだ保険料の総額よりも戻ってくる金額のほうが少なくなります。
なお、解約返戻金タイプの多くは終身型で、本来は一生涯保障が続くものです。しかし解約返戻金は解約が前提となるので、受け取り後に保障がなくなります。注意しましょう。
タイプ②:健康還付金タイプ
健康還付金タイプは一定の年齢に達すると、それまでに払い込んだ保険料が戻ってくるタイプです。
受け取れる年齢はおおよそ60~70歳で、支払い年齢になるまでの保険期間が長いほど戻ってくる金額は多くなります。入院給付金などを利用した場合には、受け取った給付金との差額が健康還付金になります。
健康還付金=支払った保険料の総額-受け取った給付金額
また、解約返戻金タイプでは解約が前提となるため保障がなくなりますが、健康還付金タイプでは解約の必要がないため、還付金を受け取ったあとも保障が継続します。タイプ③:お祝い金タイプ
お祝い金タイプは、一定の年数が経過するごとにお祝い金として少額の給付金が受け取れるタイプです。
お祝い金の受け取りには以下のような条件が設定されています。
- 10日以上の入院給付金を受け取っていない
- 入院給付金や手術給付金を受け取っていない
商品ごとに異なる条件が設定されているため、お祝い金タイプの医療保険を契約する際には給付条件を確認しておきましょう。
保険料が戻ってくる医療保険の5つのデメリット
保険料が戻ってくる医療保険には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
- 掛け捨て型よりも保険料が割高になる
- 掛け捨て型よりも商品数が少ない
- 保険の見直しや解約がしにくくなる
- 保障が受けられなくなる可能性がある
- 資金の流動性が低く、突然の出費に対応できない
デメリット①:掛け捨て型よりも保険料が割高になる
一般的に、保険料が戻ってくる医療保険は掛け捨て型よりも保険料が割高になります。
特に健康還付金タイプやお祝い金タイプでは、保険料が掛け捨て型の2倍以上になることも。
戻ってくる保険料と支払う保険料のバランスが悪かったり、保険料が家計を圧迫したりしている場合は、保険の見直しを検討しましょう。
デメリット②:掛け捨て型よりも商品数が少ない
多くの保険会社では、掛け捨て型にくらべて保険料が戻ってくるタイプの商品数は少なくなっています。
商品数が少ないということは、つまり自分に合う保険を選びにくいということです。
病気やけがに対する保障を受ける目的で保険に加入するのに、戻ってくる保険料に気を取られて保障部分の選択がおろそかになるのであれば、本末転倒といえるでしょう。
デメリット③:保険の見直しや解約がしにくくなる
どのタイプでも、一定の条件を満たすことで保険料が戻ってきます。
お金が戻ってくることがわかっているので、解約することを損のように感じてしまい、割高な保険料を払い続けてしまいがちです。
なお、保険料が戻ってくることには、その後に新しく保険に加入する際の資金にできるというメリットがあります。しかし、まとまった金額や元本以上の金額を手にするためには長期間の契約が必要です。
実際、解約返戻金がピークになるのは70~80歳といった高齢時です。そのころには持病や既往歴(特定の病気にかかった経験)がある可能性も低くはないでしょう。持病や既往歴があると、保険会社の審査に通りにくいため、新しく保険に加入することが難しくなります。
引受基準緩和型や無選択型の保険であれば、持病があっても入れます。しかしこれらの保険は、保険料が通常よりも割高になっているものです。高齢での加入であれば、保険料の負担はより大きくなるでしょう。 また、高齢ではそもそも加入できる商品自体が少なくなっています。
このように、損を避けたい感情面と、新しい保険に入りにくくなる面から、見直しや解約がしにくくなっているというわけです。
デメリット④:解約により無保険期間ができてしまうことがある
解約返戻金タイプの場合は、保険を解約しないと保険料は戻ってきません。
新しい保険の審査や契約の状況によっては、保障が受けられない無保険期間ができてしまいます。
高齢での解約であれば、先ほどもお伝えしたとおり加入できる保険が限られてくるので、無保険になる可能性はより高いといえるでしょう。医療機関の利用が増える年代で保障が受けられなくなるリスクは見過ごせません。
デメリット⑤:資金の流動性が低く、突然の出費に対応できない
純粋な貯蓄と違って、自由にお金を引き出せるわけではありません。
突然の大きな出費に対応するには、元本割れや無保険期間のリスクを覚悟したうえでの解約が必要です。タイプによっては、解約しなくても貸付制度を利用して保険会社からお金を借りられますが、利息を支払うことになります。
貯蓄ではなく、あくまで貯蓄の要素を持つ保険だということは意識しておきましょう。
掛け捨て型の医療保険の特徴
ここまでは、保険料が戻ってくる医療保険のメリットとデメリットについてお伝えしてきました。
ここからは、掛け捨て型の医療保険について、保険料が戻ってくるタイプとの違いも含めて解説していきます。
