学資保険に病気でも加入できる?加入に必要な病歴の申告について解説

契約者が病気でも入れる学資保険はないのでしょうか。実は契約者に病歴があっても正しく申告し審査を通過すれば学資保険に加入できます。この記事では病気・持病持ちでも加入できる保険を紹介します。また病気だと入れない保険を除いた資産運用方法についても解説します。

学資保険は病気・持病持ちだと加入できないの?

子どもが生まれると将来の教育資金を貯めるのに学資保険を検討する人が多いです。


生命保険文化センターによると学資保険の加入率は約6割という統計結果が公開されています。


半数以上の方が加入する学資保険ですが、病気を患っている方や病歴のある方は子どもの学資保険を検討する際、「うちの子どもは学資保険に加入できるだろうか」「私の病気のせいで加入できなかったらどうしよう」というお悩みをかかえていると思います。


そんな悩みをかかえる人が多いことに反して、実は病気・持病持ちでも学資保険に加入することはできるのです。


そこでこの記事では

  • 学資保険は病気でも加入できる
  • 告知義務違反は注意
  • 病気のせいで学資保険に加入しにくくなる理由
  • 親・子どもが病気の場合のそれぞれの対処法
  • 病気でもできる学資保険以外のおすすめな資産運用方法
について中心に解説します。

この記事を最後まで読んでいただければ病気持ちの方の子どもの教育資金の貯め方についてかなり詳しくなれるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

学資保険は病気・持病持ちでも加入できる!ただし保障内容に注意

学資保険は子どもの教育資金が目的で入られている方が多いと思います。


しかし、学資保険に加入する際に実は健康状態の審査があります。学資保険は払込免除特約のような生命保険の機能も持ち合わせているためです。 


ですから契約者(親)や被保険者(子)に病気や持病があった場合、入れないのでは?と心配になりますよね。


結論から言いますと病歴や持病があっても入れる場合があります。


ただし保障内容が保険会社によって内容が異なっています。


そこで、三社の保険会社の審査内容や保障内容を比較してみたいと思います。

保険会社審査対象者審査内容
①日本生命契約者書面(告知)のみ
②かんぽ生命契約者・被保険者書面(告知)のみ
③ソニー生命契約者書面(告知)のみ

 ①日本生命

 日本生命の学資保険「ニッセイの学資保険」は契約者・被保険者の入院を保障する医療特約を付加する事ができません。


入院等の保障がないため、健康状態の審査対象者は契約者のみとなっています。


ですから被保険者(子)の病歴は一切関係なく加入出来ます。

審査内容は病院での診査は必要なく、書面での告知のみです。


 ②かんぽ生命 

郵便局で取り扱っている、かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」は被保険者(子)の入院等を保障する医療特約が付加出来ます。


