ピロリ菌に感染していても生命保険に入れる?生命保険に加入する方法

ピロリ菌には過半数の中高年が感染しています。感染を知らずに生命保険に加入した場合は、告知義務違反とはならず保険金が下ります。しかし、ピロリ菌感染が判明している場合は、生命保険加入時に告知義務があり、除菌後に生命保険に加入することを勧められる場合もあります。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

ピロリ菌に感染していると生命保険への加入は難しい?

胃がんや胃潰瘍などの重い病気を引き起こすこともあるピロリ菌。

ピロリ菌感染が陽性だった場合、生命保険に入るのが難しくなってしまいます。

「生命保険に加入したいけど、ピロリ菌陽性と診断されてしまったから無理かな」とお悩みの方でも、いることでしょう。

しかし、生命保険に加入できる方法は存在します。

そこで、この記事ではピロリ菌に感染した場合の生命保険加入について、
  • ピロリ菌に感染すると生命保険に入りづらい理由
  • ピロリ菌に感染していても加入できる保険
  • ピロリ菌除去処置の保険適用範囲
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、ピロリ菌の感染が判明してしまった場合、生命保険の加入についてどう対処すればよいのか分かります。

是非最後までご覧ください。

ほけんROOMでは他にも保険に関する記事や、どの保険相談窓口を選べば良いかと言った記事を公開しておりますので、お悩みの方はそちらも合わせてご覧ください。

また、生命保険についての記事はこちらをご覧ください。

ピロリ菌の引き起こす病気

ピロリ菌は、日本人に多い胃がんの原因となることが明らかになっています。

欧米ではほとんど見られない胃がんが日本人に多いのは、ピロリ菌感染者が多いためであることが判明しています。

また、胃がん以外にも以下のような病気を引き起こしやすいと言われています。
  • 慢性胃炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
日本では、中高年の過半数がピロリ菌に感染していると言われています。

ピロリ菌感染者の中で胃がんになる人はごくわずかですが、非感染者が胃がんになることはまずありません


つまり、ピロリ菌に感染している場合は、非感染者よりも胃がんになるリスクが高いということになります。


ピロリ菌は、胃がんのほかに、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因ともなっています。また、感染者の多くに胃炎が見られます。


