学資保険の満期金額はいくら?受取時期はいつ?税金や手続きも解説

子どもの教育資金のために学資保険への加入を検討されていませんか?今回は、学資保険の満期受取額の相場、受け取り時期はいつか、満期金額の受け取り手続きや確定申告を含めた税金の問題を紹介します。さらに、シミュレーションを通して返戻率や月々の保険料の平均を算出します。

学資保険の満期金の金額、目安はいくら?受け取り時期はいつ?


子どもの教育資金を確実に、効率よく貯蓄していきたいと思っている方の多くは「学資保険」を検討すると思います。


しかし、いざ学資保険に加入となると、「学資保険の満期金の平均的な受取額はいくらか知りたい」「学資保険の満期金の受け取り時期はいつが理想的か知りたい」という方も多いと思います。


そこでこの記事では、

  • 学資保険の平均的な満期金額
  • 学資保険の満期金の受け取り時期はいつか
  • 学資保険の月額保険料の目安(シミュレーション)
  • 返戻率が高いおすすめの学資保険
  • 満期金受け取り時の確定申告、贈与税などの税金問題
  • 満期金受け取る手続き

を中心に解説していきます。


この記事を読めば、学資保険の満期金についてしっかり理解できます。


ぜひ最後までご覧ください。

学資保険の満期受取金額、相場は100~300万円

子供の将来のために、学資保険でいくら貯めるのがベストなのか、その金額をはじき出すのは容易なことではありません。

仮に毎月の掛け金を5,000円とした場合、

5,000円×12ヶ月×18年=1,080,000円

18年後には、約100万円ほどは貯蓄できます。

しかし満期受取額だけでなく何らかの保障特約も付けておきたいものです。そうなると月々の保険料は多少なりとも上がることになります。

一般的に、学資保険では以下のように設定されているようです。
  • 満期受取金として設定する金額は、大学進学費用の足しになるように、あるいはまかなえるように「100~300万円
  • 月々に支払う保険料は、児童手当の範囲内を想定して「1~2万円
さらにその中でも、平均的な金額である満期受取金:約200万円、月々の保険料:約15,000円に設定している方が多いようです。

学資保険の満期保険金を受け取る時期は目的に合わせて17歳から22歳までさまざま

学資保険の満期保険金を受け取る時期は、契約時に選ぶことができます。将来の子どものために「いつ」、「いくらくらい」のお金が必要になるのかを具体的に想定したうえで、受け取る時期を決めるといいでしょう。

  • 17歳満期・18歳満期…受験費用、入学金、授業料そして新生活のための準備の費用など、大学の進学時期の費用に充当することを目的にしている場合
  • 20歳満期・22歳満期…大学を卒業するまで各年に必要な授業料もしくは大学院への進学資金や社会人になるための独立資金への充当を目的としている場合

基本的に学資保険の満期日は、満年齢をむかえた後の契約応当日となっていることが多いため、子どもの誕生日よりに契約日が来てしてしまうと満期保険金を受け取れる日が1年遅くなってしまう可能性が出てきてしまいます。


必要な時期に必要な金額を確実に受け取ることができるためにも、満期保険金を受け取る時期には十分な確認が必要です。

毎月の学資保険の保険料シミュレーション

実際に、毎月の学資保険の保険料をシュミレーションしてみましょう。


ソニー生命 学資保険(無配当)Ⅲ型 学資金支払:18歳から毎年40万円×5回

保険料払込期間:18年 

支払い方法月払い年払い
保険料  8,916円106,188円
払込保険料総額 1,925,856円1,911,384円
受取学資金総額
2,000,000円2,000,000円
返戻率103.8%104.6%


保険料払込期間:10年 

支払い方法月払い年払い
保険料  15,540円185,080円
払込保険料総額1,864,800円1,850,800円
受取学資金総額2,000,000円2,000,000円
返戻率107.2%108.0%

ソニー生命:学資金準備スクエア


受取保険料の総額を200万円、保険金の受け取り方法を同じ条件にして比較した場合、

  • 月払いより年払いの方が返戻率が高い
  • 保険料払込期間が短い方が返戻率が高い

ことがわかります。


また、月払いより年払いにすることで払込保険料の総額は少なくなっているのもわかりますね。


目標とする受取学資金総額を基本にして、さまざまな条件を調整しながら、家計に合わせた保険料と支払方法を選択していく必要があります。

返戻率の高いおすすめ学資保険3選


学資保険を比較する時に、誰しも気になるのが「返戻率」です。コツコツ貯めたお金がいったいいくらになって戻ってくるのか、低金利の時代とは言え、やはり少しでも多いほうが嬉しいものですよね。


