医療保険で責任開始日が早いケース・遅いケースについてFPが解説!

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医療保険に加入する場合に保障がいつから適用されるのか気になりますよね。しかし、特定の医療保険商品を選ぶ場合や健康状態に問題がある場合は保障の適用が遅れることもあります。今回は医療保険の責任開始日が早い場合、遅い場合についてのあれこれを解説していきます。


▼この記事を読んで欲しい人
  • 医療保険の責任開始日は早い方が良いと思っている人
  • 責任開始日を早める方法を知りたい人
  • 保険は契約すればすぐに保障を受けられると考えている人

内容をまとめると

  • 医療保険は契約してすぐに保障開始日となるわけではない
  • 早い保障開始日は、免責期間の有無・手続きにかかる時間・健康状態・責任開始に関する特約で決まる
  • 医療保険の中でもがん保険は免責期間があるため責任開始日が遅くなる
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医療保険で責任開始日が早い場合の4つの特徴


医療保険の責任開始日は早い方が安心と考える方は多いと思います。しかし、商品や告知の内容によっては責任開始日に遅れが生じてしまう事もあります。


ここでは保障開始が早い場合の4つの特徴を解説していきます。

  • 免責期間がない
  • 手続きを最短で終わらせる
  • 健康である
  • 「責任開始日に関する特約」がある

特徴①:「免責期間」の無い通常商品を選ぶ

責任開始日を左右する項目の一つが免責期間の有無です。早い責任開始を望む場合には「なし」となる通常商品を選びます。


免責期間中に保険金が支払われることはありません。医療保険の保険金支払事由に該当していたとしても、この期間中は保障されることはありません。


特に注意が必要なのががん保険です。商品ごとに多少の違いがありますが、約3ヶ月間と長期間の免責期間があります。


通常の医療保険には設定されていないため、通常商品を選ぶことで保障開始を早めることができます。


通常の医療保険でもがん保障をプラスしている場合には、がん保険と同じように注意が必要になります。プラスされているがん保障のみ保障開始が遅れることになるため、がん保障も早まるわけではないことを覚えておきましょう。

特徴②:加入に必要な手続きを最短・即日で終わらせる

早い責任開始日のためには、加入に必要な手続きを最短即日で終わらせることが重要です。


医療保険の保障開始は、

  • 契約書への署名
  • 告知義務
  • 初回保険料の支払い

が完了することで始まります。そのため、この3つの手続きを即日で同時に行う必要があります。


保険料の払込は別の日で、など同時に行わなかった場合には、それだけ責任開始日が遅れてしまう事に注意しましょう。


特に初回の支払いも口座振替で行う場合には、支払いまでに1~2ヶ月ほどかかってしまう場合もあります。早い保障開始を目指すならば、初回のみクレジットカード払いなどを利用し、保険料の支払いを早めることがおすすめです。


ただし、中には初回保険料支払日に関わらず、申し込みをした時点で保障が開始される商品もあります。申し込み時に慌てることが無いよう、事前の確認も重要です。

特徴③:健康状態に問題がない

健康状態に問題がないことも、早い責任開始日に繋がります。


医療保険の加入時には必ず告知が行われます。現在の健康状態や既往歴についての質問に答えていくものです。


このときに当てはまる既往歴などがあった場合には、審査に通らず契約自体できないことになってしまいます。


既往歴によっては条件付での契約になる場合もあります。契約できるのですが、さらに別の手続きや書類の提出などが必要になるため、契約まで長い時間を要してしまいます。


健康状態に問題が無い場合には、スムーズに審査が通り、契約へと繋がります。健康であることは早い保障開始に繋がります。

特徴④:「責任開始に関する特約」がある商品を選ぶ

特約の中に「責任開始に関する特約」がある場合には、この特約を付帯することで早い責任開始日を得ることができます。


契約・告知・初回払込が完了した時点が責任開始日となることはご紹介しました。


初回払込に時間がかかってしまい、責任開始日も遅れてしまうケースが多いのですが、特約を付帯すると契約・告知完了時に早めることができます。


特約を付帯した場合には、契約後すぐの病気やケガでも問題なく保障されることになります。このような支払い完了前の保障時には、一回目の保険料が保険金から引かれることになります。


ただし、この特約を付帯した場合でも、「免責期間」が変わることはありません。契約・告知時点から免責期間に移行することで多少早い責任開始日となりますが、免責期間が無くなると勘違いしないようにしましょう。

がん保険は責任開始日が遅い場合がほとんど!


