プロパー融資の金利相場や特徴を解説!メリット・デメリットは?

プロパー融資の金利相場や特徴を解説!メリット・デメリットは?-サムネイル画像

企業の資金繰りをする場合、プロパー融資の利用を検討することがあるでしょう。プロパー融資は金利や貸付上限などの面で多くのメリットがありますが、審査は非常に厳しいです。本記事ではそんなプロパー融資の金利相場や、メリット・デメリットなどを解説します。




▼この記事を読んで欲しい人
  • プロパー融資を受けたい人
  • プロパー融資の金利相場を知りたい人
  • 企業の資金繰りを考えている人
  • プロパー融資について知りたい人

▼この記事を読んでわかること
  • プロパー融資とは何か
  • プロパー融資のメリット・デメリット
  • プロパー融資の審査を受ける時のポイント
  • プロパー融資の金利相場
  • プロパー融資の申し込みに必要な書類
  • その他の資金調達方法の金利との比較
法人保険やお金に関する悩みなら些細なことでもまずはマネーキャリアで相談してみてください! 

内容をまとめると

  • プロパー融資は保証協会を介さず、銀行が企業に直接融資を行う!
  • プロパー融資は審査が厳しく融資期間が短い
  • 保証付融資と比べるとプロパー融資の方が金利が低い
  • プロパー融資は貸付金額の上限がない
  • プロパー融資には利用条件がある
  • プロパー融資を利用すると企業の信用力が上がる!
  • プロパー融資には保証料がかからない
  • 金利相場は保証付融資が1.5〜3.0%、プロパー融資が1.0〜3.0%
  • プロパー融資の審査に通るためには企業の信用力を上げることが大切
  • プロパー融資の審査では経営者の人柄も重要
  • プロパー融資を申し込むときは所定の書類が必要
  • 日本政策信用金庫やビジネスローンでも資金繰りができる!
  • 法人の資金繰りはプロに相談する
  • マネーキャリアなら法人の資金繰りに関する悩みが無料相談できる!
  • 予約から面談までオンラインでできるため会社や自宅など好きな場所で利用可能
監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

プロパー融資とは?


