更新日:2024/08/07
学資保険のお祝い金プランとは?JAの子供共済の祝い金金額はいくら?
学資保険には満期で一括受け取りタイプと祝い金タイプがあります。両者は返戻率や税金面の違いがあります。学資保険を選ぶ上で大切なのは給付金がどの段階で必要になるかを見極めることです。本記事で祝い金付きの学資保険についてメリットデメリット、税金制度を詳しく解説します!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 学資保険の祝い金とは?
- 学資保険の祝い金の仕組み・受け取りがいつかを解説
- 学資保険の祝い金を受け取れるタイミングはいつか
- 学資保険のお祝い金のプランの比較
- 学資保険の祝い金は据え置きできるパターンもある
- 学資保険で祝い金受け取りにした際のメリット・デメリットを解説
- 学資保険で祝い金受け取りにしたときのメリット
- 学資保険で祝い金受け取りにしたときのデメリット
- 祝い金受け取りがある学資保険がおすすめな人とは?
- 学資保険の祝い金・満期金の受け取りにかかる税金
- 満期金一括受け取り・祝い金受け取りで税金がかからないのは?
- 【学資年金タイプ】祝い金の税金の計算方法
- 学資保険の祝い金を据え置きした場合の税金
- 学資保険の祝い金の請求方法
- 【注意】学資保険の祝い金は保険料から支払われている
- 学資保険の祝い金制度・据え置きを上手に活用しよう
目次
学資保険の祝い金とは?
- 公立小学校の教育費は約32万円だが、私立小学校の教育費は約160万円もかかる
- 一番お金がかかるのは大学入学・在学中だが、小・中・高校でもまとまったお金は必要
- 祝い金付き保険プランなら、必要な時にまとまったお金が手に入る
- 祝い金は積み立てた保険料から出ているため、祝い金付きプランにすると満期保険金額は下がる
- 「契約者と受取人の関係」や「受取方」によってかかる税金が違うので注意が必要
学資保険の受け取り方法には、満期に一括で受け取れるもの以外に「お祝い金」付きのプランがあります。
- 祝い金とは
- 祝い金付きプランのメリット・デメリット
- 受け取り時にかかる税金
学資保険の祝い金の仕組み・受け取りがいつかを解説
学資保険の祝い金は、満期金とは別に、小学校・中学校・高校など入学のタイミングで、一時金を受け取れるというものです。
祝い金といわれると一見ボーナスのようにも思えますが、これは積み立てた保険料の中から支払われています。
そのため、保険会社がくれたボーナスというわけではないのです。
しかし、なぜこのような祝い金プランができたのか気になる方もいるでしょう。
学資保険の満期は、教育費の中で一番お金がかかるとされている大学進学時に合わせて設定する方が多いと思います。
しかし、教育費は大学進学の際だけ発生するわけではありません。
小・中・高校全て公立であればまだ良いですが、私立に通う可能性もあります。
私立の学校は、入学金や学費など公立に比べると高額になることが多いです。
また、私立でなくとも、塾や習い事の費用など出費は結構かさみます。
そんな時の助けになるのがこの「祝い金」です。祝い金は多額の資金が必要となると予想される、進学のタイミングで支給されるケースが多いです。
そのため、入学金や学費などの足しにすることができます。
学資保険の祝い金を受け取れるタイミングはいつか
学資保険のお祝い金を受け取るタイミングは、自身で設定できます。
設定できるタイミングは、大きく分けて以下の4つです。
- 大学入学時に受け取る
- 幼稚園から大学入学まで定期的に受け取る
- お祝い金を設定するが据え置き、満期時に受け取る
- 大学在学中の4年間で受け取る
どのタイミングに受け取りをした方がよいのか、きちんと考えたうえで設定しましょう。
受け取りのタイミングを決める際の注意点
受け取りのタイミングを設定する際、注意してほしいことがあります。
それは、契約応当日と子供の誕生日です。
契約応当日とは、学資保険の契約日を指します。祝い金はこの契約応当日を過ぎてからでなければ、受け取れません。
そのため、進学に合わせて設定したつもりでも、契約応当日が仮に10月だったとしたら、10月を過ぎなければ受け取れないということです。