「ストレスよりも、ピロリ菌こそが胃の不調の原因である」ということが最近明らかになってきました。 

ピロリ菌に感染していると生命保険への加入は難しい

ピロリ菌は重い病気につながることもあるということをお伝えしました。

重い病気につながるリスクがあるということは、生命保険への加入も難しくなるということです。

ピロリ菌を除菌することによって、胃がんの発生率は大幅に下がります。

そのような重い病気のリスクが少なくなれば、生命保険会社側としても加入を断る理由はなくななるというわけです。

そのため、ピロリ菌の除菌をしたことが証明できれば、生命保険に加入しやすくなります。

ピロリ菌の除去歴が生命保険加入時に不利になることは少ないため、早期にピロリ菌検査を行い除菌することが望ましいと言えます。

生命保険への加入を検討する前に、除菌治療を受けたほうがよいでしょう。

生命保険に加入する前にピロリ菌を除菌する


ピロリ菌を持っていると生命保険に加入しづらいと書きましたが、生命保険に加入する方法もあります。


それがピロリ菌の除去治療です。

保険適用になり、手軽にできる治療ですので、是非検討しましょう。


詳しくは以下で解説していきます。

ピロリ菌の除去には健康保険が適用される

大きな病気の原因となるピロリ菌。 


 ピロリ菌は簡単に除菌でき、除去処置における健康保険の適用範囲も広がってきています。

以前は、胃潰瘍などの重い症状がない限り、ピロリ菌の除去は自費診療となっていました。

しかし、今ではピロリ菌感染の健康保険適用範囲が広がり、ピロリ菌に感染したという事実が確認できただけで保険治療が受けられるようになりました。 


 保険適用内でピロリ菌を除去する場合、治療に使用される薬によって異なりますが、だいたい2,000円~3,000円ほどかかります。 


 ただし、あくまでピロリ菌の感染が認められないと保険が適用されないので、事前に胃カメラなどで検査していなければなりません。

しかし、たとえ何らかの病気を発症していなくても、ピロリ菌の感染がはっきりしていなくても、ピロリ菌を除菌すれば胃がん発生率はかなり下がります。 


 生命保険に入りたい場合だけでなく、将来胃がんを予防するという意味でも、ピロリ菌の陽性検査を試してみてはいかがでしょうか。

3回目以降のピロリ菌の除去処置は保険の適用外

ピロリ菌の除菌は、2回までなら健康保険が適用されます。 

 ただし、3回目以降は健康保険が適用されず、自費診療となります。 

 なぜ3回目以降は保険適用対象外なのかと言うと、ピロリ菌の除去治療はたいてい2回以内で終了するからです。 


 2回治療すると、80%~90%の確率でピロリ菌の除去に成功すると言われています。

自費診療の場合、医療機関によって治療代が異なります。 


 中には1万円以上の費用がかかる医療機関もあるので、治療を受ける前に確認しておく必要があります。

ピロリ菌除去が終わったら、最適な生命保険に加入しよう

ピロリ菌除去が終わり、他に引っかかるようなものがなければ生命保険に加入ができます。

とは言ってもなかなか自分で保険を選ぶのは難しいものです。

保険に関しては一人で考えるよりも、知識豊富な保険のプロと相談することが良い場合も多くあります。 


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告知義務違反に気をつけよう

ピロリ菌に感染していたことが判明しているにもかかわらず、生命保険加入時に告知しなかった場合、告知義務違反となり、保険金の給付が受けられない場合があります。

しかし、上記でも述べた通り、過半数の中高年はピロリ菌に感染しているので、自分自身で気がつかないうちにピロリ菌に感染しているというケースもあるでしょう。

その場合は、告知義務違反とならず保険金が支払われます

また、生命保険加入後に感染が判明した場合、追加で告知する必要はありません。

「ピロリ菌に感染していても、検査で判明していなければ生命保険に加入できるのか!」と考える方もいるかもしれません。

しかし、上記でも述べた通り、ピロリ菌に感染するとさまざまな恐ろしい胃の病気を引き起こします。

自身の健康のためにも、告知審査を通過したいからといってくれぐれも検査を先延ばしにするようなことはやめましょう。

具体的な告知の内容とは?

生命保険の告知では、具体的にどのようなことを聞かれるのでしょうか。

告知では、主に以下のようなことを尋ねられます。

  • 過去3か月以内に、医師から検査・治療・投薬を勧められたことがあるか
  • 過去5年以内に、特定の病気やけがで診察・検査・治療・投薬・手術を受けたことがあるか
  • 過去2年以内に健康診断書・人間ドッグで異常を指摘されたことがあるか

これらの条件に当てはまったとしても、最近の検査や健康状態に問題がなければ審査に通る可能性もあります。

ピロリ菌の感染が判明している方のほとんどは、胃炎などの異常が見つかったのがきっかけで感染が判明したのではないでしょうか。

そのような場合、おそらく、健康診断で異常を指摘されたり、検査を勧められりしたことがあると思うので、これらの条件に引っかかてしまう可能性はあります。

告知審査に引っかからないためにも、ピロリ菌の除去治療を受け、ピロリ菌を除去したという証明書を提出するようにしましょう。

ピロリ菌と診断されてから入れる生命保険もある


ピロリ菌に感染していると診断されても、除菌に成功すれば、通常の生命保険に加入できることが多いです。

除菌の成功率は9割を超えていますので、ピロリ菌に感染していても、除菌治療すれば生命保険に加入することは可能です。 


しかし、さまざまな都合で病院にかかりづらいという方もいるでしょう。


また、ピロリ菌に感染して胃がんや胃潰瘍などの病気にかかっている場合、そもそも生命保険に加入するのは難しいでしょう。


そのような方のために、ピロリ菌を除去していない場合でも加入できる保険をご紹介します。


ここでは、引受基準緩和型保険無選択型保険の2つについて解説していきます。

引受基準緩和型保険

ピロリ菌に感染していても、引受基準緩和型保険であれば、場合によっては加入できることもあります。 


引受基準緩和型保険とは、加入できる条件を緩くし、健康上の問題があったとしても加入できるようにした保険のことです。


ただし、条件が緩いぶん、以下のようなデメリットもあります。


  • 保険料が割高(通常の約1.5倍~2倍)
  • 加入後1年以内に入院・手術した場合、給付金が減額される


あくまで通常の生命保険に加入できるのであれば、そのほうが加入者に有利になります。


引受基準緩和型保険へ加入する前に、まずはピロリ菌の除去治療を検討したほうがよいでしょう。

無選択型保険

引受基準緩和型の生命保険であっても加入できなかった場合、無選択型保険であれば加入できる場合もあります。

無選択型保険とは、告知の必要がない保険で、病歴や通院歴は問われません。

そのため、これまで持病があるせいで生命保険の加入をあきらめていた方でも加入できる可能性があります。

ただし、無選択型保険には以下のようなデメリットがあります。


  • 保険料がかなり高い
  • 給付される保険金の額が低く抑えられている
  • 給付にさまざまな条件がつく


場合によっては給付される保険金が保険料を下回ることもあるので、無選択型保険を選ぶ場合は慎重に判断するようにしましょう。

条件によっては通常の生命保険にも入れるかも

ピロリ菌感染が陽性でも、無症状であったり、軽い胃炎がある程度だったりすれば、通常の生命保険に加入できる場合があります。

その場合、除菌に成功したという証明書を提出する必要があります。

ただし、ピロリ菌に感染していることで胃潰瘍や胃がんを発症している場合は別です。

そのような重い病気を発症している場合は、ピロリ菌感染が陽性であるかどうかという以前にそもそもリスクが高いため、生命保険に加入することは難しくなります。

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まとめ:ピロリ菌を持っていても加入できる保険はある

ピロリ菌感染者の生命保険加入について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回のこの記事のポイントは、
  • ピロリ菌に感染すると生命保険に入りづらい理由
  • ピロリ菌に感染していても加入できる保険
  • ピロリ菌除去処置の保険適用範囲
です。

ピロリ菌には、中高年の半分以上が感染していて、感染しているのはむしろ普通のことです。

生命保険に入るとき、ピロリ菌の感染が判明している場合は必ず告知しておきましょう。

ピロリ菌の除去に成功していれば、通常の生命保険に入ることができる場合も多いです。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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