また、祝い金などの学資金の分割受け取りは、進学ごとに発生する出費に充てることができるというメリットがある反面、一括で受け取る学資保険よりも返戻率が低くなってしまう傾向があります


学資保険では貯蓄性が高く返戻率の高いものが魅力的であり、契約者にとっても『お得』です。しかしながら、この2つを兼ね備えた商品にはある程度の条件のもとであるまた否めないところでもあるのです。


それではおすすめの学資保険を3社ご紹介します。それぞれのメリット、プランなどを比較して検討の材料にしてください。

かんぽ生命(ゆうちょ)の学資保険「はじめのかんぽ」

かんぽ生命(ゆうちょ)の学資保険「はじめのかんぽ」には3つのコースがあります。

「はじめのかんぽ」のメリットとしては、以下のようなものがあり、
  • 充実した特約内容
  • 柔軟な払込方法(月払い・前納払込)
  • 17歳満期の設定が可能
  • 払込免除

なかでも特約として付けることができる医療保障の質人気があります。


18歳満期…大学入学時のまとまった出費に備えて、計画的に蓄えていくコース


18歳満期/基準学資金額300万円/保険期間18歳
保険料払込期間 18歳まで
月額保険料  14,640
受取学資金総額 300万円
 
払込保険料総額3,162,240円
返戻率94.9%
※必要な時期にお金が受け取ることができるように、満期年齢を17歳とすることができます。

学資祝金付18歳満期小・中・高・大学入学前の12月に学資金を受けとることができるコース

18歳満期/基準学資金額300万円/保険期間18歳

保険料払込期間18歳まで
月額保険料 19,110円
受取学資金総額390万円
払込保険料総額4,127,760円
返戻率94.5%

※必要な時期にお金が受け取ることができるように、満期年齢を17歳とすることができます。


学資祝金付21歳満期…大学入学時、授業料などの学資金を受けとることができるコース

21歳満期/基準学資金額300万円/保険期間18歳

保険料払込期間18歳まで
月額保険料 14,550 円
受取学資金総額300万円
払込保険料総額3,142,800円
返戻率 95.5%

いずれのコースも払込期間を「12歳まで」にすることで、返戻率のアップにつながります。

かんぽ生命:学資保険はじめのかんぽ

ソニー生命の学資保険

ソニー生命の「学資金準備スクエア」には、学資金を受け取るタイミングごとに3つのプランがあります。

「学資金準備スクエア」のメリットは以下のようになっていますが、
  • 返戻率の高さによる貯蓄性
  • 家計に合わせて払込方法、受け取り方を選択
  • 払込免除

なんといっても返戻率の高さが魅力となっています。


Ⅰ型…中、高、大学など進学時の教育資金を目的に、総合的に用意したい方向けのプラン

無配当Ⅰ型18歳満期:基準学資金額180万円/保険期間18歳/支払期間10歳まで
保険料払込方法月払年払
保険料  23,580円280,836円
受取学資金総額288万円
288万円
払込保険料総額
2,829,600円
2,808,360円
返戻率101.7%102.5%
進学学資金を受けとる回数が多いため返戻率は低めになりますが、保険料の支払いを年払いにすることで上げることができます。
 

Ⅱ型…大学など進学時の教育資金に重点をおいて蓄えたい方向きのプラン

無配当Ⅱ型18歳満期:基準学資金額300万円/保険期間18歳/月払

保険料払込期間10歳まで18歳まで
月額保険料
23,820円13,590円
受取学資金総額300万円300万円
払込保険料総額
2,858,400円 2,935,440円
返戻率104.9%102.1%

※Ⅱ型の場合、満期学資金のみとなっています。


Ⅲ型…大学など進学、そしてその後の毎年の教育資金のために貯めたい方向きのプラン

無配当Ⅲ型22歳満期:学資金額60万円/保険期間22歳/月払
保険料払込期間10歳まで18歳まで
月額保険料23,298円13,338円
受取学資金総額300万円300万円
払込保険料総額2,795,760円2,881,008円
返戻率107.3%104.1%
ソニー生命:学資金準備スクエア 学資保険の特長