銀行からの融資は、大きく以下の2種類に分かれます。


  • 保証付融資
  • プロパー融資


保証付融資の場合は、債務者が返済不可能になった時に、保証協会が8割の金額を負担します。


保証協会が保証人になるため、比較的審査が通りやすいです。


ただし融資期間中は保証協会に対して保証料を支払う必要があります。


プロパー融資保証協会を通さず、企業が銀行から直接借入を行う手法です。


返済不可能になった場合は残存分だけ銀行が損をするため、銀行は会社の信用や返済能力などを調査し、融資金額や金利、貸付期間などを決定します。


保証協会を介さないため、保証料は必要ありません。


信用面などの理由から、創業段階ではプロパー融資を実施しない銀行が多いため、最初は保証付融資を活用することが一般的です。


以上の点から、基本的に中小企業は保証付融資、大企業・中堅企業はプロパー融資を用います。

プロパー融資の特徴


保証協会を通さずに、銀行から直接お金を借りるプロパー融資には、どのような特徴があるのでしょうか。


プロパー融資の特徴は以下の通りです。


  • 審査が厳しい
  • 金利は保証付き融資より低い
  • 貸付金額の上限がない
  • 融資期間が短い
  • 利用条件が定められている

本章では上記で挙げた5つの特徴について、それぞれ解説します。

特徴①:審査が厳しい

プロパー融資の特徴1つ目は、審査が厳しいことです。


プロパー融資は企業が銀行から直接借入を行うため、企業が返済不可能になる貸し倒れが発生するリスクがあります。


貸し倒れが発生すれば残存分だけ損をするため、銀行は当然これを回避したいです。


貸し倒れを未然に防ぐためにも、融資を行う前に確実に返済する能力があるかを厳しく審査します。


具体的には業務内容や業績、財務状況などです。


創業から間も無く信用の低い会社は、基本的にプロパー融資が受けられません。


保証付融資は企業が返済不可能になっても、保証協会が8割を負担してくれることから、銀行の損は2割で済みます。


そのため審査が比較的通りやすく、創業から間もない企業は、基本的に保証付融資を利用します。

特徴②:金利は保証付き融資より低い

プロパー融資の特徴2つ目は、金利が保証付き融資より低いことです。


銀行の金利は信用度が高いほど低く、信用度が低いほど高くなります。


前述の通り、プロパー融資は信用度の高い企業にしか行いません。


そのため保証付融資と比べて金利が低いです。


初めての融資では高めに設定されることもありますが、金利は交渉の余地もあります。


企業の信用が高まれば、交渉次第で現在よりも低い金利での借入が可能です。


複数行と取引している場合は、銀行間での競争になるため、より金利を引き下げられる可能性があります。


一行取引でプロパー融資を受けている企業は、新規開拓を検討しても良いでしょう。


もちろん交渉の際は一方的な要求をするのではなく、銀行と良好な関係を築くことが大切です。

特徴③:貸付金額の上限がない

プロパー融資の特徴3つ目は、貸付金額の上限がないことです。


保証付融資の場合は、貸付金額に上限が設定されています。


基本的に無担保の場合は8千万円、有担保の場合は2億8千万円以上の融資が受けられません。


企業や事業の規模によっては、この金額では不足する可能性があります。


プロパー融資は企業の信用に基づき、銀行が「この金額までなら返済できるだろう」と判断した金額が上限です。


つまり実質的には、貸付金額の上限がないことになります。


そのため企業の信用度が高いほど、大きな金額での融資が受けられるのです。


保証付融資を利用していて、もう少し金額を増やしたいと考えている場合は、プロパー融資の活用を検討してみましょう。

特徴④:融資期間が短い

プロパー融資の特徴4つ目は、融資期間が短いことです。


融資を行う際に、銀行にとって最重要なのは自社の利益です。


そのため融資を行なった企業から、確実に返済されることを重視します。


保証付融資であれば、企業と銀行の間に保証協会が入るため、万が一企業の経営状況が悪化し返済不可能になっても、銀行のリスクは保証によってある程度カバー可能です。


一方プロパー融資の場合は、銀行が企業に直接融資を行います。


保証が全くないため、企業の経営状況の悪化は、銀行にとって大きな損失につながりかねません。


融資から時間が経つほど、企業の経営状況の変動リスクが高まります。


そのため銀行側は融資期間を短期にすることで、回収不能になるリスクを軽減しています。

特徴⑤:利用条件が定められている

プロパー融資の特徴5つ目は、利用条件が定められていることです。


主な利用条件は以下の通りです。


  • 3回以上決算が終了
  • 融資の実績がある


創業から間もない企業はまだ十分な信用がないため、一般的にプロパー融資は受けられません。


基本的には3回以上決算が終了しており、決算成績も良いことが、プロパー融資を受ける条件です。


またプロパー融資の審査では、過去の融資実績も確認されます。


過去の融資実績は他行からの融資でも構いません。


融資実績があるということは、それだけ企業の信用度の上昇にもつながります。


融資実績を作るためには、


  • 保証付融資を利用する
  • 業績を伸ばす


などの取り組みが必要です。


このような取り組みで信用度を上げて交渉を行いましょう。

プロパー融資のメリット

プロパー融資のメリットとしては、どのような点が挙げられるでしょうか。