そうなると、進学時に充てられるように設定した祝い金が意味のないものになってしまいかねません。
また、契約応当日だけでなく子供の誕生日にも注意する必要があります。
以下は、中学校への進学に合わせて、受け取りの時期を設定した例です。
- 祝い金の受け取り時期:13歳
- 契約応当日:4月1日
- 子供の誕生日:2月1日
上記の場合、契約応当日は4月1日となっているため、一見問題がないように思えますが、子供の誕生日に注目すると2月1日となっています。
祝い金の受け取り時期は13歳なのに、4月1日時点ではまだ12歳のままなのです。
この場合、契約応当日を過ぎていても受け取れる年齢に達していないため、祝い金の受け取りは子供の誕生日がくる2月まで待たなければなりません。
進学の際に確実に受け取りたいのであれば、契約応当日・子供の誕生日をよく確認したうえで、時期を決めることが大切です。
学資保険のお祝い金のプランの比較
先ほども説明しましたが、学資保険の受け取り方には大きく分けて4つのパターンがあります。
- 大学入学時に祝い金+満期金を受け取る
- 幼稚園から大学入学にかけて定期的な祝い金+満期金で受け取る
- 祝い金を設定するが据え置き、満期金でまとめて受け取る
- 祝い金+学資年金で受け取る
また満期金の受け取り方にも、一括と大学在学中の4年に分けてもらう年金形式の2種類があります。
どの受け取り方が良いかは、各家庭によって異なります。家庭の経済状況や子供の教育プランに合わせて決めるようにしましょう。
しかし、子どもが小さいと今後のプランなどなかなか想像がつかないという方も多いと思います。
次の項目では、学資保険のお祝い金プランをいくつかピックアップして紹介していきます。
どのような方におすすめのプランなのかも合わせて解説していくので、参考にしてみてください。
学資保険の祝い金は据え置きできるパターンもある
学資保険は、子どもが0歳~2歳といった幼い頃に加入する方がほとんどです。
学校はどこにするのか、大学へは行くかどうかも分からない中、決めないといけないため、受け取り時期や祝い金を付けるか付けないかの判断をしにくいという方も多いでしょう。
しかし、幼稚園から大学までの各進学ごとに祝い金を受け取るプランにした場合でも、必ず祝い金を受け取らなければいけないわけではありません。
学資保険に頼らず教育資金を準備することができる場合には、祝い金を受け取らずそのまま据え置きとして、保険会社に預けることができます。
据え置き金は保険会社が満期まで運用してくれるため、祝い金をその都度受け取るよりも高い利息がついた満期金を受け取ることが可能です。
そのため、祝い金を据え置きにすることは、返戻率を上げることにつながります。
また、「受け取り時期には必要なかったけど、その後にまとまった資金が必要になってしまった」という時もあるでしょう。
そのような時でも、据え置き金があれば必要資金に充てることができます。なぜなら、据え置き金は、いつでも引き出しが可能だからです。
「満期前に資金が必要になってしまった」という場合も、保険を解約することなく積立金を取り崩すことができるのは嬉しい要素といえますね。
学資保険で祝い金受け取りにした際のメリット・デメリットを解説
ここまで、学資保険の祝い金プラン付きの商品をピックアップして見ていきました。
祝い金の受け取るタイミングにもさまざまなものがあることが分かりましたね。
しかし、祝い金付きプランの利点と欠点には、どんな点が挙げられるのか気になる方も多いことでしょう。
ここからは、学資保険で祝い金受け取りにした場合の利点と欠点を解説していきます。
学資保険で祝い金受け取りにしたときのメリット
祝い金受け取りにした時のメリットには、大きく分けて以下の2点が挙げられます。
- 据え置きにできる
- 予期せぬ事態に備えられる
学資保険で祝い金受け取りにしたときのデメリット
続いて、祝い金受け取りにした時のデメリットを見ていきましょう。
返戻率が下がる
- 祝い金の受け取り時期:16歳
- 契約応当日:4月1日
- 子供の誕生日:2月1日
祝い金受け取りがある学資保険がおすすめな人とは?