通常の医療保険では、契約の仕方や特約の付帯などによって早い責任開始日にすることができます。しかし、医療保険の中でもがん保険は責任開始日が遅くなってしまう特徴があります。


がん保険の特徴と言える「免責期間」が遅くなる原因ですが、なぜこのような期間を設けているのか疑問に感じる方は多いと思います。中には保障の無い期間があることで損をしていると感じる方もいらっしゃるかもしれません。


理由を知っておくことで納得してがん保険へ加入することができます。以下では

  • 免責期間の必要性
  • 期間中の保険料や保障
についてご紹介していきます。

がん保障の免責期間

がん保険やがん特約などを付帯することで得られるがん保障には、免責期間が付けられています。保険料の支払いが終わっていてもすぐに責任開始日になりません。免責期間が終了してから始まります。保険金の支払いが無いため、「支払い猶予期間」とも呼ばれています。


中には設定されていない商品もありますが、約3ヶ月の長期間保障がない状態になっているのが通常です。


期間中の診断時には保障が得られないだけでなく、契約自体が無効となってしまいます。今後がんに備えておきたい場合には新たにがん保険に加入することになりますが、すでにがんと診断されているため加入は難しい状態です。


診断を受ける前の加入が重要ですが、免責期間中の診断でも保障は得られません。なるべく早い段階で加入することが、保障を得るためには重要になってきます。

多くのがん保険に免責期間が存在する理由

がん保険に免責期間が存在する理由には、がんの仕組みが大きく関係しています。


がんがすでに発生している状態であっても、本人が自覚していないケースは多くあります。自覚症状が出るまでに時間がかかるがんも多く、検診などでようやく発見されるケースも多いのです。


保険は責任開始日以前に発症した病気に対しては保障対象にはなりません。自覚症状などがなくがん保険に加入したら、実はすでにがんだったということも考えられます。この場合、発症自体は責任開始日以前のがんと言えるため、このようなケースを避けるためにも免責期間が必要になります。


また、自覚症状が出てから慌ててがん保険への加入を考える方もいらっしゃるかもしれません。様々なケースが考えられるため、悪用を防ぎ保険の公平性を保つためにも、がんへの保障には一定期間保障がない期間が設定されています。

保険料の支払いは免責期間でも必要

免責期間中は保障が開始されておらず、責任開始日がきていないため保険料の支払いも必要ないと考えてしまうかもしれません。しかし、免責期間中でも保険料の支払いは必要です。


保険会社は将来の給付金のために支払われた保険料で準備をします。この準備には免責期間中の保険料も含まれています。保障がないからと無駄になるわけではありません。


もし支払いを行わなかった場合には、保険契約が失効してしまい、保障がなくなってしまう事も考えられます。


保険料はしっかりと継続して支払うようにしてください。

免責期間中に発症した場合は保険料の払い戻しが可能

免責期間中にがんと診断された場合にはそのがん保険は無効です。しかし、保険料は数か月分支払っています。保障も得られず保険料分損をしたと感じてしまうかもしれません。


免責期間中に発症した場合には、保険料の払い戻しが可能です。保障は受けられませんが、保険料は戻ってくるので損はない状態です。


ただし、がんになっていることを契約時点で知っていた場合には告知義務違反となります。この場合には契約解除となり、支払った保険料も戻ってこないため、契約時にうそをつくことは避けるようにしましょう。

免責期間が無いがん保険の2つのメリット

通常のがん保険は早い責任開始日は期待できません。しかし、免責期間がなく早い責任開始が必要な方におすすめの商品も出されています。


保障を受けられない期間がないものがあるならば、断然そちらの保険に入るべきと考えるかもしれません。

  • 自覚症状があっても加入できる
  • 保険料が安い

などのメリットがあるため、魅力を感じる方は多いかもしれません。


自覚症状があると加入を試みる前から諦めてしまう方は多いと思います。しかし、自覚症状があっても大丈夫ならば、加入に踏み切れるようになります。異変を感じてから保険の必要性を感じた方にとっては大きなメリットです。