富国生命(フコク生命)の学資保険「みらいのつばさ」

フコク生命の「みらいのつばさ」には2種類のプランがあり、それぞれのライフスタイルに合わせて受け取り方法や 払込期間を選ぶことができます。

「みらいのつばさ」のメリットは
  • 兄弟割引がある
  • 払込特約があ

であり、他社にの保険には見られない兄弟割引が好評です。


ステップ型…入園入学の出費に総合的にそなえるプラン。


幼稚園、保育園の入園から成人式まで祝い金があり、大学卒業の際は満期保険金を受け取ることができます。家計に余裕がある場合は、祝金をすえ置いて必要なときに引き出すことができる自由性も魅力のひとつです。


22歳満期/満期保険金額100万円/兄弟割引無/月払

保険料払込期間 11歳まで17歳まで
月額保険料15,172円
10,147円
受取学資金総額2,002,704 円2,069,988 円
払込保険料総額 2,100,000円2,100,000円
返戻率104.8%101.4%


ジャンプ型…大学進学の出費を重点的にそなえるプラン。


大学進学時に祝い金、大学卒業の時に満期保険金を受け取ることができます。


22歳満期/満期保険金額100万円/兄弟割引無/月払

保険料払込期間11歳まで17歳まで
月額保険料14,342円9,592円
受取学資金総額1,893,144円  1,956,768円
払込保険料総額2,000,000円 2,000,000円
返戻率105.6%102.2%

フコク生命:みらいのつばさ

子どものためにいくら貯めるか、必要額を考えよう

人生の三大支出のひとつに数えられる「教育費」ですが、近年では
  • オール国公立の場合➡約1,000万円程度
  • オール私立の場合➡約2,500万円程度
を目安にした費用がかかるとも言われています。

子どもたちが大学に通う頃になると、教育費も含めた生活費が家計に占める割合が、非常に大きなものになっているのが現状のようです。


将来、子どもたちが望む教育を十分に受けることができるためにも、家計に支障のない範囲でより効率的に蓄えていきたい…理想を言えばこれに尽きるのですが、具体的にはどのようにしていったらよいのでしょうか。


実はこの金額はあくまでも「累計」であり、実際には高校までは原則として家計にて負担し、大学に向けて毎月の家計でまかないきれない分を学資保険で備えておく…というのが、基本的な考え方になるのです。


それでは学資保険で確実に蓄え、効率よく活用していくために押さえておくべきポイントをご紹介します。

満期金受け取り時の確定申告、贈与税などの税金問題


大学でかかると言われている学費・生活費等の金額は、

  • 国立 or 私立
  • 文系 or 理系
  • 自宅通学 or 下宿

などによって大きく異なり、およそ500万~1,500万程度となっています。また医歯薬系の大学の場合は、さらに増えることも十分に考えられます。


学資保険で蓄えた教育資金だけではすべてを賄えない可能性もあるなか、想定外の不必要な出費はNG!


学資保険の満期保険金を受け取る際には、確定申告や贈与税などについてもしっかり理解しておきましょう。

学資保険の契約者が受取人でない場合は、贈与税に注意

学資保険の保険の契約者と受取人の関係によって、課せられる税金が異なります。

契約者=受取人の場合

契約者と満期保険金の受取人が同じ場合は、受けとった満期保険金は「一時所得」となり、所得税がかかります。


所得税対象額の計算式は、以下のようになります。

(満期保険金の額 - 保険料支払総額 - 特別控除額500,000円)x 1/2

受け取った満期保険金と保険料支払総額の差額が500,000円以下の場合には、税金は発生しません。この試算は自分たちでも可能ですので、満期が近くなったら事前に差額を確認しておくとよいでですね。

国税庁:No.1490 一時所得


契約者≠受取人の場合

契約者と満期保険金の受取人が同じでない場合は、満期保険金は贈与とみなされ、贈与税がかかることになります。

以下の数式のように基礎控除額1,100,000円を差し引いたものが贈与税対象の金額となります。

満期保険金の額 ー 基礎控除額1,100,000円

満期保険金は200万~300万円くらいとなることが多く、極端に大きな金額でない限り所得税の対象になることはありませんが、贈与税の対象にはなってしまう可能性が十分あるのです。

