更新日:2018/07/20
収入保障保険は持病があっても入れるの?その疑問にお答えします!
自分に万が一があった場合の備えとして「収入保障保険」に加入したいが、もともと持病があり加入をあきらめているという場合もあるのではないでしょうか?この記事では、持病があっても加入可能なケースとその際の注意点について分かりやすく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
収入保障保険には持病があっても加入できるの?
一般的な生命保険において、死亡保険金は一括で遺族に支払われますが、この死亡保険金を毎月や毎年など、年金のような形式で受取ることができる保険商品があります。
これは収入保障保険と呼ばれる商品で、定期保険の一種であるため、保険料もある程度低く抑えられています。
ただし、加入に当たっては健康状態等の審査があり、誰でも入れるというものでもありません。
特に、元々持病を持ってる場合に、加入が難しいというイメージから、最初から加入をあきらめている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、持病を持っているから全く加入の可能性がないというわけでもなく、その状態や工夫の仕方によっては加入出来る可能性も残されています。
この記事では
- 持病があっても収入保障保険に加入できる可能性はあるの?
- 持病を持った人が収入保障保険に入れるケースとその工夫
- 引受緩和型保険や無選択型保険を選ぶべきなの?
この記事を読んでいただければ、持病を持っている人が収入保障保険に加入したい場合のその可能性や、加入のための工夫等がご理解いただけると思います。
是非、最後までお付き合いください。
収入保障保険では、持病があっても加入は”可能ではある”
収入保障保険は、死亡保険金を一括ではなく、年金のような形で遺族に渡すことの出来る保険であり、その安心感から非常に人気の高い保険商品です。
ただし、生命保険の一つである定期保険になりますので、加入にあたっては健康状態についての審査があります。
そのため、持病を持っている人は、最初から加入をあきらめているケースが多いのも事実です。
しかし、すべての持病を持っている人が加入できないということでもありませんし、実際に加入できているケースも多数存在します。
つまり、持病があっても収入保障保険への加入は「可能ではある」ということが出来ます。
ここからは、そんな生命保険会社が行う持病を含めた健康についての審査の概要や、加入が可能となるケース等について解説していきます。
ただし、健康に関して告知審査があり、加入ができないことも
生命保険や医療保険については、その加入にあたり、生命保険会社による健康状態の審査というものがあります。
元々持病があったり、健康診断で異常が指摘されているような人の場合、入院や死亡がおこり、給付金や保険金を支払う確率が、持病がなく健康体である人とくらべ高くなります。
そのため、いわゆる健康な人と、持病があったり、健康診断結果になにかしらの異常がある人が同じ掛け金で加入することの不公平をなくすために行われるものです。
その保険金の設定にもよりますが、一般的には健康状態について被保険者(保険にかかる人)による健康告知が求められます。
その際に、元々持病があったり、健康診断で異常を指摘され、治療を勧められたりしている人では、その状態によっては保険に加入できないケースもあります。
引受基準緩和型の収入保障保険は販売されていない
最近、テレビのCMなどで、「持病があっても入れます」といったうたい文句の生命保険が販売されているのを目にする機会があるのではないでしょうか?
