65歳からの医療保険は必要?65歳以上の人におすすめの医療保険は?

入院や病気のリスクの高まる65歳以上の方に医療保険が必要か考えていきます。手厚い社会保険制度や高齢者医療制度、65歳以上の方の収入源である年金との兼ね合いの中で、公的医療保障だけではカバーできない部分を医療保険で備えるのか、それ以外の生命保険などの方法が合理的なのか考えていきます。

67歳の母が医療保険に入るか迷っているのですが、入った方がいいのかしら?

加入のメリットはありますか?

今回はこのような疑問を解決していきます。

医療保険は長期入院や、がんの先進医療に役立ちますが、65歳以上に医療保険は必要ないともいわれています。

そうなの?

医療保険が不要となると、代わりに何か老後の備えになるものはないかしら?

65歳以上の方は、医療保険ではなく介護保険貯蓄を重視するのがおすすめですよ。

内容をまとめると

  1. 65歳以上の医療保険は、保険料の高く手厚い公的医療保険制度があるので一般的には不要
  2. 貯蓄や介護保険を重視した方がよい
  3. 保険料を払い過ぎている可能性があるので、65歳という節目で保険を見直そう
  4. 今ならスマホ1つで保険のプロに無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!

65歳以上の方に医療保険が必要なのかを解説


厚生労働省調べの『患者調査』によると、65歳以上の入院者数は現役世代と比較すると非常に大きく、入院患者総数131万人のうち65歳以上の患者が93万人と実にその7割以上を占めています。


65歳以上の人口は約3,400万人であり、65歳以上の3%弱が年間に入院するリスクがあるといえます。


可能性だけを考えると決して高いとは言えませんが、実際に入院時に発生する費用を考慮しながら医療保険の必要性有無を考えていかなければなりません。


自分にとって65歳以上に医療保険は必要なのか自分にあう医療保険は何か気になるという方は、保険のプロに相談することをおすすめします。


マネーキャリア相談ならLINEですぐに相談予約ができますので、ぜひ無料相談に申し込んでみてください!

大体の65歳以上の方に医療保険は不要だと言われている3つの理由


65歳以上の方は、一般的に以下の3つの理由で医療保険が不要といわれています。


  1. 病気になる確率が高いので、医療保険の保険料が高い
  2. 70歳以上から高齢者医療制度により自己負担額が2割になる
  3. 後から、加入前の病気が発覚して保障されないケースもある

理由1:病気になる確率が高いので、医療保険の保険料が高い

65歳以上の方の入院の可能性は、現役世代と比較して大きいことから、当然、医療保険料も高くなります。

例えば、A社で入院日額5,000円の医療保険(終身払)に加入する場合、20歳の男性で1,222円となる一方、65歳のかたでは5,662円と約4.5倍の保険料となります。


65歳以上の方は、一般的に年金生活者となっており、収入もダウンすることから仮に現在保険料を払っていないような世帯には新たな支出は現実問題容易ではなく、医療保険に目が向かないことが多いといえます。

理由2:70歳以上から高齢者医療制度により自己負担額が2割になる

70歳以上の方は、入院リスクが高くなりますが、高齢者医療保険制度によって自己負担額は現役世代より低く抑えられています。


そのために、同じ病気になっても現役世代よりも少ない負担で医療サービスを受けることができます。


実際に年齢別の医療費の自己負担額を下表にまとめています。

平成29年8月に見直され、現在は以下のような自己負担割合になっています。

詳細は、厚生労働省のHPなどで確認してください。

年齢自己負担割合
6~69歳3割
70~74歳2割
(年収370万以上の場合3割)
75歳以上1割
(年収370万以上の場合3割)

理由3:後から、加入前の病気が発覚して保障されないケースも

加入前の病気が発覚して保障されないケースも保険会社によってはあります。

現在では、告知した内容に基づいて、保険会社が引き受けた場合には、一般的に疾病の場合は、加入前の病気だからと言って保障しないということは稀です(仮に条件付き引受けの場合は承諾書を求めてきくるのが一般的です)。


ただ、生命保険の契約で、加入前の病気の保障有無は複雑な問題でもあり、65歳以上の方は家族同席の上で、加入会社にしっかりと確認することを強くおススメします。


ネット等でご加入の場合は特に注意深く契約することが大切です。実際に大切なのは、加入よりも、加入後の給付を受ける時だということを肝に銘じてほしいです。

参考:65歳でかかる医療費の目安

では、65歳の方が病気になって入院した場合、医療費はいくら位かかるのでしょうか?

厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者がかかりやすい病気は、入院を伴う場合ですと「脳血管疾患」「悪性新生物(がん)」となっています。

脳血管疾患とがんの平均入院日数・医療費は以下の通りです。
疾病名平均入院日数自己負担額
(3割負担・1日あたり)
自己負担額
(窓口支払)
脳血管疾患21.9日14,600日約32万円
がん17.6日15,000日約26万円

なお、国の制度として高額療養費制度というものがあり、標準報酬月額によって毎月の自己負担の限度額が決められています。


限度額を超えた自己負担分に関しては、後日健保組合より戻ってきます。


ちなみに、65歳で標準報酬月額
26万円以下の方の場合、限度額は57,600円です。


65歳以上でも医療保険は必要かも」「加入するとしたらどの医療保険がいいのだろう」と思った方は、保険のプロ無料相談することをおすすめします。


下のボタンから無料相談の予約ができますので、ぜひご利用ください。

65歳以上の方にとっての医療保険のメリットとは?

65歳以上の方にとって、医療保険が不要と言われる理由を述べてきましたが、今後の社会保険制度の方向性(年金の減額、医療・介護保険の自己負担額の増加)を考えると、医療保険の必要性についても考えておくことが必要です。

以下では、65歳以上の方にとっての医療保険加入のメリットを述べていきます。

メリット1:長期入院でも安心できる

65歳以上の方の入院は長期化する傾向にあります。収入が年金などに限られる方については、いつまで続くかわからない入院ほど怖いものはありません。

生命保険とは、貯蓄では抱えきれないリスク不安を取り除くために加入するのが本来の目的です。


それを考えると、65歳以上の方で、仮に1年間の入院(高額療養制度を用いても、自己負担額で約※60万円)が発生した時にその資金を貯蓄や家族・縁者に頼んでも用意することが難しい場合は、生命保険で準備しておくことをおススメします。


※65歳の年収400万世帯を想定(1年間入院する場合)

 80,100円×3ヵ月+44,400円(多数回該当者)×9ヵ月

高額療養制度の詳細

出典: http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000167493.pdf



実際には、高額療養制度には含まれない※差額ベッド代もあるため、自己負担額はもっと必要になります。


※差額ベッド代の平均は6,155円(地域格差あり)

差額ベッド代の考え方

出典: http://www.sumitomolife.co.jp/lineup/mirailabo/data/nyuuin_bed.html


何かあったときに、一家が破たんしないために入るのが生命保険ということを頭に入れたうえで、自分自身が何に備えるかを考えると、きっと営業マンとも建設的な議論ができるでしょう。

メリット2:先進医療特約やがん特約などは保障が手厚い

医療保険にも各社様々なものを出しており、特に2人に1人が罹患するといわれているがんに対する備えは充実しているケースが多いです。

とりわけ、先進医療特約は最近取りざたされております。

保険料も500円程度と割安なものが多いのも人気の要因です。


しかし、割安なものには理由があります。


先進医療特約の給付は、会社によって異なりますが、がん保険の場合はがん治療に係る先進医療です。


がん保険の先進医療の代表例は、重粒子治療ですが、受けられる機関も限定的ですし、そもそも紹介状をもらえるのか冷静に考えたほうが賢明でしょう。


例えば、年金生活で、日々の生活もままならない方が、先進医療の受診の紹介状をもらえるかは疑問です。

また、年齢が高くなるとがん発症のリスクは高くなりますが、がんの進行やがんにより家族に与える経済的負担は現役世代と比較して小さいです。


だからこそ、リタイア後は、家族構成にもよりますが、がんについては、大きな備えではなく、自己負担で必要な治療を受けられるレベルの保障金額を準備しておくと良いと思います。


治療費は、生活水準により、最低限であれば健保の範囲でできる数十万~先進医療のように数百万掛かるものがあるので、万一の時により多くの治療の選択肢を持っておきたい方は、多めの保障を確保しておくと良いでしょう


ここまでで、医療保険に加入しておこうと思った65歳以上の方も多いと思います。


そのような場合は、保険のプロに無料相談することをおすすめします。


下のボタンから無料相談の予約ができますので、ぜひご利用ください。

65歳以上でも医療保険が必要な人

ここまでで、65歳以上では現役世代と比べると医療費の負担が軽くなるとはいえ、万一病気になった場合、入院が長期になって費用がかさんだり、高額ながんの先進治療費がかかる可能性があるということがお分かりいただけたかと思います。


では、実際に65歳以上でも医療保険が必要な人はどんな人になるのでしょうか?


