前期破水でも保険金は請求できる?前期破水によるリスクとは

前期破水とはいったいどんなもの?前期破水してしまったら保険は適用になる?前期破水してしまったときはどういった対応が適切なのか。前期破水を含む異常分娩にそなえるためにはいつから保険に加入すべきなのかも合わせて見ていきましょう。

内容をまとめると

  • 破水は起こるタイミングによって3つに区分けすることができる
  • 前期破水してしまった場合は妊娠週数や感染の有無によって処置方法が変わる
  • 前期破水などの異常分娩は保険が適用される
  • 妊娠中に保険に加入する場合は特定部位不担保で、保障の範囲が大幅に制限されてしまう
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前期破水でも保険金は請求できる?前期破水によるリスクとは


待望の妊娠!嬉しい気持ちと不安な気持ちがありますよね。


妊娠や出産にはさまざななリスクがつきものですが、出産時の破水についてみなさんどのような認識がありますでしょうか。


そこで今回は、

  • 破水のタイプは何種類?
  • 前期破水によるリスク
  • 前期破水の症状・検査・診断・治療法
  • 前期破水は保険適用
  • 妊娠中に保険加入することの注意点
これらについて解説していきます。

また、ほけんROOMでは女性保険に関する記事が数多くありますので、興味のある方は合わせてご覧ください。

妊娠中の疾患・女性特有の病名一覧

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前期破水とは?

破水」とは、出産の際に赤ちゃんを守っている卵膜が破れ、子宮内を満たしている羊水が流れ出ることです。


破水した時の特徴を整理すると、

  • におい:臭いが無いか、すっぱい臭い
  • 色:色が無いか、うっすら白い
  • 音:風船などが破裂したような音があるか、ないか
  • 量:一気に出るか、少しずつか

になります。


出産のスタートは人によって違いますが、陣痛がきて子宮口が全開(10cm)になってから破水を起こすことが一般的です


しかし、陣痛がくる前に突然破水!ということもあります。これが「前期破水」といわれるものです。


前期破水は子宮内感染をともなう場合があり、母子ともに危険な状態になる可能性もありますので注意が必要になります。

前期破水の症状・検査・診断


前期破水が起こりやすいおもな原因としては

  • 炎症や感染により卵膜が変化し破れやすい状態である
  • 重い物を上げ下げしたり、激しいせきやくしゃみをして急激に腹圧が高まった
  • 子宮内圧がつねに上昇状態にある羊水過多や多胎妊娠

などがあります。


前期破水の症状


前期破水してしまったときには以下のような症状があらわれます。

  • 水っぽい温かい液体が膣から流れ出る感覚がある
  • 尿漏れとの区別が難しい 


また、子宮内感染をともなう前期破水の場合には上記の症状に加えて以下のような症状が出ることもあります。

  • 発熱
  • おりものの増加・悪臭
  • 子宮の圧迫感


前期破水の検査・診断


以下のようにさまざまな方法で検査を行い、それぞれの状態を確認して判断したうえで、前期破水と診断します。
内容項目
診察羊水の流出

子宮頸管の長さ
診断BTB試験紙によるアルカリ性の有無の確認
羊水の成分を調べる検査
経腹超音波法羊水の量
赤ちゃんの状態
採血子宮内感染の兆候
胎児心拍数モニター(NST)赤ちゃんんの心拍数
子宮収縮