ここまで、祝い金受け取りのメリット・デメリットを解説してきました。
しかし、祝い金付きのプランにした方がいいのか分からないという方もいると思います。
ここでは、祝い金受け取りがおすすめな人の特徴を解説していきます。自身に当てはまるかどうか確認してみてください。
祝い金受け取りがおすすめな人は、大きく分けて以下の2通りとなります。
- 教育プランが定まっていない人
- 万が一に備えられるほどの余裕がない人
学資保険の祝い金・満期金の受け取りにかかる税金
学資保険の祝い金や満期金を受け取る際には、税金がかかります。
税金の種類には所得税と贈与税の2通りがあり、どちらに当たるかは契約者と受取人の関係性によって以下のように異なります。
- 所得税:契約者と受取人が同一人物である
- 贈与税:契約者と受取人が異なる
満期金一括受け取り・祝い金受け取りで税金がかからないのは?
受け取り額-支払い保険料の総額-特別控除額(50万円)=一時所得
- 満期金:300万円
- 支払い保険料総額:280万円
300万円-280万円-50万円=-30万円
- 満期金:400万円
- 払込総額:340万円
400万円-340万円-50万円=10万円
。
- 受け取り時期:12歳・15歳・18歳
- 祝い金:各100万円
100万円-210万円-50万円=-160万円
100万円-162万円-50万円=-112万円
【学資年金タイプ】祝い金の税金の計算方法
続いては、祝い金を学資年金タイプで受け取った場合の、税金の計算方法を見ていきたいと思います。
学資年金タイプとは、大学在学中の4年間に年金のような形で祝い金を受け取れるもののことです。
所得税では「雑所得」として計算されます。
雑所得の計算方法は以下の通りです。
祝い金の受け取り額×払込保険料総額÷祝い金の総額=必要経費
まず、上記の方法で必要経費にあたる額を算出します。必要経費を算出できたら、下記の計算方法で税金を算出します。
祝い金の受け取り額-必要経費=雑所得(税金)
雑所得が一時所得と違うのは、特別控除額の50万円がないことです。
そのため、一時所得に比べて、課税されやすくなっています。
ここで、実際に下記のような場合にかかる税金を計算していきたいと思います。
- 大学在学中の4年間に毎年100万円ずつ受け取れる
- 払込保険料の総額:370万円
100万円×370万円÷400万円=92.5万円
100万円-92.5万円=7.5万円
学資保険の祝い金を据え置きした場合の税金
祝い金は据え置きにすると返捩率が上がると説明しました。
しかし、据え置きすると、税金はどうなるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、祝い金を据え置きにした際の税金を解説します。
結論からいうと、据え置きにしただけでは税金はかかりません。
しかし、据え置き金を保険会社が運用して、増えた利息分は課税対象となります。
ただ、会社員の場合は非課税枠の範囲内であれば税金はかかりません。
自営業者の場合は非課税枠がないため、利息が全て引かれることになります。
学資保険の祝い金の請求方法
学資保険の祝い金は、どのように請求をすれば良いのか分からない方もいるでしょう。
- 保険会社から祝い金に関する書類が郵送で届く
- 書面に必要事項を記入
- 保険会社へ返送する
その書類にて祝い金や満期金を予定通り受け取るのか、それとも据え置きにするのかを選ぶことになります。
場合によっては、書類と共に身分証明書や、子どもの健康保険証の写しを出さなければならないこともあります。
保険金の受け取り方法も、保険会社によって異なります。
【注意】学資保険の祝い金は保険料から支払われている
お祝い金タイプを「満期金の受取額が少なくて損」と思っている方もいるかもしれません。
例えば、18歳の満期時に300万円受け取れるプランに加入していた場合、高校進学前に30万円のお祝い金を受け取ると、18歳の満期時には270万円が受け取り額となるのです。
学資保険の祝い金制度・据え置きを上手に活用しよう
- 祝い金の受け取りのタイミングには種類がある
- 祝い金は据え置きにもできる
- 据え置きにすると返戻率が上がる
- 受け取り時期を決める際は、契約応当日と子供の誕生日を考慮する
- 満期金や祝い金を受け取る際は税金がかかる
- 据え置き金は利息分がそのまま課税対象となる
学資保険を選ぶときには、返戻率や税金面を考えることも必要ですが、各家庭の事情に合わせて子どもの教育資金を無理なく準備できるように選ぶのが大切です。
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