ここからは、65歳以上での医療保険を備えておくべき人について、解説していきます。

貯蓄に不安がある人

貯蓄に不安がある人は、65歳以上でも医療保険に加入しておいた方が良いでしょう。


というのも、高齢者医療制度によってある程度の負担は減りますが、貯蓄がない人は治療が長期化した際に医療費をまかないきれない可能性があるからです。


高齢者医療制度により、70歳〜74歳の自己負担額は2割75歳以上は1割と定められています。


例えば、70歳で一般所得者の方で、医療費が100万円かかった場合を見ていきましょう。


高齢者医療制度による医療費の自己負担額は2割の20万円ですが、高額療養費制度による自己負担の限度額は57,600円のため、この金額以上に支払う必要はありません。


ですが、これはあくまで治療費のみですので、この他に差額ベッド代や身の回りのものを揃える費用、家族がお見舞いに来る交通費などが別途かかってきます。


医療費だけでなくこの様な費用をまかなうためにも、貯蓄に不安がある方は医療保険に加入しておき備えておきたいものです。

自営業などで年金額に不安がある人

自営業などで年金額に不安がある人も、65歳以上とはいえ医療保険に加入しておいた方が良いでしょう。


一般に、加入できる公的年金には「国民年金」と「厚生年金」があります。


会社員や公務員は両方加入できるのですが、自営業やフリーランスの方が加入できるのは国民年金のみとなります。


また、年金の受け取り額にも差があり、会社員・公務員と自営業・フリーランス の受取額の差は約10万円とも言われています。


厚生年金がない分、何らかの備えが必要なわけです。


というわけで、年金額が少なくて不安がある場合、医療保険に加入しておくという手もあります。

医療保険に加入しておくことで、万一病気になった時に、経済的なダメージを受けるリスクを減らすことができるでしょう。

65歳以上で加入するならおすすめな保険!医療保険以外には?

ここまでは65歳以上で加入するのにおすすめな保険を医療保険に絞って紹介してきましたが、医療保険以外の保険で備えておく方法はあるのでしょうか?


これまで紹介してきた医療保険は、病気やけがで入院した場合に保障が手厚いことがメリットですが、高齢者は入院や手術となるリスクが高いために、結果、保険料が高くなるというデメリットがあります。


というわけで、ここからは医療保険以外で備える方法について、解説していきます。

がん保険も検討

現在、一生涯のうちに2人に1人ががんになると言われています。

特に高齢者になると、がんにかかるリスクは年々高くなっていきます。


また、最近ではがんの治療は通院にて治療を行う場合も多くなってきており、入院保障の手厚い医療保険では十分に保障を受けられない可能性があります。


そういった場合、がんの治療に特化したがん保険に加入していれば、がんと診断された場合の診断一時金、入院給付金、通院給付金、さらには抗がん剤や放射線治療の費用などに対し、保障を受けることができます。


がん保険はがんになった時の保障を目的としている分、医療保険よりも保険料を安くすることができ、さらにはがんの治療費を手厚く保障してもらえるというメリットがあります。

介護・認知症保険

医療保険は病気やけがで入院・手術した場合に保障を受けられるものですが、病気やけがにより介護が必要となった場合の保障は含まれていません。


高齢者の介護が必要になるケースとして多いのが、脳疾患や心疾患といった三大疾病の後遺症が挙げられます。

その場合、医療保険に加入していれば、入院費用や手術費用は保障されますが、その後の介護費用が重くのしかかってきてしまいます。


また、現在では65歳以上の約7人に1人が認知症にかかっていると言われます。

寿命が長くなることにより、今後、さらに認知症の人の割合は高まっていくでしょう。


というわけで、病気やけがの後遺症や認知症になった時の保障として、介護・認知症保険を備えておくとより安心です。

持病があるなら引受基準緩和型か無選択型

持病などがある場合、保険への加入が断られることがあります。 

ですが、65歳以上になると持病を持っているという方は結構いらっしゃるのではないかと思います。

そういった方は、引受基準緩和型か、無選択型の医療保険への加入を検討してみましょう。

引受基準緩和型の医療保険は、通常の保険に比べて審査基準がゆるくなっていますが、その分、通常の保険よりも保険料が2倍近くになり、かなり割高になります。

 また、無選択型のがん保険は健康状態の告知を不要とした保険です。
持病があっても加入することがきる保険ですが、加入時にかかっていた病気については保障されなかったり、加入後一定期間は保障内容が制限されている場合があります。