前章で解説したように、審査が厳しかったり、融資期間が短かったり、一見するとデメリットが目立つようにも感じます。


しかしそんなデメリットを持ちながらも、古くから多くの企業がプロパー融資を活用しているということは、それだけ大きなメリットがあるということです。


本章ではプロパー融資のメリットを4つ解説します。

メリット①:融資限度額がない

プロパー融資のメリットの1つ目は、融資限度額がないことです。


保証付融資の場合は、融資金額に限度額が設定されています。


基本的に無担保で8千万円まで、有担保で2億8千万円までが限度額です。


一方プロパー融資の融資金額の上限は、企業の信用のもと決定するため、実質的に上限はありません。


そのため事業拡大や大きな設備投資などで、保証付融資の金額では不足する場合は、プロパー融資への切り替えを検討してみましょう。


最初の融資の段階ではまだ信用度が低いため、上限が低めに設定されることもあります。


しかし経営状況や銀行との関係性次第では、より大きな金額の融資が受けられる可能性があります。


希望金額で融資を受けるためには、企業の信用の向上はもちろんのこと、銀行との付き合いも大切です。

メリット②:信用力が上がる

プロパー融資のメリットの2つ目は、信用力が上がることです。


銀行が企業の信用を判断するときは、業績や財務状況だけを見るわけではありません。


実は融資の返済実績が増加するほど、企業の信用が増すのです。


プロパー融資の実績がある企業は、信用度の高い優良企業のため、銀行からはポジティブな印象を得られます。


そのため一度でも利用経験があると、追加融資などが通りやすくなります。


これは同じ銀行からの融資に限った話ではありません。


別の銀行から受ける場合でも、審査に有利な材料となります。


ただし返済が滞れば反対に信用が下がるため注意が必要です。


企業の信用を守るためにも、融資を受けたら必ず期日までに返済をしましょう。

メリット③:保証料がかからない

プロパー融資のメリットの3つ目は、保証料がかからないことです。


保証付融資は、万が一返済できなくなった場合、保証協会が8割の金額を負担してくれます。


そのため企業は保証協会に対し、企業の業績や財務状況、融資金額などに応じた保証料の支払いが必要です。


一般的に融資金額が増えるほど保証料が上がり、1,000万円以上の融資では保証料が10万円以上になることも珍しくありません。


そのため保証料の支払いは企業にとって大きな負担です。


一方プロパー融資は銀行が企業に対して直接融資を行います。


保証協会を通さないため、保証料は必要ありません。


保証がない分銀行は大きなリスクを背負うため審査は厳しいです。


しかし保証料がかからないのは、企業にとって大きなメリットといえます。

メリット④:審査日数が短い

プロパー融資のメリットの4つ目は、審査日数が短いことです。


保証付融資の場合は、企業・保証協会・銀行の3つが関わります。 


保証協会と銀行の両方で審査を行うため、融資を受けるまでに時間がかかります。


早くても1〜1ヶ月半程度を想定してください。 


 一方プロパー融資の場合は、企業と銀行の2つしか関わらないため、融資を受けるまでの期間が比較的短いです。 


早ければ2〜3週間、概ね1ヶ月程度で完了します。 


また一度審査に通れば、次回の融資期間はさらに短くなり、1〜2週間程度で受けられます。


企業が融資を申し込むときは、急ぎ資金が必要なケースも多いことでしょう。 


その場合に融資期間の短いプロパー融資は、非常にありがたい存在といえます。

プロパー融資のデメリット

企業と銀行が直接契約を行うプロパー融資だからこそ、銀行は大きなリスクを抱えています。


そのリスクを軽減するための銀行側の取り組みは、企業側にとってのデメリットといえます。


デメリットを理解せずに利用すると、十分な借入ができないかもしれません。


それではプロパー融資のデメリットとしては、どのような点が挙げられるでしょうか。


本章ではプロパー融資のデメリットを2つ解説します。

デメリット①:審査が厳しい

プロパー融資のデメリットの1つ目は、審査が厳しいことです。


前述の通りプロパー融資は、


  • 融資限度がない
  • 保証料がかからない


などのメリットがあります。


しかし企業側にとってのメリットは、融資を行う銀行側にとってはリスクです。


銀行が企業に直接融資を行うプロパー融資において、銀行は企業が返済不可能になり貸し倒れが発生するリスクを抱えています。


保証協会による8割保証がないため、残存分は全て銀行の損失です。


銀行としては損失を防ぐために、確実に返済されることを重視します。


そのため企業の業績や財務状況などを厳しく審査することで、貸し倒れのリスクを軽減しているのです。


保証付融資なら間に保証協会が入るため、プロパー融資と比べると審査は通りやすいです。


企業の状況に不安を抱えている場合は、保証付融資の相談をしてみましょう。

デメリット②:返済期間が短い

プロパー融資のデメリットの2つ目は、返済期間が短いことです。


返済期間を長期で設定した場合、経営状態が悪化するリスクが高まります。


経営状態の悪化により貸し倒れが発生することを防ぐため、プロパー融資の返済期間は短いことが一般的です。


保証付融資であれば長期の借入に応じてくれるため、長期返済をしたい場合は保証付融資を利用した方が良いでしょう。