少し尿漏れのような感覚があって受診してみても、診察や検査の結果前期破水ではなかったということもあります。

尿漏れの感覚=破水しているとは限らないということです。

なので、おかしいなと思ったときは慌てずに医療機関に連絡をし症状を伝えて指示を仰ぐようにしましょう。

前期破水によって高まるリスク

前期破水後に以下の症状が現れたら子宮内感染症の可能性が高まります

  • 発熱
  • おりものの増加
  • 悪臭


また、羊水は赤ちゃんと子宮壁の間でクッションの役割を果たしています。


前期破水により羊水が流れ出てしまうと、赤ちゃんとへその緒が子宮壁で圧迫されてしまいます。そのため、赤ちゃんの脈拍数が一時的に減少してしまうことも…。


前期破水した場合には入浴は避け、すぐに医療機関に連絡をして受診するようにしましょう。

前期破水の治療方法

前期破水の対応については、破水が起こったタイミングや子宮内感染しているかどうかによって対応が変わってきます


なので医療機関とよく相談して、今後の方向性を決めていく必要があります。


妊娠期間治療方法
妊娠26週未満・子宮の収縮を抑える薬を使い妊娠期間をできるだけ延長させる
妊娠37週未満・抗菌薬を投与して自然に陣痛が起こるのを待つ
・胎児の肺の成熟を促すためのステロイド治療
妊娠37週以降・抗菌薬を投与して破水後24時間まで自然に陣痛が起こるのを待つ
・24時間以上待っても陣痛が起こらない場合は
子宮収縮薬を使って人工的に陣痛を起こさせる


妊娠26週よりも前に出産となった場合は、赤ちゃんが生まれてきたとしても状態が芳しくなく、重い合併症の発生率も高くなってしまいます。


そのため、最悪の事態を避けるためにも少しでも長い期間おなかの中で育つことができるようにします。


もし陣痛が起こる前に子宮内感染してしまった場合は、できるだけ早く赤ちゃんを出産することを優先します。

前期破水になってしまった場合にかかる費用はいくら?


妊娠や出産は病気として扱われません。そうなると、定期的な検診や出産にかかる費用は保険適用外になってしまうので、医療費は全額自己負担になります。


ただ、重いつわりがあった場合や切迫流産・早産、前期破水など医師の処置を必要とし異常と判断された場合の費用については保険適用となり、医療費は3割負担となります


しかし、食事代や差額ベット費用については自己負担となるため、ある程度のまとまったお金が必要になってきます。


妊娠・出産での入院に関しては制度を利用して負担額を軽減することができます。


どのような制度があるのか見ていきましょう。


妊産婦健康診査費用補助券


補助券は母子健康手帳の交付と同時に受け取ることができます。


医療機関の窓口に提出することで、妊娠期間中から産後の健診(最大16回)費用の一部を助成してくれるものです。


高度療養費制度


医療費がある一定の金額を超えて高額になった場合、支払った医療費のうち保険適用の上限である自己負担限度額を超えた分が払い戻される制度です。


自己負担の限度額は所得や年齢などによって決まっています。


出産育児一時金


出産する際は健康保険や国民健康保険などの健康保険組合から「出産育児一時金」を42万円受け取ることができます。


前もって出産育児一時金を健康保険や国民健康保険から医療機関に支払いをしてもらう「直接支払制度」を利用すると窓口負担額は42万円を超えた差額分だけとなります。


自身で加入している任意の医療保険


重いつわりや切迫早産、帝王切開や前期破水などの異常分娩での入院は医療保険の対象になっています。


もしもの時も、加入している医療保険から入院・手術給付金などの保険金を受け取ることができます。


利用できる制度や費用について、詳しくは「出産にかかる費用と保険の適用について」こちらを参考にしてみてください。

前期破水の治療は保険適用

妊娠・出産でどのような場合に保険が適用されるのかを見ていきましょう。


妊娠中

  • 重いつわり
  • 切迫流産・早産
  • 子宮頸管無力症
  • 妊娠高血圧症候群
  • 前期破水
  • 前置胎盤などの超音波検査
  • 児頭骨盤不均衡かどうか調べるX線撮影   など

出産・入院中
  • 微弱陣痛などのため陣痛促進薬を使用
  • 止血のための点滴
  • 吸引分娩
  • 帝王切開
  • 医学的対応の場合の無痛分娩の麻酔※
  • 赤ちゃんが低体重であったり、なんらかの身体的トラブルにより新生児集中治療室に入る場合
※疾患等により普通分娩が難しいと判断された場合