以下ではそれぞれのメリットを解説していきます。

メリット①:自覚症状がある状態で加入しても保障を受けられる

免責期間の無いがん保険のメリットの一つが、自覚症状がある状態でも加入できることです。


自覚症状がある場合、通常のがん保険では免責期間中にがんと診断されることになるため、保障を受けられない可能性が高い状態です。


しかし、免責期間がない商品の場合、加入後すぐの発症でも問題なく保障を受けることができます


加入自体も自覚症状があったとしても、病院で診断されておらず、健康診断でも発覚していない状態ならば問題なく行えます。


自覚症状からがんかもしれないと感じた際に、急いで加入すれば間に合うことになります。免責期間がない商品を活用することで治療時の金銭的な負担が軽くなります。

メリット②:保険料を安く抑えられる

免責期間の無いがん保険のメリットとして、保険料が安く抑えられる、ことも挙げられます。


免責期間がないなら保険料は高いのでは、と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、診断一時金がないのです。


診断一時金はまとまった金額が診断のみで受け取るれる保障です。この保障がないことが保険料の安さに繋がっています。


貯金は多いから診断一時金は不要と考えている方や、勤続年数が少なく貯蓄が少ない若い人におすすめです。


貯蓄が多い場合には治療費がカバーされれば必要な保障として十分と言えるため、保険料の安さは大きなメリットです。


若い年齢の方は給料が安い傾向にあるため、保険料は大きな負担となってしまいます。少しでも安く抑えるために免責期間なしのがん保険はおすすめです。

免責期間が無いがん保険を選ぶ2つのデメリット

保険料も安く責任開始も早いならば、免責期間なしのがん保険を選ぶ方は多くなりそうです。保障がすぐに始まるためお得に感じるかもしれませんが、デメリットもあります。

  • 診断一時金がない
  • 上皮内新生物は特約を付帯しないと保障されない

などです。


免責期間の有無は保障内容にも大きく影響しています。早い保障開始は魅力的ですが、このメリットばかりを見て加入してしまうといざというときに得たい保障が足りずに後悔してしまう事も考えられます。


しっかりとデメリットについても確認しておきましょう。

デメリット①:診断一時金がもらえない

デメリットの一つ目は診断一時金がもらえないことです。


「免責期間のないがん保険=診断一時金がないがん保険」です。


がん治療の医療技術の変化はとても激しいものです。保障内容によっては医療技術の変化に対応できず、保障を受けられなくなる可能性もあります。


しかし、どの様な変化があっても、診断されるだけで保険金の受け取れる診断一時金が受け取れなくなることは考えにくいことです。医療状況の変化に最も柔軟に対応できる診断一時金がないのは大きなデメリットと考えられます。


診断一時金では治療費以外にも収入減に対するカバーを考えている方も多いと思います。早い保障開始で治療費はカバーされますが、診断一時金はないことをしっかりと理解してから加入するようにしてください。

デメリット②:上皮内新生物が特約でしか保障されない

上皮内新生物に対する保障は特約を付帯することでしか得られないこともデメリットとして挙げられます。


免責期間の無いがん保険で対象となるのは悪性新生物です。上皮内新生物は対象外となってしまいます。


保障を付けておきたい場合には、特約を使って追加するしかありません。しかし、特約の追加には保険料の上乗せが必要です。


せっかく保険料が安いことがメリットとなっているのに、特約追加で保険料が高くなってしまっては意味がありません。


通常のがん保険では特約なしでも一部保障・同額保障となる商品も多くあるため、追加料金を支払う必要があることはデメリットになってしまいます。

【要注意】保険の乗り換え時は解約時期の調整が必要!

医療保険の乗り換え時には、解約と保障開始までの期間が開かないように調整する必要があります。


医療保険の保障内容は医療技術の進歩とともに変化が必要になります。定期的に見直し・乗り換えを行うことで、古い保障から新しい保障に更新することができます。


乗り換える際には、保険の空白期間に注意が必要です。乗り換えを行う際には、新しい保険の責任開始日以降に前の保険の解約を行うように、調節しなくてはいけません。


空白期間中は医療保険の保障が何も受けられない状態です。少し気をつけるだけで無保険のリスクをなくすことができるため、しっかりと契約開始と解約を意識して乗り換えを行うようにしましょう。

まとめ:医療保険選びで疑問や不安があればFPに相談!


いかがでしたか?ここでは医療保険の責任開始日についてご紹介しました。


医療保険の責任開始日は契約した日と勘違いしている方は多いと思います。契約しただけでは責任開始日にはなりません。早い責任開始日にするためには、契約・告知・保険料払込を同日に行うことが重要です。


がん保険の場合、この3つの条件を満たしていても免責期間が終了するまでは責任開始日になりません。約3ヶ月間の長期間保障を受けることができないため、早い責任開始を希望する場合には、免責期間の無いがん保険も検討するようにしましょう。


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