ただしプロパー融資でも、企業の信用が極めて高い場合や、銀行と十分な信頼関係が築けている場合などは、長期返済に応じてくれる可能性があります。


そのため融資を受けるときだけでなく、銀行とは日頃から良い付き合いを心がけましょう。

プロパー融資を受けるには?条件と審査のポイント

これまでお伝えしてきた通り、プロパー融資は保証協会が間に入らず、企業と銀行が直接契約を結ぶため審査が非常に厳しいです。


そのためプロパー融資を受ける際は、審査が通りやすくなるためのポイントを押さえておくことが大切です。


もちろん企業の経営状況が大きく関わるため、必ずしも審査が通るとは限りません。


しかしポイントを押さえる・押さえないだけで、審査の通りやすさは大幅に変わります。


本章ではプロパー融資を受ける条件・審査のポイントを6つ解説します。

ポイント①:キャッシュフローを1つの口座にまとめる

プロパー融資を受けたい口座に、キャッシュフローをまとめましょう。


つまり事業関係の収入・支出は、全てその口座で管理をするということです。


口座をまとめることにより、キャッシュフローの可視化ができます。


銀行からの信用を得るためには、キャッシュフローの安定性や健全性が重要です。


1つの口座にまとまっていれば、安全性・健全性の証明が容易になります。


融資を希望する銀行をメインバンクとし取引実績を重ねれば、銀行との信頼構築にも役立つでしょう。


そのためキャッシュフローを1つの口座にまとめ、流れを可視化することが大切です。

ポイント②:保証付き融資で返済実績を作る

プロパー融資を受けるためには、融資の実績が必要です。


全く実績もない場合や、創業から間もない場合は、基本的にプロパー融資が利用できません。


そのため保証付融資で返済実績を作ってください。


保証付融資は融資が受けやすいため、実績作りには最適です。


メリットで解説した通り、返済実績が増えるほど、「この企業は毎回しっかり返済してくれる」として銀行からの信用が高まります。


プロパー融資を受ける前は、保証付融資を繰り返し信用を積み上げていきましょう。


返済実績を作る際は、遅滞なく返済を行うことが重要です。


返済が滞ることは、銀行側としては望ましくないため、信用が下がる結果につながります。


融資を受けたら必ず期日までに返済を行いましょう。

ポイント③:利益を伸ばす

プロパー融資を受けるには、もちろん企業の利益を伸ばすことも重要です。


売上を伸ばし利益が向上することで、銀行に対して企業の将来性や優良性が示せます。


融資を受けつつ利益が伸びているのは、融資を有効に活用できた証拠です。


よってプロパー融資を利用する前は、保証付融資を利用する中できちんと利益を伸ばし、企業の信用を高めましょう。


また審査の際は自己資本も判断材料になります。


自己資本の多い企業は安定性が高いため、返済能力が高いと判断されやすいです。


一般的には資産に対して自己資本の比率が3割以上だと、プロパー融資の審査に通りやすくなります。


以上のようにプロパー融資には利益が非常に重要なため、利益を伸ばして安定感のある経営を行いましょう。

ポイント④:決算書・事業計画書を見直す

プロパー融資の審査では、決算書・事業計画書の内容も重視されます。


銀行は決算書・事業計画書の内容を通して、企業の将来性や経営状態をチェックします。


そのため内容にマイナスな点があれば、審査の結果にも悪影響を及ぼすでしょう。


マイナス材料の解消のためにも、決算書・事業計画書の見直しが重要です。


見直しを通して、


  • 不良在庫の処分
  • 不要な経費の削減


などの対策も行ってください。


初回の融資だけでなく、追加融資を行う場合でも同様です。


また、現在は資金調達を必要としていない場合でも、将来的に事業展開のために資金調達が必要になる可能性があります。


企業の将来性や経営状況を示すためにも、決算書・事業計画書の見直しを行いましょう。

ポイント⑤:経営者の人柄も大事

プロパー融資では、銀行との良好な関係の構築が大切です。


そのため経営者の人柄も重要になります。


  • 経営への熱意
  • 企業の将来性への考え


など、経営者がいかに企業のことを考えているかは、プロパー融資の際の重要な判断ポイントです。


もちろん前提条件として、融資の審査基準を満たしている必要はありますが、経営者の人柄の良さは融資の際のアピールポイントになります。


金利や返済期間などの交渉においても、銀行との信頼関係は欠かせません。


一方的な要求だけを押し付けたり、無茶な要求ばかりをしたりする経営者では、銀行としても協力したいとは思えないでしょう。


そのため企業のことを大切にしつつ、銀行と良好な関係が築けるような経営者の人柄が大切です。

ポイント⑥:融資に詳しい税理士に相談する

多くの企業では、決算書や事業計画書などの相談を、税理士行なっているのではないでしょうか。


税理士にはプロパー融資に向けた相談も可能です。


ただし税理士にも得意分野と不得意分野があります。


現在依頼している税理士にプロパー融資の相談をしても、適切なアドバイスが得られないかもしれません。


そのためプロパー融資を行う場合は、融資に精通する税理士への相談が大切です。


融資が得意な税理士であれば、必要な書類や融資が通りやすくなるポイントなどのアドバイスがもらえます。


一方融資にあまり詳しくない税理士だと、曖昧なアドバイスしかもらえない可能性があるため注意が必要です。