健康状態の審査対象者は契約者・被保険者両方です。 

これは被保険者に医療特約を付加する、しないに関わらず必要となります。



審査内容は病院での診査は必要なく、書面での告知のみです。 

告知内容は契約者・被保険者共にほとんど同じ内容です。


 ③ソニー生命

ソニー生命の学資保険は契約者・被保険者の入院を保障する医療特約を付加する事が出来ません。

日本生命と同じく、入院等の保障がないため健康状態の審査対象者は契約者のみとなっています。審査内容も書面での告知のみです。 


このように、保険会社によって審査対象となるのが契約者のみの場合と契約者と被保険者両方の場合があります。


契約者の告知のみで加入出来る保険の場合は、子どもが病気でも入れます。


審査(告知)内容は簡単なものから詳しく記入するものまで保険会社によって対応が異なります。 

告知内容も項目によって「3年以内の健康状態」「5年以内の健康状態」など各社によって異なっています。 


子どもの医療特約を付加する、しないなど、ご自身が必要とする保障内容で保険会社を選択してみてください。


参照:日本生命かんぽ生命ソニー生命

告知義務違反に注意

学資保険に加入する際、健康状態の告知が必要になります。

告知内容は、病歴や健康状態などの基本的な情報を答えてもらう形です。 

学資保険は他の生命保険商品と比べると、一般的に告知内容が簡単になっているケースが多いです。

告知した情報を参考にして保険会社は将来的なリスクを判断することができるのです。 

ですから告知はありのままを正直にする必要があります。 


これに違反することを告知義務違反と言います。


告知義務違反を犯すと加入している保険を保険会社側が一方的に解除することができます


これは双方での話し合いによる処置ではなく一種の損害賠償のようなものなので注意してください。


なお、告知書類を提出した後、告知内容に不備や記入漏れがあると気付いた場合は、その時点で保険会社に連絡して内容を追加することも可能です。

なぜ病気があると学資保険に加入しにくくなるのか


学資保険に入る理由は子どもの教育資金のために加入する方が大半だと思います。

それなのに何故、病気によって学資保険に加入できないのでしょうか。
先ほど挙げた契約者や被保険者の健康上の理由で学資保険に加入できない。という方もいらっしゃいますが、学資保険の本来の目的から行くと違います。


病気により保険運用が難しくなるために病気持ちの方が加入できないのであれば、そもそもの目的である教育資金の確保という目的から逸脱しており、加入を断る理由にはなりません。


学資保険に加入する人は、子どもが生まれて教育資金を準備される若い年代の方々です。


満期までは長い年月がかかるとは言え、契約者が若い年齢の間での運用ですので、たとえ病気が悪化してしまったり新しい病気にかかっても治癒能力は高いはずです。


では、なぜ学資保険は病気によって加入を断るのでしょうか。

その理由は学資保険の無理な二本立て構造の仕組みに由来しています。

ではその仕組みがどのようなものなのかについて見ていきましょう。

学資保険には生命保険の役割もあるため

学資保険は教育資金を貯蓄していく貯蓄機能と万が一に備えた生命保険のような保険機能を併せ持っています。

保険機能とは、契約者や被保険者が病気やケガをしたときの入院費や医療費に関して給付金を出すというものです。


しかし、医療費の給付金があるから学資保険は途中解約されにくく満期まで安定的に運用ができる、というわけではありません


最近は病院に入院しても医療事情によってすぐに退院となるケースが多く、学資保険の医療費だけを重視して途中解約しないというわけではないです。


学資保険が解約されにくい理由としては、お金が急に必要となった時に保険の加入者のみが利用できる契約者貸付制度があります。 


契約者貸付を受ける事によって保険を解約しなくてもお金を借りる事が出来るからです。 


途中解約をすると損失になりますが、契約者貸付でしたら所定の金利を支払えば借りられます。緊急の場合は利用して解約をしないよう出来ます。


そもそも学資保険は教育資金と考えている人にとって、生命保険のような高額な保険料が要求されることに対しては不向きと言えます。


そのため学資保険の加入の際には病気を患っていないかをチェックをしてから加入手続きに入ります。払えないものを予め回避しておくためです。

親・子どもが病気の場合の対処法をそれぞれ紹介

病気と言ってもさまざまあります。
保険契約において、さして問題にならないものもあればかなりの影響を与えてしまうものもあります。

今回は保険契約に影響を与えてしまう病気を患った場合や持病をお持ちの方について考えてみましょう。

病気がある場合はどのようにして学資保険に加入できるのでしょうか。

学資保険に加入したい方でも、病気のためにどうしても加入できないとなると何やら非情な感じがしてしまいますが、どうぞご安心ください。

次にご紹介する方法で、親や子どもが病気であっても学資保険に加入する事が出来ますので、以下の方法を参考にしてみてください。

親が病気の場合:契約者を別の人に変更してみる

非常に簡単な手法ですが、病気持ちではない健康な方に契約者を変更すれば学資保険に加入することができます。


例えば、父親が心臓病を患っていても母親が健康であれば契約者を母親に変えることで加入は可能となります。 


なお、一般的には契約者=保険料支払義務を持つものとなりますが、実際の契約の場合は異なります。


契約者ではなく別の者が支払をしている場合もあります。

上のケースで行くと、契約者は母親ですが実際の支払いをするのは父親というケースです。


この場合、保険会社からすれば保険の運用上問題がないため加入を受け入れるケースが多いでしょう。


ただし、契約者を父親から母親に変える事で、一家の大黒柱である父親に万が一の事があった場合、保険料免除特則での保険料免除などが適用されなくなりますので、その辺りは考慮する必要があります。

