更新日:2022/09/19
学資保険の告知事項を紹介!審査・告知なしの学資保険はある?
学資保険に加入する際、心配なのが告知書による健康状態の審査ではないでしょうか?この記事では、学資保険加入時に必要な告知内容を詳しく解説します。また、告知なし、又は少ない告知事項で加入できる学資保険も紹介します。学資保険加入時には告知義務違反にも注意が必要です。
目次を使って気になるところから読みましょう!
学資保険の告知書の中で審査される告知事項は何?
- 学資保険の告知書で聞かれる告知内容
- 告知事項にあてはまっても学資保険に加入できるか
- 告知なしで加入できる学資保険
- 学資保険加入時には告知義務違反に注意
学資保険の告知書で審査される告知事項は主に3つ
学資保険は、親が契約者となり、子が被保険者となる保険です。ですから、親も子も告知の対象となる点が、他の保険との違いです。
- 告知事項➀被契約者(子ども)と契約者(親)の基本情報
- 告知事項②被契約者(子ども)と契約者(親)の健康状態と病歴
- 告知事項③被契約者(子ども)の出生時の身長、体重、在胎週数
告知事項➀被契約者(子ども)と契約者(親)の基本情報
最近では、デジタル化が進んでおり、例えば日本生命(ニッセイ)では、指紋や顔、声で本人照合ができるアプリが導入されています。
学資保険に加入する時に重要視されるのは、契約者(親)と、被保険者(子ども)の加入年齢です。
学資保険の加入には年齢制限があり、契約者(親)ならば、男性50歳-55歳、女性60歳までとなっています。
被保険者(子ども)であれば0-6歳が年齢制限となっており、子どもが小学校に入学するまでの制限が設けられています。
ただし、子どもが6歳を超えても加入できる学資保険もありますが、満期金や保障を考えると、あまりお得ではありません。
親も子も、加入年齢は若ければ若いほど、保険料も安いので、学資保険を検討するなら、できるだけ早く手続きを済ませましょう。
告知事項②被契約者(子ども)と契約者(親)の健康状態と病歴
健康状態の告知内容は、以下のようになっています。
- 最近3カ月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたか
- 過去5年以内に、病気やケガで、初診日から終診日まで7日間以上の期間にわたる医師の診察・検査・治療、あるいは7日以上の薬の処方を受けたか
- 手術や継続して7日以上の入院をしたことがあるか
- 過去2年以内に、健康診断、ガン検診、人間ドックを受けて、異常を指摘されたことがあるか
- 現在、視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害があるか。
このように、過去3カ月、2年、5年以内の病歴が対象となっており、入院歴や診療歴について答えることになります。
診療に関しては3か月以内、検査については2年、本格的な治療の場合は5年と、それぞれ重要度に応じて対象となる範囲が大きくなっています。
告知は、完治から5年以上たった病気については、告知する必要はありませんが、ガンについては、完治してから10年経っていても告知義務があるので注意しましょう。
この告知義務の期間については、病院のカルテの保存期間が3年から5年のためだと言われています。
告知内容について相違があった場合、告知義務違反になる可能性もあります。
告知義務違反になると、保険が契約解除になり、途中で解約され保険金が元本割れで返ってきたり、最悪のケースでは保険金が返還されないこともあります。
健康告知は、学資保険の加入の鍵となる部分ですから、告知項目についてわかりにくい場合でも、自己流の答え方はせず、正確に記入しましょう。
告知事項③被契約者(子ども)の出生時の身長、体重、在胎週数
これらの項目は、被保険者(子ども)が満3歳に満たない場合、告知事項になることが多いようです。
満3歳になるまでは、出生時の措置によって健康状態が左右されますし、先天性の病気を発症するリスクも高く、その後の子どもの健康に大きな影響を及ぼす可能性があるためです。
子どもの出生情報についても、告知内容は正確に偽りなく記載しましょう。
なぜ学資保険に告知義務が存在するのか?
告知事項にあてはまっても学資保険に加入できる?
しかし、告知事項に当てはまる項目がいくつかある場合、学資保険に加入できないのでは、と心配になる方もいるでしょう。
告知なしで加入できる学資保険もある
持病や病気で、告知書に書いたら学資保険の加入を断られてしまう、と不安に思う方もいるでしょう。
持病や病気があったら、加入できない学資保険もある一方、告知なし、または加入条件が緩い学資保険もあります。
告知書には病気の内容等を正確に記載しなければなりません。告知をしないで加入できたり、加入条件が緩い学資保険は、持病や病気持ちの方の強い味方です。
保険には貯蓄性を重視した保険と保障を重視した保険があり、健康告知なしで加入できる保険は、前者の貯蓄性を重視した保険に当たります。
ですから、学資保険に加入しても、保険料免除や疾病保障などの保障が全く付かない点は注意が必要です。
学資保険は子どもの教育資金を積み立てる手段として考え、その他の保障についてはまた別の終身医療保険や養老保険など、他の保険でカバーしていきましょう。
学資保険加入の際、告知義務違反に要注意
では、告知事項を正確に記入しないと、どのようなペナルティが課せられるのでしょうか。
告知義務を違反した契約に対しては、保険会社は一方的に解約を告げることができ、正当な理由さえあれば契約自体をなくすこともできます。
そのため、告知義務違反には十分に注意を払う必要があります。
保険金が支払われない事もある
告知義務違反に関するトラブルの事例
- 41歳男性
- 子ども1人
- 子どもの学資保険に加入する際、自身の既往症を申告する欄がありましたがここ数年は長期の入院等はしていなかったので全て「いいえ」と答えました。無事加入はできたのですが、最近病院で持病の検査を受けていたことが学資保険の保険会社に知られてしまい、契約を解除されてしまいました。
この事例のように、健康状態を正しく告知せずこのことが保険会社に知られた場合、保険金が支払われないばかりか、最悪の場合契約を解除されてしまうこともあります。
まとめ:学資保険に加入する際、告知義務違反には注意
さて、学資保険の告知についてみてきましたが、いかがでしたか。
学資保険は、子どもの教育資金として積み立てていく保険です。そのお金がなくなってしまったら、子どもが将来勉強する機会を奪いかねません。
学資保険の告知の際は、以下のことに注意しましょう。
- 学資保険の告知事項で、契約者(親)と被保険者(子ども)の健康告知が加入の鍵となる。
- 告知事項にあてはまっても、保険料の割増や保障内容を変更すれば、学資保険に加入できる。
- 健康に不安がある場合は、告知なしで加入できる学資保険を検討する。
- 学資保険の加入時には、告知書を正確に記入して、告知義務違反に注意する。
学資保険に加入する際、告知書の提出が必要となる保険がほとんどです。告知事項(告知内容)を正確に偽りなく記載することが大切です。
契約者は、重要な事項をありのまま報告する義務(告知義務)があり、それを守らないと告知義務違反となります。
告知義務違反と判断されると、保険が契約解除され、保険金が元本を下回って返ってくることになります。
最悪のケースでは、契約の取消しとなる可能性もあり、その場合保険金自体が支払われないので注意が必要です。
持病や病気があり、学資保険に加入できるかどうか不安なら、持病や病気があっても加入できる保険を検討すべきでしょう。
将来子どもが安心して勉学に励むことができるよう、学費保険は安全に積み立てていきたいものですね。