プロパー融資を最適な形で活用するためにも、税理士選びは慎重に行いましょう。

プロパー融資の金利相場は低め


プロパー融資は保証付融資と比べ、金利相場が低めです。


保証付融資の場合は、金利相場が1.5〜3.0%程度になります。


一方プロパー融資は、金利相場が1.0〜3.0%です。


これまでお伝えしてきた通り、プロパー融資は貸し倒れが発生すると、残存分の全てが銀行の損失となるため、審査が非常に厳しいです。


その分審査が通った企業は、返済能力があり信用の高い優良企業と判断されます。


金利は企業の信用で左右されるため、信用が高い企業では金利が1%以下になるケースもあります。


最初は金利が高くても、経営状況や交渉次第では金利が下がるかもしれません。


より低い金利でプロパー融資を活用するためにも、本記事で解説したようなポイントを押さえ、銀行からの信用を積み上げていきましょう。

申し込みに必要な書類


プロパー融資の申し込みに必要な書類は以下の通りです。


内容
商業登記簿謄本社名や所在地などが記された書類
決算報告書1年間の決算を行った結果をまとめた書類
貸借対照表1年間の資金調達方法や保有・運用方法を示す書類
月次試算表1ヶ月毎に作成する貸借対照表と損益計算書
事業計画書事業内容や収益見込みなどを説明する書類
資金繰り表一定期間における現金の流れを示す表
銀行取引一覧表取引のある銀行や借入額、預金などを記した表
納税証明書納税額や、未納税がないことの証明書
借入申込書銀行所定の申し込み書類


銀行により必要書類が変わるため、求められた書類を提出してください。


基本的には上表にある書類の中から要求されますが、他にも必要な書類が発生する可能性があります。


プロパー融資の申し込みの際は、必ず書類の不足や記入漏れがないように注意しましょう。

【参考】その他の資金調達方法の金利と比較

プロパー融資は審査が厳しいため、企業の信用力によっては融資が受けられません。


保証付融資も比較的審査が緩いとはいえ、融資が受けられない可能性があります。


それではプロパー融資も保証付融資も受けられない場合は、資金調達ができないのでしょうか。


実は企業の資金調達方法は、銀行からの融資だけではありません。


  • 日本政策信用金庫
  • ビジネスローン


などを活用すれば、事業資金の借入が可能です。


本章では上記で挙げた2つの資金調達方法の金利を中心に解説します。

資金調達方法①:日本政策信用金庫

日本政策信用金庫とは、小規模事業者・中小企業の支援などを目的とした政府系金融機関です。


日本政策信用金庫の金利は、担保の有無や融資期間、使い道などにより異なります。


一般貸付の基準利率は以下の通りです。


  • 無担保:2.16~2.55%
  • 有担保:1.21~2.20%


以上のように、金利は保証付融資とプロパー融資の中間くらいになります。


融資金額の上限は保証付融資よりも大きいです。


日本政策信用金庫の詳しい金利は、公式ホームページの「主要利率一覧表」を参照してください。


なお日本政策信用金庫は、融資対象になる業種や事業規模が限られています。


保険業や不動産業の賃貸業などの対象外の業種や、規模の大きい会社の場合は、保証付融資やプロパー融資を検討しましょう。

資金調達方法②:ビジネスローン

ビジネスローンとは、事業資金を目的とした金融商品です。


銀行以外にも消費者金融などが提供しています。


審査は緩めですが、金利はプロパー融資と比べると非常に高いです。


金利相場は以下の通りです。


  • 銀行:1%台〜14.0%
  • 消費者金融:6.0〜18.0%


金利が低いほど、審査は厳しくなります。


ビジネスローンは金融機関からの融資が受けられない企業でも、素早く資金調達ができます。


しかしビジネスローンを一度利用すると、今後はプロパー融資などが受けられなくなる可能性があるため注意が必要です。


ビジネスローンを利用したということは、銀行などからの融資が受けられない資金繰りが苦しい企業とみなされます。


そのため返済能力に問題があるとして、審査に落ちる可能性が高いです。


将来的にプロパー融資などを受けたいと考えているのであれば、まずは保証付融資や日本政策信用金庫からの借入を検討してください。

まとめ:法人の資金に関する悩みならマネーキャリアで無料相談!

プロパー融資について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


プロパー融資は審査が厳しい一方で、金利の低さや融資金額などのメリットがあります。


企業の資金繰りを考えている人は、プロパー融資の相談をしてみましょう。


ただし創業から間もない場合や事業規模が小さい場合は、基本的にプロパー融資が受けられません。


その場合は保証付融資や日本政策信用金庫からの融資なども検討してみてください。


企業に合った資金調達方法は規模や事業内容などによって異なります。


そのためどのような資金調達方法が適しているかを、プロに相談することが大切です。


マネーキャリアでは法人の資金に関する無料相談を実施しています。


予約から面談まで全てオンラインでできるため、会社や自宅など好きな場所で時間を選ばずに利用可能です。


専門性の高い相談員が、納得いくまで何度でも無料で相談に乗ります。


法人の資金に関するお悩みは、ぜひ一度マネーキャリアへご相談ください。

ランキング