これは、引受基準緩和型とよばれるもので、いくつかの条件を満たせば、持病があっても加入できるという保険です。
この引受基準緩和型保険の仕組みは、健康状態についての加入条件を緩和する代わりに、加入後数年間は保険金が払われなかったり、減額して払われると言う仕組みのものがほとんどです。
この場合、元々あった持病によって死亡したとしても、死亡保険金が支払われる商品も多くあります。
しかし、収入保障保険については、今のところ引受基準緩和型の商品は発売されていません。
しかし、持病があっても収入保障保険へ加入できる可能性はまだある
収入保障保険への加入を考えているが、持病があるために加入できないのではないかと考えているケースでも、その加入の仕方によっては加入の可能性はまだ残されています。
ここからは、持病があったとしても収入保障保険に加入できる可能性について、もう少し深く掘り下げて行きたいと思います。
特定部位不担保などの条件をつけてみる
持病があっても、収入保障保険に加入できる可能性の一つとして、特定部位不担保などの条件をつけてみるという方法があります。
生命保険は、死亡だけでなく、ある一定以上の保険約款に明記された障害状態になった場合にも保険金が支払われます。
持病によって違いますが、その病気はある決まった部位の障害のみが発生するケースがあります。
その場合に、持病が原因で、身体のある部位に障害が出たとしても、その部位の障害については保険金を支払わないという特別な条件が設定されるというものです。
このような特定部位不担保などの条件が設定された場合、その条件を受け入れれば、それ以外の高度障害保険金や死亡保険金についてはきちんと設定どおりの保険金が支払われます。
保険料の割増や保険金削減も視野に入れる
もう一つの方法として、保険料の割り増しや保険金の削減を視野に入れて申込をするという方法もあります。
生命保険における保険金は、加入者から集めた保険料(掛け金)を原資として払われる仕組みとなっています。
ですので、持病があったり、健康診断で以上が指摘された人の場合、健康な人との支払リスクを比較したすると、同じ掛け金では不公平が生じます。
そのため、その不公平感をなくすために、持病がある人等では健康な人に比べ保険料が割り増しされる仕組みがあります。
この場合、支払う保険料は高くはなりますが、それを受け入れて加入することにより、持病等が原因であったとしても、保険金が満額支払われることになります。
また、保険料の割増が設定された場合、保険金額を削減することにより、希望の保険料に調整することも可能です。
つまり、持病があったとしても、保険会社によっては保険料の割増によって、収入保障保険への加入が可能になる場合もあるということです。
例えば、高血圧の場合でも治療状況によっては加入が可能になることも
元々持病があった場合でも、その治療状況が良好な場合、収入保障保険への加入が可能になることがあります。
保険会社は、入院給付金や死亡保険金の支払リスクの高低によって、加入の可否を検討します。
そのため、きちんと治療がなされ、定期的な通院や検診を行っている場合には、保険金支払のリスクが低いとみなし、加入できる場合があるのです。
例えば、高血圧はその一例です。高血圧症は、脳梗塞や心筋梗塞等へ繋がる恐れがある怖い疾患です。
一般的には、正常値と言われる血圧の範囲を超えている場合、保険への加入は難しいか、保険料が割増になるなどの特別な条件がつく場合がほとんどです。
実際、高血圧で医師から薬を処方され、定期的に服用している人は、加入が難しいと考えがちですが、実はそうではありません。
きちんと通院をして処方された薬を服用するなどの治療を行っており、定期的な検査における血圧が正常範囲内に収まっていれば、無条件での加入の可能性もありえます。
ですので、持病があったとしても、きちんと治療し、定期的な検査を受け、その結果が良好なものであれば、加入が可能になることもあるということです。
もちろん、すべての疾患に対してこのことが当てはまるとは限りません。
ですので、加入に際しては、保険会社の担当者にきちんと告知し、検査結果等の資料を提示するといった工夫も必要となります。
引受基準緩和型や無選択型への加入の前に、まずは通常の保険を検討しよう
生命保険への加入にあたって、持病を持っていたりすると、つい加入をあきらめてしまったり、加入できそうな引受基準緩和型や無選択型への加入を考えがちです。
その場合、引受基準緩和型や無選択型が販売されていない収入保障保険への加入はあきらめなくてはならないことになります。
しかし、前述したように、持病のコントロール状況等によっては、特定部位不担保や保険料の割増によって、加入が可能な場合もあります。
ですので、まずは通常の収入保障保険への加入を検討し、査定を受けてみた後、どうしても加入がかなわない場合に引受基準緩和型や無選択型の保険を選んでみることをお勧めします。
まとめ
ここまで「収入保障保険は持病があっても入れるか?」をテーマに解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- そもそも持病がある場合に収入保障保険への加入は可能なの?
- 持病がある人が収入保障保険に加入するための工夫と考え方
- 引受基準緩和型や無選択型の保険を選ぶ前に、まずは通常の保険を検討しよう
持病を持っている場合、通常の保険加入をあきらめてしまうケースは多くあります。しかし、すべてのケースで通常の保障に加入できないわけではありません。
まずは、自分にあった保険に加入できるか、きちんと挑戦してみましょう。
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