更新日:2018/02/14
生命保険で治療費や入院費用も給付金が出る?負担を軽くするには?
生命保険とは、契約者が死亡した時に給付金が出る保険です。ですが生命保険に特約をつければ治療費や入院費の給付金も受け取ることが出来ます。治療費の負担を軽くするには生命保険の特約をつけたり、医療保険に加入するほかにも、高額療養費制度を使うこともできます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
生命保険、気になる治療費や入院費のはなし
治療費や入院費を補償してくれるのは生命保険ではなく、医療保険です。ですが、生命保険に医療保障をつけることも可能です。
生命保険に医療保障の特約をつけていれば、治療費や入院費が給付金として支給される
保険会社によって名称は異なりますが
- 疾病入院特約
- 長期入院特約
- 災害入院特約
- 通院特約
などがあります。
その他、
- ガン入院特約
- 三大疾病(特定疾病)特約
- 生活習慣病(成人病)入院特約
- 女性疾病入院特約
- 特定損傷特約
など、特定の病気の治療費を補償する特約もあります。生活習慣病とは、ガン、脳血管疾患、心疾患、高血圧性疾患、糖尿病。三大疾病とは、ガン、急性心筋梗塞、脳卒中のことです。家族にこれらの病気になって人がいる場合は、その特約を付けておくと少し安心かもしれませんね。
ただし、特約はあくまで特約です。生命保険の加入せずに特約にだけ加入することはできません。また、生命保険の特約としてつけるよりも別途医療保険に加入したほうが有利な場合もありますのでいろいろ検討してみてください。
治療費・入院費や差額ベッド代について知ろう
1日当たりの入院費の平均はだいたい16.000円
入院費には
- 治療費
- 手術代
- 食事代(780円)
- 差額ベッド代
などが含まれています。
ただしこのデータの中には簡単な手術をして3日で退院した人も含まれます。治療費の中でやはり手術代は高額ですので、日数で割ると1日あたりの費用が高くなってしまいます。長期入院の場合は1日にかかる費用ももっと抑えられることがほとんどです。
生命保険に入院保障を付ける場合は1日5,000円程度で十分と考える人も多いです。もちろん補償が大きいほど安心ですが、その分保険料も上がります。支払いに無理のない程度の補償をつけるのがおすすめです。
差額ベット代は全額自己負担となることに注意しよう
しかも全額自己負担になるので費用は高いです。病院によって違いはありますが、厚生労働省の発表によると平均は以下の通りです。
- 1人部屋:7,563円
- 2人部屋:3,065円
- 3人部屋:2,812円
- 4人部屋:2,346円
ただし、差額ベッド代がかかるのは自らが希望して同意書を書いたときのみです。危篤状態などで治療のため個室が必要な場合や、感染症などで他の患者からの隔離が必要な場合は支払う必要はありません。
また、大部屋を希望しているけれど差額ベッド代がかかる部屋しか空いていないというケースが一番難しいのですが、病院によっては支払いを免除されるケースもあります。
治療費よりも高くなってしまうことも多いので、希望していない場合は支払わずに済む方法はないのか相談してみましょう。
生命保険に加入していなくても、高額療養費制度が利用でき、治療費の負担が和らぐ
治療費の負担を抑えるには、生命保険や医療保険に入る以外にも方法があります。治療費が高額になった場合、高額療養費制度を利用することで治療費の負担がだいぶ少なくなります。
高額療養費制度を使うことで、治療費の自己負担額の上限が決まっている
自己負担額の上限は年収などによっても変わりますが、年収約370万円から770万円の場合、87,430円です。例えば治療費が30万円かかった場合、21万円ほど戻ってくる計算になります。大きな手術をしたときなどはぜひ利用したい制度ですよね。
高額療養費制度があれば生命保険は必要ないと思われるかもしれませんが、高額療養費制度では適用されないものもあります。
- 差額ベッド代
- 食事代
- 先進医療費用
などは対象外となっています。この分を補うためには生命保険に医療保障の特約を付けていたほうが安心です。生命保険の特約は必要ない、ということではありませんが高額療養費制度のことを考慮すれば思っていたよりも安めの保険で十分かもしれませんね。
まとめ
1日あたりの入院費用の平均は16,000円だといわれていますが、これには短期入院の人も含まれています。長期入院の場合は平均するともっと安くなる可能性が高いです。
また、高額療養費制度も使用することが出来るので生命保険の特約を付ける場合もそれほど大きな補償をつけなくても賄える可能性が高いです。1日当たりの補償は5,000円程度で十分だという人も多いです。
補償が大きいに越したことはないですが、その分保険料も高くなってしまうのでよく検討してみてください。
生命保険は必要なの?と疑問をお持ちの方はぜひこちらをお読みください。