国税庁:No.4417 贈与税の対象になる生命保険金


どうしても子ともを受取人にしたい場合

事情によって「どうしても子どもを受取人にしたい!」という場合は、満期保険金の金額を贈与税の基礎控除額1,100,000円以内に設定することをおすすめします。

学資保険の満期金受け取りの際、基本的には確定申告は不要

学資保険の満期保険金を受け取る際、基本的には確定申告は必要ありません。ただし、以下のような場合には確定申告が必要になる可能性があります。


育英年金を受け取る場合

学資保険の中には、契約者が死亡もしくは所定の高度障害になった場合に以後の払込みを免除するだけでなく満期までの間、育英費用として所定の年金を受け取ることができるものがあります。


この育成年金には以下のような税金がかかります。

  • 最初の年➡相続税…受取人が子どもであるため
  • 2年目以降➡所得税…育英年金は雑所得であるため

一般的に相続税の場合は控除額の範囲内に収まることが多く、確定申告も必要ありません。問題は所得税の方なのです。


毎年受け取る育成年金から払込保険料を差し引いた額が、所得税の基礎控除である38万円を超えた場合、たとえ子どもであっても「収入がある」と判断されるため、所得税の対象になり毎年確定申告も必要になるのです。

学資保険の満期金を受け取る際の手続き方法・必要書類

学資保険の「満期」は保険期間終了時を意味しており、満期を迎えることで、これまで教育資金のために蓄えてきた資金を満額受け取ることができます。


満期が近づくと、保険会社からのお知らせの書類が届きます。このお知らせの中に満期保険金の請求手続きについても案内があったり、あるいは満期保険金の請求手続きの書類が同封されている場合もあります。


内容を十分に確認して、決められた期日までに必要な手続きを確実に済ませましょう。


請求手続きがが大幅に遅れたりすると、満期保険金の受け取りも遅れる可能性が高くなります。また満期日を過ぎても請求手続きがなされなかった場合、満期保険金はそのまま据え置かれることもあります。


所定の手続きを経てこそ、満期保険金は手元に届くものなのです。


必要な書類等は、それぞれの保険会社によって異なりますが、一般的には以下のようなものが必要となります。

  • 満期金支払請求書
  • 保険証券
  • 印章
  • 通帳
  • 身分を証明できるもの
  • マイナンバー

生命保険の分野では、保険会社が保険金などを支払う際に、税務署に提出する支払調書に受取人のマイナンバーを記載することが義務化されました。


これによって学資保険の満期保険金などの受け取りの手続きにおいても受取人のマイナンバーが必要となっています。

まとめ:学資保険の満期金額は必要額から考えよう

いかがだったでしょうか。 

この記事のまとめとしては
  • 家庭のプランに合わせて満期金額を設定
  • 満期保険金金のベストな受け取り時期と方法を検討
  • 学資保険の月額保険料は家計に負担のない範囲て効率的に選択
  • 満期金受け取り時の確定申告、贈与税などの税金問題をしっかり把握
  • 満期金受け取る手続きは、期日までに確実に
でした。

学資保険は将来の子どもの教育費のために加入するものですが、実際に加入する時期は多くの場合子どもが0歳の頃です。

当然のことながら悩み、いくら考えてもなかなか明確な答えはでてきません。

そんな時にはまず、お近くの郵便局(簡易郵便局を除く)で、あるいは保険会社の担当の方、もしくはファイナンシャルプランナー(FP)に学資保険についてじっくり話を聞いてみましょう。


今回ご紹介したかんぽ生命(ゆうちょ)、ソニー生命、フコク生命、そして他の保険会社でも、数年ごとに保険の商品が刷新してよりよい内容に変わることもあります。
そんな学資保険についての新しい情報を得られるだけでなく、学資保険と税金、確定申告などの関りなどについても正しく認識することができるので、必要な時にいつでも確実な手続きを行うことができるようになります。

子どもの将来のことを考えながら人生設計をしていくのは、夢が広がってとても幸せな時間でもあります。

 学資保険のメリットを十分に生かして、無理のないプランで効率的に教育資金を準備していきましょう


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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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