子どもが病気の場合:兄弟の学資保険を手厚く・親の生命保険で

次に、子どもが病気を患ってしまい、でも将来のために学資保険に加入しておきたい場合はどうすればよいのでしょうか。

これにはいくつかの方法がありますが最もよく使われる方法が2つあります。


どちらの方法をとっても実質的な問題は出てきませんが、その分だけ資産管理について注意を払わなければならなくなります。


そのため保険に関する記録帳をつけておくことをおすすめします。

兄弟の学資保険を手厚くする

1つ目は兄弟の学資保険内容に関して手厚い内容にすることです。

もし兄弟や姉妹がいるとしたら病気を患っていない子どもの学資保険に重きを置いて加入することで兄弟全員分の教育資金を確保することが可能になります。
 

参考までですが、学資保険の場合では兄弟がいる場合、保険会社によっては「兄弟割引」という優遇措置を受けられるケースがあります。


これは家計に負荷をかけすぎることで保険を解除されてしまう危険性を回避するものです。このような保険契約がある事も覚えておいていただければと思います。

親の生命保険で準備する

2つ目はご兄弟全員が病気を患ってしまったり、1つ目の方法では家計に負担がかかりすぎてしまって難しい方は、親の名義の生命保険で教育資金を確保しておくこともできます。 

生命保険には祝い金がないものの一定の年齢になると保険金が支払われるためこの保険金で賄うご家庭も少なくありません。


低解約返戻金型終身保険という学資保険とよく代替される保険もありますのでご検討してみるのは非常に良い選択といえます。

病気でも貯蓄可能!学資保険以外の資産運用方法を紹介


学資保険は子どもの教育資金のために加入しています。

ところが、保険の要素もあるために健康状態の告知で持病や病気を申告したところ、加入出来ない場合があります。


また、告知の内容によっては健康体の人との公平性を保つために、契約に保険料割り増しなど条件付きで保険会社が契約を引き受けるケースもあります。


この場合、普通に契約する場合と比べると保険料が上がる事で返戻率が大幅に下がり、本来の目的の教育資金としての魅力がなくなってしまいます。


学資保険は保険会社や郵便局、銀行などで加入出来ますが、病気によって学資保険の教育資金としてのメリットを感じない場合は、学資保険以外での教育資金を貯蓄する方法もあります。


そこで次に投資信託積立NISAによる資産運用方法をご紹介します。


またここでは紹介しませんがドル建ての保険もあります。興味のある方はリンクから確認できるのでご覧下さい。

投資信託

学資保険に変わる商品として投資信託があります。


投資信託とは運用の専門家であるファンドマネージャーが株や債権などの商品で投資家である私達のお金を上手に運用してその利益が投資家に還元される金融商品です。


投資信託は証券会社、銀行で購入できます。


投資と言うと、難しいイメージがありますが、運用は全てプロにお任せするので投資の知識は特に要らないので初心者に向いています。


少額からはじめられるのも魅力です。現在は100円から始められる商品もあります。

毎月一定額を積み立てして貯金して行く形になります。


投資信託にはデメリットがあります。

貯蓄と違い、投資なので元本割れの可能性があります。


ただこの件については、投資はさまざまな商品に分散投資していますし、長期的に運用するので、大きな損失は 防ぐ事ができます。


また投資信託は手数料がかかります。 

利益に関して約20%のの税金がかります。

この手数料がネックの人もいると思います。


そんな中、2018年に一定金額までですが、手数料が完全非課税になる商品が出来ました!ですから、投資信託を買うなら非課税メリットのある積立NISAという商品を特におすすめしたいです。 