妊娠や出産にかかわるものすべてが保険適用外というわけではないので、そこは安心してください。

定期健診にきちんと行っていれば、ちょっとした異常や変化も早期発見することができます。利用できる制度はしっかりと活用し、定期健診は欠かさず行くようにしましょう。

民間保険でも前期破水は保険適用に

前期破水を含む異常分娩によって発生する検査や治療費、入院費については民間の保険でも対応することが可能です


しかし、保険会社や保険商品によっても保障内容は異なってきます。


あらかじめ妊娠・出産トラブルについて対応している保険かどうか、しっかり保障内容を確認したうえで入るようにしましょう。


前期破水など異常分娩になったときは保険金がおりることが多い

異常分娩とよばれる妊娠中の症例や出産時の分娩方法などは以下のような状態が該当します。


  • つわり
  • 多児妊娠(双子や三つ子)
  • 切迫流産・早産
  • 前期破水
  • 前置胎盤
  • 羊水過多症
  • 妊娠高血圧症候群
  • 妊娠性糖尿病
  • 骨盤位(逆子)
  • 帝王切開
  • 吸引分娩
  • 鉗子分娩
近年の医療保険は妊娠や出産に関しての保障が充実してきています。

帝王切開などの分娩方法によるものだけでなく、妊娠中にもしも切迫流産や早産になってしまったら、合併症を発症してしまったら、そんな時でも保険金が支払われるようになっています。

請求忘れに注意!保険金の請求方法は?

妊娠中のトラブルや出産時における分娩方法が保険対象となっている場合は、保険金や給付金を保険会社に請求しましょう。


勝手にお金が振り込まれるわけではありませんので、「こんな病気やトラブルになって治療や手術・入院をしたから保険請求したい」という旨を保険会社に報告する必要があります


請求のおおまかな流れとしては、

  1. 保険の証券番号や契約者、誰がどんな病気で治療や手術・入院をしたのか、現在の状態などについて保険会社に連絡をし報告する
  2. 保険会社から送られくる書類の必要項目に内容を記載し、求められていれば添付書類なども合わせて返送する
  3. 保険会社で内容を精査し、問題がなければ指定口座に保険金や給付金が支払われる

になります。


保険会社のサイトやアプリ、保険証券に詳しい請求方法や流れが記載されているはずですので、まずはそちらをチェックしてみましょう。


もし保険請求をしなかったり、忘れて一定期間そのままにしてしまった場合は無効となり、その治療や手術・入院費用としての保険金が支払われることはありません


せっかく保険に入って毎月保険料を支払っていてもこれでは意味がなくなってしまいますので、請求忘れには十分注意をしましょう。

妊娠中の保険加入は必要?



妊娠中に保険に入った場合は特定部位不担保となり、その妊娠に関しては多くの症例で保険が適用されないことがあり注意が必要です。

妊娠中に加入した保険では保障に制限がつくことも

週数にもよりますが妊娠中に保険に入ることは可能です。しかし、「特定部位不担保」により保障の範囲は大幅に制限されてしまいます。


特定部位不担保とは、保険会社が指定した身体の部位について発症した病気などについては保険が適用されないというものです。


妊娠中の特定部位不担保については以下を参考にしみてください。

特定部位不担保となる症例
子宮・卵巣・卵管・子宮付属器子宮外妊娠・つわり・切迫早産・流産・妊娠中毒症・帝王切開など


これを見ると、妊娠期間中にもっとも病気の発症リスクが高い部位は、保障の対象外になってしまうということがわかるかと思います。


さらに、特定部位不担保には一定期間が設けられています。もしその期間内に第二子や三子など次の妊娠をした場合も同様で十分な保障を受けることができないのです。


これらを踏まえると、妊娠中に保険に入ることはできると宣言できますが、保障を受けられるということに関しては、受けられますとはいえません。


つまり、妊娠・出産のリスクに備えるためには、妊娠してからで間に合いません。それよりも前から保険に入っておく必要があるといえます。

ベストなタイミングでの保険加入を保険のプロに聞こう!