自分にはどの保険があっているのかわからない」「プロに客観的に判断してもらいたい」という方は、保険のプロに無料相談することをおすすめします。


下のボタンから無料相談の予約ができますので、ぜひご利用ください。

参考:65歳以上の人に高額な死亡保障・死亡保険は不要

65歳以上の人に高額な死亡保障や死亡保険は必要ないと言われています。


その理由としては、以下の通りです。

  • 子供がすでに自立している
  • 夫が厚生年金に加入していた(会社員や公務員)の場合、夫が死亡した時には妻に遺族年金が支給される
  • 住宅ローンを借入時には団体信用生命保険に加入しており、契約者が死亡した時には残りのローンが相殺される
そもそも、生命保険とは、残された家族が経済的に困らないようにするためのものです。

上記の理由をよくよく考えてみると、子供の学費など、まとまったお金が必要である場合は少なく、その他必要な費用があったとしても、きちんと貯蓄していればそれでまかなうことができます。

というわけで、65歳以上の人にとって、高額な死亡保障や死亡保険はそれほど必要ではないということが言えるのではないでしょうか。

65歳以上の方は医療保険に加入するよりも貯金や保険の見直しをしよう

65歳以上の方は医療保険を使うよりも貯蓄を重視したほうが良いといえます。

ただ、貯蓄が苦手な方、手元にあると使ってしまいがちな方などは、万一の時に備えて、医療保険を活用すると良いと思います。


医療保険は掛け捨て型のものが主流(貯蓄型の医療保険もありますが、月額保険料が割高なため要注意)です。

しかし、入院時にお金がかかることはすべての人に共通です。


だからこそ、貯蓄で備えるのか、医療保険を使って備えるのかは、貯蓄の得手不得手によって採る選択肢は変わってきます。


また、貯蓄ができる方は、その貯蓄を守るために、医療保険ではなく介護保険を重視したほうがより合理的だと思います。介護は、長く続きがちで、家族に負担をかけるものです。


医療という比較的短期間の負担は貯蓄で、そして介護のような長期にわたる負担には保険で備えることが本来の生命保険の性質上合理的な考え方だといえるでしょう。


また、65歳以上の生命保険の保障などについても詳しく解説しております。

定年後には保険の見直しをすべき

65歳で定年を迎えた方は、新たに保険に入ることも場合によっては必要ですが、「保険の見直し」をすることが最もおすすめです。


65歳というと、お子さんも独立していている方が多い上に、年金の受給が始まります。


お子さんが小さい頃は、お父様やお母さまの万が一に備えて、高額な死亡保障をつけていた方は多いと思います。


しかし、ライフステージが大きく変化した今、高額な死亡保障を付けたままにするとその分高額な保険料を払い続けることになってしまいます。


ライフステージに合った過不足のない保障と保険料にするために、保険の見直しをすることをおすすめします。


保険の見直しは、保険のプロであるファイナンシャルプランナーと一緒に行うと安心です。


マネーキャリア相談ならLINEで気軽に相談予約ができますので、ぜひ無料相談に申し込んでみてください!

まとめ:65歳以上の医療保険の必要性

上記で、65歳以上の方の医療保険の必要性について考えてきましたが、生命保険の加入を考える際には、そのリスクを自分たちで補うことができるか否かという1点で考えることが大切です。

長期入院(1年という長期入院)に貯蓄や家族のサポートで補うことができないと考える方は医療保険に入ることは必須だと思います。


一方、補うメドがたちそうな方は、医療保険の必要性は少ないと思います。


ただ、公的医療保険制度の限界も叫ばれる中、国民の負担増は常に念頭に入れておくことが大切です。そして、定期的に自身の貯蓄や健康を鑑みながら、生命保険の加入は考えていくことが大切です。


また、今回の記事ではあまり述べていませんが、老後に襲い掛かる最大のリスクは「介護」です。介護については、自己負担だけでなく、家族への負担もかかることが多いです。


医療保険は不要でも、介護保険が必須な家庭はとても多いと思います。


しかしながら、民間の介護保険に加入しているケースは限定的です。リタイア後のセカンドライフを悠々自適に過ごすためにも、一度、ご自身を含めたご家族の生命保険を見つめなおすと良いと思います!

医療保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

ランキング