まず、掛け捨て型のおもな特徴は以下のとおりです。
- 保険料が割安
- 保障内容が比較的シンプル
- 払い込んだ保険料は戻ってこない
保険料が戻ってくるタイプの特徴とくらべてみましょう。
保険料が戻ってくるタイプ | 掛け捨て型 | |
---|---|---|
保険料 | 割高 | 割安 |
解約返戻金・還付金 | あり | なし |
保障期間 | 終身型が多い | 定期型 終身型 |
また、保険料が戻ってくるタイプは終身保障のものが多いですが、掛け捨て型は定期型と終身型から選ぶことができます。
どの要素を重視するかが、自分に合う保険を選ぶポイントです。
掛け捨て型の医療保険のメリットとデメリット
それでは次に、掛け捨て型のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリットに関しては、以下のとおりです。
- 保険料が割安
- 保険商品の数が多く、定期型と終身型から選べる
- 保険の見直しや解約がしやすい
それぞれくわしく解説していきます。
メリット①:保険料が割安
最大のメリットは、割安な保険料です。
貯蓄要素がないぶん、少ない保険料で保障を受けることができます。家計への負担をなるべく少なくしたい人に向いているといえるでしょう。
自分自身で貯蓄を行う必要が出てきますが、貯蓄型の保険と違って流動性の高い純粋な貯蓄のため、予定していた用途のほかに想定外の出費に対応することも可能です。
メリット②:保険商品の数が多く、定期型と終身型から選べる
保険商品の数が多いことも、掛け捨て型の大きなメリットです。
これは自分に合う保険を選びやすいということにつながります。
保険料が戻ってくるタイプの医療保険は終身型が多いですが、掛け捨て型は定期型と終身型から選ぶことができるうえに、保障内容も多岐にわたります。
基本となる保険料が割安なぶん、特定の病気やけがに対しての特約がつけやすいのも強みです。掛け捨て型は選択の幅が広い保険といえるでしょう。
メリット③:保険の見直しや解約がしやすい
掛け捨て型は保険料が戻ってこないため、見直しや解約のタイミングを自分で選びやすいタイプです。
最適な医療保険は、自身の健康状態だけでなく、結婚や出産など家族の状況によっても変わります。また、加入者のニーズの変化や医療技術の進歩によって、日々新しい保険商品が登場しています。
現在加入している保険よりも適した保険商品を見つけた際に、掛け捨て型であれば解約して乗り換えることが比較的容易です。
掛け捨て型のデメリット:払い込んだ保険料が戻ってこない
掛け捨て型の最大のデメリットは、払い込んだ保険料が戻ってこないことです。
割安な保険料の裏返しであり、結婚出産や老後などライフイベントに向けての資金を自分自身で貯蓄しておく必要が出てきます。
しかし、それ以外に目立つデメリットが存在しないのは大きな強みといえるでしょう。
医療保険は保険料が戻ってくるタイプよりも掛け捨て型がおすすめ
保険料が戻ってくるタイプと掛け捨て型では、結局どちらを選べばよいのでしょうか。
結論からお伝えすると、掛け捨て型がおすすめです。
保険料が戻ってくるタイプ | 掛け捨て型 | |
---|---|---|
メリット | 保険料が戻ってくる | 保険料が割安 商品数が多い 見直しや解約がしやすい |
デメリット | 保険料が割高 商品数が少ない 見直しや解約がしにくい | 保険料が戻ってこない |
どちらの保険も、基本的な保障内容には実はそこまで差がありません。ですから、保険料が戻ってくるタイプは貯蓄要素のために割高な保険料を払い続けることになるともいえます。
また、保険の重要な役割は病気やケガなどに対する保障を受けることです。そう考えたとき、商品数が少なく、見直しや解約がしにくいというデメリットは見過ごせません。
自分に合う保険を選ぶためにも、基本的には掛け捨て型を選ぶとよいでしょう。
まとめ:医療保険選びの不安や疑問は保険のプロに相談しよう!
保険料が戻ってくる保険についてを解説してきましたが、いかがでしたか?
今回の記事のポイントは以下のとおりです。
- 保険料が戻ってくるからといって得をするとは限らない
- むしろ見過ごせないデメリットも存在する
- 掛け捨て型は保険料が割安で、保障内容の選択肢も広い
基本的には、掛け捨て型がおすすめです。しかしもちろん、それぞれのメリットとデメリットを考慮したうえで、自分に合う保険を選ぶことが重要です。
たとえば、どうしても自分の力で貯蓄ができず、なにかしらの強制力がほしい人にとっては、保険料がもどってくるタイプも選択肢に入るでしょう。
なお、数多くの保険商品のなかから自分に合うものを選びたい場合は、保険のプロ・FP(フィナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
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