自分が病気になったとき、金銭的なリスクに備えるため保険への加入は大切になってきます。


しかし、どのタイミングで入るのが最適なのか、なかなかひとりで判断するのは難しいかもしれません。


どの保険にどのタイミングで入るのがいいのか。自分のライフスタイルや支払える保険料などを考え、ピッタリな保険の入り方について保険のプロに相談してみるのはどうでしょうか。


マネーキャリアでは保険に関する疑問やライフプランについて、無料のオンライン相談を受け付けています。


わからないことがあれば納得いくまで何度でも相談できますので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

参考:妊娠中の破水にどうやって気づいた?

はじめての出産を控えている方はもちろん、出産経験のある方でも不安になりますよね。出産にたいして自信満々という方はなかなかいないものです。


では、実際に陣痛より前に破水をした経験のある方がどうやって破水に気付いたのか、体験談を見ていきましょう。

20代女性

尿漏れのような感覚でした

出産予定日2日前、お昼寝をしていて目が覚めると下着がいつもより濡れていていました。トイレにいくと、いつものおりものよりは、やや量が多い位でした。

尿漏れだったのかよくわかりませんでしたが、念のため病院へ行ったところ破水していると言われました。

30代女性

卵の殻が割れるような音がした

おなかの不定期の痛みを感じるようになって2日目。おなかの張りで眠れずイライラして、はぁとため息をついた途端!!

パチンと音がしたのです。まさに卵の殻が割れるように、パチンと聞こえました。

その瞬間、羊水も流れだし、『あぁ破水なんだ』と!

あわてて病院に電話、タクシーで産院に行きました。

そもそも破水とは?


そもそも「破水」とは、出産時に赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、子宮内を満たしている羊水がおしっこを漏らしてしまったように流れ出ることです。


ドバっと多くの量がいっきに出るパターンや少量がちょろちょろ出るパターンがあり、破裂音がしないで出る場合には尿漏れと区別するのは難しいものです。

 

破水の特徴については「前期破水とは?」で解説してきたとおりです。破水とひとことで言っても、破水はどのタイミングで起こるかによって名称が変わります。

  • 前期破水:陣痛開始前に破水すること
  • 早期破水:陣痛開始~子宮口全開になる間に破水すること
  • 適時破水:子宮口全開になってから破水すること


通常の出産時における破水が適時破水とよばれるものです。


前期破水は妊娠週数関係なくどの時期でも起こる可能性があり、その確率は5~10%といわれています


子宮内感染なども疑われ、母体だけでなく赤ちゃんへの影響も考えられる前期破水には注意が必要です。

破水したかも!と思ったらすぐに医療機関の受診を

破水は尿漏れとの区別がつきにくい場合が多く、破水してしまったかどうかを自分で判断するのはなかなか難しいものです。


上記でも解説してきたように、前期破水が起きてもその後陣痛がこない場合は、発熱したり、おりものが増加したり悪臭を放ったりと子宮内感染のサインが出ることがあります。


また、骨盤位(逆子)の場合に前期破水が起こると、羊水が流れ出るだけでなく、へその緒が腟外に出てしまい、赤ちゃんにとって非常に危険な状態になってしまうことがあります


自己判断で行動するのは自分にとっても赤ちゃんにとってもマイナスな方向になりがちです。


いずれにしても、破水かも!と思ったときにはすぐに医療機関に連絡をして受診することが大切です。

まとめ

前期破水について、妊娠中に保険加入する際の注意点などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のポイントは、

  • 破水は起こるタイミングによって3つに区分けすることができる
  • 前期破水してしまった場合は妊娠週数や感染の有無によって処置方法が変わる
  • 前期破水などの異常分娩は保険が適用される
  • 妊娠中に保険に加入する場合は特定部位不担保で、保障の範囲が大幅に制限されてしまう

になります。


妊娠や出産にはさまざまなリスクをともないます。場合によっては自身の身体だけではなく、おなかの中にいる赤ちゃんに影響を及ぼします。


前期破水だけでなく、少しでも異常がみられる場合には自己判断で解決するのではなく、すぐに医療機関に連絡し受診するようにしましょう。


民間の医療保険や女性特有の保険への加入を検討されている方は、もしもの時にしっかりと保障を受けられるよう、第一子妊娠前の早い段階で加入することをおすすめします

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