積立NISAについては次にご説明します。

積立NISA

次に魅力的な投資信託の商品である積立NISAについてご説明します。


2018年1月から積立NISAが販売されました。 

この商品は日本に住む20歳以上の方なら誰でも購入する事が出来ます。


積立NISAのメリットは次の点です。

投資で得た利益は一定金額まで全額非課税

通常の投資信託では約20%の税金がかかりますが、積立NISAは年間40万円までの投資金額に対して全額非課税となります。(最大20年間)


仮に学資保険の毎月の保険料が16,000円で20年掛けるとします。

これを積立NISAにすると、16,000円✕12ヶ月✕20年=3,840,000円まで非課税となりますのでこれは魅力的です。


年間40万円まで最大20年間非課税という事は、最大800万円まで非課税になりますからこれは大きいです。

売買手数料が無料

一般の投資信託は購入する時、売却する時に所定の手数料がかかります。

しかし、積立NISAは売買手数料が無料ですので余計な経費がかかりません。

商品の選択がしやすい 

日本で販売されている投資信託の種類は実に6000種類以上もあり、自分に合っている商品を探すのは大変です。


積立NISAなら、「売買手数料が無料」「信託報酬(運用コスト)が一定額以下」などさまざま金融庁が定めた厳しい条件に合わないと商品として
認められていません。


現在積立NISAとして対象となっているのは200本以下ですからかなり絞られています。

 いつでも解約できる 

お金が必要となった時、いつでも解約できます。

解約手数料はかかる商品とかからない商品がありますが、手数料がかかった場合でも学資保険を途中解約するのと比べても損が少ないです。

まとめ:病気でも学資保険に加入は可能だが他の運用方法も検討!

学資保険は病気でも加入できるかどうかを見て来ましたが、いかがだったでしょうか?


この記事の重要な点は、

  1. 学資保険は病気でも加入できる場合がある 
  2. 告知はありのままを正直に 
  3. 学資保険は二本立て、そのため病気だと加入しにくい
  4. 親が病気の場合は契約者を別の人に、子どもが病気の場合は兄弟の保障を厚く
  5. 病気の場合、学資保険以外の資産運用方法には投資信託積立NISAがある
     

の5点でした。


学資保険には医療特約がついているタイプとついていないタイプがあります。

医療特約がついていないタイプだと一般的には被保険者である子どもの審査(告知)が要らないので、子どもが病気でも入れる事になります。


また、告知内容がかなり簡単な会社もあり、持病や病気の内容によっては病気でも入れる事になります。
 


郵便局のかんぽ生命の学資保険は、医療特約が付いている、いないに関わらず、契約者と被保険者の審査(告知)が必要です。


告知内容も細かですので、病気だと学資保険に入れない可能性が他の学資保険より大きいです。
 


学資保険は教育資金を準備するとともに保険としての役割がありますので、病歴や健康状態をありのまま正直に申告する必要があります。


告知を正直にしないと告知義務違反となり、保険会社から一方的に契約を解除されてしまうことになります。
 


学資保険は貯蓄機能と保険機能の二本立ての構造になっているので、病気だと学資保険に入られないケースが出てきます。


ここに学資保険の教育資金として考えた場合の問題点があると考えられます。


親が病気の場合は契約者を別の人に、子どもが病気の場合は兄弟の保障を厚くすることで学資保険に変える事が出来ます。兄弟全員が病気の場合は、親名義の生命保険で教育資金を確保する事も出来ます。

 

また、病気で学資保険に加入出来ない場合、投資信託積立NISAで教育資金を準備する事が出来ます。

その際、非課税扱いや手数料無料などの特典のある積立NISAを特におすすめします。


このように学資保険は病気でも加入出来る場合もありますが、もし加入出来なかった場合でもいろいろな対処方法が
ありますので、是非参考にしていただけたらと思います。   

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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