更新日:2019/11/05
子どもや親がバセドウ病とわかった場合、学資保険は加入できない!?
学資保険は子どもの教育資金といわれています。加入時に子どもだけでなく、契約者の健康状態も告知する必要があり、子どもや親がバセドウ病の場合、学資保険以外で教育資金を準備することができます。バセドウ病の様々なパターンで解説していますので加入の参考にしましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
バセドウ病でも学資保険に加入する事はできるのか
少し前に歌手の絢香さんが「バセドウ病」であることを発表しました。
バセドウ病とは甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で主に女性がなりやすく、男性のでもバセドウ病になる可能性があります。
特に20~30代の若い女性がなりやすく妊娠・出産を迎える時期に気を付けたい病です。
手術やアイソトープ治療と呼ばれる甲状腺を壊す治療、投薬治療がありますが、症状が落ち着いてくると自覚症状がなくなる方も多く、治療方針や現在の症状などを医師と相談することが大切です。
子育て世代の方多いためバセドウ病の方が子どもの学資保険を検討するにあたり、こども自身が病気だと分かった場合加入について気になると思います。
バセドウ病の方でも学資保険に加入できるのか、加入できない場合はどのように子どもの保険を用意すべきか注意する点を分かりやすくお伝えします。
また、子ども自身がバセドウ病にかかった場合に備える保険についても解説します。
持病があると学資保険に加入するのは難しくなる
学資保険とは将来の教育資金を目的とし、契約者の万一を備える生命保険を兼ねた教育資金を備える商品です。
貯蓄を主体にしている商品が売りでしたが、最近では元本割れしない程度の返戻率です。
あまり貯蓄性は期待できません。
学資保険で保険料を掛けている間は、契約者が死亡・高度障害状態などになったときは、その後の保険料の支払いが免除になる払込免除の保障が付いているものが前提となっています。
そのため、加入の際は契約者である父または母の健康状態の告知が必要です。
一般的な死亡保険や医療保険と同様に健康上の審査があるため、持病がある方の場合、入院歴や治療状況によっては加入が難しくなることもあります。
バセドウ病の場合、ホルモンの過剰分泌を治していくため、服薬を1年~数年間続けたり、甲状腺の切除をするため手術をするなど長期間の治療が必要になります。
また再発や、内臓関係や心肺の合併症が起こる場合もあるため、保険上の給付のリスクが高く、健康上の審査が難しくなるのです。
しかし、すべての学資保険に加入するのが難しいわけではなく、学資保険の商品種類や契約方法を工夫することで、持病がある方でも加入することが可能です。
親がバセドウ病でも学資保険に加入する方法
親がバセドウ病の場合、学資保険に加入する方法は、契約者の払込免除のない学資保険に加入する方法があります。
病気であることを告知した上で保険会社と相談になりますが、病気の方でも契約者になれる保険があります。
払込免除を付けて学資保険に加入する場合は、契約者の方の健康告知は避けて通れません。
それぞれの治療状況や症状によって加入の有無が変わるため、確実な方法ではありません。
申し込みをしても保険会社から審査に落ちてしまうかもしれないが、全く加入でない訳ではないと伝えられた場合は、チャレンジしても良いかもしれません、
親の払込免除がない学資保険は子どもの貯蓄のための保険とも言えますが、契約者の払込免除がないだけ保険会社負担が減るため、払込免除のある商品よりも加入しやすいでしょう。
また、払込免除がない代わりに貯蓄性の高い商品もあります。
自身がバセドウ病で学資保険に加入できない場合には、バセドウ病のないパートナーや両親に代わりに契約者になってもらう方法があります。
契約者の方の年齢や性別でも保険料が変わるため、家族で相談しましょう。
貯蓄性重視の学資保険に加入する
この場合、子どもの告知は不要で契約者の方の収入告知が必要となります。
収入告知は仕事をして一定の収入があれば問題ありません。
支払いが可能な方か判断されるものになっています。
子どもがバセドウ病の場合、払込免除のついた学資保険に加入することは可能です。
学資保険は3パターンの子ども向けの保険商品があります。
- 契約者と子どもの健康告知が必要な場合
- 契約者のみ健康告知が必要な場合
- 子どものみ健康告知が必要な場合
貯蓄性重視の保険商品でも告知の有無が必要か確認しておきましょう。
加入を考えた時期に症状が重くても、半年後、1年後に症状が落ち着いていたり、治っていた場合に合わせて保険に加入するという方法もあります。
自身の症状と加入時期も視野に入れてみましょう。
契約者を変える
上記でも少し触れましたが、学資保険で加入後に家庭の理由により契約者を変えることも可能です。
学資保険に加入するのに一番検討したいのが、家族で一番収入のある方が契約者になっていた方が、万一のときに安心です。
健康な方であり、収入が一番見込める方が加入されている方が万一に払込免除になった場合でも保険料の負担が減り、教育資金の心配もありません。
バセドウ病の方が無理に契約者にならなくても、家族の中で契約者になってくれる方がいればその方にお任せする方法もあります。
子どもがバセドウ病の場合
全く加入ができない程重症な方もいますが、治療が終了していれば保険に加入できる可能性もあります。
バセドウ病に限らず病気で治療中の場合、薬の告知で加入できることもありますが、保険会社の審査が落ち申し込み後加入ができないこともあります。
特に子どもの場合は成長に合わせての治療となるため、体が大きくなって症状が安定する場合もありますが、その時の季節や体調ですぐに症状が変わることも多く、大人よりも慎重な判断を下されることがあります。
完治までは長いと言われていますので、子どもがバセドウ病の場合は子どもの健康告知のない学資保険や告知のいらない貯蓄性の高い商品が加入しやすいと考えられます。
親の低解約返戻金型終身保険で準備する
上記の方法以外では、ご両親が加入している低解約返戻金型終身保険で教育資金を準備する方法もあります。
低解約返戻金型終身保険とは、一生涯の死亡保障を持つことができますが、払込満了時点から、解約返戻金が払い込み保険料より上回る解約金がかえってきます。
学資保険とは異なりますが、貯蓄性が高く、子どもが生まれた時点もしくは加入時に保障を大きく払込期間を短く(教育費が必要になる20年度などに設定しておくと)必要な時に解約して教育資金に充てることが可能です。
この低解約返戻金型終身保険では、すべてを解約するのではなく、教育資金に合わせて一部解約していくことでご自身の保障と子どもの必要資金を準備することができます。
兄弟の学資保険を厚くする
しかし兄弟に合わせて受け取れるようになっているため、お金が必要な時期よりずれて受け取る可能性が高いです。
下の子の場合は早期に納めて受取を早くする方法もありますが、上の子の場合は上の子に先にお金がかかってしまうため、バセドウ病の子どもにために残すのは難しいかもしれません。
まとめ
薬で症状は安定しますが、長く付き合う病気といわれています。
学資保険以外でも貯蓄性の高い商品で教育資金を確保することも可能ですので、病気が分かった時点でなるべく早めに様々なパターンの保険を探しておくことをお勧めします。